2022年12月29日
「鎌倉殿の13人」
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遂に終わってしまいました。毎週、BSと地上波と2回、彼らに会うのを楽しみにしていたので、もう一緒の時間が過ごせないのが寂しいです。
(本日、13:05〜総集編の放送があります!)
まさか、政子が義時のとどめを刺すとは・・・最終回のタイトルは「報いの時」。「報い」とは、報賞なのか、報償なのか、報復なのか。
麻毒に苦しみ解毒剤を求める義時を見つめながら薬液を床に空け、零れた薬を舐めようと這い寄る義時の目前、袂で拭き取ってしまう政子。
禍の種になりそうな幼き先帝を亡き者にしようと、最後の力を降り絞る義時に、
「これ以上手を汚させない、罪を重ねさせたくない」
という政子の義時への愛は深く大きいけれど、義時が鎌倉を守る為に葬ったと漏らした「13人」の中に、我が子「頼家」の名を聞いた時、
「頼家、母が其方の無念を晴らす」
と、導線に火が点いたかもしれません。
「嘘つきは嘘を突き通さなければいけませんよ!」
この時の政子の言葉と表情、薄々気付いてはいたけれど知りたくなかった真実への動揺に、戦慄を覚えました。鎌倉を守る為に仕方が無かったと理解していても、母の心は別、奥底の封印が解かれた瞬間のようでした。
誰も手にかけては来なかった政子が最後に、誰よりもその幼き頃からの心優しい性格を知り、それ故の大きな苦悩を見、共に頼朝の意志を継いで来た弟・義時に手を下し、亡骸を抱いて嗚咽する。何という幕引き。一年見続けてきた視聴者に大きな余韻を残し、問いかける最後でした。
原作「吾妻鑑」から、登場人物の心に添い、背景を読み解き、物語を紡いで来られた三谷幸喜氏ならではの描写でした。私の解釈など、応援し続けて来た熱きサポーター(武衛)の中の一人の意見で、それぞれにまた別の感想があるでしょう。それがドラマを観る醍醐味であり、脚本家の望むところでもあると思います。
「鎌倉は屍蔵、御霊鎮める地」、数の死者の眠るお墓・お寺だらけの鎌倉。今は観光地ともなりましたが、訪れる時には歴史を踏まえておくと、また違った見方が出来ることでしょう。
沢山の血を流し山のような骸の上、希望の子「北条泰時(太郎)」に襷が渡されました。そして時は流れ、江戸で武家の社会を築く徳川家康へと引き継がれるのですね。
一昨年の「麒麟が来る」から、いちど鎌倉時代に戻り幕府の起源を見てからの江戸時代。時代を行ったりきたりの「STAR WARS」のような大河ドラマならではの構成がまた面白いです。
松本潤の演技は「花より男子」くらいしか知らず余り良い印象ではありませんでしたが、先日、小栗旬との会話を聞き、非常に真摯に役に取り組む方と知り、来年が楽しみになりました。そうか、花沢類から道明寺司へのバトンタッチなんですね。それもちょっと胸熱です。
ああ、義時の最後の妻、のえさんの心情も切なかった・・・語りたいことは山ほどありますが、また、何かの折に。
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この記事へのトラックバック
最終回が特に印象的でしたよねぇ〜
プレモルを飲む度に思い出してしまうんですよ。
今年も終わっていきますよね〜〜
頑張った人も、頑張れなかった人も・・・
よいお年を!
昨年も楽しいネット交流ありがとうございました。
瓜亀さんのお蔭で、奈良やあちこちの旅先を身近に感じられることが出来ます。
「鎌倉殿」の放映後も、引き続き鎌倉探索が楽しみです。それにつけても、鎌倉とんぼさんがご存命だったら・・・と思わずには居られませんが、きっと訪れれば、何かしらピピっと教えて下さる気がします。
今年は天才脚本家の呼び声高き古澤さんの「家康」なので、来訪された江戸城も含めて楽しみですね♪
本年もどうぞよろしくお願いいたします。