<石菖 2008-04-07 撮影>
昨晩は、すくっと伸びた剣のような菖蒲の葉を湯舟浮かべ、爽やかな中にも気の引き締まるような初夏の生気を身に受けました。
サトイモ科のショウブには薬効があり、名前のショウブは尚武に繋がり縁起が良いので、端午の節句に子供の健康と活躍を祈って菖蒲湯に入る習慣が生れました。
アヤメ科の花菖蒲とサトイモ科菖蒲の違いについては、以前にも書いて参りましたしご存知の方も多いと思いますが、菖蒲湯に用いる薬草としての菖蒲も元々は石菖を用いていたことを、私は最近知りました。
上の写真は近くの湧き水の流れの畔に生えている石菖ですが、少し葉を切ってみると、あの独特の香気が鼻腔をすっと通り抜けました。その香は、菖蒲湯用に店頭で売られている菖蒲より一段と濃いように感じました。(白い穂状のものが花です。 苞の無いカラーのよう)
但し、何分ショウブよりもセキショウはぐっと小型で栽培効率も悪いでしょうし、段々とショウブにその地位を譲ってしまったのでしょう。
また、菖蒲湯というと葉の部分を浮かべるのが主になっていますが、本来は根茎を輪切りにして干したものを袋に詰めて湯に浮かべたようです。
石菖「有栖川」 石菖「黄金石菖」 庭石菖の葉
石菖は、その香気が油煙の臭いを和らげるとして、「夜咄の茶事」の床に盆植として飾られるなど、古くから数寄者の中で人気のある植物で、園芸品種として改良されたものも見られます。
また、芝生の中等にいつの間にか生えてくる庭石菖(ニワゼキショウ)はアヤメ科で小さいながら可愛らしい花を咲かせますが、葉だけの時は、なるほど石菖に良く似ています。 花の後に、真ん丸の実がぶら下がる姿も可愛いですね。
庭石菖の花
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初めて一致しました。
(お恥ずかしい・・・)
菖蒲湯は良いですね。
春のせわいないとも思える花々の祭りから
新緑の清清とした季節への扉が開かれるようです。
水辺が恋しくなりますね。
ペショっと情けない音になります。
小太郎は菖蒲の葉を食べて、
もしゃもしゃして
不味いと出していました('A`)
いい表現ですよね〜
香気をかいでおられる山桜さんの様子が浮かびます(笑)
もったいなくて まだ香りを試していませんが、 こんど そっと嗅いでみますね。
菖蒲湯のお話も勉強になりました。
昔は下町の銭湯にいっていたので 5/5は菖蒲湯でした。髪の毛をアップにして 菖蒲の葉を髪にさす人もいて 粋だな〜〜と子供ながらに思ったものです。
そういえば 当日になったら すっかり忘れていました。 来年こそ 菖蒲湯 山桜様のお話を思い出しながら 入らなくちゃ。
一年に一度の菖蒲湯、今年も心地よく、ぴしぴしと頭良くなれ、体健康になれとお風呂で叩いて香りを楽しみました。
「ニワゼキショウ」と音だけ聞いてもなかなかピンと来ない
ですものね。 私も「石菖」を知ってから、やっと納得しました。
>春のせわいないとも思える花々の祭りから
>新緑の清清とした季節への扉が開かれるようです。
ああ、爽子さんはやはり文章で生業を立てられますね。
これから石菖を見る度にこの爽子さんの言葉を思い浮かべる
ことでしょう。
菖蒲の香りを吸い込んだように胸がすうっとしました♪
ひらりんの方では「菖蒲打ち」の習慣があるの?
私は本で読んだだけで、やったことがないけれど、
菖蒲の束がある程度しっかりした量ないと、ビシッビシッと
地面などを叩けないんじゃないかな?
菖蒲湯用の束じゃ少なくて頼りない感じだよね。
こーちゃんもまた何でも食べてみるね〜(笑)
道端で蹲っては写真を撮ったり草木を眺めたり匂いをかいだり…
なるべく人のいない時を見計らってますが、近所でどんな評判が
立っているか、ちょっと心配ではあります。
なんと言っても、私はまだ地元の人から見れば、ヨソモノですから…
私も本当は上の写真の水辺に行って「石菖」を貰って
「菖蒲湯」を試してみようと思っていたのに、すっかり忘れ、
結局スーパーにお買い物に行った時に束ねられていた菖蒲を
買ってきてしまいました。
園芸改良種でも香りはありますが、やはり観賞用かしら?
刻んで使える程増えると嬉しいですね〜^^
髪の毛をアップにして菖蒲の葉を挿す…やゆよさんも
そんな粋な人をみかけたそうです。 今でもいらっしゃるの
ですね〜嬉しくなります!
元々は石菖を用いていたというのは中国の漢方的用法で
日本に伝来した時に、菖蒲が広く使われるようになった
ようです。 しかし菖蒲と云う字はアヤメとも読めるし、
花菖蒲も差すし、紛らわしくて厄介ですね〜(^^;
私は根元近くのプクプクした所を押して泡を出すのが好きです♪
長々と遊んでいましたら、あちらにもこちらにも、懐かしい皆様が!
菖蒲湯に ゆるりと浸る 心地して
懐かしき名を ひとり楽しむ 翔風ーー;
一足早い梅雨冷のような東京も翔子さんという薫風の到来で、
ほのぼのと心の中から温もりました。
薫る風 南より来て 友を呼び
盃交わし 温もりぬ〜 なんて気分です♪
「石菖」といえば、今年二月に夜咄の茶事を実施いたしました折に使いました鉢そのまんまになっています。割合大きめの鉢に固定するのに、炭で周りをおさえて飾ってあるというべきか、
ものを育てるのが大変苦手な私、どうしたものかとずるずるしております。
集まった皆さんで、寄せ書きというか軸を仕上げたのですが、絵心あるかたが真ん中に石菖の鉢の絵を書かれました。こんどはその軸の披露の茶事をと思っております。
石菖と言う言葉に懐かしさを感じまして。
そんな…嬉しさと緊張でキーボードを打つ手が震えて…。
蜆子さんのような方でも苦手な分野がおありなのですね。
何だか少しホッと致しました(*^^*)
石菖は元々渓流の岸辺などに群生している植物ですから、
乾燥が苦手な反面、加湿(酸素不足)にも弱いので、水捌けの
良い山野草用の土(空気穴のある小石を含む)に植えて、
水遣りを欠かさなければ大丈夫だと思います。
水の中に根を張るのなら加湿で良さそうなものですが、
動きのある水と停滞した水で酸素量や水の生命が異なるのは、
茶釜の湯と同じですね^^
私は出かけることが多く、鉢を増やすと管理が大変なので
上の写真のように殆ど庭の適所に植えてしまっています。
石菖も普段は地植えで、お茶事に備え前もって鉢上げして
少し馴染ませるという手もありかと思います。
>集まった皆さんで、寄せ書きというか軸を仕上げたのですが、
絵心あるかたが真ん中に石菖の鉢の絵を書かれました。
さすが蜆子さんのお茶事にお招きされるような方々は
違いますね! 憧れてしまいます…。
子供の頭に菖蒲を巻いて、ハイ、我が家の端午の節句の菖蒲湯風景です!
菖蒲と蓬を一緒に束ねたものを軒端に吊るして厄除けにも
しますね。 天狗さんのお宅のお子さんは、お父さんから
大切な伝えを沢山受け取れて、本当に幸せですね^^