

高尾山は紅葉の名所、ようやく日当たりのよい場所では色づいて参りました。


「新四国高尾山八十八ヶ所の道」「これより阿波の國」の碑

清滝
ケーブル清滝駅 と呼びながら、清滝がどこにあるのか知らず仕舞いの方が大勢いらっしゃるようですが、お掃除小僧の裏手にありますので、探してみてください。
わたくしもこれでいろいろ抱えておりますので、四国八十八ヶ所お遍路に肖りたいと思います。


清滝の左手に並ぶお大師様
「高尾山内 八十八大師めぐり」の始まりです。
実は私は、この赤いお帽子の石像群をずっとお地蔵様だとばかり思っていましたが、以前、FITの先輩に、
「薬王院脇の橅の木は「地蔵ブナ」と呼ばれているけれど、
ブナの木の前の像はお大師様なのですよ。」
と教えて頂いて、初めてその手に独鈷が握られていることに気が付きました。 お地蔵様であれば、如意宝珠と錫杖です。 なんでもいい加減に見ていると気づかないことだらけです。

赤や黄色のもみじ葉は、光を透かして一層鮮やかです。


白いヤツデの花と若い実、柊の花はいい香り
お大師様の像は台に「第何番霊場 〇〇寺」等と刻まれているのですが、判読不明のこともあり間違いがあるかもしれません。 怪しい部分は、次に高尾山へ参った時に確認いたしましょう。
阿波の國(徳島県)「発心の道場」二十三霊場<清滝の右手高台 第一番〜第八番>


第一番 霊山寺 リョウゼンジ 第二番 極楽寺 ゴクラクジ


第一番 霊山寺 リョウゼンジ? 第三番 金泉寺 コンセンジ


第四番 大日寺 ダイニチジ 第五番 地蔵寺 ジゾウジ


(藪蘭の実)第六番 欠? 第七番 十楽寺 ジュウラクジ

第八番 熊谷寺 クマタニジ
清滝横で第一番〜第八番(第六番は未確認)のお大師様にお参りした後、ケーブル清滝駅の左手沢沿いの6号路を琵琶滝に向かいます。


モミジバフウの落ち葉 ノコンギク/野紺菊

岩屋大師 嵐の中で病気の母親と子供が難儀していたのをみかねた弘法大師様が手を合わせると、雨風をしのげる洞窟が突然開いたとの伝説があります。

琵琶滝 滝に打たれる水行の場

琵琶滝 不動堂 屋根に降り積もっているのは、ムクロジ(無患子)の葉です。 この夏〜秋、沢山の実を拾ってサポニンの造り出す泡の実験をしました。
6号路から別れる琵琶滝右手からの登りは高尾山でも上級コースとされる、なかなかキツイ道です。 修行をされている方々が「懺悔懺悔、六根清浄」と唱えながら登って行かれる姿を時折見かけます。
四国の遍路の道に高尾山の立地を当てはめて、お大師様は各々ふさわしい場所に建立されています。 このキツイ登りは、四国でも山中を歩く順路を模しているそうです。 急登の途中の右手に忽然と現れる二本松前の広場に、第九番〜第十六番までのお大師様がいらっしゃいます。
<二本松の広場 第九番〜第十六番>

木漏れ日差す、静穏な佇まいです。


第九番 法輪寺 ホウリンジ 第十番 切幡寺 キリハタジ


第十一番 藤井寺 フジイデラ 第十二番 焼山寺 ショウザンジ


第十三番 大日寺 ダイニチジ 第十四番 常楽寺 ジョウラクジ

第十五番 国分寺 コクブンジ 第十六番 観音寺 カンオンジ 不明


【ツルギキョウ/蔓桔梗】の赤い実 【オオモミジ/大紅葉】の紅葉
二本松広場で暫し休息の後、また十一丁目茶屋への道を登る途中、以前の花を紹介した「ツルギキョウ」が幾つも赤い実をつけていました。 「ツルリンドウ」「ツルニンジン」と名前も草姿も似通っているので、分かっていても言い間違えること有り、出会えたらとっても嬉しいのに、インストラクション上の要注意イイマチガエ植物たちです。
<十一丁目茶屋前>

第十七番 井戸寺 イドジ
<十一丁目茶屋右高台>


第十八番 恩山寺 オンザンジ 第十九番 立江寺 タツエジ
<蛸杉右>


第二十番 鶴林寺 カクリンジ 第二十一番 太竜寺 タイリュウジ


第二十二番 平等寺 ビョウドウジ (第六十六番 雲辺寺 ウンペンジ)
<神変堂左>

第二十三番 薬王寺 ヤクオウジ
これにて、阿波の國の「発心の道場」二十三か所霊場を回ったことになります。(なぜか第二十二番の横に建立の第六十六番 雲辺寺を除く) 順路通りにもきちんと順番にも並んでない所がありますので、刻まれた文字が判読不能なことも多く時に混乱しますが、それもこれも修行ですね。
さて、土佐の國「修行の道場」へとお遍路の旅は続きます。
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