2022年07月16日

'22 尾瀬 山ノ鼻「研究見本園」


自然観察ランキング

 山ノ鼻ビジターセンターから直ぐの「研究見本園」は、地図を見れば順路の盲腸のような小さな出っ張りに見えますが、ここから離れたくない!と思うほど、見どころ満載のエリアでした。

ワタスゲ
尾瀬 ワタスゲ P7129684.JPG

ワタスゲ           サギスゲ
尾瀬 ワタスゲs P7129686.JPG 尾瀬 サギスゲs P7129719 (2).JPG 

サギスゲ
尾瀬 サギスゲ P7129720 (2).JPG

どちらも白い綿毛の果穂が目立ちますが、ワタスゲは丸く、サギスゲは鷺が飛ぶような姿に見えます。サギスゲの方がより水気のある湿地を好み、ワタスゲはやや乾いた湿地と棲み分けているそうです。(すみません、最初、逆に書いていたのを訂正しました。)

チングルマ 果実        立山リンドウ 果実
尾瀬 チングルマs P7129694 (2).JPG 尾瀬 タテヤマリンドウs P7129695 (2).JPG
チングルマも立山リンドウも花後の果実の形が面白く、目を惹きます。

ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)   カキツバタ(杜若)
尾瀬 ヒオウギアヤメs P7129654.JPG 尾瀬 カキツバタs P7129726.JPG
「いずれアヤメかカキツバタ」と比べられるように、この二つは同じ時期に花を見ることができます。アヤメは花弁の基部に「綾目模様」が、カキツバタは一本の「白い目(筋)」があります。アヤメの方がやや乾いた草原に、カキツバタは湿地を好みます。ノハナショウブは花期が約一ヶ月程後で「黄色い目(筋)」があります。

ヒメシャクナゲ 果実     ウラジロヨウラク
尾瀬 ヒメシャクナゲs P7129697 (2).JPG 尾瀬 コヨウラクツツジs P7129700 (2).JPG

ウラジロヨウラク
尾瀬 ウラジロヨウラク?P7129701.JPG

イワカガミ 果実        ショウジョウバカマ 果実
尾瀬 イワカガミ? P7129698 (2).JPG 尾瀬 ショウジョウバカマs P7129837.JPG
花は良く知っていても、その後結実した姿は意外と知らないものです。この二つも最初はナンダロウ?と考えましたが、根生葉を見てやっと分りました。

トキソウ 鴇色のものの他に白花も見られました。     
尾瀬 トキソウs P7129693 (2).JPG 尾瀬 トキソウ白花s?P7129705 (2).JPG

サワラン           ミズチドリ
尾瀬 サワランs P7129712.JPG 尾瀬 ミズチドリs P7129725 (2).JPG

シラカバダケカンバ
尾瀬 シラカバ ダケカンバ P7129715.JPG
白樺と岳樺が同じ場所で群生している様子はなかなか見られない光景

コバイケイソウ        コオニユリ
尾瀬 コバイケイソウs P7129721.JPG 尾瀬 コオニユリs P7129723.JPG

ミズバショウ 果実       オオバタチツボスミレ 果実
尾瀬 ミズバショウs P7129716.JPG 尾瀬 オオタチツボスミレs P7129724.JPG

カキツバタ
尾瀬 カキツバタ P7129729 (2).JPG

カラマツソウ         ノアザミ
尾瀬 カラマツソウs P7129717 (2).JPG 尾瀬 ノアザミs P7129718.JPG

リュウキンカ 咲き残りのひと花  果実
尾瀬 リュウキンカs P7129734 (2).JPG 尾瀬 リュウキンカs P7129730.JPG
リュウキンカは、もう右側の果実の姿になっていて、これも葉を見るまではそれと分りませんでした。やっとみつけた、たった一つ残っていた花に、良くぞ残っていてくれたと感激でした。

ヤナギトラノオ        行者ニンニク
尾瀬 ヤナギトラノオs  P7129731.JPG 尾瀬 行者ニンニクs P7129737.JPG
ヤナギトラノオは尾瀬では数が少なく、みつけられたらラッキーとのこと。
ギョウジャニンニクは、国立公園内では勿論採取できないので食べられずに沢山生えています。鹿は臭いのは嫌いなのかな?

オノエヤナギ         山ノ鼻小屋
尾瀬 オノエヤナギs P7129733.JPG 尾瀬 山ノ鼻小屋 P7129738.JPG

研究見本園は一周せずに半周で時間切れでした。「一周しても見られる花は同じ」とのことで、後ろ髪を引かれつつ、また山ノ鼻小屋の前に戻って来ました。 

(つづく)

 
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posted by 山桜 at 23:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「山ノ鼻」とは珍しい名ですね。
我が家から近いところには「蛇の鼻」という名所がありますが、大蛇の伝説がその名の言われになっています
Posted by 玉ヰひろた at 2022年07月17日 18:57
本当にお花天国だねぇ(*^^*)
Posted by ケロ at 2022年07月19日 00:20
◆玉ヰひろたさんへ
 「山ノ鼻」とは、山の稜線の下の先端、山の始まり、のような意味があります。恐らく至仏山の稜線の先端に当たるからだと思います。

 「蛇の鼻」も面白い地名ですね。形が大蛇の頭に似ているのでしょうか?尾瀬には「牛首」という地名もあります。
Posted by 山桜 at 2022年07月19日 11:22
◆ケロへ
 未だ未だ本の序の口だよ〜続きをお楽しみに♪ 
Posted by 山桜 at 2022年07月19日 11:23
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