鎌倉へ行って来ました。 引率の下見なので足早な行程が多かった
のですが、最初に詣でた円覚寺の中の佛日庵では、ゆったりと臥竜梅
などを眺めながら、お抹茶と豆鳩の形のお菓子を戴くことが出来ました。
(写真は他の方が写っておりますので小さくしてあります。)
こちらは、円覚寺を建立した北条時宗公・北条家廟所であり、
十一面観音菩薩(鎌倉観音霊場第三十三番)と時宗・貞時・高時の
木像が鎮座されています。
お堂の右手を少し上がった所には、茶室・烟足軒(えんそくけん/写真右)
があり、時宗公の縁日のうち、4月4日と10月4日にお茶会が開かれると
言うことです。 折角だからゆかりの川端康成「千羽鶴」を読もうかな。
佛日庵を出て少し上がった右手の岩穴は「白鹿洞」と呼ばれ、落慶式の折
無学祖元(仏光国師)
白鹿が表れたとの奇瑞伝承を持ち、このことから円覚寺の山号を「瑞鹿山」と
定めたそうです。
(この日会った方からお経と伺ったように記憶していたのですが、法話が正しい
ようなので訂正致します。申し訳ありません。)
穴あらば覗かずにはいられない性分なので、早速穴の中へ・・・。
中の暗闇に段々と目が慣れてくると、何やらのものものの気配が!
慌てて首を引っ込めて合掌した私でした・・・。(不躾なことで申し訳ありません。)
境内は「ミツマタ」の花盛りでした。 蕾は綿毛の付いた細長いクリーム色
のものが沢山集まっているのですが、その先が咲き開くと中は鮮やかな黄色で、
まんまるの黄色いカンザシのようになって可愛らしく、すっかり見惚れてばかり
で写真を撮るのを忘れてしまいました。残念!
参拝を終え、山門を出て階段を降り線路を越えると白鷺池(びゃくろち)の上
に伸びた枝の上で、本当に一羽の白鷺が羽衣のような美しい羽の繕いを
していました。私にとっての奇瑞・眼福でありました。