2021年10月17日

ガガイモの仲間からのプレゼント

 今日は雨の誕生日になることが分かっていたので、昨日の晴れ間に散歩に出ると、
「こっち、こっち、ここだよ〜!」
と、強い引きの力を感じました。(こういうことを言うので怪しい人と思われる・・・)

 ずっと観察してきても見当たらなかったので、半ば諦めていたのですが、なんと結実していました!!

ガガイモの袋果 キョウチクトウ科ガガイモ属 2021.10.16
ガガイモPA164016.JPG

 うう〜ん、このイボイボのついた紡錘形のフォルム、何か神秘の力を秘めた気配が堪りません。

ガガイモP9103382.JPG

 位置から考えると、この子(花)が実ったのかもしれません、感激です 弾けて中の白い種髪付きの種子が飛び立つ日まで、どうか刈り取られず無事でありますように。

 足取りも軽く歩き出すと、今度はふと、最近歩いていなかった斜面に目が留まりました。こっちも何だか呼ばれているようです。おおおっ、こ、これは!!

スズサイコ?(鈴柴胡)キョウチクトウ科カモメヅル属
スズサイコ?PA164012.JPG

 この草むらの中に、宝物を発見しました! 多分、見える人と見えない人がいると思います。見える人は仲間というか同類というか??(笑)

 以前は同じガガイモ科で、私の中では今でも「ガガイモの仲間」です。ガガイモを愛するガガイモ・レーダーがピピピっと反応しました!

スズサイコ?PA164014.JPG

 花柄の名残が見られました。ここまで近づけば、ピンと来られた方も多いでしょう。残念ながら花期には出会えませんでしたが、来年の楽しみが増えました。どこかに実が成ってないかなぁ 果実を見たことが無いので探す楽しみも増えました。草刈りでやられずに本当に良かった!レンジャーさんに感謝です。

 ガガイモの神様、スクナヒコナノカミ様、素敵なプレゼントをありがとうございます お陰様で雨で肌寒い誕生日も心ホカホカで踊り出したい程に嬉しい日となりました。

 そうだ、コバノカモメヅルも結実しているかも! うう、どうしよう、雨の中出掛けるかなぁ・・・明日は他の予定があるし、確かめられる日が待ち遠しい。


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posted by 山桜 at 11:25| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月15日

キンモクセイの2度咲き

 キンモクセイは時に2度咲くことはあるのですが、大抵は先の開花が少なめで2度目が本開花で沢山咲くことが多いと思います。ところが今年は、1度目の開花も2度目の開花も、それぞれなかなか見事な咲きっぷりでしたので、あちこちで話題になっていました。

 そして、一度目の開花が、例年より2週間ほど早かったのは、夏の暑い時期が短く気温の低下が早かったからかなと思いました。

キンモクセイ(金木犀)モクセイ科モクセイ属 2021.09.14
キンモクセイP9143511.JPG

キンモクセイP9143510.JPG

 この後、また気温が上がって夏日になり、再び低下したので、2度目の開花となったようです。1度目から約4週間後、2度目の花の方が気候の所為か芳香が高く感じられ、それによって気付いた人も多かったようです。

2021.10.10
キンモクセイDSC_1276 (002)10-10.JPG
スマホで日が陰った時間に撮ったので色が悪く見えますが、1度目に劣らず綺麗に咲いていました。

 実は、今年はギンナンの実が物凄く沢山落ちていて、拾う人も多いのに拾いきれない程で、
「オレンジ色に染まった地面が、まるでキンモクセイの花の色のようだなぁ」
と思った時、
「そういえば、今年は地面を染めるほどのキンモクセイの落花をみなかったような・・・」
とも思いました。やはり2度に分けて咲いたので、一度に落ちた花の量も少なめだったのかもしれません。

 所で、2度咲くと言っても、花芽分化から開花まではどの位かかるのでしょう? 9月に全部咲いてしまった後、新たに花芽ができて10月に咲かせることが出来るのでしょうか。

 花が2度咲いた事は確認しましたが、花芽〜蕾〜開花の様子は観察していなかったので謎は残ったままです。来年はどうなるか分かりませんが、出来れば以下の点を確認したいと思います。

(1)花芽分化〜開花が2度起きる。 
(2)枝によって、咲く時期が違った。
(3)出来ていた蕾の内の何割かが先に、残りが後に咲いた。
(4)木が生えていた場所によって咲く時期が違った。
(5)その他の現象

