2005年07月24日

空蝉(うつせみ)

 庭の紫陽花と海棠の木で今年最初の空蝉を見た。
朝露を身に宿し、光を透かせて輝いていた。
硬質の殻に微かに残る白い痕跡が、天女が残した羽衣の端に思える。

 蝉の抜け殻、そう言ってしまえば途端に理科的観察の対象になる。
「これは触覚の節が等間隔なのでアブラゼミの抜け殻である・・・」

 そこを「空蝉」と呼んだご先祖様の感性を受け継いでいきたい。
この匠の技の粋を集めた鼈甲細工の様な空蝉が「宝物」だった子供の頃。
その素直な驚嘆の心を忘れないでいたい。

 ナウシカが、王蟲の抜け殻の目の部分を切り離して喜ぶシーンに共感する。
大きな空蝉の中に入って、中から外を眺めてみたいものだ。
 


ラベル:抜け殻 セミ
posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。