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<2023.03.27 追記あり>
早咲きで花期が短いアオイスミレを追いかけて何年になるでしょう? 森林インストラクターに成り立ての春、木下沢の辺でやっと花に会えて、タチツボスミレとの違いがはっきりと分かったのだから・・・8年? 幾つかの群生地は知っていても、なかなか開花時に巡り会うのが難しいのは、他のスミレに比べて花期が7〜10日程と、とても短いからです。
アオイスミレ 2023.03.12 狭山丘陵
一見、タチツボスミレに似ていますが、葉や茎に毛が有り、葉柄基部に櫛状の托葉はありません。
上弁2枚はウサギの耳のように立ち上がり、左右の側弁は少し恥ずかしげに顔を隠すかのように前に出ます。距はピンと上に。
近くの森では株は沢山見られるのに、毎日のように通っていても、一度も花を見たことがありません。蕾はあるのに花がちっとも咲かないのは、どうやら最初から閉鎖花した着けないからのように思います。周囲の木が大きくなりすぎて日照不足だからでしょうか。
根元に小さな蕾が見えます。左の伸びているのは地上茎。このように茎を伸ばして株を増やせるので、花を咲かせて種子を実らせるエネルギーは「その時」が来るまで節約しているのでしょうか。
2023..03.17
株元から出ている蕾も、この位の大きさになっても距が出ていないので閉鎖花にようです。地上茎の途中に着いた蕾も閉鎖花っぽい・・・
周りのコナラの大径木が軒並みナラ枯れにやられて伐採されているので、若しかしたら、来年は陽当たりが良くなって咲いてくれるかもしれません。
コナラには気の毒ですが、アオイスミレはこの時をずっと待っていたのかな? ただ、陽当たりが良すぎると、明るい木陰好きのアオイスミレは、夏の暑さで弱ってしまうかも・・・なんとも悩ましいことですが、観察を続けます。
2023.03.27
上の蕾の10日後の姿。ここ数日は観察出来ませんでしたが、枯れた花びらもなく、やはり閉鎖花のまま結実した模様。
右は、展開途中の葉の様子。まるで巻物のように縦巻き部分の巾が上と下で差が少ないのが特徴です。
<参考:タチツボスミレの花、展開途中の葉>
花弁全てが丸く、綺麗に開いているときはパンジーに近いようなイメージ。少し萎れ気味だとアオイスミレに似て見えるかも。
巻いた葉は、上が広く下すぼまりです。葉柄基部に櫛状の托葉あり。
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