


2024.06.14 高尾山
カチカチに踏み固められた土の表面に無数の小さな穴(直径3mm程)が無数に。
「うわ、これ、何!?」

掘り立て?の穴の周りにはフカフカの盛土があり、盛土がなくなった穴もその周りに沢山。
「アリの巣?」
と思ったのですが、アリはこんなに沢山巣穴を並べないし、アリの姿は全然見えません。
同行の知識の泉のような大先輩が、
「ニワハンミョウでは?」
「穴に糸や細い草などを差したら釣れるかも」
と仰るので、
「それは面白い!」
と盛り上がりましたが、今日は観察会の下見、いつまでも遊んではいられない。
しかし、沢山の目で穴を見ている内に、穴に出入りする小さなハチ?をみつけました。幸い一人の帽子に止まったので撮影。

後肢には黄色い花粉が沢山ということは、花に集まるハチの仲間なのでしょう。
帰宅して調べると、どうやら「コハナバチ」の仲間(その仲間だけで100種もいるらしい)のようです。地面に穴を掘り、壁を蝋でで固め、集めてきた花粉を固めて丸めた花粉団子に産卵するとか。
小型のハチで、ヒサカキなどの小さな花にも入り込め、花粉を運んでくれる大事な媒介者。どこもアスファルトや砂利や草避シートが敷かれ、土間のような「踏み固められた地面」が少なくなるにつれ、数を減らしているのだそうです。
もしも居なくなれば、受粉出来なくなる植物も出るかもしれない。
生物多様性を謳いながら、環境を一変するような開発があれば、
「知らぬ存在の昆虫が、知らぬ間に姿を消してしまう」
そんなことが世界中で起きているのでしょうね。
生存環境の多様性も守って行かねばならない。人間にとって都合の良い環境ばかりになれば、生きていけない生物が存在することを、改めて思い知った日でした。

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