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2022年7月2日(土) 本番では殆ど写真は撮れないので、下見時の写真には06.25の日付を入れてあります。
前例の無い猛暑が続いた中、少しだけ暑さが和らいだ日に7月の高尾山グリーンクリーン作戦が開催されました。今回の山桜班には、この所連続参加の若者に加え初参加の大学院生2名も加わり、一気に若返った気分でした。
少しでも「涼しさ」を感じて貰いたいので、「高尾山の霊気と冷気を感じる場所とその理由」を探しましょう!を合い言葉に歩き出しました。
町では暑さに萎れたり焼けたりしているアジサイも高尾山では未だ未だ元気、そして真夏に咲くタマアジサイにも小さな蕾ができはじめていました。
タマアジサイ 06.25 マタタビ♂ 06.25
足元にはマタタビの雄花・・・あ、これは下見時のことで、本番では見られませんでしたが、白くなった葉の下で咲いている様子は見られました。
琵琶滝
沢沿いの道を水音を聞きながら歩けば充分涼しいけれど、橋の上はまた一段と涼しいことを全身で体感。そして琵琶滝からの飛沫を受ければ、冷気と共に霊気も感じられます。気持は滝に打たれている修行者の様・・・?
ムクロジ♂ 06.25 シオデ 06.25
オカタツナミソウ 06.25 キジョランの若い実
キジョランがしがみついていた木が倒れて、若い青い実が落ちていたのをサポートの方が割って中を見せてくれました。完熟して割れた中から種髪付きの種が飛び出るところは良く見ますが、この状態は初めてで新鮮でした。恐らく今見えている綿毛のようなフワフワは保護する役目で、完熟の頃には乾いて消えるのでしょう。その中にうっすら見えている部分が後に種になる部分だろうと思います。
ゴマダラチョウの幼虫 ギンリョウソウ 06.25
エノキの葉の上にゴマダラチョウのカワイイ幼虫がいました。 ギンリョウソウは下見時の写真です。本番ではひょろりと伸びて倒れていました。
イチヤクソウ 06.25
お昼はもみじ台での予定でしたが、日影が殆ど無いので山桜班は文字通りの「かしき台園地」で涼みながらのランチにしました。駅前のお店が未だ開いておらずお弁当を買い損ねた大学院生には、他の参加者から様々な食料のカンパが寄せられ「人の情け」でお腹いっぱいになったことと思います。(「かしき」とは炊事をする処の意味です。平らになったこの場所で昔の人も火を焚いて食事をしたのではと思います。)
クモキリソウ 06.25 ヤマホタルブクロ 06.25
もみじ台からの富士山 06.25
本番では富士山は霞の向こうでした。
サワシバ 06.25
シデの仲間の中で一番長い果穂です。
レンゲショウマ 06.25
未だ固い小さな蕾でした。
ボダイジュ 06.25 シナノキ 06.25
同じシナノキの仲間。ボダイジュは中国原産、シナノキは在来種です。こんなに綺麗に咲いているのを初めて見て感激でした。
オオバジャノヒゲ
オオバジャノヒゲの鈴生りの花が群生して見事でした。少しピンクがかった色から真っ白まで個性があります。
カヤ 06.25 アカショウマ
今年はブナもカヤも鈴生りで、ちょっと天変地異が心配。何事も起こりませんように・・・。
ツチアケビ
蘭の仲間なのに、全く関係ないような名前がついていますが、後に成る実が真っ赤な楕円形なことによります。でも、アケビって赤いかなぁ? 熟しても紫色ですよね。 若しかしたら赤実がアケビに訛ったのかもしれません。
兎に角、今回は熱中症にならないように参加者の顔色・様子を折々に気を付けながら、楽しみつつ無事に下山することを心がけ、何とかその様にできましたので、ホッとしました。十一丁目茶屋前の自販機で買った、冷え冷えの炭酸の美味しかったこと! そのお蔭で全員麓まで歩いて下山の元気も出ました。本当に暑い中、皆さん、お疲れさまでした〜!

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このような素敵な山を愛する人たちならではの活動ですね。お疲れさまでした。
そして、数々の野草の名前、勉強になります。
レンゲショウマにはすこし早かったのですね。あの可憐な妖精のような花は大好きです。
ギンリョウソウ、イチヤクソウも目を見張りました。
春や秋の歩きやすい頃と違い、この暑い最中に出掛けて行って見られる花は、なかなか見られないものが多いです。
キジョランの若い実の中、ボダイジュやシナノキのあんなに綺麗な花は初めて見ました。ツチアケビの花も状態が良くて感激でした。
ギンリョウソウやイチヤクソウは、木の根と共生するキノコの菌根菌に寄生しています。キノコ(紅茸菌類)が生えるような所を探すと出会える確率が上がります。