2007年11月02日

ガガイモの実

 『とうとう見つけました〜っ!』 
と書きたくて書きたくているうちに、あっという間に日が経ってしまいましたが、去る10月16日、ここ数年探し回っていたガガイモの実に
やっと巡り会うことができました!

 それもなんと実莢が縦に爆ぜて、中から銀白の綿羽毛をつけた種が、私の夢想通り「さながら繭から蛾が羽化するかのように」舞い上がらんとする丁度その時に・・・

夏花 216.jpg

夏花 215.jpg

 しとしと雨が落ちてきて、いい感じで時を留めておいてくれたのです。若し、お天気が良くて風が吹いていたら、このような写真は撮れなかったかもしれません。秋雨の神様のお計らいに大感謝です♪

  07秋 005.jpg
  07秋 007.jpg 07秋 006.jpg

 ↑そっとハンカチに包んで持ち帰り、乾かしてから撮影したものです。乾燥しすぎ縮れて、綿毛のしなやかさ伸びやかさが失われ残念ですが、
一つ一つの種の様子、実莢に納まっていた様子が観察できて幸運でした。綿毛はとても繊維が細く、真綿のように纏わりつきますし、少し息を吹きかけても飛んでしまうので、外では撮影は難しかったのです。

 勿論、撮影後には、ガガイモの実が元々なっていた場所に戻して種を飛ばしました。また手元にも少し種を残し発芽させてみる積りです。


ガガイモ(蘿摩芋): ガガイモ科 つる性多年草
 乾燥した種子は羅摩子(蘿ではない)と呼ばれる強壮薬。
 種子の羽毛は止血に、白い草液は解毒に用いる。
 種子の羽毛は綿の代用に、蔓は釣糸、弓弦に用いられた。
 若葉、根茎は食用。


<関連記事>
 「ガガイモ(蘿摩芋)」

  http://yamasakuran.seesaa.net/article/55273006.html


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ラベル:ガガイモ
posted by 山桜 at 00:00| Comment(28) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
偶然というより、山桜様がいらっしゃるのを待っていたような瞬間でしたね。おかげで 初めてガガイモをしることができました。風に舞う姿も 見てみたいとおもうほど、 フワフワで かわいい種です。種を守る、遠くに飛ぶという自然の仕組みがじょうずにできているので、感心してしまいました。とろこで、根はたべたことがありますか?
Posted by チャチャ at 2007年11月06日 14:16
こんにちは
初めて見ました。
すごい糸、ですね。
ほわぁっとしている。
スクナヒコナ様はこれを着る、というより包まれていたのか、と思うとなにやらSFな物語が浮かんできます。
大事に育ててあげてくださいね。
続報が楽しみです♪
Posted by 遊行七恵 at 2007年11月06日 15:43
ガガイモの実ですか〜
初めてみせていただきました。
神秘なものですよね。
絹綿の様な白がすごく印象に残ります。
Posted by 青い流れ星 at 2007年11月06日 15:56
え〜っo( ̄□ ̄)oかわってるう〜☆
食べられるけれど、お薬とかに使われたりも
するのね☆
初めてみたよ!!
Posted by やゆよ at 2007年11月06日 20:34
写真のマッチを擦って種子の綿帽子?を燃やしてみたいと思ったのは、私だけでしょうか?
Posted by 酒徒善人 at 2007年11月06日 20:35
見事
見事なりぃ〜
山桜さんの
眼に止まるように
待っていてくれたような
ガガイモに
感謝
Posted by 幽黙 at 2007年11月06日 21:35
初めて見ましたΣ(゚Д゚;)
薬用と食用…
食べてみたいです。
瓢箪は苦いです。
Posted by ひらりん at 2007年11月07日 05:49
◆チャチャさん、こんにちは
 私も写真以外の「実物」を手にとって見たのはこれが初めて!
誰もいない雨降りの公園で一人、傘を放り出して踊り出し
そうな嬉しさを堪えていました〜 \(^O^)/ヤッター!

 根っこは食べた事はおろか、掘り出したこともありません。
つる草なので何処が根元なのか探るのも難しいです(><)
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 12:46
◆遊行七恵さん、こんにちは
 この綿毛の粘るような滑らかさと艶は、正に蚕の生糸です。
昔は集めて針山などに入れたとか…そうやって集められる
位に増えたらいいのになぁと思います。

 ただ、検索してみたら、地下茎で猛烈に繁殖するようで、
庭に植えたら、カラスウリの二の舞になりそな予感…(^^;

