2024年12月13日

多摩よこやまの道(4)

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 「よこやまの道」は多摩丘陵の尾根に東西に延び、奈良時代から都と府中国府、板東、奥州を結ぶ主要道、鎌倉時代の鎌倉と北関東を結ぶ複数の南北に延びる古道と稜線上でほぼ直角に交差しています。そしてこの付近は、古戦場、多摩の志士が多く参加していた「新撰組」に関わる史跡も多く残されています。

古道五差路 道標
PC109421 古道五差路 道標m.JPG
多くの古道と交差する「よこやまの道」の中でも特徴的な五差路

5つの道がわかりますでしょうか・・・
PC109422 古道五差路s1 .JPG PC109423 古道五差路s2.JPG
尾根で交差しているので、それぞれの道が下っているのが何となく分かります。

歴史に思いを馳せてる一方で、こんなものに目を留めてしまうのが自然観察好きな我々の性質で・・・

ナガコガネグモの卵嚢
PC109424 ナガコガネグモ 卵嚢m.JPG
キラキラ光って綺麗

クロガネモチ 黒金糯 モチノキ科
PC109425 クロガネモチm.JPG

一本杉公園 道標      落ち葉を踏み分け進みます
PC109426 一本杉公園分岐 道標s.JPG PC109427 前進s.JPG
この後だったか手前だったか、細いケヤキの枝を持つ奇妙な株立ちをみつけ、
「ケヤキはこんな生え方はしない」
「だけど、この枝葉は確かにケヤキ・・・」
やがて少し先の同様の株立ちの中にトサミズキの残り葉をみつけて、やっとトサミズキの中からケヤキの実生枝が伸び上がって来たという結論に達して「な〜んだ(笑)!」
そんなこんなで、同好の仲間(先輩方なのですが・・・)と好きなだけ道草を食いながら、楽しくあーだこーだとお喋り出来るのが「花木くらぶ」の本当に嬉しいところなのです。葉の落ちた木々の皮目だけの同定も流石で楽しかったなぁ♪

さて、「一本杉公園」は、「よこやまの道」のほぼ中央にあり、今回のハイキングではゴール地です。その手前で・・・

うわ〜小さな柿がいっぱい! もしかして、禅寺丸?
PC109428 小さな柿m.JPG

拾ってきた柿と落ちていたキーウィ
PC109432 キーウィ 柿m.JPG
小さいといっても豆柿ほどではなく、キーウィ位の大きさです。

PC109435 拾った柿m.JPG
落ちていた柿なので外側には触れず、慎重に中の方だけ試食・・・まぁまぁ甘かったのですが、後味が渋く残りました。帰宅後、ちょっとお腹が痛くなったのは、この柿の所為かなぁ 

タマノカンアオイ 多摩の寒葵 ウマノスズクサ科
PC109429 タマノカンアオイm.JPG
タマノカンアオイは、多摩丘陵で発見され今も主要な自生地でもありますが、ぽんぽこ狸同様、ニュータウン開発の波に呑まれて絶滅危惧種となっています。学芸大学名誉教授 小泉武栄先生のお話では、狭山丘陵、加住丘陵、高尾山等にも点在することから、嘗ては地理的に連なっていたことが考えられるとのこと。確か飯能南部でも群生があったと何かで読んだ覚えがあります。人知れず生き残っていてくれている内に保護が進むと良いのですが・・・。

旧有山家住宅
PC109434 旧有山家住宅s.JPG PC109433 旧有山家住宅s.JPG

旧加藤家住宅
PC109436 旧加藤家住宅s.JPG PC109437 旧加藤家住宅s.JPG

PC109440 旧加藤家住宅s.JPG PC109439 旧加藤家住宅s .JPG

PC109441  旧加藤家住宅m.JPG

防人の歌の歌碑
PC109442 歌碑m.JPG
 赤駒を 山野に放し 捕りかにて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ
 (あかごまをやまのにはなし とりかにて たまのよこやま かしゆかやらむ)

赤馬を多摩に横たわる丘陵に放していて捕まえられない。遠く防人に向う夫に馬なしの徒歩で行かせられないのに・・・。
遠く遥かなる地に夫を送る妻の心情が切なく心に響きます。

ああ、今日の日も傾いて、
PC109443 夕日の一本杉公園m.JPG
バス停まではやや遠し・・・後ろ髪を引かれながら、我々も帰途につきました。

参考サイト
多摩市よこやまの道
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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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