フトイの写真と記事→http://www.hana300.com/futoi0.html
写真のように細長い茎を沢山伸ばす。これを刈り取り干したものを ムシロなどに編んで用いたので、古くは馴染みの植物だったのだろう。
A「つくも髪」は老女の白髪を示す言葉。
ツクモが刈り取られず立ち枯れたさまや、編まれぬ前にバサリと積ま れたさまは、確かに老女の白髪を連想させたかもしれない。
私が白髪を思い浮かべるのは寧ろ「翁(オキナ)草」の種なのだか、
翁草→http://www.hana300.com/okinag.html
当時はつくも草の方が身近な植物だったのだろう。
B「白」と言う漢字は、「百」から上の横棒「一」を取った形。
@→A→Bの流れから、
「つくも」 = 「白(髪)」 = 「百」−「一」 = 九十九
と転じたことになるが、さてはて…?
ももとせに ひととせ足らぬ つくも髪
我を恋ふらし おもかげに見ゆ
(伊勢物語 第六十三段 つくも髪 より)
<<2005.11.18追記>>
「九十九」は「百」に次ぐ数字なので、「次ぐ百(つぐもも)」
から転じたとの説あり。

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