2022年08月20日

ソバナ と ツリガネニンジン



ソバナ(杣菜)キキョウ科ツリガネニンジン属 
ソバナ P7250160.JPG

ソバナ P7250153.JPG

ソバナs P7250152.JPG ソバナs P7250151.JPG
この花は少し縮こまり傾向ですが、典型的な花はすっとしたスカート型で裾広がり。萼片の形は、被針型*。

雌しべの先は、綺麗に咲いている内は花冠から余り突き出しません。但し、盛りが過ぎて花冠が縮めば突き出して見えます。(右の写真の奥の花の状態)

ソバナの名前は、山の杣道のような処に咲くからとも、葉がソバに似ていて食べられるからとも言われます。

 花時の葉は、ソバの葉に似ているとは思えないけれど、芽生えの頃の地際の葉は心型(ハート型)なので、ザラつく質感は違うけれど形だけはちょっと似てないこともないかもしれません。


 一方、よく似ているツリガネニンジンとは、葉や花の着き方(ツリガネニンジンは輪生)、萼片の違いで区別出来ます。花の形、雌しべの先の付きだし方は、咲き加減や個体差があるので、典型的な個体以外は難しいことがあります。

ツリガネニンジン(釣鐘人参)キキョウ科ツリガネニンジン属
ツリガネニンジンs P8183026 (2).JPG ツリガネニンジンs P7252957.JPG
萼片の形は「線型」です。雌しべの先が花冠より目立って突き出しています。右の花は、左のような典型的な釣鐘型の花にある上部の張りが無くソバナのようなスカート型ですが、萼片は線型です。

ツリガネニンジンs P8183023.JPG ツリガネニンジンs P8072994.JPG
葉の着き方、花の着き方共に輪生で、大きな株ではその輪が段々に重なっています。

ツリガネニンジンP8072995.JPG
ツリガネニンジンの花色は、白〜青紫まで巾があります。

*被針型:「被針」とは、鍼灸で用いる平たく先細り両刃の針のことだそうですが、ピンと来ませんよね。私たちが思い浮かべる一般的な葉っぱの形のやや細めな感じと思います。「笹の葉」に近いともありました。「笹葉型」にしてくれたら分かり易いですよね。

 同様に「心型」という表現も、「ハート型」の方が分かり易いので、文中にもそちらを使ってしまっています。

 
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posted by 山桜 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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