2023年12月05日

御岳山 早朝参拝帰り道



 PB141981 御嶽神社 朝日m.JPG
早朝の武蔵御嶽神社、拝殿より後ろの玉垣内には縄が張ってあってお参り叶いませんでしたので、縄の手前から手を合せました。

拝殿 左手
PB141956 御嶽神社 拝殿左手m.jpg

武蔵御嶽神社 本殿      常磐堅磐社(ときわかきわしゃ)
PB141985 御嶽神社 本殿s.jpg PB141983 御嶽神社 境内社s.JPG
一間社流造で漆黒に塗られ荘厳な装飾が施されている「常磐堅磐社」現在は諸国一宮をお祀りしていますが、この社殿は永正8年(1511年)以前造営の御嶽神社旧本殿で、東京都指定有形文化財。 

宝物殿(下から)       参道階段
PB141958 御嶽神社 宝物殿s.jpg PB141959 御嶽神社 階段s.jpg

三柱社
PB141964 御嶽神社 三柱社m.jpg
大歳(おおとし)神(農耕神・食物神)、御歳(みとし)神(大歳神の子、穀物神)、大山咋(おおやまくい)神(大歳神の子、山の神、酒の神)の三柱をお祀りする社。

今まで見過ごしていましたが、左手前の謎の石彫刻に目が留まりました。
「えっ、何これ??」
大山咋神は山の神であり、松尾さまとも呼ばれる酒の神でもあるので、山から湧き出て酒の元ともなる水の恵みを表わしているのか・・・一対に見える2つの彫刻の石の素材が異なるのも気になります。大分古びてはいますが、フォルムはどうみても現代風ですよね。

さて、登ってきた道を一旦ここまで下りたのですが、この彫刻が気になって佇んでいる内に、
畠山重忠公に、
「おおい、こっちの道もよいぞ〜!」
と呼ばれたような気がして、それはそれは仰せの通りと上り返し、宝物殿裏手の道(女坂)を下りることにしました。
PB141979 御嶽神社 畠山重忠像m.jpg
重忠公、戻って参りました! 後ろから失礼・・・後ろ姿も凜々しくて素敵。

良く見れば、重忠公、本当に
「こちらを行け!」
と道を指し示しているようにも・・・

紅葉の下の重忠公       古びた庫裏?
PB141986 御嶽神社 裏道s.jpg sPB141987 御嶽神社 庫裏.jpg

「女坂」とは言うものの、階段ではないというだけで結構な急斜面なので、選択はお好みと体調によりけりですね。私は階段が苦手なので・・・。

(つづく)


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posted by 山桜 at 21:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月04日

御岳山 武蔵御嶽神社ご来光



 日帰りで登れる御岳山に折角一泊したのですから、ご来光を拝まねばと夜明けを待って御嶽神社を目指しました。

東の空は曙色
PB141940 御岳山 夜明けm.jpg

この双耳峰は筑波山?
PB141943 御岳山 夜明けm.jpg

PB141944 御岳山 夜明けm.jpg

実は、ちょっと寝過ごしてしまい、大急ぎで支度して外に飛び出ました! 早く神社に登らないとお日様が・・・日の出と競争です。

朝日を浴びる「神代欅」神々しい
PB141946 御岳山 朝日を受ける神代欅m.jpg

神社に着いたと同時にお日様も上って、何とか間に合いました〜
PB141952 御岳山 神社 夜明けm.jpg

武蔵御嶽神社の眷属さんは、日本武尊を案内したと伝わる白い山犬(狼)さんです。
PB141954 御岳山 神社 夜明け 狛犬s.JPG PB141953 御岳山 神社 夜明け 狛犬s.jpg
この白狼さんは、日本武尊により「大口真神(お犬さま)」と名付けられ、この地を守ってくれています。秩父の三峯神社も山犬さんでしたね。日本武尊の由来がある神社さんは、山犬さんがお守りしています。

「もののけ姫」に出てくる白狼のモロたちも大口真神さんの一族なのでしょうか。

真っ赤な神社が一層明々と
PB141950 御岳山 神社 夜明けm.jpg
圧倒的な美しさ、思わず手を合せ頭を垂れました。

武蔵御嶽(みたけ)神社の御嶽とは、修験道の中心地である奈良県吉野地方の金峯山(きんぷせん)のこと。(木曽の御嶽(おんたけ)山とは関係がありません)

吉野金峯山寺のご本尊は、山桜に彫られた蔵王大権現さまと吉野山人さんより伺っていますので、山桜のご縁で繋がっているようで嬉しいのです。

坂東武士の鑑 畠山重忠公の像
PB141957 御岳山 神社 夜明け 畑山重忠像m.jpg
御嶽神社の宝物殿には、畠山重忠公が奉納された
【国宝】赤糸威大鎧(あかいどおどしのおおよろい)
をはじめてとする武具等が保管展示されています。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、中川大志さんが演じ、初めは線が細すぎかなと思いましたが、なかなかの豪傑ぶり、イケメンで気高く清廉潔白な人柄、素晴らしい重忠でした。


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posted by 山桜 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月28日

戸倉城山・光厳寺〜広徳寺


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光厳寺から里へ下り、再び広徳寺へと登ってきました。

ヤブカンゾウとフランス菊
P6287813 ヤブカンゾウm.jpg
ヤブカンゾウもフランス菊も外来種ですが、もはや日本の里山の景色に馴染んでいます。

龍角山 広徳寺 臨済宗建長寺派
応安6年(1373年)開山(境域 東京都指定史跡)
 
 心源希徹により開山。開基の龍応智雲尼の夫の正応長者が飼育していた馬が一本角の龍を産んだことに因み、「龍角山」の山号となすと伝わる。
(龍角散?と直ぐ違うことを想像するのが悪い癖)

一旦衰微後、北条氏康によって再興。後北条氏と関係が深く、関連文書が残る。

江戸時代には寺領40石。付近では高尾山薬王院や深大寺に次ぐもので、末寺24寺、塔頭3寺の大寺院だった。

総門(あきる野市有形文化財)19世紀前期
P6287814 (2) 広徳寺m.jpg

屋根の構造
P6287815 広徳寺m.jpg

僧門 裏手から
P6287816 (2) 広徳寺 総門裏m.jpg

山門(三門)(あきる野市有形文化財)1720年築
P6287817 広徳寺 山門m.jpg            

大銀杏
P6287818 (2) 広徳寺 大銀杏m.jpg

鈴生りのギンナン      
P6287819 (2) 広徳寺 ギンナンm.jpg

鐘楼 1759年         消火用放水施設?
P6287820 (2) 広徳寺 鐘撞堂s.jpg sP6287823 広徳寺 放水設備s .jpg

本堂1765年・庫裏 1780年
P6287821 広徳寺 本堂m.jpg
屋根には後北条家の三つ鱗紋が並んでいます。

P6287824 (3) 広徳寺 屋根 シダm.jpg
茅葺き屋根には、シダ(シノブ?)がびっしり!