 手持ちの剪定の本によれば、
 「花芽は今年伸びた枝に着く、花芽分化は8月」
とありますので、花芽〜開花は約1ヶ月と短く、(1)の可能性はあるように思えます。

(4)については、家のキンモクセイ、及び、近隣のキンモクセイが2度咲いたのを確認したので除外しても良いのですが、一応、日本のキンモクセイは殆どがクローンとは言え、場所による開花時期の違いが大きいかは要確認。


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posted by 山桜 at 23:01| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月14日

ルリタテハの羽化

 今頃、ホトトギスやサルトリイバラの葉の裏を覗くと、黒とオレンジのボディに白い分岐したトゲトゲという派手な出で立ちの幼虫をみつけることがあります。これがあの瑠璃色に光るルリタテハになるのですから、昆虫の変身はミラクルです。

 武蔵野自然観察園には、在来種のホトトギスと繁殖力の強い台湾ホトトギスが生えていますので、ルリタテハが良く産卵に来ます。見学者が観察しやすいように飼育ケースの中で幼虫を育てていますが、私の当番の日、丁度羽化したてのルリタテハに会えてラッキーでした。

 欲を言えば、蛹から出てくるところを見たかったけれど、残念、間に合いませんでした。

ルリタテハ タテハチョウ科 2021.10.13 武蔵野自然観察園
ルリタテハPA113894.JPG
 飼育ケースの中で羽化し蛹の抜け殻に止まって一息。未だ、翅が濡れていて伸びきらずに皺が寄っています。飛ばない内に外の大ケージに食草のホトトギスの枝ごとそっと運ぶ途中、シャワーのようにオシッコを勢いよく放出しました。蛹の中にいた間中、体内に溜まっていた分ですね。大変身を遂げた細胞の老廃物と思うと神聖な気持になりました。

ルリタテハPA113910.JPG
大ケージの低木に枝ごと移すと、お日様を浴びて気持ちよさそうに翅を乾かしています。

ルリタテハPA113919.JPG
まだ飛ばないのをいいことに、そっと正面から失礼・・・『大人の眼になって初めて見る人間、怖くないでしょ』なんて、片手で枝を持っている私の方がビビってピントが甘いです(。。;)

ルリタテハPA113923.JPG
羽ばたきをする度にぐっと翅に力が入り、皺もグンと伸びていくようです。樹液などを好む蝶なので、翅裏は樹皮に似た模様ですが、表は美しい瑠璃色のラインが目立ちます。 
ルリタテハPA113922.JPG

ルリタテハPA113925.JPG
飛んでいるときは、雄雌がお互いを見つけやすい色合いで、且つ、上から見る天敵の鳥などには見つけづらい配色なのかもしれません。

ルリタテハPA113905.JPG

ルリタテハPA113926.JPG

ルリタテハPA113927.JPG

ルリタテハ 終齢幼虫
ルリタテハPA113896.JPG
室内だったのでリングライトをあてて模様はハッキリ見えますが、
ルリタテハPA113897.JPG
実際の色はこちらの方が近いです。

 ホトトギス、サルトリイバラの他に、ユリの仲間の葉も食べますので、意外に気を付けて葉裏を探せば都会の庭などでも幼虫を見ることができます。家にそれらを植えられている方は、是非、探してみて下さい。


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posted by 山桜 at 18:42| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月13日

秋の七草 ハギ(萩)の仲間

 萩と書くだけあって、秋の花の代表であり、草本にも○○ハギとハギの名が付くものも多い中で、東京近辺で見られる真正の「ハギ属」は、それ程多くありません。代表的な物をご紹介します。ただ、庭木では交配された園芸種も多いので、何系かな?と時に迷います。

ミヤギノハギ(宮城野萩)マメ科ハギ属
ミヤギノハギP9133466.JPG
大きく枝垂れる枝に咲きこぼれていること、小葉の先が尖っていることが特徴です。花序も咲き進むにつれ長く枝垂れます。

ヤマハギ(山萩)マメ科ハギ属
??〓 861.jpg
野山で最も普通に見られるハギ。葉よりも花序が長いこと、小葉は小型〜大型があり、先が丸いか凹んでいて疎らにつく雰囲気が特徴です。

マルバハギ(丸葉萩)マメ科ハギ属
P9056825 (207x310).jpg
意外に写真を撮っておらず、肝心の葉が写った写真がみつかりませんでしたが、葉が小型で丸みがあり先端が窪むことが多い。葉よりも花序が短く、葉柄基部にコチョコチョっと纏まってこぢんまりと咲く雰囲気です。新しく写真が撮れたら差し替えます。

キハギ(木萩)マメ科ハギ属
P9056811 (440x293).jpg
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花が白と紫という独特な色の配色です。ハギ属で最も幹の木質化が進む。葉はやや厚く平面的に並んでつき、小葉の先は尖り縁はやや波打つ。

