谷中・七福神は江戸で最も古い歴史を持ち、起源は江戸中期・享和年間
(1801−1803年)まで遡るのだそうです。 江戸っ子が新年の幸運を
祈りつつ、そぞろ歩いた同じ道を今も辿れるのは嬉しいですね。
写真はあまり撮れませんでしたので、七福神像などをご覧になりたい
方は、こちらのサイトが詳しいです。
「谷中七福神巡拝案内」
http://www.asahi-net.or.jp/~UY7M-SSK/yanaka/yanaka_7fuku.html
上野からでも田端からでも巡れますが、歩き終えた後に余裕があれば、
色々と散策しやすそうなので田端→上野のコースを選択しました。

木版刷りのご朱印色紙(和紙)です。

恵比寿さまの鯛、弁天さまの琵琶を肴に七福神様の楽しい宴
一、田端 東覚寺「福禄寿(人望)」 (田端駅北口から歩約5分)
体中に赤紙を張られている仁王尊が目印です。
(良くなりたい所に貼るのだそうです。)

福禄寿さまは上品な御爺さまという雰囲気でした。 寿老人と同一神
とも言われ、南極老人星(竜骨座のカノープス。全天でシリウスに次ぎ
2番目に明るい星だが、北半球では地平・水平線ぎりぎりにやっと
見えることがあるだけで、中国ではこの星を見ると寿命が延びると
される。 日本では時化を報せる星ともされる。)の化身とされます。
こちらで上掲の色紙などを求める方が多く混み合うことが多いです。
二、日暮里 青雲寺「恵比寿(正直)」 (東覚寺から歩約18分)
恵比寿さんは木彫り彩色の可愛らしい像。鯛の正面顔が印象的。
スタンプの台が柔らかく窪んでしまい上手く押せないのが残念。
手描きで想像補正したので、本物と違います。

三、日暮里 修性院「布袋尊(大量)」 (青雲寺から歩約2分)
子供好きな「ひぐらしの布袋様」として親しまれています。
でっぷりふくよかで眉毛の濃い布袋様は、お会いしただけで笑顔に
なってしまう正に福の神の面持ち。 一緒に拝観した子が、
「これじゃぁ、メタボだよ〜!」
と大きなお腹を見て笑ったので、周りの方々も思わず笑顔に。
子供好きな布袋様もきっと喜んでおいででしたでしょう。
子供が描いた布袋様の絵なども飾られていて、今も変わらず愛され
ていらっしゃる様子が嬉しいです。

(履物を脱いでお参りします。 渋滞の元ブーツは、避けましょう!)
この間に竹細工の「翠屋」、飴の「後藤」、ドラマ「ごくせん」の舞台
にもなった「谷中ぎんざ」や「夕焼けのだんだん」、朝倉彫塑館など
見所が色々ありますので、ゆっくり時間を取れると楽しいです。
「あ〜ここ、ヤンクミが通ったの見た〜!」
って、やはり子供の記憶力はすごいですね。 私も再放送を見たばかり
だったので、大江戸(漫画では黒田)一家はどの辺り?なんて…(笑)
四、谷中 長安寺「寿老人(長寿)」 (修性院から歩約13分)
福禄寿と同一神とも老子の化身ともされます。
寿老人が連れているのは千五百年生きた玄鹿と言われています。
狩野芳崖の墓所があります。 こちらも履物を脱ぎます。

七福神めぐり以外のお寺も沢山あって寺町情緒たっぷりです。
この後、著名人のお墓も沢山ある谷中の墓地の中を通ります。
幸田露伴「五重塔」のモデルとなった五重塔の跡

五、谷中 天王寺「毘沙門天(威光)」 長安寺から歩約6分
毘沙門天さまと聞けばどうも「我こそは…」のGacktの声が耳に…。
ご朱印はお堂の左手奥で戴けます。

六、鶯谷 護国院「大黒天(富財)」 (天王寺から歩約17分)
古いお堂に五色の幕が映えて美しいです。
こちらも履物を脱いでお参りします。 中はほっと寛げる温かさに
包まれた空間で思わず長居してしまいました。


温暖化では霜(雪)避け傘もまるで日傘ですね。
護国院の角を曲がれば、もう上野公園の一角が見えてきます。 上野高校の隣の壁の向うは動物園。 昔は動物園のにおいがしてきたものですが、最近はとても気配りがされているようで、動物園があることにも気付かない程です。
森鴎外住居跡を右に見る頃には公園内のモノレールも見えて来ます。 右手に公園入口が見えたら公園内を歩けば弁天堂はすぐそこです。
七、不忍 弁天堂「弁財天(愛敬)」 (護国院から歩約20分)
不忍池の中に浮かぶ弁天堂は大人気。 いつも大勢の人で賑わって
います。 お線香の煙を良くなりたい所に…というと、女性は顔に
男性は頭に、が定番?

ついに無事に七福神さまをお参りし、ご朱印も七つ集まりました。
これで今年もお多福(顔が〜(●´▽`●))、間違いなしです!


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いや〜なんと現代チックでユーモアがあるのだろう・・・
なんて思ったら補正がo(⌒▽⌒)oうはは
お陰さまで、私も笑いで
お多福になっちゃったみたいだね(0^^0)←さくらんよりはふくれてないけれど♪
歴史のほどは知りませんが、掛け軸になっています。
印象的だなぁ〜
七福神もあちこちにありますから
訪ねて違いを見てみるのも
楽しそうですね
一カ所に集まってるものとばかり思っていました。
調べてみると、函館山山麓に七福神巡りがありました。歩いて2時間程度のコース、良い散歩コースのようです。
何か楽しそうです、今度歩いてみます。
単一神信仰の方たちには一生理解されないんでしょうね
祖霊を敬う日本人の宗教がね。
ぼやきでした
先日護国院の前を歩きながら「ソヤソヤ、谷中七福神めぐりか」と眺めておりました。
跳ねてる、というよりもおなか仰向けてるタイちゃんの目つきが楽しいです。(目は補正?純正?)
こういうお巡りは、いかにもお正月らしい明るい気持ちが湧いてきますね♪
色々あるのですね。
私も来年は 「和歌山の七福神 」のなかの
那智山七福神[那智七福神,那智大黒七福神,大黒天七福神]
全七福神 青岸渡寺 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8 0735-55-0404
を訪ねる事に致しました。
楽しみがふえました。ありがとうございます(笑)
スタンプはご朱印とは別に、自由に押すことができるものなの。
でもさ、縁起物だものスッキリ押せるように工夫して欲しいよね〜
空いていたので、みんな2度めも挑戦したんだけれど、全滅(><)
それで微かに残った跡を濃くして補正してみたのよん♪
当たらずとも遠からずって感じかな〜(^^;
この和紙の色紙も表装して掛け軸とされる方がおいでです。
お正月に掛けるのにめでたくて良いですね〜
大和七福神も同じ神様ですか? 地方によって少し異なる
こともあるようなので、興味があります。
そうですね〜恵比寿神の流れるような文字には、
何か海の生き物のような湧き上がる躍動感がありますね!
他に今までちゃんと正月巡拝したことがある七福神は、
隅田川と下谷です。 どちらもそれぞれに寺社にも町にも
特色があって楽しめますよ♪
そうそう、一箇所にまとまっていて参拝できる所もありますね。
このように巡って歩く七福神は、大体2〜3時間のコースに
なっていて、お正月太りのなまった体をほぐすのにピッタリ!
子供等にとっても、今風に言えば「スタンプ・ラリー」なので、
スタンプ収集欲が刺激され、飽きずに廻れて良いですよ。
ただ寺社を廻るだけだと「神社やお寺ばっかり〜」なんて
バチアタリな文句も出るのですが…(苦笑)
函館七福神めぐり、行かれましたらレポお願い致しますね♪
宗教観は育った土地の環境で大きく左右されるのではと
感じています。 砂漠のような厳しい環境でしたら、夜空に
輝く一つ星を救世主の訪れと信じるのも自然でしょうし、
八百草木生い茂り万物豊かな環境であれば、八百万に神宿る、
と信じるのもまた道理ではないでしょうか。
何に祈って心の平安を得、いかに良い人生を送るるかは、
人それぞれで良い。 他人に強制などせず、お互いに尊重し
理解しあえればそれが一番なのですが、そこのところが
難しい宗教もあるようで、時に壁も感じてしまいますね…
日本以上に日本を愛してくださる外国の方もいらっしゃいますし、
私たち日本人が大切に守っていきさえすれば、少しずつ理解も進む
のではないでしょうか。 しかしこの身近が意外に難敵かも…(苦笑)
七恵さんも谷中の寺町を歩かれたのでしたね〜
旗に導かれる団体さんも大勢でしたが、こういう時に
イライラすんのは野暮ってもんで、正月らしい賑わいを
楽しまなくっちゃ〜♪
そうそう、この鯛が跳ねてお腹を上にしてる図というのが
子供には見慣れぬものだったらしく、殆どの子が逆さまに
押そうとするのには驚きました。
「ほら、字が逆さになっちゃうでしょ〜」
と教えても「ええ〜っ??」と腑に落ちない様子(笑)
目ん玉はうっすらある印影をなぞった積りなのですが、
いい加減なのでスミマセン(^^;
七福神めぐりは江戸で盛んだったようで、ご存じないと
仰る方も去年・一昨年だったかいらっしゃいました。
七福神の面々も異なる地方があるようですので、是非
那智山へ行かれた時は、様子を教えて下さいませ〜♪
何となく和歌山は特殊なものがありそうな気がします。
今年もどうぞよろしくお願い致します!
谷中七福神を参拝されたとき、お寺によっては、竹かごに「七草」を入れて、それも名札をつけて飾ってあったのにはお気づきになられたでしょうか。
お元気そうで嬉しいです♪ 益々のご活躍をお祈りしています。
>竹かごに「七草」を入れて…
ありますね〜隅田川の七福神めぐりの時にもありました。
七草の籠盛も七福神めぐりで求めれば尚のことご利益が
ありそうですね^^ 家の庭では、すずな・すずしろ以外の
5草は摘めるのですよ〜♪(ほとけのざはコオニタビラコ説で)