春分・秋分の日は昼と夜の長さが同じになる日。(厳密に言うと少しずれているが)
お彼岸の中心となる日でもあり「お彼岸のお中日」と呼ばれる。
何故、この日をお彼岸として、お墓参りなどをするようになったのだろう?
彼岸というのは三途の川の向こう(彼方)岸のことだと聞いたことがある。
昼(この世・此岸しがん)と夜(あの世・彼岸)が丁度つり合って、渡りやすくでも
なるのだろうか? 今まで誰も教えてくれなかったし、あまり真剣に考えたことも
無かったが、ふと気になり調べてみた。
お彼岸は仏教行事の様に思えるが、お盆同様日本古来の祖先の霊を祀る行事と
仏教が一体化して出来上がったもので、日本独自の行事とのこと。
彼岸とは極楽浄土のことで、その彼岸へ行けるように、精進潔斎、自分を律し、
人に施し、祈る日々(彼岸の入りから3日間+中日+彼岸の明けまで3日間=7日間)を「お彼岸」という。ただ「彼岸」と言えば春の彼岸のことで、秋の彼岸は「秋彼岸」、「後彼岸」等と呼ばれるとのこと。
仏教では中道を重んじるので昼夜が半々となるこの日を選んだ等、諸説がみられたが、私には下記の二つが、すんなりと心に納まった。
@極楽浄土は真西の方角にあるとされている。春秋分の日には太陽が真西に
沈むので浄土への道(白道)が示される。浄土=彼岸の方角に向かって
無事自分もそこへ到達出来る様に祈る。
A春分は種まきの時を知らせ、秋分は収穫の時を知らせてくれる。
お日様やご先祖様に豊かな実りを願った「日願」と「彼岸」が一致した。
ご先祖様の誰一人欠けても今の自分はこの世に存在しない。
今日のこの日の我が命の恵みを神様、ご先祖様達に感謝しよう。
そして今日、本当にお日様が真西に沈み浄土への道が示されるかどうか、
コンパス片手に確かめ、ご先祖様とお話しをし、祈りを捧げた。
2005年09月23日
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