今日は新暦のお盆の入りなので、お盆にまつわる思い出を・・・。
「迎え火」
お盆の入りの夕には、「オガラ」という固い藁の様なものを家の門口で焚く。
ここが家ですよと煙でご先祖さまにお知らせするのだと大人は言うが、
既に朝早くお墓にご先祖様をお迎えに行き、今お前の背中にご先祖様が
負ぶさっていて、家にお連れするのだと言っていたのに、オカシイじゃない!
「もう、家の中にご先祖様いるんでしょ? 朝、私負ぶって連れて来た・・・」
だ〜れも笑って答えてくれなかったので、未だに疑問である。
来る途中で寄り道してはぐれちゃったご先祖様の為かな?
私のご先祖様なら、そういう霊がいてもオカシク無い。
きっと、美味しそうな匂いがしたか、珍しいもの見つけちゃったんだな。(笑)
そんな人の霊は家へ帰る道もうっかり忘れちゃうよね、きっと。
私の子孫達よ、迎え火、忘れずに焚いておくれよ、頼みます・・・。
「胡瓜と茄子とおばあちゃん」
迎え火の傍には、割り箸の足を4本さした胡瓜と茄子が供えてあった。
「胡瓜は馬、茄子は牛だよ。
ご先祖様は来る時は一刻も早く家へと胡瓜の馬に乗って早駆けで、
帰りは名残惜しみながら、茄子の牛の背に揺られてゆっくりと
あの世へ帰られるんだからね・・・。」
そう教えてくれたのは、新潟生まれの暑い夏が苦手だった優しい祖母。
その祖母の新盆(亡くなって最初の盆帰り)の朝、家への道を祖母を背負って
連れて来る夢を見た。 いつも祖母が散歩の途中で腰掛けていた道の角で、
「○○ちゃん、ここで休んでおいき、重いでしょ。」
と背中の祖母がなつかしい声で囁いた。
「全然重くないよ。平気だから・・・」
本当に重さは全く感じず、私は休まず家まで祖母を連れて来た。
そして、そこで目が覚めた。
今でもあの道の角を思い浮かべると、そこでにっこり微笑んで休む祖母の姿が見える。
そして、「少し休んでいきなさいよ」と言ってくれる。
おばあちゃん、いつもいつも笑顔で見守っていてくれてありがとう。
私もいつか後の世の人に笑顔を思い出して貰える様に生きていくね、
おばあちゃんの様に・・・。
2005年07月13日
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今年はちょっと行けないんだけれど。。。
馬と牛ってそういう意味があったのかあ〜
そう言われればそうだなあo(⌒▽⌒)o
私の周囲では、ナスやきゅうりにそういう事を
してる家を見たことないのね。
せいぜい、鈴虫さんの昆虫箱の中の
楊枝がさしてあるきゅうりとナス。。。
なんだかなあ〜( ̄▽ ̄)はは
旧暦は、忙しい時代の私達の救いだね(笑)
九州のお盆の風習にはどんなものがあるのかな?
こちらのやり方は8月のお盆の時に又紹介するね。
鈴虫の餌の胡瓜とかカブトムシの餌の西瓜とか、
ちゃんと毎日取り替えないと悲惨なことに・・・。
あの臭いで胡瓜や西瓜が食べられなくなった友達がいたよ〜
今は餌もゼリーパックで売ってて、なんだかな〜
そうだなあ。何か子供の頃
提灯もって夜のくらーい道を歩いた覚えが。。。
ちょっと母上にでも聞いてみるよ☆
餌もいろいろあるんだねえ♪
さくらんのブログに虫のコメントを書いた翌日
ある人が「昨日は子供とこおろぎをとって
ナスを入れたよ」って話をしてくれました。
ふふふo(⌒▽⌒)o
昔ながらのご先祖様の霊のお祀りと仏教の盂蘭盆会がいい具合に融合して
きたものだと知って、嬉しくなったよ。
今年のテーマは神仏習合だし、ピッタリでビックリ(笑)
季節の行事は、先達に土地の風習やご先祖様のことをお聞きする
良い機会でもあるよね。また母上のお話も聞かせて下さい。
そうそう、やっぱり鈴虫も虫ゼリーより新鮮な野菜が好きだよ(^・^)
私も仏教っぽいものだと思っていたよ♪
面白いね〜☆
ご先祖さんがお帰りになられるなんて
何だか楽しい行事っぽい感覚が出てきた(笑)
またお盆のお話聞いたら書くね。
やゆよんの母上のお話、楽しみにしてます♪