2017年01月23日

アトリのアタリ年

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 家人と散歩に出て、陽だまりの広場のベンチから冬景色を眺めていたら、ザザ〜ッと羽音と共にものすごい数の小鳥が舞い降りました。 初めは雀の大群?思いつつ、どうも色合いも様子も違うのでそ〜っとギリギリまで近づき手持ちの携帯で撮影、図鑑で調べて「アトリ」と分かりました。 今年はアトリのアタリ年ということで、その後各地からも沢山の飛来情報が聞こえてきました。

 シベリア方面から最初の渡来地(東北の日本海側など)へ舞い降りる時は、なんと数万羽の大群のこともあるそうです。 そこから各地へ分団となって飛んで行きます。 当地でもざっと100羽程はいたでしょうか、カウンター等も持っておらず、適当な記憶ですみません。

 カスミ網猟が禁止される以前は、ツグミと共に冬の食用鳥として捕獲されていたので、「獦子鳥=猟子鳥」また、枯れ木に大群でとまった様子が花が咲いたようだからか、はたまた桜の花を啄むことからか、「花鶏」とも書いて「アトリ」と読ませています。

 アトリの名は、蘇我稲目の女の第三子が日本書紀では「朧嘴鳥皇子(あとりのみこ)」・古事記「足鳥王(あとりのみこ)」とあるのが初出の表記の記録とのことで、古い時代からの呼び名ですね。 

 大群をなして飛来することから「集鳥(あつとり)」が語源で、漢字は朧月の頃に飛来し、地面に降りて(足で歩いて)良く餌を啄むという意味や音を当て嵌めたものでしょう。 古くは「アットリ」とも呼ばれていたそうですが、今は「アトリ」で統一されています。

 次はいつ飛来するか分かりませんので、今年の内によ〜く観察しておきたいです。
posted by 山桜 at 16:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月12日

蟷螂の日向ぼこ

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 一桁の冬の気温から一気に20度越えの温かさになったこの日、障子に日向ぼこをするカマキリの影が見えた。 

 『もう産卵は済んだのかな?』 
 『それとも産卵の為の英気を養っているのかな?』

 若しかしたら、ただ温まっているだけでなく、ガラスの反射光に餌の虫が寄って来るのを待っているのかもしれない。 だとしたら餌を捉える姿を見たいものと、暫く私も障子越しの太陽でカマキリと一緒に日向ぼっこをしていたが・・・

 『動いた!』

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と思った瞬間、カマキリは鎌と脚をグーッと張り出して、気持ちよく背伸びしただけだった。

 明日は一先ずの退院だ。 籠の鳥だった家人が帰って来る。
タグ:カマキリ
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2016年10月26日

富士山初冠雪

 最低気温が10℃以下となった昨日の冷気が残る朝、冬の使者ジョウビタキ(尉鶲)が庭にやって来て、
 ♪ ヒ・ヒ・ヒ、カカカカカ!♪
と高らかに鳴き、その仰いだ空の青さが嬉しくて散歩に出掛ければ、なんと富士山の初冠雪を拝むことが出来ました! きっと良いことが起きる前兆と思いたいです。

まだ頭の上の方だけの冠雪姿は、ベレー帽でも被ったようでちょっと可愛らしい?です。
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 今年登って来た奥多摩の山々もくっきりと望めました。
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     大岳山   御前山         御岳山

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寒い朝は昆虫たちも未だ動きが鈍いので、近寄って撮影しても逃げません。 すばしっこいトンボもこんなに大人しくしていました。 胸の模様が良く見えませんが、アキアカネでしょう。 
posted by 山桜 at 20:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

小網代の森 チゴガニのダンス

 皇后陛下のお誕生日のお言葉の中に、7月に天皇陛下と小網代の森を歩かれ、浜辺でチゴガニのダンスをご覧になられた思い出が綴られていました。 私もこの7月、同じチゴガニのダンスを見る研修に参加していたので、嬉しくなって写真を引っ張り出してきました。 甲羅が1センチ程の小さなカニなので、浜辺に這いつくばるようにしなければ見ることが出来ません。 両陛下のそんな微笑ましいお姿をつい想像してしまいました。 動画も撮ったのですが容量が大きすぎてブログにアップできず残念です。

チゴガニ(稚児蟹)は、巣穴から出てくるとハサミを上げ下げしてメスを呼び込みます。
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その愛らしい様子がまるでダンスを踊っているように見えて、ついつい魅入ってしまいますが、更に小さく地味な(甲羅が赤っぽい)メスが寄って来ると・・・

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こちらは別種のカニですが、このようにオスは巣穴に脚をかけつつメスを呼び込み、近づいて来たメスを捕まえると、巣穴に引き込みます。 力づくで強引ですが、オスも遺伝子を遺す為に必死です。

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こちらもまた別のカニのペア♀♂? 形は良く似ているので、上のカニのアルビノ(色素欠乏症)かもしれません。

神奈川県の小網代の森の公式ページです。 YouTube等で探すと動画も色々みつかります。
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2016年10月01日

「秋の花・裏高尾ハイキング」


このハイキングは、2度目の参加ですが、前回通った道が工事中の為、登り道がコース変更になっています。
去年の同ハイキングの記事はこちら⇒ 「裏高尾・秋の花探し」なんと、編集途中のままでした(。。;)こんなのばっかり・・・すみません。  

コース:
日影沢バス停〜桂広場〜郵便道〜江川杉前〜山頂下トイレ〜山頂(昼食)〜一丁平方面階段下〜右の巻道〜三叉路合流点から高尾山方面へ戻る〜お花道〜山頂下三叉路〜右の巻道〜富士道〜薬王院〜女坂〜ケーブル山頂駅上ベンチ

本番では、殆ど写真は撮ることが出来ませんので、下見とリハーサルの時の写真を参考に載せておきます。

下見:9月1日(晴れ) 
前日まで降り続いた大雨で日影沢は増水していましたが、流石に豊かな森の土壌で濾過された水は、あくまでも澄んで木漏れ日に輝いていました。
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シュウブンソウ(秋分草)キク科

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ガンクビソウ(雁首草)キク科

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キンミズヒキ(金水引)バラ科 花と実

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イヌトウバナ(犬塔花)? シソ科

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ムカゴイラクサ(零余子/珠芽刺草)イラクサ科

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左・ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)バラ科
右・オオガンクビソウ(大雁首草)キク科

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左:キバナアキギリ(黄花秋桐)の蕾 シソ科
右:イタドリ(虎杖)

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スミレのシェアハウスでは、ヒカゲスミレの閉鎖花が実を付けていた。

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ヤマホトトギス(山杜鵑)

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きのこ 未同定

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左:キツリフネ(黄釣舟)
右:アオハダの落枝についていた赤い実

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ノハラアザミ(野原薊)キク科

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ツリガネニンジン(釣鐘人参)

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左:ヒメガンクビソウ(姫雁首草)キク科
右:コウヤボウキ(高野箒)キク科

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アキカラマツ(秋唐松)キンポウゲ科
マツカゼソウ(松風草)ミカン科

P9012597 (440x293).jpgノササゲ(野大角豆)マメ科 

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上左:シモバシラ(霜柱)シソ科
右:モミジガサ(紅葉傘)キク科

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ツルニンジン(蔓人参)・ジイソブ(爺斑) キキョウ科

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キハギ(木萩)マメ科

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ネコハギ(猫萩)マメ科

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ウバユリ(姥百合)の実

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ホウチャクソウの実
ヤブミョウガ(藪茗荷)の実

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ウラジロ(裏白)二枚の葉が青い内にその間(股)から新芽(次世代)が生まれることから、脈々と子孫繁栄を連想し縁起が良いので新年の鏡餅の飾りに用いられる。 名前は葉裏が白いことから 

リハーサル9月8日(台風余波)
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左:アズマヤマアザミ(東山薊)キク科
右:オオヤマハコベ(大山繁縷)ナデシコ科

P9082647 (210x140).jpgP9082657 (210x140).jpg左:ウワバミソウ(蟒蛇草) イラクサ科
右:シモバシラ(霜柱) シソ科

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左:ボントクタデ(ぼんとく蓼)タデ科

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左:大ミミズに襲いかかるクガビル
右:アズマヒキガエル(東蟇蛙)

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左:モミジガサ
右:ムカゴイラクサ

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オオバウマノスズクサ(大葉馬鈴草)の青い実と爆ぜた実

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カラスザンショウ(烏山椒)の実
タイアザミ(大/痛薊)

