2024年05月11日

クサトベラ と サワギキョウ

ご訪問ありがとうございます

沖縄にご縁が出来、沖縄の植物に興味津々・・・というか、見たことの無い植物だらけなので、もう、興奮しまくりです!

クサトベラ 草海桐花、草扉 クサトベラ科 2024.05.11
P5115585 クサトベラm.jpg

ぱっと見、花が咲いていなければトベラによく似ていますが、こちらはクサトベラ科と別種です。常緑低木で幹は木質化するものの柔らかいので「草」がついたようです。

そう言えば、以前、大工さんが、
「桐は木じゃない」
って言ってらしたのを思い出しました。
桐もふかふかと柔らかい木質ですね。

海岸の岩場などを覆い尽くすように生えているので「スーキ(潮木)」とも呼ばれるそう。

何と言ってもこの花が可愛い
P5115584 クサトベラm.jpg

ハワイなどで呼ばれている、エンジェル・フラワー、ハーフ・フラワー、ファン・フラワーと言う名前にも納得。
天使が飛んでいる姿にも、半分になったお花にも、そして、扇にも見えますね〜

そして、更によく観ると、あれ、この形・・・あれあれ、サワギキョウにそっくり!
4裂した唇弁の上に、チョウチンアンコウのようにぶら下がっているのが雌しべなのです。

サワギキョウ 沢桔梗 2023.08.29 尾瀬
P8290152 サワギキョウm.JPG
唇弁の数は違いますが、花の造りはそっくりですよね。

生きていく上での進化で、全く別の種類のものが似た形態を持つようになることを「収斂進化」と言うのでしたね。これは正に収斂進化の一つではないでしょうか。面白いなぁ!

沖縄の浜辺で潮風に吹かれているクサトベラの白い花と、高原の湿地で霧に包まれて咲くサワギキョウが同じ形をしているなんて、神様の意匠「天地の理(あめつちのことわり)」は、なんとまぁ、合理的なことか。

どちらも雌しべの先を水に濡らさない為でしょうか? 
他にも理由があるのかな、追いかけてみたいです。

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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「収斂進化」、神様の意匠「天地の理」・・・
本当に自然の造形って不思議ですよね。
それにまして美しい!
Posted by 瓜亀仙人 at 2024年06月05日 17:49
◆瓜亀仙人さんへ

 意味のある無駄のない姿は美しい!
そして、無駄だらけの己の姿を反省・・・(。。;)
Posted by 山桜 at 2024年06月05日 20:55
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