2024年07月18日

小さな盛土穴たくさん・・・何!?

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2024.06.14 高尾山

カチカチに踏み固められた土の表面に無数の小さな穴(直径3mm程)が無数に。
「うわ、これ、何!?」

P6146880 地面の穴と盛土 何の巣?m.jpg

掘り立て?の穴の周りにはフカフカの盛土があり、盛土がなくなった穴もその周りに沢山。

「アリの巣?」
と思ったのですが、アリはこんなに沢山巣穴を並べないし、アリの姿は全然見えません。

同行の知識の泉のような大先輩が、
「ニワハンミョウでは?」
「穴に糸や細い草などを差したら釣れるかも」
と仰るので、
「それは面白い!」
と盛り上がりましたが、今日は観察会の下見、いつまでも遊んではいられない。

しかし、沢山の目で穴を見ている内に、穴に出入りする小さなハチ?をみつけました。幸い一人の帽子に止まったので撮影。

P6146881 ?m.jpg
後肢には黄色い花粉が沢山ということは、花に集まるハチの仲間なのでしょう。

帰宅して調べると、どうやら「コハナバチ」の仲間(その仲間だけで100種もいるらしい)のようです。地面に穴を掘り、壁を蝋でで固め、集めてきた花粉を固めて丸めた花粉団子に産卵するとか。

小型のハチで、ヒサカキなどの小さな花にも入り込め、花粉を運んでくれる大事な媒介者。どこもアスファルトや砂利や草避シートが敷かれ、土間のような「踏み固められた地面」が少なくなるにつれ、数を減らしているのだそうです。

もしも居なくなれば、受粉出来なくなる植物も出るかもしれない。

生物多様性を謳いながら、環境を一変するような開発があれば、
「知らぬ存在の昆虫が、知らぬ間に姿を消してしまう」
そんなことが世界中で起きているのでしょうね。

生存環境の多様性も守って行かねばならない。人間にとって都合の良い環境ばかりになれば、生きていけない生物が存在することを、改めて思い知った日でした。

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posted by 山桜 at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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