2005年11月05日

ジョウビタキ来訪

joubitaki5.jpg
写真:ジョウビタキ♂(オス)
 http://homepage2.nifty.com/night-forest/index.htm「ソロモンの指輪」さんより

 例年通り、今年も無事ジョウビタキが我が家にやって来た。遠くシベリア方面から
厳しい冬の間を日本で過ごす為に渡ってくる冬鳥だ。鳴き声自体は10月23日頃から
耳にしていたが、姿を見たのは今朝。朝も早から電柱の上で、♪ヒッヒッヒッと甲高い
声を響かせて鳴き渡し、朝寝坊をさせてくれない。

 なにせとても縄張り意識が強く、メスもオスも単独で縄張りを守る。その大事な
縄張り宣言なので、小さな体を震わせ尻尾を振りながらひっきりなしに鳴きまくる。
車のミラーをたたみ忘れようものなら、鏡に映った自分の姿に向かって飽くなき
猛突進まで繰り広げる。窓に自分が映った瞬間を見逃さず、幾度も激突攻撃を
してきたことさえある。

 良く耳を澄ますと、♪ヒッヒッヒッ の後に カカカカカ!と石をセッカチに
擦り合わせるような音が聞こえる。これも鳴き声の一部なのかよく分からないが、
ジョウビタキが発している音には違いない。
(私にはここに近づけばただじゃ置かないゾ!という威嚇音に聞こえる)
この音を「火打石」の音、と聞きなして「火焚き」鳥と呼ばれるとのこと。

*しかしスズメ目ツグミ科でありヒタキ科ではない、この不思議?
ヒタキ科のムギマキやキビタキなどはそっくりに見えるが…。夏鳥と冬鳥の違いなの
だろうか? 鳥類の分類は良く分からない。あぁ、又調べることが増えた…。*


 彼等は北からの季節風に乗って、丁度冷え込みが厳しくなる時にやってきては、
火打石をカカカカカツと鳴らして、
 「寒くなって来ましたよ! 火火火カカカカカッ 火を焚きましょう!」
と言って廻っている律儀な鳥でもある。
私も毎年この声を聞くと、暖房をつけても許されるかな…という気持ちになる。

 また頭が灰色で嘴の脇にを持ち、紋付羽織を着ているように見えるので、
(じょう)」=能楽で白髪の翁・おじいさんの字が当てられた、良く見かける鳥
なので「」の字が当てられて、ジョウビタキとされたとも言う。

 ♀(メス)全体に灰褐色(尻尾の下辺りだけオレンジ)で目立たないが、鳴き声と
尻尾振り、それに白い紋付は同じなので、声を聞いたら見つけてやって欲しい。
ちょっと気の強いダンス上手な可愛いお嬢さんを…。


*どうやら私の見たポケット図鑑の分類が古かったようだ。
 現在、ジョウビタキ、ルリビタキ、などは、スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科
     ムギマキ、キビタキ、などは、   スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科
 となっている。*


 
ラベル:ジョウビタキ
posted by 山桜 at 13:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わ、かわいい〜♪o(⌒▽⌒)o
小鳥ってかわいいよね。
ちょこまかしてて。毎年の訪問なのね。
ふさふさのお洋服きて。。。。
Posted by やゆよ at 2005年11月05日 21:58
ね〜特にふわっと膨らんでるのカワイイよね♪
「おじいさん」と言うより腕白小僧だなぁ
すっごく気が強くて、懸命に生きてるって感じ( ^ー゜)b
Posted by 山桜 at 2005年11月06日 07:27
遠い所から。。凄いですね。かわいい顔して気が強い。。誰かににているような。。。。
あとは想像にお任せ。。
京都にも居るんですかね??
Posted by あずぱぱ at 2005年11月08日 08:42
「10月の終わりから4月の初め頃まで、ほぼ日本全土に渡来。
低山帯下部、里山、野原などで越冬する。」とのことですので、
京都にも渡来する筈です。

@「ヒッ、ヒッ、ヒッ」という甲高い鳴き声
 (良く聞くと、その後にカカカ又はタタタと舌打のような音)
Aスズメ位の大きさ
B羽に白い紋
C♂は頭=灰色、顔・背中・羽=黒、胸〜腰=橙色
 ♀は全体=灰褐色、腰が橙色
これが目立つ特徴です。

 京都でも発見されたら、教えて下さいね^^
Posted by 山桜 at 2005年11月08日 09:46
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