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奥多摩に行けば、バイカオウレンはそれほど珍しくはないのですが、写真を探していて花期にめぐり逢えていないことに気づきました。むさしの自然観察園にもあると聞いていましたが、平地で開花が早く、当番の日に見たら、5弁の花弁に見える萼片が残り3枚という状態でした。あと2枚あると想像してみてくださいね。
バイカオウレン(梅花黄連)開花 4月(関東)
花の名残(;;) 果実 2023.04.10
白い花弁に見える部分は萼片で、その中に黄色い密腺をつけた花が丸く並んでいて、その中に雄しべと雌しべがある筈なのですが抜け落ちてしまっています。雌しべは多数あって実って広がるとカザグルマのような形が印象的です。
苔の中に広がっていた葉 雲取山7月
小葉が五枚あるのが特徴で、ゴヨウオウレンの別名があります。
調べてみると、バイカオウレンは四国にも自生地があって、2月には咲き出すのだそうです。そうなるとシコクバイカオウレンと言うことかもしれません。
参考ページ 高知県佐川町で2月に満開の様子
シコクバイカオウレン(四国梅花黄連)
朝ドラ「らんまん」で、万太郎くんが危篤のお母さんが大好きなバイカオウレンを探していてみつけた、似たような花はセツブンソウでした。上の参考ページの写真と見比べてもよく似た花ですね。
セツブンソウ(節分草)開花 2月
セツブンソウも白い花弁に見える部分は萼片で、中に二つに割れた先に黄色い密腺をつけていつのが花弁、薄青い雄しべの葯の真ん中に先が伸び出しているのが雌しべ。右の写真はその雌しべの元で実った果実です。
花はどちらも実際に見ると、写真で見ている印象よりずっと小さくて、バイカオウレンは1pほど、セツブンソウは2p弱(1円玉位)ほどです。
また、セツブンソウには、花(に見える部分)の下に襟巻き状の茎葉がありますが、バイカオウレンにはありません。
ニリンソウ(二輪草)開花 3〜4月
個体差はありますが、花は大体2.5p(10円玉位)と一回り大きく、よく観れば花の造りはバイカオウレンやセツブンソウとは異なります。葉は、バイカオウレンにちょっと似た形。ドラマの中で使われていた造花が、画面映えを考えてか大きめに造られていたので、番組タイトルを知らずに見て、且つ、実際に自然の中で咲いている様子をよく知っている方は、このニリンソウに見えたかもしれません。
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