2021年04月14日

ガマズミ と コバノガマズミ

 更新が追いつかないほど、次々と白い花があちらにもこちらにも目に付きます。 光を受けて新緑の森の中、眩しい白さを放っていたのは、沢山のガマズミの花たち。

ガマズミ レンプクソウ科ガマズミ属
ガマズミP4090696.JPG
こういう花のかたまりを見ると「アジサイが咲いてる!」という声が聞こえて来て、思わず「違うよ〜よく観て」と、花に代わって声を上げたくなります。

ガマズミP4090698.JPG
近づいてみると、真っ白に思えた花には、うっすらとピンク色がさしています。
ガマズミP4090699.JPG
後に真っ赤な実を成らす色素を隠し持っているからでしょうか。 実が酸っぱいことから「酢実」とも、染め物(実、紅葉、枝)に使われたので「染め」から転化した名前とも言われます。それでは「ガマ」は何か? 私は勝手にガマガエルの背中に似た形の葉だから等と思っていましたが、「噛む酢実」「鎌(の柄にした)酢実」など諸説あるようです。
ガマズミP4090813.JPG


 ガマズミによく似ていますが花も葉も小さめなのは、

コバノガマズミ レンプクソウ科ガマズミ属
コバノガマズミP4060572.JPG

コバノガマズミP4060565.JPG

コバノガマズミP4060564.JPG

コバノガマズミP4060567.JPG

コバノガマズミP4060573.JPG
カエルの背中のようにふっくらしたガマズミの葉に比べると、小さめでほっそりしていて、オトコヨウゾメの葉によく似ています。


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posted by 山桜 at 22:09| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月13日

マルバアオダモ 雄株

 里山にまた「白い花の季節」がやって来た。昨日のイヌザクラ、ウワミズザクラに続き、マルバアオダモがふわふわの淡雪のような白い花を咲かせていた。

マルバアオダモ(丸葉青梻 別名:ホソバアオダモ)モクセイ科トネリコ属 雌雄異株
マルバアオダモP4060598.JPG
実生の若い木もあって間近で花を観察できるのが嬉しい。

「タモノキ」とは「たわむ木」で、粘りのある材は、アオダモ同様に「バットの材料」として有名。

 また、枝や樹皮を水に漬け、暗いところで紫外線を当てると「青い蛍光色」を発するという。紫外線を発する器具を持っていないので、なかなか実験が出来ないが、薄暗い部屋に太陽光を細く導いたら出来るだろうか?

マルバアオダモP4060601.JPG
 対生、羽状複葉、小葉は2〜3対、「マルバ」という名前は、アオダモに比べて丸い葉というよりも、はっきりした鋸歯が目立つアオダモに比べて鋸歯が目立たずツルンとした印象かららしい。この写真の個体の葉は細長いタイプで、別名のホソバオダモの体だ。しかし、個体差もあるが大体は基部の小葉ほど丸みは強い。

マルバアオダモP4090674.JPG
 雌雄異株で、このようにこんもりと花数が多く、真っ白なものは雄株。

マルバアオダモP4090673.JPG
 沢山の花をつけた円錐花序 

マルバアオダモP4090811.JPG
 一つの雄花は、4枚の花弁と2本の雄蕊がある。雌花(両性花)には一本の雌しべと2本の雄蕊があるというので、次回探してみよう。これだけ実生株があるのだから、雌株が無い訳がない。

 花期が短いので探す時間があるかな・・・この風雨が恨めしい。


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posted by 山桜 at 17:06| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月12日

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

 ジロボウエンゴサクも咲き始めました。 昨日ご紹介した、ムラサキケマンの白花種(ユキヤブケマン、シロヤブケマン)の仲間で、似たような場所に生えているので、パッと見ると間違えやすいかも知れません。

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科キケマン属
ジロボウエンゴサクP4090743.JPG

ジロボウエンゴサクP4090705.JPG

ジロボウエンゴサクP4090707.JPG
花の下の「苞が全縁(鋸歯や欠刻なし)」なのが、ヤマエンゴサク(苞に鋸歯や欠刻あり)との違い。

ジロボウエンゴサクP4090708.JPG
葉は、2〜3回出複葉で、芽吹きの頃は2回出複葉で下がり気味に付き、アズマイチゲにも似た雰囲気がある。 花が咲く頃には3回出複葉になることが多いようだ。(狭山丘陵の観察エリアでの様子)

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posted by 山桜 at 07:15| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

ユキヤブケマン?

ムラサキケマンの白花種をシロヤブケマンと呼びますが、シロヤブケマンは花びらの先に紫色がほんのり残っています。 

 それが先まで真っ白のものをユキヤブケマンと名付けたのは、牧野富太郎先生。 なかなか無いと聞いて、ムラサキケマンの沢山生えている場所を探りに行ってみました。

 「えっ、えええっ? あれ、これはユキヤブケマンでは!?」
 そんなに珍しいとされる種に、いきなり出会ってしまい狼狽えました。完全に真っ白ではなく、頭?の上にほんのり紫が残っていますが、ユキヤブケマンの画像を検索すると、同様のものがユキヤブケマンとされていました。どうなのかな? ネット情報なので、イマイチ自信はありません。

ユキヤブケマン?(雪藪華鬘)ケシ科キケマン属
ユキヤブケマンP4090806.JPG

ユキヤブケマンP4090807.JPG

 対比したいので、花びらの先に紫が残っているシロヤブケマンを探したのですが、みつかりませんでした。 みつけたら、追掲載しますね。
母種のムラサキケマンは、直ぐ傍に咲いていました。 

ムラサキケマン(別名:ヤブケマン)
ムラサキケマンP4070646.JPG
 普通のムラサキケマンでも、濃赤紫〜淡赤紫まで幅があります。 これは先が濃くて筒部が薄いタイプです。

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posted by 山桜 at 21:35| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月10日

ヒメハギ 開花

 毎年、『また咲いていてくれるかな?』と、ドキドキしながら訪れる場所で、今年もヒメハギの小さな花が無事に開き始めてくれました。 スミレやニオイタチツボスミレも咲くこの斜面は、私のお気に入りの春の観察エリアです。

ヒメハギ(姫萩)ヒメハギ科ヒメハギ属
ヒメハギP4100770.JPG

ヒメハギP4100776.JPG

ヒメハギP4100775.JPG

ヒメハギP4100822.JPG ヒメハギP4100773.JPG

 ほんの1p程の花は、萩というよりは蘭の花に似ていると思いますが、マメ科でもラン科でもなく、ヒメハギ科という独立した科を構えています。

 小さい上に風に揺れて、曲がらない膝で急斜面で這いつくばるようにして粘り撮りましたが、これが限界でした。 段々目が悪くなって、ピンと合わせも撮った後の画面確認も怪しくて、帰宅してがっかりなことが増えました。

 左右に広げた花びらのように見えるには、側萼片。花びらは真ん中に3枚、先が房状になった一枚とその下の小さな2枚が合着して伸びています。それを確認する為に分解するには、余りにも個体が少なくて出来ません。いつか、この斜面いっぱいにヒメハギが咲く日が来たら、一つだけ頂いて詳しく見てみたいものです。


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2021年04月05日

ヒイラギソウ 開花

 むさしの自然観察園でヒイラギソウが咲きました! それも親株から大分離れた他の草の間、地下茎を伸ばしたのでしょうか? 瑞々しく元気な花を咲かせてくれて、ありがとう!

ヒイラギソウ(柊草)シソ科 キランソウ属 2021.04.05
ヒイラギソウP4050526.JPG
名前の由来は、お気づきのように葉の形がヒイラギに似ているから。

属名にある、キランソウ(金瘡小草 別名:地獄の釜の蓋)は、こちらです。
キランソウP4030435.JPG
小さいけれど良く似ていて同じ仲間の雰囲気ですね。キランソウの名前の由来は諸説あります。地獄の釜の蓋の名前の由来と共に以前書いたことがあった気がしますが、下のラベルでキランソウをクリックしても出てこないので、また機会を見て書きますね。

在来種のサクラソウも可愛い花で勢揃いです。 西洋サクラソウに対して日本サクラソウと呼ぶ人も居ますが、こちらが本家ですから、堂々とサクラソウと呼びたいです。 

サクラソウ(桜草)サクラソウ科サクラソウ属
サクラソウP4050524.JPG

先日も群生を載せましたが、すくっと一輪咲いていると、如何にもイチリンソウの風情です。
イチリンソウP4050525.JPG

すぐそばに、ニリンソウも咲いていたのですが、作業に没頭してしまい写真を撮り忘れました。どうも作業開始前に撮らないとダメですね。

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posted by 山桜 at 20:28| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月01日

あっという間に成長

 あらゆるものが待ちかねた春に、正に’Spring’ 吹き出すように溢れるように成長していきます。 ちょっと油断すると、その成長過程を見逃して、また来春を待たねばならなく成程です。

キッコウハグマ キク科 モミジハグマ属 2021.03.24 
キッコウハグマP3240179.JPG
先日、枯れた総苞片の名残をご紹介したキッコウハグマ、小さな冬芽を地面に覗かせていたと思ったら、もう産毛に包まれた幼葉を展開し始めていました。

2021.03.31
キッコウハグマP3310395.JPG
 ちょっと見ないうちに、初々しい亀甲形の葉を広げていました。

ツリガネニンジン キキョウ科 ツリガネニンジン属 2021.03.31 
ツリガネニンジンP3310272.JPG
刈り取られた土手では、ツリガネニンジンの芽が伸び出していました。 「山で旨いはオケラにトトキ」の「トトキ」の方です。

ツリガネニンジンP3310269.JPG
こうなれば、ああ、キキョウの仲間だなぁと分かりますね。
 
トチノキP3310385.JPG
ペトペトした芽鱗に覆われていたトチノキの冬芽も、空に向かって手を伸ばし、ぐんぐん成長を始めていました。
 
トチノキP3310386.JPG
こちらは既に展開した新葉。 柔らかな手のひらを気持ちよさそうに振ってくれました。


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2021年03月31日

これは何の芽? 木の赤ちゃん

 先日は、春の木々の芽吹きをご紹介しましたが、その木々の芽生えの姿をご存じの方は、盆栽がご趣味等で無い限り、意外と少ないのではないでしょうか? 

 仰ぎ見るような大木も、最初は風に吹かれて飛ぶ(風散布)小さなタネから芽生えるものが沢山あります。 そこから芽生える双葉は、草と同じような小さなもので、知らずにいたら、まさか木の赤ちゃんとは思えないくらいです。

 これは、今年の発芽ではなく、2年目か3年目の姿です。 まるで等間隔に植えたように生えていて、ビックリ!

ケヤキ ニレ科、 エノキ アサ科、 ムクノキ アサ科
ケヤキ・エノキ・ムクノキP4030426.JPG
嘗ては同じニレ科に分類され「ニレ科三兄弟」と呼ばれていた、武蔵野でよく見かける代表選手です。

 これが有ると言うことは、芽生え状態もみつかる筈! 膝を未だ曲げられないというのに、地面を舐めるように観察開始です。 おっ、早速双葉発見! 双葉だけでは自信がないので、本葉が出ているのも探しました。

 さぁ、それぞれ何の芽でしょう? 答えは下の方に隠しておきますので、当ててみて下さい。 ヒントは上の3つのどれかです。 

 本葉の鋸歯の形と方向に特徴があります。 虫食いの上にピントが甘くてごめんなさい。
ケヤキP4030427.JPG ケヤキP4030428.JPG

 朝顔のような特徴のある双葉、一度覚えたら忘れませんね。
ムクノキP4030424.JPG ムクノキP4030425.JPG

 葉の特徴がわかるように、右に成木の新葉も載せておきます。
エノキP4030423.JPG エノキP4030457.JPG
 

 これも武蔵野に多い落葉樹です。 折り紙の葉のように折り目正しい葉脈が特徴です。
イヌシデP4030421.JPG

 さぁ、幾つ分かりましたか? 森林インストラクターを目指す方は、この4種の芽は覚えておきましょう。 こんなことは、試験には出ないと思いますけど(^^;)、現場に出たら、話しのタネに面白いと思います。


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答え: 上段から、ケヤキ、ムクノキ、エノキ、イヌシデ

 

  
posted by 山桜 at 19:55| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「山笑う」時の木々の彩り

 今年はソメイヨシノの開花が2週間程早かったのですが、花持ちが良くて桜吹雪の中、未だ散らない花も楽しむことが出来て嬉しいことです。 桜に埋め尽くされた風景も素晴らしいのですが…

 私は、里山の雑木たちが一斉に芽を吹き出し、その微妙に違う新芽の彩りの中で山桜がぼんぼりを灯すようにほうっと咲き出す頃の様子を「山笑う」と表現した先人の心に深く共感を覚えずにはいられません。 

 私の所属するハイキング会「山笑(やまにこ)会」も、名前の通り、その心を受け継いでおります。 何故、笑を「にこ」と読ませるのかは、長くなりますので(笑)山笑(やまにこ)会HPをご覧頂けると幸いです。

 これは3月31日の木々の織りなす里山の彩りの様子です。 
山笑うP3310262.JPG

山笑うP3310379.JPG

 少し木のことが好きになってくると、このような「山笑う」時の芽吹きの色合いで何の木かわかるようになれたらなぁ…と思いますよね? あれ、私だけ? いえいえ、きっと仲間がいると信じて今日のブログを書きますね。

 次の4枚は、全てコナラの芽吹き時です。 花葉の展開の度合いや光の当たり方でも微妙に色合いが異なります。
コナラP3310382.JPGコナラP4010361.JPG
コナラP3270224.JPGコナラP4010340.JPG

 コナラは、芽吹きの頃の産毛が「銀白色」なのが特徴で、山全体を見たときに白っぽく見えるのは大体コナラのことが多いです。

 こちらはクヌギです。 全体に「黄金色」なのが特徴で、このように花を咲かせているとより黄金色が際立ちます。
クヌギP4010335.JPG

イロハモミジP4010337.JPG エゴノキP4010401.JPG
枝の上が緑で下が赤かったらイロハモミジ、赤い部分は蕾と花です。 エゴノキは、最初から緑色、遠くでは見分けづらいかもしれませんが、やはり下に蕾がぶら下がっています。

エノキP4010307.JPG ヤマザクラP4010336.JPG
エノキは花盛りで、ほわっとした黄緑若しくはやや赤味を帯びた黄緑です。 ご存じヤマザクラは、淡紅色の花と赤茶色の葉のハーモニーが美しい。

 この他、ここの森に多いのは、イヌシデとアカシデなのですが、高木なのでなかなか新芽に手が届きません。 多分イヌシデと思われる幼木の新芽の展開写真を撮りました。 すっかり葉が広がって、間違っていたら訂正します。
イヌシデP4010370.JPG


 これらの広葉樹に混じって、ここは公園なので自生ではない落葉針葉樹も植えられていて、この柔らかな羽毛のような新緑もひと味添えてくれています。

カラマツ と ラクウショウ
カラマツP4010377.JPG ラクウショウP3310390.JPG

 さぁ、これらを踏まえて、最初の2枚の写真をご覧ください。 今度は、大体何の木かお分かりになるでしょうか? むずかしいかなぁ エイッと写真を拡大したい気持になりますよね。 実際に見れば、ずっと分かり易いので、ご興味ある方は一緒にハイキングに参りましょう。 