ネコハギ(猫萩)マメ科ハギ属
P9012616 (427x640).jpg
地を這うように生えることが多く、全体に猫を思わせるような軟毛が多い。花は白地に紫の斑文。


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2021年10月10日

秋の七草 クズ(葛)

 クズ、「秋の七草」の一つですのに、もう少し良い名前だったら、人々の目も扱いも違っていたのではと思える植物の一つです。但し、名前の由来は、決して「屑」ではなく根から採る葛粉の産地、奈良の「国栖(くず)」という地名によるのだそうです。

クズ(葛)マメ科クズ属
クズP9073346.JPG

 旺盛な繁殖力が嫌われて頻繁に刈られてしまうので、なかなか綺麗な花に会えませんが、葡萄ジュースというかファンタ・グレープのような甘い香りを放つので、それに引かれて探すと大体みつけられます。

クズP9073345.JPG

 総状花序は立ち上がり、下から咲き上がっていきます。ノボリフジならず、葡萄香と相まって、サカサブドウのイメージです。

クズPA093890.JPG

 毛深い、薄い枝豆のような豆果を沢山付けますが、余りふっくらと実ったものは見かけません。蔓でその地域を覆い尽くすような繁殖力なので、若しかすると自家受粉が多い所為でしょうか。

2021.10.15 (写真を差し替え、また追加しました。)
クズPA153960.JPG

クズPA153957.JPG
 人の手の届かない高みでは、青空に伸び伸びと蔓を伸ばし沢山の豆果をぶら下げていました。


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2021年10月08日

カワラケツメイ(河原決明)

 マメ科シリーズ、ご紹介を逃していたものを掘り出しました。ピンボケでない花のクローズアップと豆果の写真が撮れてからと思って、先延ばしにしている内に花期が終わってしまいそうなので、若しも見つけた方が参照できるように、取り敢えず載せて置きます。

 日本在来種ですが、河原の環境悪化により、すっかり見ることが無くなりました。この写真は武蔵野自然観察園で栽培されているものです。

カワラケツメイ(河原決明)
マメ科ジャケツイバラ亜科カワラケツメイ属
2021.09.13 武蔵野自然観察園
カワラケツメイP9133449.JPG

カワラケツメイP9133468.JPG

 木本のジャケツイバラと同じく、所謂マメ科らしい完全な「蝶型花」ではなく、左右対称でありながら、花弁が同型同大で普通の花っぽく見えます。それなのに、肝心な花の部分のピントが合ってなくて申し訳無い。

 「豆茶」「合歓茶」などとも呼ばれ、葉や豆果をお茶として飲用できます。葉っぱは成程「ネム(合歓)ノキ」に似てますね。

 カワラケツメイの名は、河原に生えていて同じジャケツイバラ亜科のケツメイ(決明=エビスグサ)に似ていることによります。

 エビスグサ(胡草、夷草)は、外来種(原産地は諸説あり)で種子は生薬「決明子(ケツメイシ)」です。この種子の形が面白いのですが、それはまたの機会に。「ハブ茶」としても流通(本来のハブは生産量が少ないので、代用品として用いられています) 緑肥と線虫対策として畑に植えられるのを見ることもあります。

 「ケツメイシ」という音楽グループ名は、エビスグサからとれる生薬名「決明子」からとったもので、メンバーに東京薬科大出身の薬剤師さんがいます。決明子は「下剤」なので、「全てを出し尽くす」との意味があるとか、それは後付けで、生薬のリストを開いてパッと出てきたページにあった名前をピックアップしたのだとか。一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前ですよね。


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posted by 山桜 at 10:58| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月06日

ナンテンハギ(南天萩)

 秋のマメ科植物シリーズ。今回は、カラスノエンドウ等と同じソラマメ属なのに、羽状複葉でもなく巻きひげも殆ど見られないという異色な存在。名前もその特徴故に、ナンテンハギ(南天萩)、又は、フタバハギ(双葉萩)と呼ばれています。花は総状に多数固まって咲くことが多く、なかなか見応えがあります。

ナンテンハギ(南天萩)別名 フタバハギ(双葉萩)マメ科ソラマメ属 2021.09.27
ナンテンハギP9273755.JPG

ナンテンハギP9273756.JPG

2021.09.17
ナンテンハギP9173579.JPG
後ろ姿も美しく、ラインダンスの踊り子さんのよう?

