
先週、8月15日はお盆でお休みを頂いたので、今回は8月の第4週のレポになります。
2022年8月22日(月)
ミソハギ(禊萩/溝萩) ヌスビトハギ(盗人萩)
どちらも名前に「萩」と付きますが、お盆の花「禊萩」に対して、こんなに愛らしい花に「盗人萩」は気の毒ですよね。ただ、サングラス型の種がひっつき虫(くっついてバラバラになると盗人の足跡にも見える)で子供に人気ですし、名前もインパクトがあって覚えやすいので、これはこれでアリかと思います。
ミソハギはミソハギ科、ヌスビトハギはマメ科なので、本当のマメ科のハギに近いのは盗人の方です。ミソハギは名前を盗んだ?なんて言うとややこしくなりますね、すみません。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
秋の野原の代表選手ツリガネニンジンも次々に花を咲かせています。釣鐘を慣らす紐がちゃんと下に伸び出ている処も気が利いてます。
タマアジサイ(玉紫陽花) ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
先々週までは白い丸い蕾だったタマアジサイが綻んで咲いていました。
ウマノスズクサの葉陰からジャコウアゲハの幼虫が顔を覗かせていました。メスの成虫も盛んに飛来して卵を産み付けています。
コウゾリナ(髪剃菜) ノシラン(熨斗蘭)
茎や葉にザラザラとした剛毛が生えていて手が切れそうなので髪剃菜。環境が良いとどんどん多くなり黄色い花を沢山咲かせます。
ノシランは海岸性の植物。管理棟の北側、常緑樹の森の縁に群生しています。よく観れば、とても綺麗です。是非、みつけてくださいね。
タカサゴユリ(高砂百合)
百合と言えば、種から花を着けるまで5〜7年かかるのが普通ですが、この台湾原産のタカサゴユリは翌年には花を咲かせ、また種を散らすという猛烈な繁殖力を持ち、あっという間に日本に広がっています。
線型の細い葉と、花被片(花弁と萼片)の外側に赤い筋が入るのが特徴です。
日本(沖縄)在来種のテッポウユリと交配され、または自然交雑したのか、シンテッポウユリという外側まで純白な種も生まれています。
未だ、特定外来生物には指定されていませんが、日本在来種を脅かさないよう注意を払っての栽培・観察が必要と思います。
シロヤマギク(白山菊) ノハラアザミ(野原薊)
外花壇や園内入って正面の山野草の土手等で、秋の野山の花たちが咲き出しています。園芸種にはない野生の美しさに目を留めて頂ければ嬉しいです。

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ただ、これの根もイノシシが食べるので油断できません。
釣鐘人参は、まだ蕾です
もう秋の気配ですね!
御地でもタカサゴユリが繁殖していますか。暖かい台湾原産なのに、北限はどの辺りなのでしょうね。
鱗茎は、人間も食べられますか?
大学百合の別名は知りませんでした。堀口大学由来なのですね。最近彼方此方に出掛けていて、どこだったか記憶が混乱してますが、車窓から一面のタカサゴユリを見て、繁殖力の強さを思い知りました。