
少し湿り気のある半日影のような所を好んで群生するウバユリですが、この日、飯能の神社の境内の片隅にスクッと背筋を伸ばして一株咲いていた姿が凜々しくて、つい寄り道して姿を納めてしまいました。
ウバユリ(姥百合)2022.07.21 飯能
「花の頃には、葉(歯)が無いから」が姥百合の語源とも言われますが、ご覧のように未だちゃんと葉が残っています。「花の頃には、葉(歯)が欠ける」位が穏当な気がします。花数は4〜8程とオオウバユリに比べると少なめです。
そして花が開くと、内側が紫褐色に染まっている様子が、お歯黒にも見えて「姥」っぽいかなと思っています。
2022.03.30 狭山丘陵
翼を付けた薄平たい種を沢山飛ばして芽生えます。赤い斑入りのものも結構良く見かけます。この頃は特に葉が長卵形で、スイバなどにも似ています。
一方、尾瀬で見かけたオオウバユリは、少し標高の高い所、日本海側、北国などの冷温帯を好みます。
オオウバユリ(大姥百合)2022.07.12 尾瀬
未だ蕾でしたが、咲いた花はウバユリとよく似ています。花数は、ずっと多くて、10〜20程の花を着けます。その分、茎なども太く逞しい感じがします。
2022.07.12 尾瀬
これは未だ蕾が展開する前の葱坊主状態ですが、葉の形がウバユリより丸めのハート型なのが分りますね。

人気ブログランキング