2021.10.03
ナンテンハギPA033826.JPG
ポツンと一輪咲いていたので横顔のモデルになって貰いました。

2021.09.17
ナンテンハギP9173599.JPG
陽当たりの良い草地に生えます。当地ではお墓周りでも見られました。葉は対生しているように見えますが、小葉2枚で一つの葉となる2枚羽状複葉です。若葉は「小豆菜」「小豆っ葉」と呼ばれる山菜です。

2021.09.27 武蔵野自然観察園
ナンテンハギP9273749.JPG
全体の姿。最初の内は立ち上がりますが、寄りかかれる他の草が無く、自立できなくなると寝てしまいます。この写真を撮った武蔵野自然観察園でも観察することが出来ます。

 いつも花にばかり注目していて、豆果が生ったところを見逃しています。地元で観察出来ている今年こそ、その姿を捉えたいと思っています。

 よく似ている「ミヤマタニワタシ」は、花期が6〜9月、こちらは9〜11月。ミヤマタニワタシは開花後も苞が残り、茎が明確にジグザグを描いています。(ナンテンハギも先の方は多少ジグザクしていますが角度が鈍い。) 托葉の形も違うのですが、私は未確認なので確認出来たらお知らせします。


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posted by 山桜 at 20:53| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月01日

アイヌ民族利用の ヤブマメ(藪豆)

 ツルマメ、ヤブツルアズキ、ときて、今度は、ヤブマメ。さぁ、こうなると頭がこんがらがって覚えにくくなってきますよね。名前を付ける人が規則も法則もなく、それぞれ勝手に付けるので、後の人は困るのですよね。

ヤブマメ(藪豆)マメ科ヤブマメ属 2021.09.30
ヤブマメP9303780.JPG
 
 ツルマメと同じ様な青い花ですが、固まって沢山咲くことと、細長く突き出て、やや下向きに咲く点が異なります。

2021.09.21
ヤブマメP9213652.JPG

 このように地上に咲く花とは別に、落花生のように地中に潜って閉鎖花を付けます。このことは、以前地中から掘り出して記事を書いたつもりでしたが、何故だかみつからず・・・。

 地上の豆は鞘の中に3つほどの豆を生らせますが、地中の方は地上の豆より3倍ぐらい大きな豆を一つだけ生らせます。アイヌの人々はその地中の豆を春に掘り出して茹でて食べたりお米と一緒に炊いたりするのだそうです。アイヌ語では、特に地中の豆を「エハ」とか「アハ」とか言うそうです。

ヤブマメP9213653.JPG

2021.10.03
ヤブマメPA033814.JPG

 若い豆果が沢山付いてぶら下がっていました。

ヤブマメPA033815.JPG

 ちょっと、キヌサヤっぽいですが、キヌサヤはエンドウ(豆科エンドウ属)の若い果実なので、属が違います。

ヤブマメ小PA033817.JPG ヤブマメP9303784.JPG

 アップの写真ばかりだと大きさが分からないので、また指と一緒に撮ってみました。

ヤブマメPA033818.JPG

 葉の形も、ツルマメ、ヤブツルアズキ、ヤブマメ、三者三様ですね。

<追記2021.10.06:ヤブマメの地中の閉鎖花についた豆果の写真が撮れましたので追加します。>

ヤブマメの地中に出来た豆果 2021.10.04 武蔵野自然観察園
ヤブマメPA043837.JPG
横に伸びた値の先にある白い丸いものが豆果です。

ヤブマメPA043860.JPG
少し拡大したものです。豆は一粒なので鞘と豆が一体かして見えます。

 これは未熟というか、殆ど実り始めの状態だと思います。美味しく食べられる状態のものが採取出来たら、是非、食レポしたいと思います。(これは、私が手入れをしている武蔵野自然観察園内のもので、雑草として草取りの対象となっているものです。)


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2021年09月29日

ヌスビトハギ と アレチヌスビトハギの果実

 在来種のヌスビトハギも外来種のアレチヌスビトハギも、属は違えど果実はしつこい「ひっつき虫」。今頃の草原を歩けば、取り切れない程にひっついてきます。

ヌスビトハギアレチヌスビトハギの 果実
ヌスビトハギ アレチヌスビトハギP9303785.JPG

 ヌスビトハギは、マメ科ヌスビトハギ属
 アレチヌスビトハギは、マメ科シバハギ属
 
 サングラス型に二つずつくっついているのがヌスビトハギ。中に目のような模様があるものが多いです。
 小型で普通3〜5個ずつくっついているのがアレチヌスビトハギ。緑一色で模様はありません。

 ヌスビトハギの方が、質がしっかりとしていて剥がしやすく、アレチヌスビトハギの方は紙のようにヘラヘラで粘着力・密着度が高く、一度ひっついたら、剥がすのが大変、その上、下手に剥がすと衣服を傷めることさえあります。

 家の庭に持ち込んでは大変ですので、野原や山から出る前に、出来るだけ現地で落として来ることをお薦めします。
  

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posted by 山桜 at 15:27| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月28日

小豆の原種 ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)

 「大豆の原種 ツルマメ 」に続き、同じ場所に一緒に生えていた「小豆の原種 ヤブツルアズキ」です。似たものに「ノアズキ」がありますが、そちらはどうやら栽培種のアズキが野に戻ったものと言われています。先祖返りしても、元のヤブツルアズキには戻らなかった訳です。

 原種 ヤブツルアズキ→改良され アズキ→先祖返り ノアズキ

 大豆も小豆も縄文遺跡から出土しているので、栽培の歴史は古いのですが、小豆は赤い色が魔を祓うとされ、祭事や民間利用は大豆より古くから進んでいました。名前の「アズキ」が大和言葉であることからもそれは偲ばれますね。漢字の小豆は大豆に対しての当て字であり、本来の読みは「ショウズ」です。

 ツルマメの花が、如何にもマメ科の蝶花型・正統派の二枚目なのに対し、ヤブツルアズキの花はちょっと「ヘソマガリ」というか、まるで「オヘソ」のような形をしています。

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)マメ科ササゲ属 2021.09.14
ヤブツルアズキP9143581.JPG
 
 大部分のマメ科の花は、上部に広がる「旗弁」、その下で左右につく「翼弁」、下部で2枚が合着して筒状になった「竜骨弁」から出来ていますが、ヤブツルアズキやノアズキの花は、「竜骨弁」がクルリとねじれ、左右の「翼弁」がそれに巻き込まれ、左の翼弁は竜骨弁に被さり、右の翼弁はそれを追うように巻いています。

ヤブツルアズキP9143471.JPG

2021.09.10
ヤブツルアズキP9103410.JPG
夕暮れ時で明度が落ちたのでみやすいと思いますが、下部の少し白っぽいのが竜骨弁です。中には豆の赤ちゃんの子房が包まれています。

ヤブツルアズキP9103412.JPG
 
 未だ開き始めは、それ程ねじれていませんね。何故、段々と捻れていくのでしょう。ササゲ属のマメ科は細長く伸びて行くので、それをコンパクトに巻いて収めているのかもしれません。

 巻かずに前に付き出して置いた方が目立ちそうな物ですが、受粉のためには中の密腺に近い方が良いのかもしれません。

 左右の翼弁も、よく観れば、ポリネーター(花粉の運び屋)の虫を柱頭に誘引しているかのようにも見えます。

2021.09.14
ヤブツルアズキP9143478.JPG
草姿です。蔓性の一年草。葉は3小葉からなり、小葉は卵形。この葉はちょっと虫食いで切れ目が入っています。

ヤブツルアズキP9103370.JPG
こちらが健全な葉の姿。暗くなって撮ったものでイマイチ。もう少し良いのが撮れたら取り替えますね。後方の少し細長い小葉は、大豆の原種のツルマメの葉です。

ヤブツルアズキP9303766.JPG 葉ダニにやられて白っぽくなった葉しかみつかりませんでしたが、参考の為に載せて置きます。

 一度アップした後に、よくよく観察してみたら、既に豆果がなっているのをみつけました!
ヤブツルアズキP9303763.JPG
 細長い豆鞘は、小豆やササゲの特徴が出ています。

ヤブツルアズキP9303764.JPG
 大きさが分かり易いように、手の指と一緒に撮ってみました。


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posted by 山桜 at 11:26| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月27日

大豆の原種 ツルマメ(蔓豆)

 秋はマメ科の花が賑やかです。先ず、恐らく日本人が一番お世話になっている「大豆のご先祖様」をご紹介しましょう。

ツルマメ(蔓豆)別名 ノマメ(野豆)マメ科ダイズ属 2021.09.10
ツルマメP9103404.JPG
花は、図鑑には淡赤紫色と書いてありましたが、目で見た限り「青色」若しくは「淡青紫色」で、赤味は感じられませんでした。個体差があるのかもしれません。ただ、ここ一帯では皆きれいな「青色」で、写真のような紫味も少なかったです。
ツルマメP9103408.JPG
葉腋から花序を伸ばし、3〜4個ずつ固まって咲いていました。
ツルマメP9103406.JPG
横顔もなかなか端正でキリッとした「正統派の二枚目」といった感じ。

2021.09.14
ツルマメP9143582.JPG
 名前の通り、蔓性で他の草木に巻き付きます。現在の大豆は、若い豆を「枝豆」と呼ぶように、蔓性を無くし固い枝性に改良されています。

ツルマメP9103405.JPG
ツルマメP9103405.JPG
 三小葉からなる葉の形も今の大豆より大分細長く、まるで違う仲間のようですが・・・遂に豆果が生ったので見て下さい。納得ですよ!

2021.09.25
ツルマメP9253722.JPG
 小さいながら、枝豆そのものです。最近の枝豆に比べると大分毛深くて、昔懐かしい気持がします。

ツルマメP9253753.JPG
 やや膨らんできたものは、なかなか美味しそう。もう少し膨らんだら、茹でて頂いてみようかな。

ツルマメP9303765.JPG
 大きさが分かり易いように、指と一緒に撮ってみました。

 同じ群落に、小豆のご先祖様の「ヤブツルアズキ」も生えていました。

ツルマメヤブツルアズキ マメ科ササゲ属
ツルマメ ヤブツルアズキP9143476.JPG
 大豆と小豆の原種のコラボが見られるとは思いませんでした。これは自然発生なのでしょうか・・・それとも何処かから種を持ってきて蒔いたのでしょうか? 今度レンジャーさんを見かけたら聞いてみましょう。


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posted by 山桜 at 11:47| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月26日

ミズタマソウ(水玉草)

 またまた小さな目立たない植物なのですが、良く見てみれば妖精のように可愛らしい花、そして変わった実をつけている世界へと近づいてみましょう。

ミズタマソウ(水玉草)アカバナ科ミズタマソウ属
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花は、まるで羽を広げて風に舞う白い小さな妖精です。2数性で構成されていて、萼片、花弁、雄しべと全て2つずつになっています。

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花序全体は、こんな風です。 花は下向きに付き、ほんの2〜3o程の小ささです。

花の下に着いている子房には鈎状の毛が密生しています。まん丸に膨らんだ果実が露を纏うと、正に「水玉」となります。
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ミズタマソウP9213704.JPG

ミズタマソウP9173551.JPG
草姿全体です。パッと見て、目を惹くような姿では無く、見つけづらいのですが、朝露を帯びて光っている時は探しやすいと思います。
知らずに通り過ぎては勿体ない可愛さですので、是非、みつけて親しんで頂きたい植物の一つです。


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2021年09月25日

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)

 アレチヌスビトハギを初めて見た時は、目を疑って2度見したのを覚えています。見慣れたヌスビトハギの実によく似ているのに、くびれの数がやけに多くて、
「ええっ、ナンジャ、これは!」
状態になりました。その時は既に花が無かったのですが、今回、花を見て、なかなか綺麗なのでまたビックリでした。

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)マメ科シバハギ属 北米原産
アレチヌスビトハギP9143587.JPG

アレチヌスビトハギP9143497.JPG

 本家の萩の花を同じ程の大きさ、ふっくらピンク色の花で見劣りしない美しさです。在来種のヌスビトハギも可愛らしいですが、残念ながらとても小さいので、鑑賞的な美しさではちょっと負けるかも。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属 日本在来種 2021.08.23
ヌスビトハギP8233166.JPG
このように拡大すれば、ヌスビトハギも可愛い花なのですよ〜

アレチヌスビトハギ 2021.09.14
アレチヌスビトハギP9143507.JPG

 半日影を好むヌスビトハギと異なり、荒れ地の名前の通り、開けた原っぱの日向で繁茂していました。花にボリュームがあるので、遠目でも見栄えがします。花期はアレチヌスビトハギの方が一ヶ月程遅いようです。

アレチヌスビトハギP9143493.JPG

 全体のフォルムも、ヌスビトハギとは随分異なりますね。属が違うのですから、さもありなんなのですが・・・

 この果実の形、そしてひっつき虫という性質が、ヌスビトハギとよく似ていて、豆の入っているくびれの数が多いのが特徴です。
アレチヌスビトハギP9143506.JPG
上の写真のように2〜3個のものもありますが、下の写真のような4個以上のものが多いです。
アレチヌスビトハギP9143586.JPG
「ナンジャ、これ??」
って、なりますよね。

こちらが、良くみな慣れた、サングラス型、盗人の足跡型ともいわれるヌスビトハギの果実です。
ヌスビトハギP9173564.JPG
ヌスビトハギは既に花は殆ど終わり、このような果実を沢山実らせて、ひっつく相手を待っています。

 アレチヌスビトハギは、その繁殖力の強さから、勢力を広げつつあります。可愛い在来種のヌスビトハギとは、生える場所が異なるので、競合はしないと思うのですが、根が強くて引っこ抜くのも大変なので、侵入して欲しくない場所に生えてきたら、早めの駆除がお薦めです。


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posted by 山桜 at 20:26| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月24日

うわっ、キリギリス!?

 ブログ友のお孫さんが、虫かごにキリギリスとコオロギ?を入れていたら「コオロギが消えた!」・・・と言って悲しまれたというお話を伺って、そういえば、キリギリスって、子供の頃、既に鳴く虫を売る屋台で売られていたけれど、野生を見ないなぁ・・・と思っていたら、

 夕暮れ時の散歩道、ビョン!と不意に足元に現れました〜、ビックリ!!です。

キリギリスP9103420.JPG

 暫し睨めっこの末、恐る恐るカメラを取り出して震える手でシャッターを切りました。ちょいブレですが、なかなか良い面構えが撮れていました。仮面ライダーのモデルでしたっけ?

 えっと、本当に・・・キリギリス? 写真を撮って図鑑を照合しましたが、このずんぐりとした身体、短めの翅、やはりキリギリスのようです。間違っていたら、教えて下さいね。

キリギリスP9103395.JPG

 キリギリスは、孵化して幼齢の頃までは、草の葉や野菜を食べていますが、成長につれコオロギやイナゴなどの小型の虫を捕食するようになります。ですから、キリギリスの虫かごに他の虫を入れる=餌を与える、となった訳でした。合掌


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posted by 山桜 at 18:12| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月23日

アケビコノハの幼虫

 先日、武蔵野自然観察園で、アケビの仲間で常緑のムベの葉に、アケビコノハの幼虫が観察出来ました。

アケビコノハ 終齢幼虫 ヤガ科
アケビコノハP9133463.JPG

 大きな黄色いギョロ目に見えるのは鳥などの天敵をおどかす模様です。更に近づいてみると・・・

アケビコノハP9133462.JPG

 折れ曲がった腹部の背の辺りにぎょろ目模様があって、その先に小さな頭部と胸脚が見えます。尾の先も高く上げた独特のポーズで、却って目立ってみつかり易いのではと思うのですが、鳥たちはビックリして敬遠するのでしょう。

 自分では見えないのに、どうやってそのように防衛の為の進化をしていくのか、不思議なことです。


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posted by 山桜 at 18:08| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月22日

十四夜月と夕富士

 今年の9月21日は、8年ぶりに満月で十五夜の中秋の名月ということでしたが、天気予報は曇り。20日が素晴らしいお天気でしたので、一日早い十四夜のお月見をしました。

 堤防の上は、月、星、富士山を狙うカメラマンが沢山で、ちょっと密でしたので、合間を縫ってささっと撮影し、人が居ない場所で静かにお月様に手を合せました。

 森の端から顔を出したお月様。
月P9203617.JPG

 あっという間に上っていきます。
月P9203616.JPG

 月明かりに照らされた森、赤く見えるのは紅葉ではなく、残念ながらカシノナガキクイムシの被害にあって枯死していくコナラやクヌギの木々です。

 今年のカシノナガキクイムシの被害は酷く、あちこちに落枝等の危険を知らせる黄色いテープを巻かれた木々が目立ちます。

 お月様の上る東と反対の西側には、夕日に染まりゆく富士山が・・・

富士山P9203609.JPG

 こちらも、あっという間に暮色に染まり、一番星が光り出しました。 

富士山P9203615.JPG


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posted by 山桜 at 12:22| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月21日

孟宗竹の切り株

 今宵は、8年ぶりの十五夜で満月の中秋の名月ということで、十五夜に月に帰っていったなよ竹のかぐや姫にちなんで、竹のお話です。

 中国からやって来た竹の子が太くて美味しい孟宗竹は、近年、竹林の手入れが行き届かなくなり、竹材としての利用も減り、各地で勢力を広げ森林に食い込む困りものになって来ています。

 ここ多摩湖畔でも、6月に大規模な竹刈りがあり、その長く刈り残した切り株の様子が珍しくてお伝えしたところ、
「柵として残したのでは?」
 というご意見を玉井人ひろたさんより頂きました。切り倒した竹が転がっていかないように食い止める役目をしていたのかもしれません。

2021.06.30
モウソウチクP6302361.JPG

 今回、その切り株を改めて見ると、全て一番上の節の上に切り込みが入っていて、

2021.09.15
モウソウチクP9153530.JPG

一瞬、
「十五夜のお祭で蝋燭でも灯すのかしら?」
等と思いましたが、どうやら水が溜まるのを防ぐ水抜き穴のようですね。

モウソウチクP9153531.JPG

 更に検索して調べてみると、「1m伐採法」という竹林を枯らす新しい伐採方法が編み出されていて、竹を地上1m程の高さで刈って、縦に切り込みを入れておくと、やがて枯死するということらしいです。ただ、こちらでは縦の切り込みではないので、これはやはり水抜き穴に思えます。

 また竹材として利用する場合は、冬〜春の水を吸い上げていない状態の時、枯死させる目的の場合は夏に伐採すると、竹の子にエネルギーを費やして疲れた処で吸い上げた水を切り口から放出して地中の根もダメージを受けやすいとのこと。ここでは6月にやっていましたので、後者の目的ですね。

 竹林を伐採した後は、どのようになっていくのか、また新しい観察ポイントが出来ました。


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posted by 山桜 at 15:32| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月18日

栗毬弾ける

 足元に栗の実がコロコロコロ・・・何処から?と思って見上げると、トゲトゲの毬(イガ)が弾けてツヤツヤした実が零れんばかり!

クリ(栗)ブナ科クリ属 2021.09.17
クリP9173573.JPG

 大体3粒入っているのが標準かなと思いますが、この毬では、大きな実に栄養をとられた痩せた実の2つ。
 このまま、とんがり頭の方から落ちるとばかり思っていたのですが・・・

クリP9173574.JPG

 毬から、ザラザラのお尻の方を下にして落ちんばかりの実をみつけて、
「ええっ???」 
尖り頭が何処かに引っかかったのか、それともお尻が重くてお尻から落ちるものなのでしょうか?

 栗の実が落ちる瞬間を見た方がいらしたら、教えて下さい!


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posted by 山桜 at 21:46| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月17日

キツリフネ(黄釣舟)

 先日ご紹介したツリフネソウの花が黄色になっただけのように見えて、実はツリフネソウとキツリフネには結構な違いがあります。

キツリフネ(黄釣舟)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
キツリフネP9173559.JPG

 先ず、開花時期がキツリフネの方が一ヶ月程早く、6月下旬頃〜9月、ツリフネソウは7月下旬頃〜9月です。

キツリフネP9173556.JPG

 キツリフネは葉の下に隠れるように花を着けます。ツリフネソウは葉の上に伸び上がって咲きます。
 葉先が尖らず、鋸歯も丸みがあってフリルのようで可愛らしいです。 ツリフネソウ葉先が尖り細かい鋸歯があります。

キツリフネP9173555.JPG

 キツリフネの後ろに伸びた距は細長く伸びて「つ」の字形になりますが、ツリフネソウはクルリと巻いています。

キツリフネP9173597.JPG
蕾は何だか深海潜水艇に見えてきました。

キツリフネP9173562.JPG
開花が早いので、もう刮ハが出来ていました。もう少し熟すとパン!と弾けて中の種子を飛ばすので、面白くて片端から弾いて歩くのが楽しみです♪

ツリフネソウとキツリフネをそれぞれ別の記事にしましたが、次の機会には二つの違いを並べて編集してみますね。


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posted by 山桜 at 22:42| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月15日

ツリフネソウ(釣舟草)開花

 斜面下の湿地帯でツリフネソウが咲き始めました。なんでもそうですけれど、この咲き始めの初々しさ、艶やかさは、満開時には感じられないトキメキがあります。

ツリフネソウ(釣舟草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
ツリフネソウP9103387.JPG

ツリフネソウP9103391.JPG
 
 横から見ると、名前の由来が良く分かります。茶席で用いる「釣舟」という花入れに、そっくりです。表千家では重なりを嫌うので、恐らく釣舟形の花入れにツリフネソウは入れないでしょうね。花入れもお花もゆらゆらというのを見てみたい気がしますが・・・(^^:)

ツリフネソウP9103394.JPG
早速、目敏いお客様がやって来ました。まだ一つ咲いただけで蕾も沢山、本当に初々しく可愛らしい。

ツリフネソウP9103386.JPG
明日には咲きそうな蕾が、期待を膨らませてツヤツヤ光っています。

ツリフネソウP9103392.JPG
近縁種のキツリフネは、花が黄色で葉の下に咲きますが、ツリフネソウは葉の上に花茎を伸ばして咲きます。

 昔は良く植えられていたホウセンカの仲間で、同じ様に果実が膨らんで熟すとパン!と弾けて種子を飛ばします。それで英名は”Touch-me-not"、学名の”Inpatiens”も「我慢できない」の意味です。最近ホウセンカより人気の園芸品種のインパチェンスも同じ仲間です。


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posted by 山桜 at 21:10| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする