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山ノ鼻ビジターセンターから直ぐの「研究見本園」は、地図を見れば順路の盲腸のような小さな出っ張りに見えますが、ここから離れたくない!と思うほど、見どころ満載のエリアでした。
ワタスゲ
ワタスゲ サギスゲ
サギスゲ
どちらも白い綿毛の果穂が目立ちますが、ワタスゲは丸く、サギスゲは鷺が飛ぶような姿に見えます。サギスゲの方がより水気のある湿地を好み、ワタスゲはやや乾いた湿地と棲み分けているそうです。(すみません、最初、逆に書いていたのを訂正しました。)
チングルマ 果実 立山リンドウ 果実
チングルマも立山リンドウも花後の果実の形が面白く、目を惹きます。
ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲) カキツバタ(杜若)
「いずれアヤメかカキツバタ」と比べられるように、この二つは同じ時期に花を見ることができます。アヤメは花弁の基部に「綾目模様」が、カキツバタは一本の「白い目(筋)」があります。アヤメの方がやや乾いた草原に、カキツバタは湿地を好みます。ノハナショウブは花期が約一ヶ月程後で「黄色い目(筋)」があります。
ヒメシャクナゲ 果実 ウラジロヨウラク
ウラジロヨウラク
イワカガミ 果実 ショウジョウバカマ 果実
花は良く知っていても、その後結実した姿は意外と知らないものです。この二つも最初はナンダロウ?と考えましたが、根生葉を見てやっと分りました。
トキソウ 鴇色のものの他に白花も見られました。
サワラン ミズチドリ
シラカバ と ダケカンバ
白樺と岳樺が同じ場所で群生している様子はなかなか見られない光景
コバイケイソウ コオニユリ 蕾
ミズバショウ 果実 オオバタチツボスミレ 果実
カキツバタ
カラマツソウ ノアザミ
リュウキンカ 咲き残りのひと花 果実
リュウキンカは、もう右側の果実の姿になっていて、これも葉を見るまではそれと分りませんでした。やっとみつけた、たった一つ残っていた花に、良くぞ残っていてくれたと感激でした。
ヤナギトラノオ 行者ニンニク
ヤナギトラノオは尾瀬では数が少なく、みつけられたらラッキーとのこと。
ギョウジャニンニクは、国立公園内では勿論採取できないので食べられずに沢山生えています。鹿は臭いのは嫌いなのかな?
オノエヤナギ 山ノ鼻小屋
研究見本園は一周せずに半周で時間切れでした。「一周しても見られる花は同じ」とのことで、後ろ髪を引かれつつ、また山ノ鼻小屋の前に戻って来ました。
(つづく)

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我が家から近いところには「蛇の鼻」という名所がありますが、大蛇の伝説がその名の言われになっています
「山ノ鼻」とは、山の稜線の下の先端、山の始まり、のような意味があります。恐らく至仏山の稜線の先端に当たるからだと思います。
「蛇の鼻」も面白い地名ですね。形が大蛇の頭に似ているのでしょうか?尾瀬には「牛首」という地名もあります。
未だ未だ本の序の口だよ〜続きをお楽しみに♪