2024年05月22日

谷川岳山岳資料館

ご訪問ありがとうございます

一の倉沢ハイキング・コースを往復して、ロープウェイ駅傍の山岳資料館を見学。
P5195949 谷川岳山岳資料館m.JPG

遠くから見ていたとき、確かに動いていた筈の人物がパネルになっていて・・・
「あれれ? さっき動いて話していた人は幻?」
と、思ったら、
「本物も中にいますよ。」
と、近くのいた方が教えて下さって・・・恐る恐る(笑)中を窺うと、いらっしゃいました!

P5195944 山岳資料館 館長さん.JPG P5195947 谷川岳山岳資料館 館長さんとs.jpg
日本屈指の登山家、八木原 圀明館長さん。凄い方なのに、笑顔が優しいとても気さくな方。どれだけ凄い方かと言ったら・・・

日本山岳協会第11代会長、日本ヒマラヤ協会理事、日本山岳協会国際部長、群馬県山岳連盟理事長・・・日本山岳界の大御所!
冬期アンナプルナ南壁、冬期エベレスト南壁を初登攀に導くなど、世界屈指のヒマラヤ登山家。
『植村直己物語』撮影隊隊長としてエベレストに登り、映画クルーの撮影をサポートしつつ、自らも南東稜登頂を果たすという離れ業をやってのける。「イエティ」の探索家としても知られる等々、数え切れないご活躍。

登山道具の変遷の歴史が分かったり、実際に道具に触ったり担いだり、書籍を読んだりも出来る館内の展示も素晴らしく、もっとゆっくり見学したかったのですが、駆け足で勿体なかったです。

P5195939 谷川岳山岳資料館 展示s.jpg P5195940 谷川岳山岳資料館 展示s.jpg
(左)エベレスト南西壁(サガルマータ)冬期世界初登頂成功時に使用した羽毛服など(群馬県山岳連盟)
(右)マッキンリー遭難時の装備(羽毛服つなぎなど)

P5195941 谷川岳山岳資料館 展示s.jpg P5195942 谷川岳山岳資料館 展示s.jpg
1989年マッキンリーで遭難の登山家 山田昇氏の装備
山田昇氏は、8000メートル峰14座のうち9座に12回登頂(うち5座は無酸素登頂。また、多くを冬季や未踏の難ルートからの登攀で達成。1989年当時では、14座完登のメスナー、ククチカに次ぎ、9座登頂は世界3番手だった。8000メートル峰9座登頂は、全14座達成の竹内洋岳に次ぐ、名塚秀二、田辺治、近藤和美と共に日本人2位。

名前からして、山に昇る為に生まれてきたと言われる、八木原館長が最も期待していた後輩とのこと・・・。多くの世界的クライマーが訓練を積んだ一ノ倉沢を目前に望み、無数の慰霊プレートの下を通り、また、ここで実際に名登山家が使われていた装備を前にして、こんな私でも何かしら心にメッセージを受け取った気持になりました。合掌

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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私にも「谷川岳一の倉沢」と聞くだけでワクワクした昔がありました。
「衝立岩」にチャレンジしてみたかった。
もしチャレンジしてたら・・・
もう今昔物語の世界です。
Posted by 瓜亀仙人 at 2024年06月10日 17:14
◆瓜亀仙人さんへ

>私にも「谷川岳一の倉沢」と聞くだけでワクワクした昔がありました。

 私も同じです。でも、冬山や岩壁にチャレンジはしたくなかった。
新田次郎の読み過ぎだったかもしれません。

 若さの力って凄いですよね!
まぁ、そこそこ無茶した方かなとも思いますけど(^^;)

Posted by 山桜 at 2024年06月11日 09:53
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