2006年11月15日

炉開き・初茶事稽古(二)

すっかり更新の間隔が空いてしまいましたが、日付は変わらず、同じ15日のまま…ここだけ時が止まって…^^; いえ、止まっていない証拠に記憶がますます怪しくなって参りました。

 これはあくまでも私のお稽古備忘録ですので、その辺りどうかお見逃し、ご勘弁下さい。

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席入り(つづき)
 床の間の掛け物(お軸)、炉(畳の中に四角く小さな炉が切ってあり、中に茶釜がかけてあります)、お道具を粗相の無いよう、先の人の動作をひたすら倣って拝見します。

 持ってきたお扇子を拝見するものと自分の間(ここでは人と物とのけじめ・結界の意味を持つ)、膝前に要を右にして置き、礼をします。 この礼も、お軸は一番格が高くこの茶席の大切なお題を表すものですので、真の礼、その他のお道具は行の礼とのことでした。(文字の楷書・行書・草書に倣い、礼にも三つの形があります。)

 私は知らずに全て真の礼をしてしまったので、「そんなに丁寧にされなくても…」と教えて戴きました。 丁寧も度が過ぎると後に続く人に迷惑が掛かりますね。 間違える度に勉強になります。

 拝見し席に着くまでで体の向きを変える場合、正客は次客以下に次客以下は正客に背を向けないようにするのが基本動作とのこと、自然にそうしていたと思いますが、自信はありません。

 こんな風に「型どおり」見て(いたような積りになって)心の中では『早く自分の席に座ってしまいたい』と思いつつも、つとめて平静を装い慌てず落ち着いてと念じ続け、めでたく?無事に3番めのお席に
着くことが出来ました。(ふぅ…)

ご挨拶 全員が拝見を済ませて着席した頃合をみて、亭主が挨拶にみえます。 先ず襖を開けて直ぐに入室はせず、敷居の手前でご挨拶…正客さんが頭を下げられるのに合わせて、総礼…の筈が私だけ遅れて一人ウェーブ状態( ̄口 ̄;)!

 亭主は正客のすすめで初めて席に入り、正客から順にお招きのお礼のご挨拶を述べます。 私は多分席に合わない大きな声を出したようなうっすらとした記憶があります。(恥ずかしいことは早めに記憶から消去する性質なので…)

 全員のご挨拶が済むと、正客が掛け物などのことをお尋ねになります。 お軸は「時雨洗紅葉」、その他のお道具のことなどは何を仰ったか殆ど覚えておりません。 アァ…(><)

炭のお手前
 亭主は炭斗(すみとり)を持って戻られると、先ず炉にかけてあった茶釜の両側の耳「鐶付(かんつき)」に鐶(キーホルダーの輪の部分の形=螺旋を押しつぶした形をしている)をクルリと通して、茶釜を持ち上げ一旦炉から釜敷きに預けます。

 次に亭主が羽箒で炉縁と炉壇を掃き清め終わると、正客から順に炉を拝見する為に炉前に集まります。

 干瓢で出来た炭斗の中には、満開の菊の花のような丸い断面の炭と蜜柑の実のような半分に割られた炭、そして細い白い枝のような炭などが美しく整えて納められていました。

 
 付記:m-tamagoさんの所で、炉開きには「瓢(ふすべ)の炭斗」が用いられるものと教えて戴きました。ありがとうございます。

 これを伺って、亥の子餅と同じ様に、これは昏々と湧き出る天の川に源ともされる瓜の実に肖る火厄封じの意味があるのではと想像しました。 屋内で火を熾すことへの神聖な心構え、心配りを感じます。


 炭を炉につぐ前には、濡れ炭を丸くまきます。 後で調べますとこれは、炉の中を清め景色に風情を与える為なのだそうです。

 
 付記:チャチャさんに、濡れ炭には空気の対流を起こし、炭が熾りやすくする作用もあると教えて戴きました。ありがとうございます。


 炭のつぎ方にも、火箸の扱い、炭の組み方など様々なお手前があるようですが、キャンプファイヤーの薪組みと導火線を思い浮かべていたのは、私だけでしょうね…。 すみません。

 最後に香合からお香を取り出して炭の傍に置きます。 香合が拝見に出されている内に、ふうわりとお香がたちのぼり、夢ごこちです。 そうしてほわんとしていたので、香合も拝見した筈なのに細部の記憶がありません。 織部で亀甲型のような感じだったようなようなような…すみません。


 付記:あやめさんに、お香は時間差で香るように置かれていることを教えて戴きました。 ありがとうございます。


(つづく…)



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(14) | TrackBack(0) | 茶の湯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

炉開き・初茶事稽古(一)

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 未だ10月よりお稽古を始めたばかりだと言うのに、大胆にも初めての茶事に出席させて戴くことになりました。 先生の優しい眼差しに励まされ、生来の好奇心が渦巻く不安に打ち勝ってしまいました^^;

 忘れないうちに早く書きたいと思いつつ、もう1週間立ってしまい、記憶もあやふやな所があるかと思います。 なにかおかしな処などございましたら、諸先輩方、どうかご教授賜りたくお願い申し上げます。

寄付 
 朝10時前、先生のお宅に到着すると玄関前は既にしっとりと打ち水に潤っていました。 これが準備ができていますの合図と伺っていたのでお声を掛けますと、寄付に案内され、お白湯をすすめられました。 緊張して乾いた喉にお白湯が染み渡り、次々を集まられる先輩方とお話をする内に、ようやく少し気持がほぐれて参りました。

<露地へ>
腰掛待合
 お客様が全員揃うと、用意された露地草履に履き替え、外へと案内されます。 私はお正客さん、次客さんに次いで3番目、5名の客の中のアンコ(一番安心)の位置で前からも後からも教え支えて戴けました。

迎付け
 腰掛で暫く待つ内、つくばいを検める水の音が聞こえ、中門前でつくばってご亭主のお迎えを受けます。

手水(ちょうず) 
 中門をくぐり、つくばいで手水を使いますが、これは前の方々のやり方を拝見しますと、神社の手水の使い方と同じようでしたので、間違いなく済ますことが出来ました。(ホッ)

席入り 
 さて、いよいよにじり口からお席をうかがい、にじって席入り、露地草履を底合わせにして片付けます。 少し縁が高く、落ちないように、重ねた草履を崩さないようにと緊張しました。
 末客(お末さん?お詰めさん)は最後に軽く音を立てて戸を締め、席入りが済んだ事をその音で亭主に伝えます。


 付記:あやめさんに末客さんの呼び名は「お詰めさん」と教えて戴きましたので、訂正致します。ありがとうございました。


 この後が大変でした。 床の掛け物、炉、道具などを拝見して自分の席に着くのですが、畳の敷き合わせの角を越して歩き、その角で前の方、また次に後の方とすれ違うタイミングが計れず、歩く順路も分からなくなり、どぎまぎです。

 折角の一期一会の拝見の機会でしたのに、無我夢中で目で見てはいた筈なのに心が集中していなかったのでしょう…よく思い出せないのです…本当に勿体無いことをしました。
(つづく)
 



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(34) | TrackBack(0) | 茶の湯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

東京国立博物館・庭園

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            「春草廬(しゅんそうろ)」
 江戸時代、河村瑞賢が淀川改修工事の際に建てた休憩所→大阪→ 横浜・三渓園→ 所沢市・松永安左エ門(耳庵)の柳瀬荘→ 現在地に移築。「春草廬」の扁額は、曼殊院良尚法親王筆。

 安住の地を得て、ゆったり旅の疲れを癒しているような風情でした。
 

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        「転合庵(てんごうあん)」対岸からの遠景
 小堀遠州が桂宮から茶入「於大名(おだいみょう)」を賜った折、その披露の為、京都伏見の六地蔵に建てた茶室→大原寂光寺に移築→茶入と共に当館に寄贈され現在地に移築。

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                  庵の内部

 こちらのお茶室は良く使われているようで、お香の残り香が漂い内部にも生気がありました。 右の写真は光の入り具合のせいか不思議なセピア色モノクロ状態になってしまいました。


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            「六窓庵(ろくそうあん)」

 17世紀中頃、奈良・興福寺慈眼院に建てられた金森宗和好みの茶室。

 元興福寺大乗院、現在奈良国立博物館に移された「八窓庵」
 東大寺塔頭四聖房の「隠岐録」と共に「大和の三茶室」といわれた。

 解体輸送中の船の難破、第二次大戦中の解体・疎開などをくぐり抜け、昭和22年(1947)9月、数奇屋の名工木村清兵衛により現在地に再建。 水屋、寄付、腰掛などは明治14年に古筆了仲(こひつりょうちゅう)によって設計、増築。

 肝心なところは見えないし、小さなどう使ったのかよく分からない
 建物が…上の解説を読み、あれがそうだったのかなと思い返すも知識の乏しい私にはイササカ難物でした。
 


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            「九条館」
 京都御所内の九条邸→東京赤坂の九条邸に移築。当主の居室。
 昭和9年(1934)九条家から寄贈、現在地に移築。
 床張付、襖などには狩野派による楼閣山水図が描かれており、欄間にはカリンの一枚板に藤花菱が透かし彫りされています。

 お屋敷をこっそり覗く子供のように硝子窓に顔を寄せて写真を撮り
ました。 木枠にはめられた昔の硝子の何とも言えぬ歪みによる光の揺らめきが好きです。

 この他「応挙館」、燈籠、五重塔、石碑、有馬家墓石(昔この庭園は寛永寺境内で、なぜか今もこの墓石だけが残されているそうな)など見所はいろいろです。 桜の頃はまた一層華やかでしょう。
(公開は春秋の年二回)




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2006年10月11日

お稽古初め

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 今日から茶道のお稽古に通い始めました。 
これまで母方に教わっただけで、先生についてきちんと学んだことがありませんでした。 また母方の流派は裏千家でしたので、私は思い切って一から、古くからの伝えをより重んじていると思われる表千家の先生にお願いすることに致しました。

 お薄の泡をあまり立てずに、雲間から覗くお月様の形にする…私は実はムースのような泡が好きだったのですが、泡とお茶の「お月様と雲」の景色は美しく、一気に心魅かれてしまいました。


 お軸は「清秋竹露深」
  この日、お軸を拝見して心に浮かんだ情景は一生忘れないものになると思います。 お薄も竹林の清気を感じつつ戴きました。

 お花は「水引と槿」
  槿は夏のお花では…などと小賢しいことを頭の中でチラと思いましたが、後で調べますと、盛りを過ぎて小輪になったものを「名残」として用いることがあるのだそうです。 しかも開きかけの蕾でしたので、尚更に小さく控えめな、まるで秋の露を思わせるような「名残」でした。

  水引も紅白、槿の蕾も淡紅と白…
   『これは先生から私共へのお稽古初めのお祝いのお気持…?』
  戴いて来たお花を家で生け直しつつ、やっとそう思い至りました。 先生、大変遅まきながら、お心遣いありがとうございました。

 まだまだとても書ききれない感動は心の内に…嗚呼、この先に待っている豊かな伝えの世界のことを思うと、嬉しさに心躍る思いで一杯です。
 


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(30) | TrackBack(0) | 茶の湯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする