2023年04月27日

'23年4月 倉見山 (1)ユウシュンラン


ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>


 もう6月、梅雨入りの声も着替える中、大雨でイベントが中止になり、明日からまた暫く更新作業はできなくなるので、4月の記録を頑張って更新中です。早く季節に追いつきた〜い

【開催日】2023年4月27日(木)(日帰り)
【コース】富士急行線東桂駅〜登山口〜分岐1〜倉見分岐〜
     厄神社の分岐〜倉見山南峰〜展望台〜相定ケ峰〜
     倉見山洞谷コース〜十字路〜クマガイソウ群生地
     〜桂川沿道〜桂川公園〜三つ峠駅      
【幹事】リカさん
【写真・キャプション協力】(S)印=S.アキラさん撮影 
             いつもありがとうございます

(本番で撮れなかった写真は下見時のものを使用しています。)

 久し振りの山笑(やまにこ)会ハイキング。富士急 東桂駅に集合、またとない素晴らしい晴天に恵まれ、意気揚々と出発!
「倉見山かい? 晴れて良かったねぇ」
地元の方が笑顔で声を掛けて下さり、ますます爽やかな気持🎵 シャツ1枚でも寒くない気候、早速服装調節です。

富士急 東桂駅前(S)       登山口前の広場(S)
1685770683925 富士急・東桂駅s.jpg 1685770684128 倉見山登山口で出発前の様子、シャツ1枚で寒くないs.jpg

倉見山 長泉院登山口      ムラサキケマン(S)         
P4204469 倉見山 登山口s.jpg s1685770684273 ムラサキケマン.jpg
倉見山登山口は、長泉院というお寺のお墓の間を進んだ上にあります。チラリと見えた寺紋は「武田菱」でしたので、武田家由来のお寺なのでしょう。下見時に見られたヤマエンゴサクは姿を消し、同じ仲間のムラサキケマンが咲いていました。

アメリカスミレサイシン(紫、白’スノープリンセス’)
P3303835 4 アメリカスミレサイシンs.jpg P3303850 13 アメリカスミレサイシンs.jpg
丈夫で繁殖力の強い外来種で、人里で良く見かけます。スミレサイシンの仲間の特徴で、後ろに突き出す距が丸く短いです。

ニリンソウ          イチリンソウ
P4204472 ニリンソウs.jpg P4204473 イチリンソウs (2).jpg
辛うじて、ニリンソウもイチリンソウも残っていました。

鹿よけのゲート(登山口)   ツルカノコソウ
sP4204474 倉見山登山口ゲート.jpg P4204475 ツルカノコソウs.jpg

いきなり急登が続く      ユウシュンラン 
P4274980 登山口からの急登1s.jpg P4204482 (2) ユウシュンランs.jpg
その急なステップの合間合間に、貴重種のユウシュンランが下見時よりも上方で多数開花していて、興奮で疲れも吹き飛びます。

下見時には最初ギンラン!との声が上がりましたが、よく観ればギンランとは葉も花も違います。
「おお、これは、噂のユウシュンランでは!?」
と思い、帰宅後調べると、正にそのものでした。なかなか見られないもので、気づけてラッキーでした。

ユウシュンラン ラン科キンラン属
P4204481 (2) ユウシュンランm.jpg
ギンランの花は、俯いて殆ど開きませんが、ユウシュンランは上向きに半開して笑っていました。どちらかというと咲き方はキンランに似ているように思います。葉は細く小さめ(特に下方)で、ギンランよりも栄養摂取法が、自分での光合成より菌従属性が高いのでしょう。

ユウシュンランの名は、秋田県のお寺の長男として生まれた植物学者、工藤 祐舜(くどう ゆうしゅん 1887年(明治20年)3月26日 - 1932年(昭和7年)1月8日)の名に因みます。奇しくもお寺の裏手で見つかったのも何かのご縁を感じます。自家のお寺は弟さんが継いだそうです。どこか牧野富太郎先生と境遇が似ている? もっと調べてみたいです。

急登が続くので・・・
P4274981 登山口からの急登2 階段m .jpg
次々と現れる花たち等を見ながらゆっくり息を整えます。

ヒトリシズカ こちらは「大勢賑やか」  
P4204495 (3) ヒトリシズカm.jpg

こちらは、本当に「一人静」
P4204493 ヒトリシズカm.jpg
と言っても、ご覧のように小さなお花が沢山集まって一つの穂の形になっています。

フデリンドウ
P4204476 フデリンドウm.jpg
リンドウの仲間はお日様が差さないと開きませんが、この日は陽光たっぷり、あちこちで青い宝石が輝くようでした。一体幾つのフデリンドウをみたことでしょう🎵 夢のような一日の始まりです。

エビネの蕾          イカリソウ
P4274983 エビネs.jpg P4274984 最初のイカリソウs.jpg
満開もいいですが、むくむくと伸び上がって来た蕾が愛おしい。
この日、最初に見たイカリソウの花です。

ツチグリ           ジュウニヒトエ
P4274985 ツチグリ ツチグリs.jpg P4204498 ジュウニヒトエs.jpg
急登で土が間近なので、ツチグリまでみつかりました。ジュウニヒトエも土の上に着物の裾を広げていました。

杉に絡みつくツタウルシの新緑 (S)
m1685770684538 杉に絡みつくツタウルシ.jpg
下ばかり見がちですが、上を見れば生まれたばかりの柔らかな葉が青空の下で伸び伸び。

ルイヨウボタン(類葉牡丹)メギ科ルイヨウボタン属
P4204554 (2) ルイヨウボタンm.jpg
変わった名前ですが、漢字を見れば納得ですね。葉っぱが牡丹に似ています。類葉升麻(ルイヨウショウマ)という植物もあって、山桜は時々言い間違えます(^^;)下山の頃に沢山出会えたメギの仲間です。小さいですが、よく観ると凝った造りがメギの花とも似ています。

(つづく・・・)


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
山形から帰ってきました。
出羽三山神社の境内でサクラソウを観ました。
サクラソウだけ草刈りされずに残っていました。
アカショウビンの声を聴きました。
湯殿山は最高でした!
Posted by 瓜亀仙人 at 2023年06月05日 19:08
◆瓜亀仙人さんへ

 お帰りなさいませ! 出羽三山、訪れたのはもうウン十年前となりましたが、懐かしいです。

 昨日、尾瀬から戻りました。水芭蕉は終盤でしたが、その分初夏の花が早くて、戸隠升麻や白根葵なども見られて夢見心地でした🎵 

 早く皆さんにもお見せできるよう、更新ガンバリマ〜ス
Posted by 山桜 at 2023年06月08日 11:57
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック