今夏気になった異変2つ目は、蝉の羽化場所の低さでした。
羽化前の蝉の幼虫は、人間目にもなかなか美味しそうです。 天敵の目からすれば邪魔な羽も小さくて、捕まえやすい食べやすいご馳走に見えるでしょう。 それだけに鳥やスズメバチなどの天敵の目が利かない夜の闇を選んでの羽化でしょうし、夜行性の動物などにも捕らない高さにまで登って安全な場所で羽化する必要もあるでしょう。
それなのに今夏は、あまりにも低い場所で蝉の抜殻(空蝉)を見つけることが多くて驚きました。 地面から10cmも無い草むらで、不安定な草の葉の裏で、何故危険を冒し、多くの蝉が羽化してしまったのでしょう?
「風が強い日は低い場所で羽化する」という記述も見られますが、今年、そんなに風が強い日が続いたかしら…? 低温長雨の後は熱帯夜の連続で、蝉も体内センサーの調子が狂ってしまったのかしら?
そう言えば、昨シーズンのカマキリの卵嚢もとても低い位置に産み付けられたものが多くて、「積雪量を予知する」という俗説どおり、殆ど雪が降りませんでした。
「蝉の羽化場所が低い」場合は、一体何を予知しているのでしょう?
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確かに今年は多かったです。あまりの暑さに、体力を消耗して、
安全なところまで、上れなかったのか?な事はないと思いますが。
一匹だけ、私の背丈より少しだけ高い所(170p位かしら?)
で殻を見つけました。危険を察知して上り詰めたのか?。^;ゞ
飛び発っていった蝉達に、訳を聞いてみたかったなぁ・・
我が家では早生栗の落下が早く、
「こんな年は初めてや・・・」と、親父が驚いています。
セミ穴だけはぽこぽこみつけましたが。
東京、特に多摩地方は涼しいのでまだミンミンゼミが主要なセミでしょうが、近畿はついにアブラゼミが首位を落ちて、九州のクマゼミが乗っ取ってしまいました。
クマゼミはアツイ国で発生するセミで、通信ケーブルなどを食い破るのです。
空蝉の場が低くなったことにも何かしら関連があるのかも、と考えたりしました。
もしかしたら、渇水の予告?
生き物たちの一つ一つの営みの変化などを研究している学者はいないんでしょうか?
今まで適時的確にとりおこなわれていた、「生き物たちの営みのタイミング」がずれるということがあちらこちらに見られて、ちょっと最近怖い気が致します。
もっと研究して、自然災害などの予知や生物の保護活動の強化などに当てて欲しいと、強く希望いたします。。。
そうですか! そちらでも同じ現象がみられたのですね。
全国的にそうだったのだとしたら、これは本当に異変です。
穴から出てみたら、夕刻過ぎと言うのにあまりにも暑くて、
幼虫もめげてしまったのでしょうかね〜 やっぱり止めて
来年にしようか・・・などと躊躇しているうちに背中がムズムズ
して割れてきて仕方なく〜とか(^^;
暑くっても根性出して頑張った蝉くんもいますね。
この差はなんなのかしら〜?? 美味しい根っこの汁で
育った幼虫は気力も充実してるとか^^ 家の庭の幼虫は
きっと私が留守中水枯れで青息吐息の木の根だったから、
気力が足りなかったのかも…可哀想です。
都会のビルの中で暮らしている人より、毎日土の上で
働いている人の方が、自然の異変を肌で察知していますね。
こちらでも栗やどんぐりの落果、気になっていました。
カラカラの酷暑かと思えば土砂降りの雨や低温、人間だって
おかしくなりますね…もう、この台風、どうなってるんでしょう??
>今年は一つも見つけられませんでした。
抜け穴はあったのですから、これはやはり羽化場所が
常と違っていて目につかなかった所為ではないでしょうか?
子供の頃は、ニイニイゼミという段だら模様の小さな蝉を
良く見かけて、動きが鈍いので手でも捕まえたものでしたが、
めっきりみられなくなりました。 終戦時の映画などで耳に
するあの「シャワシャワシャワ〜!」という騒がしいクマゼミ、
数年前くらいから東京にも進出しているそうです。ここでは
未だ聞きませんが、アレが来たら暑さも一層厳しく感じそう…
なかなか予算が取れないかもしれませんが、生物と自然現象
の因果関係を研究している学者さんは少なくないと思います。
けれどもはっきりと発表できるほどのデータの蓄積が無いの
では…
私達も日常の中で、自然からの知らせを見逃さずに生きて
いけるといいですね。 また昔からの言い伝えの中にも
たくさんのヒントが隠れている筈です。
カマキリの卵のうと気候の相関性の話は良く聞きますよね。冬越しのための備えですから、正確でないとまずいですね。
一方セミはどうでしょう?
羽化は生涯で一番危険な時。
そのくらいの知識しかありません…。
今年は雨が多かったので、幼虫は地中の深いところにいたのかもしれませんね。
地上に出るのに時間がかかりすぎたので、高いところに行く時間がなかったのでしょうか??
羽化を観察するために、幼虫を捕まえて網戸に這わすのですが、セミによって、這い上がり方が異なります。
昨年の幼虫は天井に登っても止まらずに、動き続けるので、観察をあきらめ、庭の木に離しました。
結局、最先端まで登ってしまったので、わからなくなりましたけど。
このように、個体ごとの差が大きいように思われます。
それにしても、山桜さんの観察力は鋭いです。
素晴らしいです。
三連休、殆どPC触れずにお返事遅れて申し訳ありません。
大阪、クマゼミではこの現象は見られなかったのですね。
情報ありがとうございます。 こんな風に他の地域のことを
教えて戴けるのもネットの妙味で、とても嬉しいです。
蝉の羽化位置と気象の関係は、はっきりわかりませんので、
これからも観察を続けたいと思います。
なるほど、地中深くにいて地上に出るまでに体力を使って
しまったという可能性はありそうですね。 雨が多かったと
いうのは、こちらでは当てはまらないのですが、乾きすぎて
より湿度のある地中へ潜ったとも考えられます。
蝉の羽化前の幼虫を捕まえて体にくっつけておくと、
どんどん上へ上へと登りますね。 いつも首まで来ると、
痛いのでまた下へ戻してやりながら家へ帰ります^^;
どうも上へ登っていって枝分かれした先が行き止まりだと
そこで羽化を始めるように思います。 先客が無事に羽化
できた場所は安心なのか、同じ場所で羽化する蝉も多いです。
知りたい病、見たい病ですかね。 ミーハーです^^;
その光景を想像するだけで、笑みがこぼれます。
天真爛漫の山桜さんは、なんとステキなご夫人でしょう!
蝉の幼虫の居る時間は薄暗いし人目もそう無いので…(笑)
実際に目にしたら、ちょっと引かれる(惹かれるにあらず)と
思いますよ〜(^^;
最近クマゼミが増えた原因の一つらしいことが先日の新聞に
載っていました。 落ち葉などの堆積がなくなり、地面が
が固くなってきた為、アブラゼミなどの柔らかい腐葉土の積もった
地面が好きな幼虫は土の中に潜れなくなってしまい、固い地面でも
潜れるクマゼミが生き残っているのだとか…。
温暖化の所為ばかりではないのですね。 せめて私は庭に腐葉土を
積もらせ柔らかい蝉の寝床をせっせと作りましょう。
腐葉土ですか。それも一つかもしれませんが、真実は別なところにあるような感じがします。
というのも、クマゼミとアブラゼミでは生命のエネルギーが全然違いますから。
大体、鳴き声が半端な音ではありません。
車の騒音なんか邪魔にならない大きな音で鳴きます。
これをやられたら、アブラゼミのアブチャンはたまりません。
都会の街路樹が大好きで、居並ぶ木々にたくさんの幼虫が住み着いているようです。
光ファイバーだって、産卵管を突き通すタフさは、アブチャンには真似ができません。
都市に適応しているところが強みです。
ちなみに、大阪市内にもウツボ公園という大きな公園があります。毎年、子どもらとボランティアの人らが、抜け殻の数を勘定しますが、今年はアブラゼミがクマゼミを押さえたようです。
公園は掃除が行き届いているので、腐葉土はないですねえ。
色々な理由が複合していると思いますが、地面の固さでの
生息数の違いは地道なデータ集めの結果分ったことですので、
貴重な資料だと思います。 私は目から鱗でした!
公園の土は例え腐葉土が目に見えて堆積していなくとも、
街路樹の下の土よりは、酸素も豊富で微生物もいて柔らかい
土でしょうし、アブラゼミが勝利なのも道理ですね^^