2023年04月09日
「らんまん」やはり造花でしたね。
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公式にドラマのスタッフが裏話として「造花を用いている」ことを書かれていました。
ヤマトグサにしろ、バイカオウレン、セツブンソウにしろ、非常に良く出来てはいますけれど、茎や葉の揺れ方がどうしても固くて不自然なのが気になりました。「風にそよぎ、しなやかでいて倒れない」いかに精巧に形は作れても、そこは難しいと思います。
オオバコだけは、ちゃんと茎がしなって本物に見えましたが、あれも造花でしょうか・・・
それでも、貴重な種や季節に合わない植物の撮影の為、あれほど精巧に植物を再現された方々のご苦労には頭が下がります。数々のドラマで酷い造花を何度も目にしてきたので、流石に牧野先生がモデルのドラマ、その観察力・再現力の素晴らしさには拍手ですし、植物への愛を感じています。
ただ、花の大きさが画面映えの為なのか、バイカオウレンもセツブンソウも、実物より大きく造られているように感じました。実際に山で咲いている様子を知っている人ほど、バイカオウレンというタイトルを知らずに遠目で見ていれば、ニリンソウと間違えてしまうかもしれません。
牧野先生は、その細密なスケッチでも有名です。このブログでも繰り返し書いていますが、スケッチ=正確な観察。いくらカメラで撮影しても、自分の目で見て書き留めた記憶、記録とは比べものになりません。あの凄い造花も本物を再現するために、隅々までどれほど観察したことでしょう。
牧野先生も空からきっとご覧で、目を細めて下さっていると思います。ご自分も造りたくて悔しがっていらっしゃるかもしれませんね。
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