2023年09月19日

高尾山「秋の花を探そう」ハイキング(1)


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高尾山口駅前 10:24発のバスは始発ではないので大体5〜10分程遅れての到着が常で気が揉めるのですが、今年は幹事のマサさんの熱意が通じて臨時増便を出して頂け、定刻に出発! 幸先の良いスタートでした。

大垂水バス停         迂回路入口
P9030312 大垂水バス停s.jpg P9030315 迂回路入口s.jpg
バス停から迂回路入口までの歩道は歩く人が少なく(道路を横断する人が殆ど)、下見時に剪定鋏持参で草刈りをしたり踏み倒したりしておいたので、道路に踏み出すことなく歩くことが出来ました。道路はカーブしていて見通しが悪い割りに飛ばしてくる車が多いので、横断は危険、迂回路を選択しています。

カラムシ           アメリカイヌホオズキ
P9030314 カラムシs.jpg P9030321 アメリカイヌホオズキs.jpg
そんな道すがらにも観察対象がありますが、立ち止まれないので説明はなし。こちらでご紹介しておきますね。

カラムシは、昔は繊維を採るために栽培もされており、今も人里で雄々しく生き延びています。福島県の昭和村では今も特産品として改良種が栽培され、その繊維は今や高級織物となっています。

アメリカイヌホオズキは、在来種のイヌホオズキより花も実も小型で茎も細いのですが強健で分枝して横広がり、在来種を凌駕しつつあります。花色は紫〜白。花実が花実軸の先に固まって着く(ほぼ一点から)のが特徴です。熟果は黒光り。イヌホオズキの花実はやや散漫に着き、花色は白、黒い熟果に光沢なし。

ボントクタデ         ギンレイカ                
P9030316 ボントクタデs.jpg P9030317 ギンレイカs.jpg 
ボントクとは、蓼酢に用いられるヤナギタデのような辛味がないことから「凡庸篤実」の略ではないかなと私は思っています。花は少し赤味を帯びたものが多く、多数垂れ下がって咲くさまはなかなか風情があり素敵です。

ギンレイカの花は白で、黄色の花のキンレイカに対しての名前です。既に茶色になっていましたが、果実が鈴生りとなった頃は可愛いものです。

コバノヒノキシダ?      ヤマヤブソテツ?
P9030318 コバノヒノキシダ?s.jpg P9030319 ヤマヤブソテツ?s.jpg
すみません(。。;)シダは未だ未だ勉強中で自信がありません。

ヒメワラビ?         イヌトウバナ
P9030322 ヒメワラビ?s.jpg P8169701 イヌトウバナs.jpg

ツリフネソウ         ハシカグサ
P9103394 ツリフネソウs.jpg P9070421 ハシカグサs.jpg
ツリフネソウは、下見時には蕾でしたが、ちゃんと本番に咲いていてくれました。待ちかねていたのは虫さんも同じですね。
ハシカグサも地味な花ですが、牧野博士は最初、新種のヤマトグサをハシカグサと間違えていたという逸話があります。花が咲いていないときはよく似ています。

ミズタマソウ アカバナ科ミズタマソウ属
P9070419 ミズタマソウm.jpg
果実に密生した毛が露を帯びて光る姿は、まさに水玉です。
P9030327 ミズタマソウm.jpg
ミズタマソウ属は、萼片、花弁、雄しべが2つずつなのが特徴です。

キンミズヒキ         ヒメキンミズヒキ
P9030330 キンミズヒキs.jpg P9120535 ヒメキンミズヒキs.jpg
キンミズヒキとヒメキンミズヒキは、株の大きさも違いますが、雄しべの数が違います。小さすぎて肉眼で数えるのは難しいですが、ぱっと見てキンミズヒキは雄しべが多く華やかで色も濃く見えます。ヒメキンミズヒキの葉は、羽状複葉の先の3枚が苺の葉の様に丸いので見分け易いです。

ヤハズソウ          
P9030331 ヤハズソウs.jpg P9070417 ヤハズソウs.jpg 

ユウガギク
P9030333 ユウガギクm.jpg

分岐道標           オオハナワラビ
P9030334 分岐道標s.jpg P9030335 オオハナワラビs.jpg
無駄に背が高くて見逃しやすい要注意の道標。分岐点を太い木が塞いでいて道があるように見えないので、下見時に出会った保守作業の方にコース目印のピンクテープを巻き付けて頂きました。

ツルリンドウ         カノツメソウ
P9030336 ツルリンドウs.jpg P9030337 カノツメソウs.jpg
今年は雨が少なかったせいか、高尾山でもツルリンドウの花が小さいです。

ジャコウソウ
P9190610 ジャコウソウ2m.jpg
何度も下見に来て、なかなか蕾が膨らまずヤキモキさせられましたが、見事本番で花開いてくれました! 麝香のようないい香りとはいきませんが、葉を揉めば微かに香ります。花の香りは未だに良く分かりません。群生していたら風に揺れて香るのでしょうか。

大垂水峠橋
P9030342 大垂水峠橋m .jpg

P9030343 大垂水峠橋s.jpg P9030344 大垂水峠橋s.jpg

               エゾエノキ
P9030345 大垂水峠橋s.jpg P9030346 エゾエノキs.jpg
エゾエノキは、高尾山ではめずらしく、エノキの葉もやや左右非対称ですが、エゾエノキはそれが顕著だそうです。

イヌトウバナ         ヤマホトトギス
P8169701 イヌトウバナs.jpg P9030353 ヤマホトトギスs.jpg

アケボノソウ        
P9030352 アケボノソウm.jpg
下下見時に見つけた背の高い植物・・・何か分からなくてモヤモヤしていましたが、別のイベントで同行して下さった高尾山全植物図鑑のY先生に「アケボノソウ」と教えて頂き、驚きました。こんなに大きく(目の高さほど)なるとは思いませんでしたし、花が咲けば花ばかり見ていて、他の部分の観察を怠っていた証拠で、お恥ずかしい。

P9120525 アケボノソウs.jpg P9120527 アケボノソウ 葉.jpg
こんな小さな蕾(初めて見たときは、これを花だと思ったので、余計検討がつきませんでした。)言われてみれば、葉はリンドウ科の特徴がありますね。

石に囲まれた石仏       ハナタデ      
P9030355 石に囲まれた石仏s.jpg P9260714 ハナタデs.jpg
高尾山の歴史にも詳しいボランティア・ガイドの方に伺っても、この石仏の謂れは不明でした。ご存じの方、教えて下さると嬉しいです。

ノハラアザミ         タイアザミ
P9030359 ノハラアザミs.jpg P9030356 タイアザミs.jpg

ノハラアザミ
P9030360 ノハラアザミm.jpg

ツリガネニンジン       ヤマハッカ
P9030358 ツリガネニンジンs.jpg P9030371 ヤマハッカs.JPG

アキノタムラソウ
P9030362 アキノキリンソウm.jpg
花期の長いアキノタムラソウ。サルビアの仲間なので切り戻されればまた花芽が上がってきて、綺麗に咲き続けます。

ネコハギ           トキリマメ
P9030370 ネコハギs.jpg P9030368 トキリマメs.jpg
ネコハギの葉は猫ちゃんの様に毛むくじゃらでモフモフしています。

(つづく)

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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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