本堂 裏手
P6287825 (2) 広徳寺 本堂 裏手m.jpg

茅葺き屋根に生えた植物
P6287826 (2) 広徳寺 屋根の植物m.jpg
何が生えているのかじっくり観察したかったけれど、ちょっと遠すぎでした。

裏の池のコウホネ と ギンヤンマ?
P6287828 (3) 広徳寺 コウホネ ギンヤンマm.jpg

モリアオガエルの卵塊
P6287830 広徳寺 モリアオガエル卵塊m.jpg

コウヨウザン(中国原産)   タラヨウ(東京都指定天然記念物)実
P6287831 広徳寺 コウヨウザンs.jpg P6287835 タラヨウの実s.jpg

カヤの巨樹(東京都指定天然記念物) 樹齢不明
P6287836 (2) 広徳寺 巨樹 カヤm.jpg
入口の総門から離れたずっと奥なので、ここまで近づいてみたのは初めてでした。間近で仰ぐと実に堂々たる迫力! 猛暑ではない季節に再訪して、この丘でずっとカヤと一緒に佇んでいたくなりました。

供養塔 庚申塚など
P6287839 広徳寺 石碑 石像m.jpg

ありがとう、戸倉城山!
P6287841 (2) 戸倉城山m.jpg
最後に戸倉城山がまたも姿を表わし、炎暑で熱中症になりそうな中でも、最後まで頑張った私達を見送ってくれていました。 

さぁ、もう一息、「ふりかえり」でのビールで乾ぱ〜い!を目指してガンバロウ!

(おわり)

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戸倉城山〜光厳(こうごん)寺


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2023.06.28

 FIT(Forest Instructor Tokyo)の月例会員交流の場「低山はいかい」で戸倉城山へ登った後の続きです。 

 戸倉城山からの岩だらけで転げ落ちる程の勾配を四肢を駆使して慎重に光厳寺の登山口へ下山。どれだけキツいかと言えば、皆さんの感想は・・・

「これは山に慣れてない人を連れて来るのは恐いね〜」
「無理無理〜!絶対にダメ!」
「人の心配はいいから、自分の安全確保!」
「いやいやいや、こんな所を下りるとは思わなかった・・・」
「・・・」ひたすら無言。

山桜も余裕無く、写真1枚撮っておりませんでした。因みにこの岩だらけの崖は五日市川上構造線の断層崖だそうです。

とは言え、さすがは全員森林インストラクター、誰一人遅れること無く無事に光厳寺へ下りて来ました。

武州禅窟 鷲峰山 光厳寺 臨済宗建長寺派

 東大寺・良弁僧正が当地に創建した富倉山慶雲寺が前身。
足利尊氏の命で足利基氏が慶雲寺奥の院を改修、堂宇を整備。
建武元年(1334)建長寺三十八世正宗広智禅師を開山に迎えた。
南北朝動乱時、足利基氏が弥仁親王(後の北朝第四代後光厳院)
を当地に保護、「光厳寺」の勅額を拝領し寺号となす。
徳川家康の関東入国時、天正19年(1591)寺領20石の御朱印状を
受領、塔頭五寺、末寺二八寺を擁する中本寺格の寺院であった。

・・・またまた瓜亀仙人さんの大和奈良との関係が浮かび上がってきました。歴史は今も脈々と息づいていますね。

P6287784 光厳寺 山門m.jpg
「こうごんじ」と読むのですが、「ひかるげんじ?」で「光源氏」や「光GENJI」を思い出したのは私だけ?

ホンモンジゴケ
P6287785 ホンモンジゴケm.jpg
アップで見ると、お釈迦さまの螺髪の様にクルリと丸まっていました。(濡れたらどうなる?)
P6287785 (2) ホンモンジゴケm.jpg
池上本門寺由来のこのコケは、神社仏閣等の銅葺屋根の雨滴が滴る場所など、銅イオンの豊富な場所ばかりに生えるのだそうです。銅は植物には有害そうなのに、適応できる性質を持っているのでしょう。

ロープワーク 万一を考え、ヒゲ爺救護隊長は重いロープを持参して下さっていました。折角なので、ロープワークの実習です!

ふたえテグス結び      巻き付け結び
P6287786 ロープワーク 二重テグス結びs.jpg P6287787  ロープワークs 巻き付け結びs.jpg
ふたえテグス結びで解けない輪を作り、ロープに巻き付け結びにして取り付けます。この輪に自分のロープを通して身体に回し、もやい結びでくくりつけます。

もやいとは「舫い」で、船を波止場に係留する時も用い、犬の首輪としてや被災者の身体などを締め付けずに確保する時にも使用する汎用度の高い結び方です。

もやい結び
DSC_0823 (002) もやい結びm.jpg
当日、身体では覚えていましたが、はっきり思い出せなかったガールスカウトで習った覚え方は、
「お池の中からドジョウが飛び出し滝を潜ってお池にまたドボン」
でした。皆さん、覚えられたでしょうか?

お地蔵さま
P6287788 光厳寺 お地蔵さまm.jpg

戸倉城山
P6287789 (2) 戸倉城山m.jpg

タイトゴメ?        オノマンネングサ
P6287790 (2) タイトゴメ?s.jpg P6287791 (2) オノマンネングサs.jpg
タイトゴメは自生地(関東以西 海岸の岩場など)ではないので、持ち込まれたものか園芸種かもしれません。

ヒメウラジロ
P6287793 (2) ヒメウラジロm.jpg

橋から見えた清流
P6287795 (2) 清流m.jpg

ウラハグサ(裏葉草)別名フウチソウ(風知草)
P6287797 ウラハグサ フウチソウm.jpg

縞入           基本種?
sP6287798 ウラハグサ フウチソウ.jpg P6287799 ウラハグサ フウチソウs.jpg

清流
P6287800 (2) 清流m.jpg

戸倉城山 再び
P6287801 (3) 戸倉城山m.jpg

マルバマンネングサ
P6287804 (2) マルバマンネングサm.jpg
朝ドラ「らんまん」で話題の「マルバマンネングサ」の星形の花が咲いていてくれて感激。

バイカツツジ        ハグロソウ
P6287807 (2) バイカツツジs.jpg P6287810 (2) ハグロソウs.jpg
バイカツツジも沢山、ピンクの濃いハグロソウが印象的。

秋川沿いの藪漕ぎ
P6287809 (2) 藪漕ぎm.jpg
「え〜っ、ここはコースなの?」と言うような道なき藪にトライ! 冒険は楽しかったけれど、すこ〜し道を逸れていたようです(^^;)

ムラサキニガナ
P6287811 (2) ムラサキニガナm.jpg
大好きな紫のシャンデリアが栄養が良いのか見上げる程大きく育って満開でした〜♪

光厳寺にも落ちていた大きな杏がまた落ちていて、お寺では遠慮していた面々も思わず齧り付き、その甘酸っぱさで子供の頃に逆戻りしていました。

戸倉城山の絶壁度を再確認
P6287812 (2) 戸倉城山m.jpg
何度も振り返り見た戸倉城山。最後に仰いだ山容で、嗚呼、あの絶壁を下りてきたのだと再確認。頑張って下りてきましたね〜

さぁ、いよいよ次は、名古刹 広徳寺です!

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2023年06月02日

高尾 長房白山神社


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高尾野鳥倶楽部で南浅川の鳥見に出掛けた折、何かに引かれるように参拝できた高尾の長房白山神社、最初の鳥居下の階段に咲いていた小さな花たち

スミレ 2023.04.08    ヒメウズ
P4084143 スミレs.jpg sP4084144 (2) ヒメウズ.jpg

所在地は、八王子市高尾の廿里町(とどりまち)。 
目の前の浅川の向こうには高尾山という立地です。

享禄3年(1454)に加賀一の宮を勧請して創建。
天文22年(1553)には滝山城主大石源左衛門尉縄周が社殿を造営。
ご祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)です。

長房白山神社遠景
mP4084172 (2)  長房白山神社.jpg

最初の踊り場の石祠
P4084145 長房白山神社 石祠m.jpg

上り始めた時は、先がどれだけ続くのか分かりませんでしたが・・・
P4084147  長房白山神社 階段m.jpg

行けども行けども尽きぬ階段
P4084148  長房白山神社 階段s.jpg P4084149  長房白山神社 階段s.jpg

時々来し方を振り返り確かめつつ登り・・・やっと階段の終わりが見えて来ました。
P4084150  長房白山神社 階段 見下ろすs.jpg P4084151  長房白山神社 階段s.jpg

本殿の覆屋が奥まって見えています。
mP4084152  長房白山神社 奥社.jpg

その手前の狛犬さん達
P4084154  長房白山神社 狛犬s.jpg sP4084153  長房白山神社 狛犬.jpg

本殿 覆屋
P4084155 覆屋m.jpg

赤い本殿
mP4084156 本殿.jpg
更にまた登ると奥宮が鎮まっておいでだとか・・・皆を待たせてしまっていたので、そこまでワガママは出来ませんでした。

sP4084157  長房白山神社 鈴.jpg sP4084158  長房白山神社 階段 下り.jpg

P4084162  長房白山神社 階段 下りm.jpg

拝殿前の「厄落とし玉」
mCENTER_0002_BURST20230408101856911 (002) 長房白山神社 厄落とし玉.jpg
これも試してみませんでしたので、次回に持ち越しです。

クロコノマチョウ(黒木間蝶)
P4084160 クロコノマチョウm.jpg
狭山丘陵でも時折みかける大型の森の中を飛ぶ蝶は、余りにも擬態が上手で、止まっていたら気づけないでしょう。

コバノタツナミ         アリアケスミレ
P4084163 コバノタツナミs.jpg P4084167 アリアケスミレs.jpg
拝殿前の広場には、アリアケスミレが沢山で、そちらに夢中でした。
 
野鳥観察に出掛けて来て、まさか初めての神社にお参りできるとは思わず、ついつい自然観察に目がいきがちで、拝殿などの写真も撮っておらず、中途半端な記録で心残り。きっと「またおいでなさい」という神様の思し召しなのでしょう。


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posted by 山桜 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月22日

秩父・水潜寺(破風山つづき)


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満願の湯でゆるりとつるつるの温泉に浸って温まった後、バスに乗り、朝下車した華厳の滝方面に戻り「札所前」下車、秩父札所三十四番の結願の寺へと向かいました。札所巡りは未だ終わってないのに、先に満願の湯に入ってしまいましたが、大丈夫なのかな・・・?

水潜寺(すいせんじ)は、埼玉県秩父郡皆野町の曹洞宗寺院
山号は日沢山(にったくさん)
本尊は千手観世音菩薩
秩父三十四箇所、日本百観音霊場「結願(けちがん)」の寺

秩父札所三十四番 日沢山 水潜寺HP

バス停の直ぐ前から、苔むした参道が続きます。

目を惹かれる美しい苔     二界萬霊を鎮める石塔
P1192734 苔s.JPG P1192723 二界萬霊s.JPG

水潜寺境内図
P1192724 水潜寺境内図m.JPG

有り難い観音さま方がお出迎え
P1192725 日本百観音結願所m.JPG

六地蔵
P1192726 水潜寺 六地蔵.JPG

本堂
P1192727 水潜寺本堂.JPG

長命水の傍らの水掛け地蔵に祈願中のつーさん 可愛い苔たち
P1192728 水潜寺 長命水s.JPG P1192736 苔s.JPG

水潜りの岩屋へと続く道
P1192729 水潜寺 岩屋へm.JPG
水潜りの岩屋は、残念乍ら現在非公開でした。

讃佛堂
P1192731 水潜寺 讃仏堂m.JPG

お札を頂くのに一生懸命で、観音堂を撮っていませんでした・・・(T0T)

千手観音さま         日沢山水潜寺のお札
P1192732 水潜寺 千手観音s.JPG sDSC_0159 (002) 水潜寺お札.jpg

今度はお見送りして下さる観音様方
P1192733 水潜寺 百観音m.JPG

帰りのバスがなかなか来なくて、日陰の寒さの中、苔などを観察。満願の湯で温まっていて幸いでした。

地衣類のハナゴケ属の仲間 アカミゴケ?(参考)5月に見た似たもの
P1192730 白い地衣類s.JPG P5218324 鳩ノ巣 地衣類s.JPG

苔たち 苔や地衣類、未同定のままの掲載でごめんなさい。分かり次第追記します。
P1192737 苔m.JPG

P1192735 苔m.JPG

破風山は、素晴らしい眺望、バラエティに飛んだ山道、古から続く信仰の山、また植生も豊かで、とても魅力的な山でした。
また、花の頃に再訪したい山リストが増えました🎵


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posted by 山桜 at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月12日

官ノ倉山 と 周辺 (4)北向不動・八幡神社・小川町


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 石尊山から小川町方面に下る途中の右手に急な細い長い階段が見えてきました。これが北向不動のようです。折角来て未だ余力もあったので、頑張って登ることにしました。北向きなので薄暗く神秘的な雰囲気が漂っています。

北向不動 長い急階段
P1092631 北向不動 階段m.JPG

P1092634 北向不動m.JPG

北向不動尊のお堂      下りの方が要注意
P1092632 北向不動s.JPG P1092633 北向不動 階段下りs.JPG
北向きの仏尊は一際霊験あらたかと伝わっているそうで、北向地蔵尊なども時折見かけますね。

不動の滝          三十六童子供養塔
P1092635 不動の滝s.JPG P1092636 三十六童子供養塔s.JPG
お不動さんと滝、またしてもありましたが、ここの滝は修験の水行をするような大きな滝ではありません。

高尾山でも三十六童子はお不動さまに仕えているとされますが「供養塔」というのが気になって調べてみると、どうも昔小作人を大事にして年貢を取り立てずにお不動さまの山からの利益で立て替えていた荘屋さんが、遂に支えきれなくなり村を去る事になった時、三十六戸あった小作を童子に見立て、共に営んできた村の足跡として建立したものと伝わっているそうです。

巳待供養塔・二十二夜供養塔・庚申塔
P1092637 二十六夜供養塔などm.JPG

登山口前のトイレ      ビワ
P1092639 トイレ登山口s.JPG P1092640 ビワs.JPG
登山道を下りて車道とぶつかるT字路を右手にゆくと綺麗な公衆トイレがあります。このハイキング・コースは木の香りの新しいトイレが設置されていて気持が良いです。

花の少ないこの季節、ビワが随所で花を咲かせていました。ここでは既に終わっていましたが、やがてビワの実になる片鱗が見えます。

見逃しやすい道標      ここに出る(振り返って)
P1092641 見逃しやすい道標s.JPG P1092643 ここに出てくるs.JPG
川(水路)を右に渡る道標は、うっかりしていると見逃しやすいので要注意です。グーグルマップを見返さなかったら通り過ぎてしまうところでした。その先はまた山道になっていて、そこを抜けて振り返った処が右の写真です。

異形となったケヤキの巨木
P1092644 ケヤキ巨木s.JPG P1092645 ケヤキ巨木s.JPG

その先も道標はポツポツとあるのですが、どうも方向を失うような道で小川町方面へ出るのに迷いがちでした。小川町方面から歩く人用の道標は、逆から見ると見づらいのです。観光案内に携わる方に、一度見直して頂きたいものです。

立派な門
P1092646 長福寺?m.JPG

郷社八幡神社
P1092656 八幡神社m.JPG

八幡さまや弁天さまの境内で遊んで育ったので、八幡さまと弁天さまは、素通りできません。丁寧にお参りさせて頂きました。

P1092647 八幡神社m.JPG

P1092648 八幡神社m.JPG

P1092649 八幡神社m.JPG

狛犬(手前の新しめの一対)
P1092655  八幡神社 狛犬s.JPG P1092654 八幡神社 狛犬s.JPG

狛犬(拝殿前の古めの一対)
P1092652 八幡神社 狛犬s.JPG P1092651 八幡神社 狛犬s.JPG
向かって右手の狛犬の方が、更に古そうで何とも愛らしい表情です。

八幡さまのご眷属「鳩」   拝殿の扁額
P1092653 八幡神社 眷属鳩s.JPG P1092650 八幡宮 扁額s.JPG

八幡さまの参道の桜並木は開花時にはさぞ見事なことでしょう。他にも長福寺、古墳や、名跡等いろいろあり、ゆっくり見て回りたかったのですが、何処でお蕎麦を頂くかの方にも気がいってしまい、次回のお楽しみとしました。

図書館           酒造
P1092657 図書館s.JPG P1092658 酒造s.JPG
「和紙の里」「武蔵の小京都」とも呼ばれる歴史ある小川町の風景に合う素敵な図書館。見学や試飲もできる酒造が幾つかあって次の機会の訪問が楽しみです。今回は相棒が車で帰る予定なので、残念ながらパスでした。

お稲荷さん         武州めんの天ぷら蕎麦
P1092661 お稲荷さんs.JPG 1677815816686 蕎麦s.jpg
お蕎麦屋さんの前に「名物 いなり寿司」に誘われてお土産に購入。相棒のケロが検索して決めた駅の先の武州めんに落ち着きました。うどんの有名店で蕎麦を頼んだ相棒の写真です。お芋の天ぷらがとろけるほど柔らかで甘くて最高でした。私は素直にうどんを頼んだのですが、これがまたアゴが外れるほど固いうどんで参りました。いくらなんでも固すぎない?地元の人にはこれが普通なの? お昼すぎにも関わらず大賑わいで、座敷に上がらないと座れない程でした。

小川町は歴史と文化の町、まだまだ興味のある場所が沢山あります。外秩父七峰と共に引き続き探ってみます。

(おわり)


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2023年01月10日

官ノ倉山 と 周辺 (2)三光神社・天王沼(池)


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2023.01.09

 重要文化財 吉田家住宅を後にして更に官ノ倉山への道の途中、地元を治めていた竹沢氏の子孫が創建したという三光神社さんに参拝。

三光神社
P1092609 三光神社m.JPG

三光神社ご由緒
P1092608 三光神社由緒m.JPG
 
 ご由緒を読めば、今は「月日星」の三光としていますが、元は「北辰妙見大菩薩」=北斗七星を祀っていたとのこと。ご縁のある私、道理で心惹かれた訳です。

三光神社摂社         ご神木(スギ)
P1092610 三光神社摂社s.JPG P1092611 三光神社ご神木s.JPG

紅梅(八重寒紅?)      キーウィ
P1092607 紅梅s.JPG P1092613 キーウイs.JPG
早咲きの紅梅がほころび始めていました。 キーウイも鈴生り! 収穫せずに追熟させているのでしょうか。

天王沼(池)        
P1092615 天王池m.JPG
大きな灌漑用水の沼池。

P1092616 天王池m.JPG
大分落ち葉が堆積しているようで、かい掘りした方が良さそうな…? ただ、こう言う浅瀬もある方が、カエル等の産卵には助かるでしょうね。

東屋             小さな神社
P1092614 池ノ端の東屋s.JPG P1092617 神社s.JPG
ほとりには東屋があり、桜の咲く頃には賑わいそうです。 こちらの神社は、ごめんなさい、手を合せるだけでご祭神も確認していませんでした。場所的に水神さま関連でしょうか。それとも「天王沼」なので、牛頭天王で八坂神社?

(つづく)


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2022年12月27日

千葉 照葉樹の森 八幡神社の新年お飾


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 裏山にモクレイシの自生があるということで訪れた塩浦の富士嶽浅間神社では、丁度、氏子の皆さんが集まって新年を迎える準備中でした。鳥居等に飾られているのは、3つのダイダイ、ウラジロ、そしてしたに下げられている海藻は昆布ではなく、ホンダワラ。

 プチプチの玉が沢山ついたホンダワラは、玉藻(魂の宿る藻)として、また、俵に見立てて「穂俵」として、縁起の良いものとされているそうです。

 この玉に関して、下に掲げた「稚児参り」の風習から私が連想したのは、乳房ですが、どうでしょう。おっぱいが沢山出るというのも子育てには大切なことですよね。若しくは、子宝そのものかもしれません。ホンダワラからは、子沢山のイメージも湧いてきます。

富士嶽浅間神社 鳥居  2022.12.25
mPC252445富士嶽浅間神社(塩浦).JPG
門松やお飾が海風にそよいで清々しいです。

富士嶽浅間神社 扁額
PC252446塩浦富士嶽浅間神社 扁額m.JPG

お正月飾り
PC252461塩浦富士嶽浅間神社お飾m.JPG
竹ひごで刺して三つ寄せられたダイダイとホンダワラが地域ならではですね。ダイダイは、代々続くの縁起物。その下にホンダワラだと、やはり子孫繁栄の願いが込められているように感じます。

一心に注連縄を縒っていらっしゃる氏子の皆さん
mPC252450塩浦富士嶽浅間神社.JPG

鎮守様の為に皆で力を合わせる姿、素敵です。
mPC252449塩浦富士嶽浅間神社.JPG

朝日が差し込んで神々しく静粛な雰囲気でした。
mPC252451 塩浦富士嶽浅間神社.JPG

<追記>
 注連縄についてメッセージを頂き、思い出しましたが、こちらでは藁は海水(潮水)に漬けてから綯っていらっしゃるそうです。そのままよりもずっと持ちが良くなるそうです。その他に柔らかになって綯いやすいと伺ったように思うのですが、既に記憶が曖昧で情けないです。メモしておけば良かった・・・。もう、自分の記憶力に自信が無いので、これからは出来るだけきちんとメモを残すことにします。


mPC252452塩浦富士嶽浅間神社.JPG
拝殿からは鳥居越しに海が見えます。
長年潮風に打たれ、まるで見越しの松の様に異形となっているのは、なんとエノキでした。

稚児参りの看板
PC252443 (3)浅間神社看板m.JPG
富士山の山開きの日に合せて、祖父が稚児を背負って海に入り、潮垢離(しおごり)をするのだそうです。潮で厄を落とし、強く立派な子に育つのでしょうね。ずっと続いて欲しい、海辺ならではの羨ましい風習です。

(つづく)


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2022年06月13日

大船観音

 大分膝が良くなって来たのが嬉しくて、調子に乗って出歩き働き・・・ちょっと疲れが溜まって来たようで、今日の外仕事でぐったり・・・。

 こんな時、大船に住む人達は、大きな観音様の慈愛に包まれて癒やされるのでしょうね。羨ましいです。間近に拝めた観音様を思い出して、ぐっすり眠れますように・・・

 大船の観音様は白衣を纏われていて、どこか聖母マリア様にも似ているような・・・とても優しい眼差しです。

大船観音P6048705.JPG

大船観音P6048703.JPG

大船観音P6048707.JPG

 下半身が埋まっているという都市伝説もあるそうですが、半身像であの鎌倉の大仏様より10m以上も大きいのだそうです。もし、立像だったら更に巨大! でも、地盤が弱く立像は無理で半身像になったとのこと。 夢の中なら、立ち上がられた観音様に会えるかも・・・

 皆さま、良い夢を・・・おやすみなさい


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2022年06月12日

鎌倉 常楽寺 北条泰時・木曽義高・大姫の墓所

 昨秋、初めて訪れた常楽寺。その時は、期せずして裏山から訪問したので、木曽義仲の息子・義高とその許嫁だった源頼朝の娘・大姫のお墓?にお参りすることが出来ました。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、悲劇的な義高の最後、そして大姫の姿を見ているので、再訪し感慨も一入でした。

 そして今回は、お参りし損なっていた北条泰時公のお墓に手を合せることが出来ました。金剛と呼ばれていた子役から、今日の放送で成人した泰時となっていて、こちらも又不思議な機会にお参り出来たものと思います。

粟船山常楽寺 山門
鎌倉 常楽寺P6078760.JPG

鎌倉 常楽寺P6078731.JPG

鎌倉 常楽寺P6078755.JPG

鎌倉 常楽寺P6078754.JPG

鎌倉 常楽寺P6078753.JPG

鎌倉 常楽寺P6078749.JPG

「御成敗式目」で武家政治の基礎を作った三代執権 北条泰時公のお墓
鎌倉 常楽寺 泰時墓小P6078733.JPG 鎌倉 常楽寺 泰時墓小P6078740.JPG
念願の泰時公の墓前に立ってお参りさせて頂いた後、恐れながら撮影したのですが、何枚撮ってもピントが合いません・・・立ち位置が良くないのかとずらしてみて、やっと撮ることが出来ました。

三つ並んだお墓の中央と左のお墓
鎌倉 常楽寺 中墓小P6078738.JPG 鎌倉 常楽寺 左墓小P6078739.JPG

三つのお墓
鎌倉 常楽寺 墓所P6078742.JPG
泰時公のお墓の方から撮ると、またピントが合いませんでした。立ってはいけない場所だったのでしょうか・・・気付かずにいて申し訳無いです。

鎌倉常楽寺墓碑P6078732.JPG

鎌倉 常楽寺P6078744.JPG

鎌倉 常楽寺P6078751.JPG 鎌倉 常楽寺 裏階段P6078763.JPG
今回は山門の方から訪れましたので、裏手の階段を上って

鎌倉 常楽寺 テリハノイバラ小P6078725.JPG 鎌倉 常楽寺 クチナシ小P6078770.JPG

木曽義高公の墓所
鎌倉 常楽寺 木曽殿墓小P6078764.JPG 鎌倉 常楽寺 義高墓小P6078765.JPG

姫宮の塚(義高公の許嫁・大姫 若しくは 泰時公の姫君説あり)
鎌倉 常楽寺 姫塚小P6078766.JPG 鎌倉 常楽寺 アジサイ小P6078777.JPG
前にも書きましたが、義高公のお墓から丁度見える位置でもあり、大姫のお墓であって欲しいと思ってしまいます。

前回は、竜胆の花咲く秋でしたが、今回は紫陽花や蛍袋の咲く梅雨時で、しっとり濡れた参道や苔の道が美しかったです。

鎌倉 常楽寺 ホタルブクロP6078728.JPG

鎌倉 常楽寺 ホタルブクロP6078727.JPG

脇の道沿いの店先で見かけた水鉢
鎌倉 常楽寺 裏P6078771.JPG

 ケロが鎌倉市に引っ越してくれたお蔭で、大好きな鎌倉散策を気軽に楽しめるようになり嬉しいです。本当は大阪や神戸にいる内に関西方面を歩き回りたかったけれど、コロナ禍で叶わなかった分、鎌倉を歩き回りたいです。

 嗚呼、鎌倉とんぼさんがご存命だったら「鎌倉殿の13人」を巡って、どれだけ興味深いお話が伺えたかと残念でなりません。お空の上から、あれもこれも物言いたいとヤキモキされていらっしゃる気がします・・・。

 常楽寺について詳しくは、昨年の記事をご覧下さい。
 「粟船山 常楽寺 その1」
 「粟船山 常楽寺 その2」
 「粟船山 常楽寺 その3」 


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posted by 山桜 at 22:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月18日

粟船山 常楽寺 その3(鎌倉)

 ブログ上では、山門をくぐって仏殿へと参拝したかのように掲載しましたが、実は、グーグルマップを見て歩いたので、ケロの所から最短の入口である常楽寺の裏手の崖、長い階段を上った先の公園から、『本当にここでいいの?』と恐る恐る坂を下っていったのです。

 何の看板も案内もないまま公園のフェンスの直ぐ裏にいきなり現れたのは、

「木曽塚」木曽義高(源義高)公のお墓
木曽義高墓 鎌倉常楽寺PB204642.JPG
 写真では光って読めませんが「木曽清水冠者義高公之墓」と刻まれています。
 義高公は木曽義仲(源義仲)の嫡男。源頼朝の娘「大姫」の許嫁(という形の人質)として兄妹のように鎌倉の地で仲睦まじく育ちましたが、同族ながら不仲だった頼朝により義仲が討ち取られると、義高暗殺の命が下りました。北条政子により密かに逃された義高でしたが、僅か12歳で逃亡途中の入間河原で命を落としました。

 木曽義高は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、市川染五郎さんが演じるのだそうです。えっ、12歳なのに!?と思ったら、八代目の染五郎さんだそうで、私の知っている染五郎さんの息子さんなのですね。

さらに崖を下っていくと、

「姫宮塚」
姫宮塚 鎌倉常楽寺PB204643.JPG
北条泰時の娘の墓説と大姫の墓説があります。義高と大姫の悲劇を思えば、大姫のお墓であって欲しいと思ってしまいます。義高が亡くなった10年程後、婚約者を失った哀しみ、病、政略結婚の策謀などに翻弄された大姫もまた17歳前後の若い命を散らしています。

「粟船稲荷」
粟船稲荷 鎌倉常楽寺PB204644.JPG
可愛いお稲荷さんが、幼くして亡くなった義高と悲劇のお姫さまのお墓を守ってくれているようでした。


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2022年01月17日

粟船山 常楽寺 その2(鎌倉)

 お寺参りの魅力の一つは、手入れの良い植栽を愛でること。常楽寺で出会った私の好きな植物たち・・・

リンドウ(竜胆)リンドウ科 2021.11.20 鎌倉市
リンドウ鎌倉常楽寺PB204650.JPG
源氏の家紋であり鎌倉市の市章でもあるリンドウは、鎌倉の随所で見られますが、これ程美しい状態に出会えるとは!

リンドウ鎌倉常楽寺PB204648.JPG
一輪、岩陰で控えめに咲いている姿も良いものです。

ツワブキ(石蕗)キク科ツワブキ属
センリョウ(千両)センリョウ科センリョウ属
ツワブキ センリョウ 鎌倉常楽寺PB204652.JPG
お寺の下草の定番のように良く見かける植栽ですが、丁度ツワブキの花とセンリョウの実が盛りというのはなかなか見られないかもしれません。ツワブキもセンリョウも、本来、暖温帯の植物。ツワブキは海岸の岩場などに自生するので、正に自然分布地ですね。

トベラ(扉)トベラ科トベラ属
トベラ鎌倉常楽寺PB204655.JPG
トベラも暖温帯の海岸などに良くみられる木です。鎌倉は海沿いの暖地なのだと改めて気付きます。このあと実が弾けて真っ赤なタネが零れ出します。

イヌビワ クワ科イチジク属
イヌビワ?鎌倉常楽寺PB204645.JPG
イヌビワも同じく暖温帯の海岸に多い木です。実生が沢山生えていたので、きっと頭上に大きなお母さんの木があったのでしょう。崖の道でしたので足元ばかり見ていて、上を確認し損ねました。

イヌビワの実 むさしの自然観察園 2021.11.08
イヌビワPB084449.JPG
小さいけれど、イチジクにそっくりな実です。

前々から変だと思うのは、ビワはバラ科なのに何故にイヌイチジクではなくイヌビワなのでしょう? 実の形が似てるから??

また、得意の横道に逸れました。その3に続きます。


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2022年01月16日

粟船山 常楽寺 その1(鎌倉)

 昨年秋、鎌倉の端っこに引っ越したケロの所に遊びに行き、膝痛でも歩いて行けそうなお寺を探して参拝して来ました。

 今年の大河ドラマが「鎌倉殿の13人」ということも忘れてたのですが、このお寺に葬られている方々のお名前を見て、
「あ、そう言えば、来年の大河ドラマは・・・!」
と思いだし、鎌倉に注目が集まるこの時期に、ふいに繋がったご縁にハッとしました。

粟船山(ぞくせんざん)常楽寺(じょうらくじ)
鎌倉常楽寺PB204654.JPG
今は住宅街となった地の奥にひっそりと佇む山門
左手奥に大きく育った棕櫚が、東京より暖かな気候を感じさせます。常緑樹が多い中、未だ黄色い葉を残したイチョウの木が目立ちました。

鎌倉常楽寺PB204646.JPG

鎌倉常楽寺PB204647.JPG
扁額には「建長素堂」の文字もありました。元は密教系でしたが次第に禅宗色を強め、臨済宗(禅宗の一宗)としての創建は建長寺よりも古く、今も臨済宗建長寺派の素として重視されているそうです。

鎌倉常楽寺PB204653.JPG

宗派: 臨済宗建長寺派
本尊: 阿弥陀三尊
創建: 嘉禎三年(1237年)
開基: 北条泰時(やすとき)鎌倉幕府第3代執権
    (第2代執権 北条義時の長男)
開山: 退耕行勇

 泰時は、大河ドラマのキャストで言えば、主人公の北条義時(小栗旬)の長男。鎌倉幕府北条家の中興の祖として、「御成敗式目」を制定したことでも知られていますね。泰時を演じるのは何方になるのか分かりませんが、いずれ登場するのではないでしょうか。

仏殿
鎌倉常楽寺PB204649.JPG

阿弥陀三尊
鎌倉常楽寺PB204659.JPG
中尊 阿弥陀如来、左脇侍 観音菩薩、右脇侍 勢至菩薩 

仏殿の裏手に泰時の墓所があるのですが、初めてで流石に奥まで踏み入る勇気無く、本堂前から手を合せました。

 山号の「粟船山」を見て、ピンと来られた方もいらっしゃると思いますが、「あわふな」=「おおふな」の名前の由来と関係ありそうです。このお寺の前身も「粟船御堂」(北条泰時夫人の母の追善供養の為に建立)だったそうです。

(つづく)


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2021年07月13日

国宝 聖林寺十一面観音菩薩立像展

聖林寺十一面観音立像.jpg
国宝 聖林寺十一面観音菩薩立像 霊園山・聖林寺HPより

 2021年6月22日(火)〜9月12日(日) 東京国立博物館・本館にて、国宝 聖林寺十一面観音立像展(東京国立博物館)が開催されています。(混雑緩和のため、事前予約制です。)

 こちらの十一面観音菩薩様が聖林寺の外へ旅に出られるのは初めてのこと。この歴史的お旅立ちには、なんと拙ブログにもお越し下さっている瓜亀仙人さんより、聖林寺ご住職への助言有ればこそと伺い、今更乍ら畏れ多きご縁に感動しております。

 ワクチン接種が済み、コロナ禍も収まってきたら、是非とも十一面観音菩薩様にご挨拶に伺いたく存じます。

 されば、どのようなご助言か気になりますよね? それには、歴史を紐解かねばなりません。以前に訪問した折に調べて書いた記事はこちら。2010年3月17日「霊園山・聖林寺」ですが、そこから関連箇所を抜粋しますと、

 大神神社の神宮寺「三輪山・大御輪寺(おおみわでら)」の元ご本尊。神仏分離令の発布前、廃仏の嵐を予期された聖林寺七代和尚・大心(三輪流十一面観音法を唯一伝授された三輪流神道の正嫡)により、大八車に乗せられ聖林寺へ移され難を逃れる。

 瓜亀仙人さん(雑草メロンを愛され亀の背の上にお住まいでいらっしゃいます)のブログ「大和浪漫」へのコメントに頂いた返信によりますと、

 「国宝を収める収納庫の耐震工事の関係で、工事期間中、ご住職は十一面観音を預かって下さるところを探して迷っておられたようです。」 

 「ご住職は、十一面観音様が東京への長距離移動で、破損等しないかと心配しておられました。
私は、
 「明治維新の廃仏毀釈で、大神神社から大八車に載せられて、このお寺まで舗装されていない道をゴトゴトと揺られて来られた仏様じゃないんですか!今の技術だと、奈良国立へ行くのと東京国立へ行くのは、ほぼ同じゃあないんでしょうか?オリンピックの年だし、奈良まで来れないたくさんの人が、東京で待ってくれているはずですよ。」
と、申し上げたのです。」

 ありがたや、ありがたや・・・コロナ禍に苦しむ東京都民に観音菩薩様のご慈愛を分けてくださり、心より感謝申し上げます。

 東京国立博物館でお目にかかれた後には、是非、奈良の桜井市にある聖林寺へもお参りにお出かけ下さい。少し行きづらい所ではありますが、あのフェノロサも魅了された観音様に会うには、ゆっくり歩いて心静かに訪ねられるのが良いと思います。その際は、収蔵庫の修理が終わっているか、ご確認下さいね。


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2019年06月03日

六甲山(弓弦羽山)・御影石の由来



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 六甲山の名前の由来の一つが「武庫の山」と知り、また「武庫」という地名は今もあるとケロに聞いて嬉しくなり、その武庫地区の中の「御影」という地名にも興味が惹かれて調べていると・・・

 フィギュアスケートの羽生弦選手のファンの間で聖地となっている、神戸の「御影」にある「弓弦羽神社」の由来についての記載にふと目が留まりました。 大フィーバーで人が騒ぐと興味が持てないというヘソマガリの山桜は、今まで全くこの神社のことを調べたこともありませんでしたので、神戸を訪れたことで繋がりだしたご縁の不思議を感じます。

 社伝によれば、
「往古、神功皇后三韓より御凱陣の時、長門國豊浦より摂津國難波浦に向かわれる途中、忍熊王(おしくまのみこ)が兵を挙げたのをお知りになり、皇后自ら当地で弓矢甲冑を納めて熊野大神を斎奉しご祈念されたところ、戦には大勝し、それより後は諸々の願い事は、全て御心のままに叶いました。

 この故事により、神社背後の秀麗な峰を弓弦羽嶽(弓矢)とも六甲山(甲冑)とも言います。又、神功皇后がこの里の泉(澤の井・阪神御影駅南)に、お姿を写しになった故事によりこの里は「御影」(みかげ)となりました。」

 この「御影」の里が産地で御影の港から出荷された花崗岩が「御影石」の名前の由来ということも、恥ずかしながら初めて知りました。 鎌倉とんぼさんに大変お世話になり、この春の三回忌に建立することが出来たKさんの五輪塔も産地は違えてど「御影石」ということで、深い感慨を覚えます。 正に「おかげさま」でございます。 ご縁に深謝です。
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2019年04月28日

自凝(おのころ)島神社



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 毎度のこと電線が邪魔ですが、自凝島神社の遠望です。
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P4270447自凝島神社 鳥居 (440x660).jpg
 見上げる程大きな真っ赤な鳥居は、未だ新しいもののようです。(昭和57年建立とのこと) 伊弉諾神社もそうでしたが、何だか新しくなってしまっていて、以前の姿を知りたく思ってしまいます。

 「自凝島神社」は「おのころ島神社」と公式HPでもひらがなで表記されてますが、古事記では漢字の音を借りて「淤能碁呂志摩」の表記、この石柱には「磤馭慮島」と刻されていました。
P4270445自凝島神社 (440x660).jpg

 有名な古事記の国生みの伝えによれば、
 「イザナギ・イザナミノミコトの御親神二柱は天の浮橋の上で、共に天の沼矛(あめのぬほこ)を持たれ、まだ混沌とした世界を「こおろこおろ」とかき回し、その矛を持ち上げられると、矛先からぽたりぽたりと滴りおちたものが自ずと凝り固まって島となったという、これが自凝島である。
  二神はこの島に降り立たれ、八尋殿(やひろでん)を建て、 先ず淡路島を産まれ、次々と大八洲(おおやしま)を産まれていかれた」とのこと。

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P4270440自凝島神社 (440x293).jpg
実はご一家で御祈祷を受けていらしたので、余り近づかず音も立てずそっとお参りをいたしました。 飽きてしまったのか、女の子が出たり入ったりしていたので、余計に気を散らさないようにと・・・。

P4270430自凝島神社 (207x310).jpg P4270431自凝島神社 (207x310).jpg
古い夫婦松(こえ松)の御神木     境内

P4270439自凝島神社・鶺鴒石 (440x293).jpg
鶺鴒(せきれい)石

 「伊弉諾命・伊弉册命の二神様は、この石の上につがいの鶺鴒が止まり夫婦の契りを交わしている姿を見て、夫婦の道を開かれ御子様をお生みになられました。」とのこと。
 ケロも「新しいご縁を授かりたい時」の手順に法り、良縁を真面目に祈っておりました。

P4270442自凝島神社 (440x660).jpg

 お参りを済ませ、大鳥居に向かって階段を下りながら、
「おのころ島に八尋殿を建て、次に生まれたのが淡路島ということなら、おのころ島と淡路島は別の島のはず。 この神社が建っている地は一体昔はどのような場所だったのだろう?」
 という疑問がむくむくと・・・

 帰宅して調べると、おのころ島は淡路島の東南に浮かぶ勾玉形をした「沼島(ぬしま)」説が有力で、その南東に立つ「上立神岩」は、その周りを巡りながら国生みをされたという「天の御柱」と伝わるのだそうです。 そして沼島には、「おのころ神社」が祀られています。 またもう一カ所、行かねばならぬ所が増えました。

おのころ島神社HP
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2019年04月27日

伊弉諾神宮(2)境内



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P4270399伊弉諾神社 (207x310).jpg P4270400伊弉諾神社 (207x310).jpg
カンサイタンポポ      ノジ?/ヒメ?スミレ
ノジスミレかヒメスミレか、葉や距などをきちんと見て来なくてはっきりせず、すみません。

P4270405伊弉諾神社 (440x293).jpg
P4270406伊弉諾神社 (440x660).jpg
夫婦大楠木
元は別々の2本の木が合体、樹齢約900年ですって。 今なお伸びやかに天に枝を伸ばしています。

P4270408伊弉諾神社 (440x293).jpg
お茶室「明日庵」
裏千家「今日庵」と関係があるのかな?と思ったら、第十二代家元 又玅斎(ゆうみょうさい)監修のお茶室で、こちらに寄贈移築されたのだそうです。
P4270409伊弉諾神社 (440x293).jpg

P4270410伊弉諾神社 (440x293).jpg

P4270411伊弉諾神社 (440x660).jpg
雨戸が閉められていて窓などの様子が拝見できず残念でした。

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放生の神池に掛かる赤い橋
P4270415伊弉諾神社 (210x140).jpg P4270416伊弉諾神社 (207x310).jpg
人影に群がりよる鯉たち      亀と蛙

P4270417伊弉諾神社 (440x293).jpg
出店の新名物?
「高くて旨いは当たり前、安くて旨いもんを考えた!」
とのこと。 250円だったかな? 
米粉?と玉ねぎと卵と紅生姜で、想像通りの味です^^;

P4270421伊弉諾神社 (440x293).jpg
「陽の道しるべ」
伊弉諾神宮を中心として、

・真東に伊勢神宮(内宮)
・冬至の日の出位置に熊野那智大社
・冬至日の入り位置に高千穂天岩戸神社
・真西に對馬海津神社
・夏至の日の入り位置に出雲大社
・真北に出石神社
・夏至の日の出位置に藤原京・諏訪大社

これらが何を意味するのか、壮大な思いが広がります。

伊弉諾神宮 公式HP
posted by 山桜 at 22:40| Comment(2) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊弉諾神宮(1)鳥居〜本殿



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 東京を出る時には、まさか淡路島に渡るとは夢にも思っておらず、漠然といつか必ず行きたいと思いつつ、何の下調べもしていなかったので、淡路SAの観光案内のカウンターで地図を頂き、絶対に欠かせない淡路の國一の宮・伊弉諾(いざなぎ)神社と自凝島(おのころじま)神社を参拝することにしました。

 伊弉諾大神の幽宮(かくりのみや)の上に鎮座の神社ということで古色蒼然としたお宮さんを想像していたのですが・・・
P4270383伊弉諾神社・鳥居 (440x293).jpg
 真新しく明るい雰囲気の神明鳥居と灯篭群にちょっと拍子抜けしました。 阪神淡路大震災で以前の鳥居・灯篭等は倒壊してしまい、再建されたのではないかと思います。 震災前の鳥居などの様子を知りたいと、ネット検索を掛けてみましたが、見当たりませんでした。 若し次に来られたら、歴史資料館等を見て周ってみたいです。 

P4270384伊弉諾神社・太鼓橋 (440x293).jpg
伊弉諾の命の幽宮のお濠の名残と伝わる「放生の神池」に掛かる太鼓橋を渡り、

P4270868伊弉諾神社・手水 (440x660).jpg
手水(ちょうず)舎へ。 龍口から水が湧き出でていることが多いのですが、こちらでは亀さんの口から。 そして「盥漱」の文字が刻まれた石は「船型」に見えます。 「亀と船」海人族の文化でしょうか?
P4270385伊弉諾神社・手水 (440x293).jpg

P4270387伊弉諾神社ゆるキャラ (207x310).jpg ゆるキャラさん方のお出迎え
 囲まれても恥ずかしいので
 そっと後ろを失礼しました。

 左が「あわ神(じん)」
 右が「あわ姫(ひめ」
 というお名前の様です。

 ご興味がありましたら
 下記のサイトへどうぞ
 淡路市マスコットキャラクター
 あわ神のプロフィール


 


P4270388伊弉諾神社・注連縄 (440x660).jpg
神門には「一宮皇大神」の文字。 地元では「いっくうさん」と親しまれているそうです。
注連縄から下がる紙垂が、見慣れた雷型のものではなく、大麻(おおぬさ)のように房のようになっていました。
その間に下がっている三つ編みが絡んだようなものは何という名で、どんな意味があるのでしょう?

P4270869伊弉諾神社・神官 (210x140).jpg P4270390伊弉諾神社・巫女 (210x140).jpg
凛々しく清々しい神職さんと巫女さん方

P4270391伊弉諾神社 (440x660).jpg
拝殿は、舞殿も兼ねる入母屋造。 
P4270393伊弉諾神社 (440x293).jpg
来たる令和の佳き時代と大神さまの弥栄を祈りました。

P4270394伊弉諾神社 (440x293).jpg
本殿と祓殿の間に掛かる渡り廊下
(祓殿で身を清めてから本殿に渡る習わし)

P4270401伊弉諾神社 (440x293).jpg
本殿は、三間社流造向拝付(桧皮葺きの屋根が前方の幣殿と連結し一屋根に見える)
本殿大床下には、神陵を築いていた数十個の聖なる石が格納されているのだそうです。
P4270403伊弉諾神社 (440x660).jpg
今の本殿は、嘗て伊弉諾大神の幽宮・神陵のあった墳丘を明治時代に整地して移築されたもので、以前は禁足地であり、本殿も墳丘前に鎮座していたとのこと。 何故神陵の墳丘を整地してまで移築したのか、その理由はなんなのでしょう?

P4270395伊弉諾神社 (440x293).jpg
静かな本殿裏 新緑、木漏れ日、小鳥の声・・・こちらも嘗ては私など足を踏み入れらない禁足の地だったのでしょう。 暫し古に思いを馳せ手を合せる時をお許しください。(つづく)

伊弉諾神宮 公式HP
posted by 山桜 at 22:20| Comment(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月08日

「花祭」甘茶と蓮根



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 お釈迦様のお誕生日「灌仏会」の4月8日、久々のオフ日で残り一錠となった花粉症の薬を頂きに病院へ行った帰り道、「花祭り」「甘茶」の文字に誘われて門を潜ると・・・
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 ご住職が満面の笑みで手招きされ「甘茶」を振る舞ってくださいました。 甘茶を頂いたのは初めてではないと思うのですが、余りにも美味しく優しい甘み(上品ながら甘味はとても強い)で程よい温かさの甘茶は正に「甘露甘露」で五臓六腑に沁み渡り、身体の中から元気が湧いて参りました。
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境内にはアマチャの木も植えられていました。
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アマチャ/甘茶 アジサイ科(APG分類)
ヤマアジサイの甘味変種とされる。 ガクアジサイには中毒成分があるが、アマチャにはない。 但し、余り濃い甘茶は避けるべき。 生葉に甘みは無いが、下記のように乾燥・発酵させることにより甘味成分を生ずる。

<甘茶の精製法など:養命酒さんのサイトです>
https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/crudem/140327/index.html

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「天上天下唯我独尊」と発声されながらお釈迦様がお生まれの時、九頭竜9匹の龍が産湯の為に降り注がせたという「甘露」に因み、お釈迦様にも甘茶をお注ぎ掛けました。

 私が余り何度も美味しい美味しいと感激して言ってしまったので、ご住職はペットボトルにも甘茶を入れて持たせてくださいました。 その上、ふと目に留まった睡蓮鉢にプカプカ浮かぶ蓮根の訳をお尋ねすると、
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「植え替えで出た蓮根ですので、よろしかったらお分けしましょうか?」
と、夢のような嬉しいお申し出。 仏縁に感謝申し上げ、元気な芽が出始めた蓮根を2本もありがたく頂戴し、大事に持ち帰りました。 今年は、茶碗蓮の種も入手したばかりで、蓮の船が同時に着いたようです。 上手く咲かせられたら嬉しいことです。
posted by 山桜 at 23:08| Comment(2) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする