2005年10月26日

何故、九十九=つくも?

@「ツクモ」はカヤツリグサ科のフトイの古語
 フトイの写真と記事→http://www.hana300.com/futoi0.html

 写真のように細長い茎を沢山伸ばす。これを刈り取り干したものを ムシロなどに編んで用いたので、古くは馴染みの植物だったのだろう。

A「つくも髪」は老女の白髪を示す言葉
 ツクモが刈り取られず立ち枯れたさまや、編まれぬ前にバサリと積ま れたさまは、確かに老女の白髪を連想させたかもしれない。

 私が白髪を思い浮かべるのは寧ろ「翁(オキナ)草」の種なのだか、
 翁草→http://www.hana300.com/okinag.html
 当時はつくも草の方が身近な植物だったのだろう。

B「白」と言う漢字は、「百」から上の横棒「一」を取った形

@→A→Bの流れから、

     「つくも」 = 「白(髪)」 = 「百」−「一」 = 九十九

と転じたことになるが、さてはて…?

 

  ももとせに ひととせ足らぬ つくも髪

                我を恋ふらし おもかげに見ゆ

           (伊勢物語 第六十三段 つくも髪 より)
 


<<2005.11.18追記>>
 「九十九」は「百」に次ぐ数字なので、「次ぐ百(つぐもも)」
 から転じたとの説あり。 



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posted by 山桜 at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 祖先からの伝え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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