 天の羅摩船がガガイモの実の船だとすると、「ひむし(我+鳥)の皮を
内剥ぎに剥ぎて衣服にして…」の衣服はどんなものだったのか、また
想像が広がりますよね〜楽しいなぁ♪
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 12:54
◆青い流れ星さん、こんにちは
 何でもガガイモは一旦畑に混入し、その土を耕して地下茎を
切り刻んでしまうと、その地下茎からまた発芽して猛烈に
増えて困るのだそうです。 それで農家の方に嫌われて
減ってしまったのかもしれませんね〜

 この白さには心を奪われました。 天の羽衣のようです♪
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 13:04
◆やゆよん、こんにちは
 ガガイモの仲間には「鬼女蘭(キジョラン)」という
この白綿毛を白髪を振り乱した鬼女に見立てられたものも
あるよ。 一見地味なんだけど、神秘的な種族だよね〜
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 13:16
◆酒徒善人さん、、、
 いや、有頂天すぎて、それは思いつきませんでした。
何か鬱憤でもたまっておいでですか〜?(^^;

 あ、でもそう言えば、火熾し器で煙が出てきた時にモグサのような
ものに火を移しましたから、この綿毛も使えるかも…
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 13:51
◆幽黙さん、こんにちは
 実はこの日、雨が降り出しそうな空模様だったのに、
何故か無性に散歩に出たくなったのですよ…
やはりね、待っていてくれたというか呼んでくれたというか、
そういうことって確かにあると、私も思いますね〜♪
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 13:57
◆ひらりん、こんにちは
 あはは、やっぱり、瓢箪も食べましたか〜(*´▽`*)
ガガイモの種は強壮剤…試してみる?
根っこは多分カラスウリの塊根を掘るより大変そう。
どんな味かな〜 埼玉の畑の周り等に結構沢山生えていたよね。
Posted by 山桜 at 2007年11月08日 14:02
はじめまして♪
とうがらしと申します。

かがいも の存在を始めて知りました。
何とも愛らしい花に神秘的な実。

写真 苦労をされたようですがとても上手くとれ
ていて感激です。

鬼女欄 というのも始めてしりましたが何となく分かる気がしますね。

それとその神秘的な色や形状、生命力からして
お薬になるっていうの分かる気がしますね。

小さくなってこの種に乗り 風のおもむくまま
畑や山野をめぐって見たい感じの種です。


Posted by とうがらし at 2007年11月09日 06:46
ちょっと、ご無沙汰していました。久しぶりにのじきましたら、・・・やっぱり旺盛に活動してらっしゃいますねえ。ジョービタキとか、ガガイモとか・・・知らないことばっかり。「ちりとてちん」も見てみようかしら。「風林火山」も、大分、終わりに近づきましたね。勝頼が死ぬ、天目山で、終わるのでしょうか。井上靖「天目山の雲」お読みになりましたか???大好きです。
Posted by 山口ももり at 2007年11月09日 09:41
鬼女蘭(キジョラン)??
o( ̄□ ̄)oひょえ〜☆

な、なんか怖いもの見たさ。。。あるよね(笑)

そうそう、先日テレビで「ジョウビタキ」って
聞こえたの。
あれっ?なぜ知らない単語で反応するの?って
一瞬思ったけれど、鳥の絵を見て納得!
さくらんのブログ、賢くなれるわ〜♪♪
Posted by やゆよ at 2007年11月09日 18:25
◆とうがらしさん、初めまして!
ようこそお越し下さいました^^

 折角のお越しでしたのに、私、ここ数日ネット環境におらず、
お返事が遅れてしまい、大変失礼致しました。
心よりお詫び申し上げます<( _ _ )>

 ガガイモは案外身近に生えている植物なのですが、地味〜な
風体なので見過ごされてしまいがちです。 この実がはじけた
時が、一番の見せ場なのですが、いかんせん沢山花が咲く割に
実りが少ないようです。 

 雨に濡れなければ、綿毛はもっとふわりと毛足が長く広がり
縮れもせず、優雅な天女の羽衣ようです。 種は軽いので、
きっと飛行距離はかなりの長さになるのではないでしょうか。
本当に綿毛にのって風に運ばれてみたいですね〜♪

 またどうぞ遊びにいらして下さいませ〜! ( ^ 0 ^ )ノシ
Posted by 山桜 at 2007年11月13日 13:52
◆ももりさん、お帰りなさいませ♪
 お便り&スケッチ&ご招待状、ありがとうございました!
お礼もご挨拶もすっかり遅れてしまい、大変失礼致しました。

 「ちりとてちん」は、朝の忙しい時に流し見しては、
その面白さを存分に味わうことが出来ないので、ゆったり
見られる時間の放送をご覧になるか録画をおすすめします。
上方落語の面白さにも目覚めてきました〜♪
Posted by 山桜 at 2007年11月13日 13:59
◆やゆよん、こんにちは〜
 鬼女蘭は絶滅危惧種になってしまっているし、関東では
殆ど見かけない、というか私は見たことが無いの(^^;
西日本の山中の方に分布しているみたい。
図鑑によると、お花は白くてもっと小さく、綿毛の下について
いる種はガガイモより大きい。 あのアサギマダラ蝶の幼虫の
食草として有名なの。 アサギマダラはガガイモは食べない
のかな〜 ガガイモならいっぱい生えているのになぁ…

 毎年この季節になるとブログに「ジョウビタキ」のこと
書いてるから、とうとうやゆよんにも刷り込まれてしまったのね〜
今度は是非、鳴き声と姿を頼りに実物を見つけてみてちょ♪
羽の紋付と尻尾を小刻みに震わせて泣くのが♀♂共通の特徴だよ。
♂は胸がオレンジで派手だけど、♀は全体に茶色で地味〜(苦笑)
Posted by 山桜 at 2007年11月13日 14:13
さくらん、キジョランのこと教えてくれて
ありがとね!
でも滅多にお目にかかれそうもないねo(⌒▽⌒)o

ジョウビタキの絵が出たんだけれど、
到底、一度見ただけでは脳にインプットできない
地味目だった。♀だったのかしら??
いつか、ぜひ(笑)
Posted by やゆよ at 2007年11月13日 21:42
◆やゆよん、こんにちは〜
 ジョウビタキの絵・写真は、確か過去ログにあったと思うよ。
昔の記事はタグ付けてないので記事内検索してみるね…
えっと、一昨年のだけど見つけた〜 寒くて膨らんでる写真なので、
実物はもう少しスマートだと思ってね♪^^

「ジョウビタキ来訪」
http://yamasakuran.seesaa.net/article/8991817.html
Posted by 山桜 at 2007年11月15日 15:35
あっ、さくらん、ありがとうo(⌒▽⌒)o
思い出したよ!!なあんだ、あのかわいい小鳥さんだね♪♪
うーん、それと繋がらないような絵だったなあ〜
ねね、さくらんの写真はオスなの??
派手に見えるんだよね、そっかあ。。。(独り言)
絵はもっと地味だったのよ。
実物の方がかわい〜いo(⌒▽⌒)o♪♪
Posted by やゆよ at 2007年11月16日 18:41
◆やゆよん、こんばんは
 やゆよんが見たのは何方かの絵だったのね。
↓のサイトにオス・メスの可愛い写真があったよ。
ちょっとこちらで聞く声よりもスローな気がするけれど、
鳴き声も聞けるよ♪
http://www9.big.or.jp/~mishii/bird/jyoubitaki.html

 可愛い姿だけれど、縄張り意識が強くて気が荒い小鳥さん(笑)
それが見ていてとっても面白いんだけどね〜
冬は野鳥観察の楽しい季節だなぁ♪♪
Posted by 山桜 at 2007年11月16日 19:56
さくらん、ありがとうo(⌒▽⌒)o
参考になったよ!!私の見た絵は
メスだったんだね☆全然違うもんなんだ〜☆

可愛くて気が荒い・・・
うん、大好き、そういうの(笑)
Posted by やゆよ at 2007年11月17日 23:01
◆やゆよん、おはよ〜
 鳥さんもスズメみたいにメスオス見分けがつかないような
種類と孔雀や鴨のように全然違う種類がいて面白いよね〜

 メスのジョウビタキは円らな瞳で愛らしいけれど、やはり
オスも追い出すくらい気が強いよっ☆⌒(*^∇゜)v
Posted by 山桜 at 2007年11月19日 09:44
家の庭に朝顔と一緒にツルが伸びてゴーヤの様な実(?)がついていたので驚きました! 今までは伸びないうちに引っこ抜いていたのですが画像検索してみました。
Posted by みみみ at 2024年09月25日 13:24
◆みみみさんへ

 画像検索から懐かしい記事へ、ようこそお越しくださいました(^^)♪ お陰様で久し振りにネット仲間のコメントも嬉しく拝見しました。

 今、正にガガイモの実りの時、いきなりこんな奇妙な実がなったら、ビックリしますよね〜(@@;)ノシ

 10年ほど前までは、蔓や葉は見てもなかなか果実を見ることが出来なかったのですが、最近、とても良く実るようになりました。温暖化の影響でしょうか・・・。

 私は大好きな植物ですが、庭に入り込まれると少々厄介かもしれません。蔓延らないようにお気を付け下さい。

 ご興味がありましたら、記事下のラベル「ガガイモ」をクリックされると、ガガイモ関連の記事リストが表示されますので、お楽しみ下さい。
Posted by 山桜 at 2024年09月26日 09:03
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