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posted by 山桜 at 17:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月30日

ザイフリボク(采振木・シデザクラ)


昨日の武蔵野自然観察園で咲いていたザイフリボクをご紹介します。

ザイフリボク バラ科 ザイフリボク属 別名 シデザクラ
ザイフリボクP3290258.JPG
(後ろの込み入った枝はヤマボウシで、ザイフリボクではありません。)
ザイフリボクP3290257.JPG

 「あ、この花、見たことがある!」
と、思われた方もいらっしゃるでしょう。 最近、庭木として人気の ジューン・ベリー(アメリカザイフリボク、西洋ザイフリボク、又はその交配種の総称)が、よく似た花を今の時期に咲かせているのを見る機会が多いので。

 ザイフリボク、そして別名のシデザクラ、どちらも盛り上がって咲く花の様子を、采配や四手(神垂)に見立てたものです。

 このザイフリボク、野生ではなかなか見る機会が少ないのですが、冬芽を「日本三大美芽」とする説があります。 固い冬芽の時は、それ程の特徴のある美しさとも思えませんが、春に膨らみかけた芽は、まるで貴婦人が羽毛の襟巻きをまとったような姿となり、成程の美芽と納得します。 この写真は、もう少し成長してしまい、羽毛も取れ掛かっていますが、名残を感じて頂けますでしょうか?

ザイフリボクの蕾が膨らむ様子
ザイフリボクP3290256.JPG  ザイフリボクP3290255.JPG

 因みに、「日本三大美芽」他二つは、ネジキ、コクサギ とされています。 どちらも自然観察マニアにはお馴染みでも、余り一般には知られていない植物ですよね。 この3つを選んだ方は、どなたなのでしょう? 冬芽を楽しむ玄人さん、マニアックな方にお目に掛かってお話を伺ってみたいものです。



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月29日

ヤマシャクヤク 開花


 膝の不調で山笑(やまにこ)会同様、ずっとお休みを頂いていた武蔵野自然観察園に、約一年ぶりで訪れることが出来ました。

 あちこち身体の痛みを抱えながらも、理事長が端正こめて育てていらっしゃるヤマシャクヤクが、まるで「おかえりなさい!」とでも言ってくれているように、一番良い状態で花を開いていてくれて感激でした。

ヤマシャクヤク ボタン科 ボタン属
ヤマシャクヤクP3290246.JPG

 ヤマシャクヤクの大きな花に比べるとピンポン玉程の大きさの花は慎ましやかですが、イチリンソウの花も今を盛りと風に揺れていました。 花びらの裏側がほんのりピンクに染まっているのも奥ゆかしい美しさです。

イチリンソウの群落 キンポウゲ科 イチリンソウ属
イチリンソウP3290260.JPG

 桜が散り急ぐ中、同じバラ科のザイフリボクも「日本三大美芽」の一つとも言われる冬芽を、貴婦人の羽毛の襟巻きを見せながら綻び、咲き出していました。 こちらは、後で検索し易いように、別記事にしてアップしますね。

 一昨年から土を掘ってはネコ(一輪車)で運んで盛り上げ造っていた山野草の土手、特に昨冬の終わり頃に新しく植え付けた苗たちの様子が、何より気懸りで、土を舐めるように目を皿のようにして確認してきました。

 何種類も植えたはずのスミレ類が、ヘビイチゴに侵食されて殆ど姿が見えなくなっていたのがショックでした。 ヘビイチゴの黄色の花とスミレの紫の花が一緒に咲いたら可愛いと思って植えていたのですが、ヘビイチゴが圧倒的に強かったようです。 手入れに通えていれば、こうなる前にコントロールできたものを、可哀想なことをしました。 そんな中、タカオスミレは親株も、こぼれ種からの発芽も確認出来、とても嬉しかったです。

 その他、キクザキイチゲや二リンソウはしっかり定着していました。 サクラソウ10株も全部蕾をもたげていて顕在でした。 ヤマエンゴサクは植えた覚えが無いのに綺麗に咲いていたのは、蟻が運んだか土に混じったタネからの発芽でしょう。 同じようにエライオソーム付のタネを散らした筈のスミレやオダマキの仲間も、どこか違う場所で発芽しているかもしれません。 

 夢中になって手入れをしていたので、肝心の山野草の土手の写真が無くてスミマセン。 またの機会にご紹介しますね。



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posted by 山桜 at 21:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月27日

リョウブ(令法)芽吹き

 冬の間は、冬芽と葉痕の作り出す様々な顔のような表情を観察された方も多いと思います。 このリョウブは、どちらかというと、春先に芽が動き出した頃が観察時で、一躍スポットライトを浴びる存在となります。

 森林インストラクターの先輩方から、冬芽を覆っていた芽鱗が弾けて左右に跳ね上がった様子が「ナポレオン・ハットに見える」と教わりましたが、ヘソマガリな私には、ナポレオン・ハットというよりも「折編笠」に見えて仕方ありません。 日本人ですし。

<2021.03.16>
リョウブP3160135.JPG  リョウブP3160139.JPG
ナポレオン・ハット(又は折編笠)に見えますか? 次の写真では、下の葉芽が伸び上がって来て、片方の芽鱗が弾け飛んでいます。

リョウブP3160141.JPG  リョウブP3160142.JPG
さらに芽が膨らんで両方の芽鱗が取れてしまうと、ちょっと斜に構えたとんがり頭が現れ、ついに最初の新葉の一枚が展開し始めます。

<2021.0327>
リョウブP3270229.JPG  リョウブP3270231.JPG
こちらでは、開き始めた葉の先に名残の芽鱗がしがみついていました。 ふっくらと膨らんで広がりだした様子、産毛が初々しいですね。

リョウブP3270234.JPG  リョウブP3270232.JPG
更に開いて緑が鮮やかになり、美味しそうです(個人的感想)。 このくらいの時に摘んであく抜きしたものを炊いたご飯に混ぜ込むと「リョウブ飯」になりますが、同じ木から沢山摘むと枯れてしまいますよ。

リョウブP3270233.JPG  リョウブP3270236.JPG
上から見ると、光をうけて新緑が眩しく光っています。 効率よく光を受けやすいように重ならずに展開していますね。 さぁ、張り切って光合成して、花を咲かせるエネルギーを蓄えましょう。 お腹を空かせた人に食べられないようにね…。

最後の一枚は、リョウブの樹肌の写真です。 サルスベリやナツツバキのように表皮が向けて、斑模様になるのが特徴です。

白い綺麗な花が咲いたら、またご紹介しますね。 高い所に咲くので、手が届くかなぁ



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月24日

コブシ 萼片と花下の葉


 里のコブシはそろそろ盛りを過ぎて来ましたが、毎年この季節になると、我が家では車窓から見えた白い花がコブシかハクモクレンかと話題になりました。 父や母の大体であやふやな説明を聞きながらも、沢山のコブシとハクモクレンを見て育ってきたので、今は遠目でも見れば分かるようになりました。(笑)

 蕾の向き、花の咲き方、花弁の質感、樹形など、違いは色々あるのですが、近くで見ることが出来れば、一番見分けやすいのは、花びら(に見える部分)の枚数と、花の下の葉の有無です。

 コブシは、花びら 6枚(+小さな萼片3枚)
 ハクモクレンは、花びらに見える部分(花弁+萼片)9枚

 これも、コブシは最後は花を開いて咲くので数えやすいのですが、ハクモクレンはチューリップのように上を向いて閉じ気味に咲くので数えづらいのが難点です。 まぁ、花を全開させない方がハクモクレンとも言えますが、気候によっては暑さでだらけることもあるかもしれません。

 そうなると、決め手はやはり、花の下側を見るに限ります。

コブシ(辛夷)モクレン科モクレン属
コブシP3180158.JPG
 コブシには、このように花の下に葉っぱが1〜2枚開いて付いています。

コブシP3180157.JPG
 また、よく観ると、花びらの下に、ごく小さな薄い緑の萼片が3枚付いています。 うっすら紅さした後ろ姿に小葉の簪が可愛いです。
 ハクモクレンの場合、この萼片も花弁同様に白く大きく変化したので、花びらが9枚に見える訳です。

 コブシは花も終わりの頃には葉が展開し始めますが、ハクモクレンは花の後に葉が展開します。

 この他に、日本に自生する仲間は、細めの花びらが12〜30枚と四手(紙垂)のように見えるシデコブシ、日本海側に多いタムシバ(噛柴 葉枝に芳香あり、葉形がクロモジ似で倒卵形ではない)があります。

 モクレン、ハクモクレン、その交配種のサラサモクレンは中国原産の外来種です。 


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posted by 山桜 at 12:53| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月19日

コスミレ さまざま

 コスミレ と聞けば、小型のスミレなのかと思われるでしょうが、スミレの基本種(マンジュリカ)に比べても、他の色々なスミレと比べても、好環境で育ったコスミレは花も葉も大きく、どこが「小」なのかと不思議で、ずっと気になり様々な姿を追い続けています。

 そもそも、初めて狭山丘陵で見かけた個体の花が大きく、花色もタチツボスミレより青みのある澄んだ色で感激したのが、コスミレ愛の始まりで、とうとう種を蒔いて育てて(というより自然のままに放置して)いる始末。

 キズ(木酢)という柑橘類の鉢の根元で密集して咲き出したコスミレ
コスミレP3100066.JPG
 陽当たりが良いやや水の少ない環境で、葉の展開よりも先に2月頃からびっしり蕾を着けて咲き始めます。 こんなに蕾を着けるのは、恐らく柑橘の根元では根の伸びが制限されているので、種を残さねば!という危機感からかもしれません。 この日咲いたばかりの花で、未だ花弁が丸みを帯びています。下の写真のコスミレと比べると別種のように見えますね。

狭山公園の林縁で刈り取られた芝草の間、半日影で適度な湿度のある環境で伸び伸びと育ったコスミレです。
 コスミレ林縁P3160102.JPG
 これが一番、本来のコスミレらしい姿では無いかと思います。 開花から日数が経つと、このように花弁が細長くなり、よじれる傾向にあります。

コスミレ全体の姿
コスミレ林縁P3160126.JPG
この辺りの個体は葉の裏が紫色を帯びているものが多く、シハイ(紫背)スミレ?かと思った位です。

コスミレ茎P3160099.JPG
 半日影の株では、花の大きさに比べて花茎が細く長いイメージで、段々と花の重みに耐えきれず垂れ下がり、草丈が低くなります。 すくっと背筋が伸びたように咲く本家のスミレに比べると「小」が付くには、若しかしたら、この辺りが由縁かもしれません。
 
 切通の崖にしがみつくように咲いていたコスミレ
コスミレ崖P3160124.JPG
 一見、違う種のスミレかと見まがう位、全体に小型で花色も濃い個体。 こちらも咲き始めで花弁は丸いですね。 
 
 カラカラに乾いて養分も少なそうな環境で、これなら「コスミレ」の名前も相応しく思える小さな個体です。 どうしてわざわざこんな所に苦労して… と思いますが、それはやはりタネに付いたエライオソームという媚薬に惹かれて運んだ蟻の仕業なのでしょう。

 高尾駅や武蔵五日市駅のバス乗り場の縁石の隙間などに生えているコスミレも、同じ様な環境で「小」スミレ的風情です。 命名者がご覧になっていたコスミレがそのような環境で育った個体だったのかもしれません。 

タチツボスミレ
タチツボスミレP3160103.JPG
 早咲きのコスミレに続いて咲き出すのが、このタチツボスミレ。 個体数は圧倒的に多く、花期も長いので、一番目に付くスミレでしょう。

アオイスミレ
アオイスミレP3160096.JPG
 本来ならば、一番早咲きの筈のアオイスミレなのですが、私の観察エリアでは花が咲くのを見たことがありません。 葉や茎に毛が密生しており、展開前の葉がクルリと巻物の様になっているのが特徴です。 かれこれ5年ほど観察していますが、独特な丸い下向きの果実は出来ているので閉鎖花だけで生き延びているのでしょうか。 林縁が木々の成長で日照不足になった所為ではないかと思います。 いつか日が差し込んで可愛い花を着けるのを楽しみにしています。


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2021年03月16日

キッコウハグマ 総苞片の名残

 冬枯れの山を歩くと、コウヤボウキ、カシワバハグマ、オクモミジハグマなどの総苞片の名残が、ドライフラワーのようになって目を惹かれます。 同じ仲間でも、一段と小さなキッコウハグマの総苞片の名残を確認したことが無かったので、咲いていた場所に行ってみました。
 
 実寸では、花茎の高さは15p程、総苞片の直径は4o程、生えている場所を知らなくては、とてもみつかりそうにありません。 キッコウハグマの方は、花のようなというよりも、残っている総苞片の長短の案配が、まるで地上で輝く小さな星のようでした。

キッコウハグマ キク科 モミジハグマ属
P3110084.JPG

 こちらの株には、飛び損ねた種子の冠毛(いわゆる払子等に用いるハグマに似たもの)が残っていました。
P3110085.JPG

 足元の小さな世界にも目を向けると、思いがけない発見があります。 キッコウハグマの根元をかき分けてみると、今年展開する新芽が膨らんでいました。 キラキラ光る新葉も是非また見に行きたいと思います。



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2021年03月15日

ウグイスカグラ 剣鍔の正体

P3110087.JPG 


 山歩きをしていて、春一番に咲くのは大体このウグイスカグラ。 まだ足元に雪が積もっていようが、そこが日だまりであれば、多少寒さに縮こまっていようが花を咲かせます。

 北国の少女の赤らんだ頬のような花色には、
「私が春を呼び起こして見せましょう!」
という気概すら感じさせる、頼もしい花。

 株元から沢山の幹を叢生させる藪のような樹形がウグイス好みで、中からウグイスがお神楽を奏でる…というのが、雅な名前の由来と言われますが、どうでしょうか? 私は未だ、ウグイスがウグイスカグラの藪から囀っている場面に出くわしたことはありません。 ウグイスが機嫌良く住まうには、ちょっと枝が込み入り過ぎな気がします。

<2021/03/18 追加> ウグイスカグラの大株
ウグイスカグラ全体P3160104 520.JPG

<2021/03/19 追加> 大株は満開
ウグイスカグラP3160106.JPG
 遠目には分かりづらいですが、実はこの大株は、今が盛りの満開状態です。
 
 さて、ウグイスカグラで目立つのは、可愛いピンクの花、ぶら下がる赤い実、そして徒長枝の節々につく剣鍔のような奇妙なもの。(残念ながら、その特徴的な姿を撮った写真が意外にも手許にみつからず) 今年やっと、その成長過程を撮ることが出来ました。 

 私はずっと托葉が変化したものだと思っていましたが、最近、「葉柄基部」との記載を見て、その正体を見たいと芽吹きを待っていたのです。

 2021/03/11 徒長枝の1年目 展開した新葉の葉柄基部が、膨らんでいますね。
ウグイスカグラ葉柄基部1年めP3110079.JPG

 徒長枝の2年目 葉柄基部が木質化して残存し、その付根から新葉が展開しています。
ウグイスカグラ葉柄基部2年目P3150090.JPG

 この葉柄基部が大きく成長して向かい側とくっつくと、綺麗な丸い剣鍔状になるという訳です。 やっと納得出来ました。

 成長過程は分かりましたが、一体何故、こんな剣鍔を作るのでしょう? あのような特別な形状をわざわざ作り出すには、理由があるはずです。 無駄なことに栄養を回す余裕はありません。 

 ・葉柄基部が膨らむのは、1年目の徒長枝から伸びる最初の葉柄だけ。
 ・1年目の芽は、対生の葉のみで枝は生じない。 
 ・2年目に剣鍔の上から伸び出す冬芽は枝となる。
 
 この2年目の枝が実に柔らかで弱々しく、春一番でも吹けば折れてしまいそう。 若しかすると、それを守る為の防風壁でしょうか? それとも雪や雨を受けて水分を根元に誘導する仕組みでしょうか? 

 試しに剣鍔を取り除いた新芽とそのままの新芽の成長を見守りましょうか…もう伸び出してしまったので、来年かなぁ 

 綺麗な剣鍔状になっている写真が撮れたら、ここに追加しますね。

<2021/03/18 追加> ウグイスカグラ 剣鍔のようになった葉柄基部
ウグイスカグラ葉柄基部P3160107.JPG



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2019年09月28日

目まぐるしく9月も過ぎ行く・・・



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 明日のイベント幹事が無事に終われば、
 久しぶりに一日お休みがとれます。

 沢山の子供たちの笑顔が見られますように・・・
 お天気が持ちますように・・・。

 ワールドカップ・ラグビー、応援したいけど、
 早く寝なくては・・・

 アラーム音に邪魔されず、ゆっくり眠れる幸せまで、
 あと、もうひと頑張り!


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2019年08月25日

白谷沢から棒ノ折



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 山の名前は、麓に住んでいる地域によって表記や呼び方が違うことがあります。 山の向こうとこっちで呼び方が違っていても、昔は何の問題もなかったでしょうし、それぞれの文化は尊重されるべきですし、国境問題や領土問題とは違って、至って緩やかなものです。(地域によって若しかして、根深い食い違いもあるのかもしれませんが…)

 東京都側からは「棒ノ折」と呼ばれる山は、埼玉県側では「棒ノ嶺」と呼ばれており、頂上は埼玉県なのでしょう「棒ノ嶺」の山頂標が立っています。 私は都民ですし、以前書きましたように百軒(本当は百間)茶屋の女将さんに名前の謂れを教わりましたし、昔から呼び慣れているので「棒ノ折」でいきますこと、お許しください。

 さて、降り続いた雨の後で増水してるだろうな・・・と思いつつ、白谷沢から入る棒ノ折の下見に行ってきました。 飯能から乗ったバスの車中、見下ろすと河原が全く無い程に増水した濁流。 名栗湖(有間ダム)こそ静穏な水面でしたが、何処からか流れ込む水の轟音が響いていました。

P8202847 (210x158).jpg P8202857 (210x158).jpg
有間ダム(名栗湖)

P8202938 (210x280).jpg P8202856 (210x280).jpg
ニガクサ            コボタンヅルの実

P8202939 (210x280).jpg P8202940 (210x280).jpg
アカメガシワの実        ヒメヤシャブシの実

 登山口から程なく現れたのは、
P8202864 (443x590).jpg
藤垂の滝?

P8202942 (443x590).jpg
岩肌を飲み込むように流れる沢の水

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文字通り「ゴルジュ(喉)」に吸い込まれていく激流

P8202874 (443x590).jpg
真っ白に噴き出す天狗滝

P8202875 (443x590).jpg
足元に気を付け、慎重に沢を渡っていきます。

P8202257_2 (443x332).jpg
跳べる時はリズムよくタッタッタッと渡ってしまう方が楽なことも。
(I会長撮影)

P8202876 (210x158).jpg P8202883 (210x280).jpg
これで沢歩きともお別れ      権次入(ごんじり)峠

P8202885 (210x280).jpg P8202886 (210x280).jpg
ヤマジノホトトギス

P8202891 (210x280).jpg P8202892 (210x280).jpg
棒ノ折(棒ノ嶺)」山頂はガスの中 オオバヤシャブシの実

P8202890 (210x158).jpg P8202947 (210x158).jpg 
山頂広場            東屋で一服

4月に高水側から登った時は真っ白な雪で覆われていた山頂には、ススキが高く伸びていました。
P4111031棒ノ折山頂到達1401 (210x140).jpg
今年の4月11日の山頂

P8202898 (210x280).jpg P8202899 (210x280).jpg
マツカゼソウ         苔で覆い尽くされた倒木

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反対側の沢の勢いは、やや大人しいながらも行く手を阻まれる

P8202902 (443x332).jpg
清東(せいとう)橋へ下る手前の山葵田に噴き出す滝

P8202911 (210x280).jpg P8202912 (210x158).jpg
キヨスミイトゴケ       ワサビ

P8202921 (210x280).jpg P8202951 (210x280).jpg
イワタバコ           フジウツギ


P8202934 (210x158).jpg P8202930 (210x158).jpg
「ちわき」外観         室内

P8202931 (210x158).jpg P8202932 (210x158).jpg
お蕎麦               鮎岩魚の釜飯

「あ〜っ!」
という間にI会長のおしゃもじが返り、鮎はご飯の中に消えてしまいました〜残念・・・
(お蕎麦や釜飯は、単品では頼めず、「〇〇膳」という形で供されます。)

 雰囲気良く、お食事も美味しい「ちわき」でゆっくり休憩も出来、後はバスに乗って帰るばかり…と、「ちわき」を出てバス停に向かう間に、突如、滝の様な雨が降り出し、さぁ大変! 

 P8202952 (443x332).jpg

 バス停にあるのは屋根のあるゴミ集積所だけ。 ザックをゴミ置き場に入れつつ、急いで傘を広げザックカバーを掛け、斜向かいのお家のガレージの軒を借りてバスを待ちましが、バス停にいないのでバスが気付かず通り過ぎてしまわないかと気が気ではありません。 幸い通り雨で、バスが来るころには殆どやみそうになり、バス停に行けたのでヤレヤレでした。

 どうもこのところ、最後の最後で雨に降られます。 まぁ、そういう時期ということなのでしょう。 こんな季節は、本当に油断大敵です。


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posted by 山桜 at 23:21| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

ヒグラシとクサヒバリ



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 流石の猛暑も疲れて来たのか、8月も下旬に入ると急に涼しい風が吹き始め、今日「処暑」の朝は、ひんやりとした空気で目が覚めました。

 アブラゼミやミンミンゼミは、何処へ行ってしまったのでしょう。 草むらからは秋の虫の音が聞こえ始めました。 未だ鳴いている蝉は、涼しい朝夕が好きなヒグラシだけ。

 カナカナカナカナ・・・と森の中に消えていくヒグラシと、フィリリリリリリ・・・と草むらから儚げに立ちのぼるクサヒバリ*の音色は、どこか似ていて、夏の終わりと秋の気配を知らせてくれるように物悲しく優しく、じんわりと心に沁みます。

 蝉蟋蟀 声交わしつつ 季(とき)招く (山桜)

 *クサヒバリは、スズムシに似ていて、より小さく薄い茶色の大きく分ければコオロギの仲間です。


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posted by 山桜 at 23:59| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月19日

ハクサンシャクナゲ/白山石楠花



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 前の月に瑞牆山でアズマシャクナゲをたっぷり観察した後で、ハクサンシャクナゲとの違いが良く分かりましたので、この機会に、特徴をまとめてみました。 違いにご興味がありましたら、前記事のアズマシャクナゲと比べてみてください。

 ハクサンシャクナゲの花は、アズマシャクナゲより、やや小ぶりで黄緑色の蜜標(虫を蜜腺に招く斑点)が目立ちます。

<2012-08-07 富士山>
DVC00590ハクサンシャクナゲ (443x332).jpg
DVC00589ハクサンシャクナゲ (443x332).jpg
ハクサンシャクナゲ ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属
花期 6−8月
   (アズマシャクナゲより開花やや遅い)
花  白〜淡黄色、淡紅色
   黄緑の蜜標(斑点)が目立つ(大きな特徴の一つ)
   総状花序 5−15個 
   花冠3〜4p 5裂の漏斗状 
   雄しべ 10本 雌しべより短い
    
分布 北海道、本州、四国(剣山、石鎚山の山頂部)、
   朝鮮半島北部
   亜高山〜高山針葉樹林帯
   (アズマシャクナゲより上の標高にも生えるが
   樹高が30p程とずっと低くなる。)

<2019-07-17 北八ヶ岳>
P7172458ハクサンシャクナゲ (443x590).jpg
このように白に近い花でも、この地域では、花びらの真ん中あたりがほんのり淡紅色を帯びて見えるものが多く見られました

P7172396 ハクサンシャクナゲ1128 (443x590).jpg
葉  革質、常緑、互生、枝先では丸く密生
   丸みの楕円 先端に腺突起
   葉の基部は「角ばった丸」「やや湾入もあり」
   (葉柄に直角に近い角度で着くか、やや湾入する)
   葉裏は普通淡褐色薄毛密生
   (アズマシャクナゲのようにスポンジ状ではない)
   (無毛のものは、ケナシハクサンシャクナゲと呼ぶ)
   (富士山は有毛種のみ、福島の吾妻山は無毛種のみ)
   葉身 6−15cm、葉巾 1.5−3p(最大巾は中央)
   葉柄 0.5−2cm
   冬季を中心に両縁が裏に巻き込みことが多い

 葉の縁が裏側に巻き込むのは、冬季の寒さ積雪に耐える為と言われています。 アズマシャクナゲでも、寒さの厳しい地域では巻き込みが見られます。


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posted by 山桜 at 11:11| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする