スペインと言えば世界遺産。 その登録数は37で世界一を誇る。
中でもバルセロナ・オリンピック以降、日本でも一躍有名になったのは、アントニオ・ガウディ(カタルーニャ名:アントニ・ガウディ)設計のサグラダ・ファミリア教会。
真っ青な空に映える生誕の門(ファザード)がバッチリ♪
とシャッターを切った瞬間に屋上付バスが前に…(−−;)
サグラダ・ファミリアとは、むろん秋田訛の「桜田さん一家」ではなく、英語ではSaint Famiy、日本語にすれば「聖家族」の意味となるカタルーニャ語である。
先程から、しつこく「カタルーニャ語」と書いているが、バルセロナは、カタルーニャ州の州都であり、元々の州民は、
「私達はスペイン人ではない。 カタルーニャ人だ。」
と今も胸を張り、カタルーニャ語を公用語として話しているとのことで、私も分かる範囲で敬意を表そうとしている。 (日本で一般的なカタロニアという表記は英語由来の発音らしい。)
ところで「聖家族」とは、何を指すのだろう? キリスト教に馴染みの無い方々には、ピンと来ないかもしれないが、養父・聖ヨゼフ、聖母マリア、イエス・キリストの3人家族を表す。
上の写真の4本の塔の前面中央にある彫刻は、イエス生誕を物語るもので、(記憶が正しければ)ステンドグラス上のアーチの上で手を挙げているのが聖ヨゼフ、その下にイエスを抱く聖母マリアの姿がある。
この東面の部分を「生誕のファサード(門)」と呼ぶ。
このように、サグラダ・ファミリア全体が、イエスの生涯を物語っており、「石で造られた聖書」とも呼ばれる所以である。
上の写真では切れてしまっているが、聖家族の向って右脇でハープを奏でている天使?像が、日本人主任彫刻家・外尾 悦郎さんの代表作とのガイドさんの弁。携帯付属カメラのズームでピンボケぎりぎりに迫ると…
うっとりするような天上からの調べが聞こえてくるようだ。
この生誕物語の真裏の西面には、全く異なる現代的作風の彫刻で受難物語が描かれている「受難のファサード(門)」がある。
聖書物語をご存知の方には、どの部分が何を物語る彫刻かよくお分かりになり、感慨もひとしおのことと思う。 その脇には更に前衛的な彫刻群があったが、個人的にあまり好きになれず写真を撮らなかった。 ああ、やはり資料として撮れば良かった…ダメだなぁ)
また将来メインの入り口になる筈の南面が「栄光のファサード(門)」北面は「復活のファサード」建設中?そちらにまわらなかったので、良く分からないのが残念。 これら4面の塔付き門の中央には更に高い
尖塔が聳え、更に全体を覆う屋根が付くらしいが、まだまだ完成までにはあと20年はかかるらしい。
既に最初に作れらた部分は修復が必要になってきており、新しく作りながら修復もするという、どこかの国の道路のような永遠の建築現場になりそう?? しかも直下を通る地下鉄の計画があるとか…
「こんな建築、地震が無いからできるんだよね〜」
と思って見ていたが、そんなことになったらどうなるのだろう??
<追記と訂正 2008/05/01>>
どうも生来、東西南北と右左の感覚がイマイチで混乱していた部分を 訂正・加筆致しました。 まだおかしな部分がありましたら是非、教えて下さ〜い!
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大変お勉強になるよ〜o(⌒▽⌒)oありがとう!
聖家族・・・4本の塔・・・
スペインが一番登録数が多いのね(@@)
それにしても石の建造物のこの圧倒感!!
凄い〜!!
タロットを勉強しているやゆよんに、何かインスピレーションを
感じて貰えたら面白いな〜とも思いながら書いてみたよ。
サグラダ・ファミリアはとても一度に書き切れなかったので、
パート2も後で(いつなんだ〜?)書くね☆⌒(*^∇゜)v
チョーウマヤラシィ〜〜…
ダウディはいつか見てみたいです。
ほほほ、今でも目を瞑ればメーヴェに乗って、赤い大地の上空を
自由に滑空できる私です☆⌒(*^∇゜)v
ガウディは生き物の姿に学んで生かした設計が多いので、
宮崎駿さんの描く世界と似ている部分が多いと感じました。
なにか生きている感じがして、動き出しそうな建物ですよ。
回ったそうです。
(あら、素敵!なんて他人事みたいに言っているのですが・・・)
それを利用して、西班牙行をおねだりかしら?
ラテン系夫婦といたしましては、是非一度は
訪れてみたい場所ですね。
民族意識のようなものが強いですよね
サグラダ・ファミリアは
観たいなぁとは思いますね
彫刻には日本人スタッフも
係わっておられますよね
仰有るとおり、、、「道路」なのかも知れません。
日本でも作りましょうか?記紀を題材にして(笑)
ヨーロッパは 絵画にしても 彫刻にしても キリスト教が分かっていると 楽しみ方がちがってくることでしょう。
ガウディの建物 一度足を踏み入れてみたいものです。
それは乙な手ですね! 痛い所を突いてかなり有効かと−☆
そうそう、追って書く予定(そればっかり^^;)ですが、
ガウディの造った公園都市で、爽子さんを呼んだ蜥蜴くんを
思い出すようなモザイクタイルのドラゴン(どうみても蜥蜴)
を見ましたよ。 あ〜やっぱり、俄然スペインが爽子さんを
呼んでるような気がしてきました〜!!
彼らにしてみれば、バルセロナ五輪はスペイン五輪とは
呼ばれたくないでしょうね。 町から受ける空気が明らかに
違うんです。 自分たちの文化を大切に守る誇りが溢れて
いるのでしょう。
違いが分かる男のCMにも出ていらした・外尾悦郎さん、どこかに
いらっしゃるかと探しましたが、見つかりませんでした(^^;
>作り続ける意義…
ガウディは元々きちとした設計図を作ら無かった上に、
立体模型や構想資料などもスペインの内乱で散逸してしまい、
彼の死後、後世の建築家が想像力を働かせて構築している
ようで、私の目から見ると、既にチグハグで落ち着かない
建築にも感じるのですが、何せ「有機物的」建物なので、
この先どんな風に化けて調和を醸しだすかも楽しみです。
何せ空が広いのです。 自然のままではあまり高い木も
育たないようです。 ですから天へ天へと手を伸ばし、救いを
求めたくなる気持は分かるような気がします。
日本は手の届くそこらかしこに神様がおわします幸せな
国ですね♪ 日本に戻って先ず、
「ああ、何て自然が豊かなんだろう!」
って感動しました。 数え切れない位色んな種類の木々が
もこもこと茂って揺れているんですもの♪
八百万の神さまのお出迎えに涙が出そうでした〜
とても詳しく書いてくださって、私も行って見てきたようなつもりになれました。
山桜さんの描写はいつも素晴らしいです。
カタルーニャ地方。素朴な雰囲気ですね。
キリスト教が文化芸術の進歩に与えた影響は偉大なのもがありますよね。
賛美歌や絵画やこの建築物は素晴しいです。
子どもの頃はガウディの建造物といえば、水木しげるの妖怪城に匹敵するくらいのタテモノだな、と観ていましたが、この十年くらいで意識が変わりました。
永遠に終わりのない造成。
なんとなくときめきます。
そして建築資材を吊り上げるアームですらも、このサグラダ・ファミリアを構成する一部に見えて、不自然さを感じないわたしです。
たかだか半日ほど観光してきただけで何を語るかですが、
たったそれだけの時間でもど〜んと波を被って竜巻で
吸い上げられて、雨粒になって地上に降ってくるような(笑)
衝撃でした!
カタルーニャの人々にチベット問題を聞いてみたいものです。
うううっ…私、山のような末広の高い所は好きなのですが、
足元がまっすぐ落ちているような高い所は、考えただけで
ゾワゾワしてしまいます。 お風呂屋さんの煙突の上とか
堤防の上とか、物見櫓の上とか…それでも行ってしまうのが
アホのアホたる由縁で、その後数年間は悪夢に悩まされます。
ああ、それが螺旋階段だったら…ももりさんの文章を
読んでしまったので、今晩は夢に見てしまうかも〜(((( ;゚Д゚)))
芸術とはつまるところ、神の「みわざ」に触れて、その
感動を自分なりに表すことなのかなと思います。
ヨーロッパでは外に溢れ出す感動、日本では静かな内なる
感動が多いのかしら?
私は上にも書きましたが、最初にサグラダ・ファミリアを
見た時、浜辺でどろどろに海水で溶いた砂を手に握り上から
チョロチョロとたらして作る塔、アレを想像してました。
>建築資材を吊り上げるアームですらも、このサグラダ・ファミリアを構成する一部に見えて、不自然さを感じないわたしです。
本当ですね! 生きてる建物と思えば何もかもが、その
構造の中の一部分に思えてきます。 植物ですら、傷を
修復する為、自らを包み込みます。 ガウディの建物も
自分で自分を治しながら、一方で成長している感じです。