2024年01月18日

多摩丘陵 小野路(2)



竹藪
P1173203 小野路 竹藪m.jpg
探検隊長曰く、「竹林と竹藪の違いは、手入れがされているか、ほったらかしか」。こちらのように、筍も採らず生えるがままにされているのは竹藪ですね。

竹藪に囲われた山桜
P1173204 小野路 竹に囲われた山桜m.jpg
根回りも枝周りも囲まれてしまい瀕死の山桜・・・苦しそう、助けてあげたい(;;)

開けた萬松寺谷(ばんしょうじやと)の下手の元田んぼ
P1173205 小野路 旧水田跡m.jpg
狭山丘陵では普通「谷戸」と書きますが、ここでは「谷」で「やと」と読むそうです。

因みに「谷戸」とは、丘陵のような小高い起伏地からの湧き水や雨水が削って出来た谷から広がる、小さく細めの扇状地的な場所のことです。そこを利用した田畑の農業地やその周辺に出来た「里山」全体を指すこともあります。「やと」又は「やつ」とも。そう言えば、昔、谷津遊園という遊園地があったけれど、あそこも谷戸だったのかな? 鎌倉の扇ヶ谷(おうぎがやつ)も有名ですね。

谷戸の上手に残る田んぼ
P1173206 小野路 残っている水田m.jpg
ここだけ小面積の耕作がされているのは、神仏へ奉納するお米か?

ヨシ(アシ)やガマが茂る
P1173207 小野路 ガマの穂m.jpg
ガマの穂がほぐれて舞っていきます。

更に下手の池と地形を生かした棚田、谷戸田
P1173208 小野路 水田m.jpg
初夏には、今や希少種のミズオオバコなどが咲くとのこと。

オオフサモ?(特定指定外来種)
P1173209 小野路 外来種の藻m.jpg

六地蔵
P1173210 小野路 六地蔵m.jpg
六面柱の六地蔵塔

七地蔵?
小野路 六地蔵m.jpg
こちらは数えるとなぜか七地蔵。いや、上の六面塔の右、木の根元にもう一体見えるので八地蔵? 仏像の持ち物などを精査すれば地蔵菩薩以外も混じっているのかもしれませんが、そんな時間はなく・・・

墓碑・石塔群
P1173211 小野路 墓碑石碑群m.jpg
頭が丸い墓碑(無縫塔又は卵塔)は禅宗のお坊さんのお墓。その隣の三つは位牌型のお墓。この上手に臨済宗建長寺派の小野山萬松寺という古刹があります。機会があればそちらも参拝したい。

正体不明の石像
P1173212 小野路 不明の石像m.jpg
上部に三つ並んだ文様が「源氏香」にも似て見えましたが、帰宅して良く見たら、3本ですし上に突起も・・・違うようですね。どちらかと言えば、「式神」っぽい? いや、注連縄から垂れる四手かも? 小野小町がらみかなとも期待したのですが・・・。引き続き調べてみます。

探検隊長は剪定鋏を手に、いざ、野郎共、探検コースに突入ぞ!
P1173213 小野路 探検コース突入s.jpg P1173214 小野路 探検コース突入s.jpg

笹藪を掻い潜って抜けると、なにやら獣臭が・・・囲いの中には何が居る?
P1173215 小野路 羊の囲いm.jpg

なんと、珍しくも羊さんでした!
P1173215 小野路 羊の囲い.JPG

また別の強烈は臭いの正体は、牛さん! 
P1173216 小野路 牛の囲いm.jpg
いやいや、それぞれに違う臭気が放たれるこの一帯、嗅覚が敏感な私にはキツい・・・

ロウバイ
P1173217 小野路 ロウバイm.jpg
ロウバイの芳香は、花に鼻を密着させないと感知出来ない有様。羊と牛と蝋梅のミックスしたニオイは・・・う〜ん、余り思い出したくない。しかし、人間の感覚の中で、嗅覚により甦る記憶が一番鮮明だとか・・・。きっといつまでも忘れられない記憶として脳裏に刻まれたことでしょう。

(つづく)


ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>


posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック