「生き様」という言葉は、いつ頃生まれ、肯定的に使われる様になったのだろう?
「カッコイイ生き様」などという表現を見ると、私は居心地の悪い気分になる。
生き様=生きている様(さま)、という意味で使われているのだろうが、
生き様と書いた場合「いきザマ」と読ませる。この「ザマ」という言葉は、
「なんてザマだ!」「ザマぁを見ろ!」「ザマぁ無いな」「死にザマをさらす」
などと本来その様子を蔑んで用いるものだと思っている。
要するに「無様(ぶザマ)のザマ」であろう。
手元の国語辞典にも、「ぶかっこうな様子。憎い相手がヘマをやったりした
のを見て痛快がる言葉」とあるので、私の認識は間違ってはいないようだ。
自分の生き方を卑下して「生き様」と言うのはまだいいが、人様の生き方を
褒める時に用いるのはいかがなものか? 言葉は生き物であり、時代に連れ
意味が異なっていくこともある。しかし、それが世代間で共通の認識になって
いない以上、目上の人に対しての褒め言葉として「生き様」を用いるのは控える
のが賢明だと思う。
2005年10月11日
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最近「日本語ブーム」が作り出されてるけど、
難読漢字を発掘するのじゃなくて、もっと普通の
日常言葉を豊かにする方向に行って欲しいよね。
気をつけよっとo(⌒▽⌒)o
さくらんのブログで、「様」の使い方の思い出が
一つ増えたよ〜。
ずっと昔、ある方が「おなじように」の「よう」を
「同じ様に」と書く人がいるけれど、
その使い方好きではないんだよね。と仰ってたの。
意味はわかんないけれど(^^;)
で、「どうしても様と漢字なら 同様に としてください」だって。
話は全然違っちゃったけれど、様つながりで♪
難しいんだ。
字数を揃えたい時なんて、さま・よう・様を適当に
使い分けていたけど、区別しないといけないね。
様を使うときは造語の構成としてのみなのかな・・・
今様・同様・言い様とか。
日々勉強だなぁ・・・やゆよん先生、いつもありがとう!
好みのお話だと思ってたの(^^;)
違うのかなあ?
ひょっとしたらちゃんと理由があるのかも。
でも私はわかんないよ〜
その方は日本文学の中世の専門の教授だったと思うけれど。。。
古文の先生に教えに来て戴きたいなぁ・・・
ただ、「同じ様に」と漢字を使うと「よう・さま・ざま」
のどれにでも読めてしまうので、「よう」と読ませたい
のなら、ひらがなを使うべきなんだろうな、とは思う。