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キバナアキギリ(黄花秋桐)
ヌルデ(白膠木)

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ガマズミ
ウメモドキ(梅擬)

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左:ウワミズザクラ(上溝桜)
右:ノダケ(野竹)

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左:シラヤマギク(白山菊)
右:ツルリンドウ(蔓竜胆)

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左:イヌショウマ(犬升麻)
右:カノツメソウ(鹿爪草)

9月15日(雨のち晴れ)本番
 朝、強い雨音で目が覚め、集合時には予報通り雨は上がったものの、やはりキャンセル者が多数、結果的に各班の人数は5〜7名程と観察会としては理想的な人数に落ち着き、参加された方々には好評でした。

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(撮影:プロ級カメラマンの参加者U氏)

 秋の花々は数歩進めばまた別の花が次々とみつかり、また屈まないと良く見えないような小花が多いので、あっという間に大渋滞! 野蕗、水引、金水引、藤甘草、盗人萩と果実がくっつき虫なもの多く、参加者のズボンや袖には知らぬ間に沢山のお土産が・・・種子の人間散布、大成功でした。

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ツリフネソウ(釣舟草)

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ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)バラ科

P9152708 (207x310).jpgレモンエゴマ(檸檬荏胡麻)シソ科

 マツカゼソウの臭気、レモンエゴマの檸檬香に驚き、ツリフネソウの赤紫とキツリフネの黄色、ミゾソバ、ツユクサ、ダイコンソウ、ユウガギク(柚香菊)、淡紅、青、黄色、白の色合いが上品に調和して秋草芝草の裾模様の如き美しさでした。

 日本のサルビアの仲間、アキノタムラソウの紫花は殆ど終わっていましたが、キバナアキギリの淡黄色は盛り。 イヌショウマ(犬升麻)は咲き始め、サラシナショウマ(晒菜升麻)は未だ蕾でしたが、花柄の有無・葉の形の違いを見て戴きました。

 いつものNTT道(萩原作業道)が工事中で郵便道を登ると、ヤマホトトギス、ムカゴイラクサ、ハエドクソウ等が見られましたが、道細く斜面は急なので、観察は控え山の静けさ沢の音などを味わいながら注意深く進みました。

 山頂は朝方の雨が響き人は少なめ。 ススキの群落越しに霧の晴れてゆく稜線を眺めつつ、ゆったり和やかに昼食を楽しんだ後、一丁平方面へ向かい右の巻道経由でまたぐるりと周遊し御花道を山頂方面へ戻るコースをとりました。 巻道はシモバシラの花が盛りで、年末年始にかけて見られる氷の華の様子もお伝え。

 三叉路合流付近でアキカラマツ、ツリガネニンジン、オオバウマノスズクサの実、お花道に入り、シラヤマギク、ツルニンジン、ツルリンドウ、ウラジロ、カノツメソウ等を観察。ススキが茂りすぎて歩きにくい上に、植物の種類も減少しつつあるようでもう少し手入れがあったら…と感じました。

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アマチャヅル(甘茶蔓)

 見過ごしてしまいそうな小さな花、華やかさはないが味わい深い花、葉裏に隠れるように咲く花、ハッとするほど鮮やかな実の色など、見つけ出すとしみじみ嬉しいのが秋の花や実たちなのだと思える素敵なハイキングとなりました。

【本文記載以外に観察できた主なもの】
花:シロヨメナ、ハナタデ、トキリマメ、アキノキリンソウ、クサギ
実:アオツヅラフジ、トキリマメ、ゴンズイ、クサギ、コブシ、
生物:トゲアリ、サワガニ、ハイイロチョッキリ、

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帰りは、何十年ぶりかで高尾山のリフトに乗って空中散歩を楽しみました。
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2016年09月25日

きのこ研修(長野)2

翌日は、ちょっと早く起きて、一人白樺と唐松の林の中を朝の散歩に出ました。
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朝日にキラキラ輝くレタス畑で深呼吸
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レンゲツツジ(蓮華躑躅)の花芽       瑞々しいコケ

切株からひょこひょこ丸いきのこがいっぱい! ホコリタケに似ているけれど、枯木から生えているので、
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タヌキのチャブクロ(狸の茶袋)? ハラタケ科

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左:ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)キク科 
右:オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科

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左:ミヤマママコナ(深山飯子菜)ゴマノハグサ科
右:ヨメナ(嫁菜)キク科        

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ハナイカリ(花碇)リンドウ科 の実と花

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右:カワラタケ?(瓦茸)サルノコシカケ科

赤く美しく食べられないきのこ達
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左:ベニテングタケ(紅天狗茸) テングタケ科
右:カラマツベニハナイグチ(唐松紅花猪口) イグチ科

名前は似ていても、こちらは美味しい
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ハナイグチ(花猪口)イグチ科

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左:クリタケ(栗茸)モエギタケ科(切株 倒木 多数束生 縁淡色)
右:ハツタケ(初茸)ベニタケ科(マツ林 傘に環紋 青緑斑 暗赤色乳液)

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アキノギンリョウソウの芽生え

魅惑的な深紫のきのこは、傘の裏もシックな紫色。 
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ムラサキフウセンタケ?(紫風船茸)フウセンタケ科

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ハツタケ(初茸)

八ヶ岳を臨みながらジャージー牛ミルクのソフトクリームを戴き中
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最後には久し振りに富士山が顔を覗かせて下さいました。 やはり、日本一!

 このような素晴らしい研修を企画し毎年積み重ねられてきた自然塾のU塾頭、きのこ名人でお料理の腕も抜群のI先生、きのこ愛溢れる塾生の皆さん、ご一緒出来て幸せすぎでした。 心より感謝申し上げます。
posted by 山桜 at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

きのこ研修(長野)1


(さて、キノコの同定は難しい・・・教えて戴いた記憶を辿りながらこれから順次名前を付けて行きますが、うろ覚え、記憶違いの可能性あり、あくまでも参考にしてください。)

きのこ研修とはいえ、道中の諸々に目が行くのはいつものことで・・・ 
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ヤマブドウ  右巨大キャベツ! カボチャが小さく見えます

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背丈が高かったので多分シオン?(紫苑)キク科シオン属
の花と蕾

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ナギナタコウジュ(薙刀香薷)シソ科ナギナタコウジュ属

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ミゾソバ?(溝蕎麦)タデ科イヌタデ属 花色・葉の形が少し異なるような・・・

やっとキノコ登場! と思えば、ハシバミの実に目が移る。
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駅前の植込みに発生していたきのこ達  ハシバミ(榛)カバノキ科ハシバミ属 の実

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ハナイカリ(花碇)リンドウ科ハナイカリ属

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ホコリタケ(別名キツネノチャブクロ他)ハラタケ科 〇幼菌のみ可食

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コガネニカワタケ シロキクラゲ科 
右△ヤマイグチ イグチ科(カバノキ類樹下・柄ササクレ模様・生食は不可)
 
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ハナイグチ(花猪口)ヌメリイグチ科 別名ジコボウ(長野・山梨)(カラマツ林の樹下・粘液に包まれる・傘裏黄色・幼若菌の傘裏に膜)

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美しくて美味しい◎タマゴタケ テングタケ科

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オオツガタケ(大栂茸)フウセンタケ科

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カラマツベニハナイグチ(唐松紅花猪口)イグチ科

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◎クリタケ モエギタケ科 倒木・切株(傘周辺淡色で被膜残す・多数束生)
Xニガクリタケ モエギタケ科 枯幹・切株(傘小黄色味に緑青色を帯びて不気味)

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◎クリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)フウセンタケ科 広葉樹下でしばしば群生(湿気で粘性・クモの巣膜)
右〇ズキンタケ(頭巾茸)
(茹でても歯ごたえ・色合い残りマリネや汁物向き)

白いきのこは森の中でとても目立つけれど、毒性の強いものが多いので要注意!
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左XXXドクツルタケ テングタケ科 猛毒の”死の天使”
(傘中高の平開・軸ササクレ模様・膜質ツバ・根元球形壺あり)
右 ?
     
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クロカワ イボタケ科

この子達を見るとメルヘンの世界に嵌って、ついつい撮りまくってしまいます。
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ベニテングタケ(紅天狗茸) テングタケ科
食べられはしなのに、これほど愛されるキノコも他にないですね。

スッポンタケ(鼈茸)スッポンタケ科 卵のような幼菌は柔らかな弾力あり、切って中を見てみると・・・
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こちらは(主に)美味しい茸たち、豊作です!
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左 ◎アカヤマドリ(タケ) イグチ科
右◎アカジコウ? イグチ科

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◎ヤマドリタケモドキ イグチ科
西洋で好まれる ポルチーニ(伊)、セップ(仏)の近縁種

P9242907 (207x310).jpgP9253015 (207x310).jpg〇△カラカサタケ(唐傘茸) ハラタケ科
(傘は開くと20cm程にもなり弾力あり握っても元に戻るのでニギリタケの別名・生食不可)

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カヤタケ キシメジ科
◎△ホテイシメジ(布袋占地) ヌメリガサ科
(カラマツ林内など・時に菌輪も・酒と一緒に食すと酷い二日酔い)

 さぁ、収穫したきのこ達を並べて本日のおさらい! う〜ん、幾つ憶えられたかなぁ?
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きのこ名人の先生のカゴの中
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採ってきたキノコは食べられるように始末するのがなかなか大変です。 上の先生のカゴの中のように、出来るだけ汚さないように採り、槌や枯葉などを落とし、崩さないように入れ方も考え、そっと持ち帰る気配りが後の仕事を楽にします。

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水で洗うと香り・旨味・歯ごたえ等を失うので、お湯を降りかけてきのこをきゅっと引き締めてから汚れを落とします。 この下拵えの作業に一番時間がかかりますが、美味しく戴く為の修行ですね。

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竈に火を熾して、お鍋に下ごしらえしたきのこを投入!

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様々なキノコの旨味が混然一体となって・・・絶品のキノコ鍋!

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上左:タマゴタケの特製ドレッシング・マリネ 上右:大人の味・クロカワの炙り焼き
中左:バスク風キノコと卵の炒め物 中右:カラカサタケの柄の炙りは、イカ燻風味
下左:アカヤマドリの断面 スライスしてあぶり焼き
   黄色くとろけてカスタードクリームのように甘くてビックリ!

下の「きのこ」タグをクリックすると、過去ログのきのこ関連のリストが出て来ます。 とんちんかんなのもあるかもしれませんが、お楽しみ頂けたら幸いです。
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2016年08月26日

オオトリノフンダマシ

長年自然観察が大好きで色々なものを見て来ましたが、こちらは、この日初めて遭遇した奇妙生物です。  まるでカマキリかカエルの頭のようなこれは、いったい何者? 
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更に近づいて見てみると、顔のように見える所が腹でその上に頭、そして前の方に脚を伸ばして重ねているクモの仲間でした。 
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オオトリノフンダマシ♀(コガネグモ科)10mm程 ♂2mm程

このジェル状にヌラッとした感じで鳥の糞に擬態しているとか。 鳥の糞に似ているかなぁ・・・どちらかと言えば、大きな目で威嚇しているタイプに見えます。 ケロロ軍曹に出てくるクルル曹長にも似てて(笑)あんまり怖く見えないのですけどね。 今度見かけたら、突っついて是非とも動いている所を見てみたいです。

やや粗目の横糸に大き目の粘球付きの円網を張って、蛾を専門に捕食するそうです。 粘度の高い球のついた横糸が経糸から外れやすい為、鱗粉のある蛾も一度捕まったらぐるぐる巻き! この粘球の威力を増すため、湿度の高い時に網を張り、その他の時はこの写真のように葉裏でひっそり休んでいます。
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2016年07月01日

巨樹めぐり・高尾山

 この日は、高尾山の巨樹めぐるハイキングのアシスト役。 下見には参加出来ず、本番はお客様が楽しまれている様子を撮っていましたので、ブログに載せられる写真は少ないですが、一部をご紹介します。

 因みに「巨樹・巨木」の定義は、 
地上1.3m(大人の胸高)で幹周3m以上の樹木 
と、1988年の環境庁の巨樹・巨木林調査の折に定めらました。

 1号路の沢沿いで見られた湿り気の多い所に咲く花々・・・
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キツネノボタン(狐の牡丹・キンポウゲ科)の花と実

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ハエドクソウ(蝿毒草・ハエドクソウ科) オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭・ユリ科)

P7011787 (210x140).jpg P7011786 (210x140).jpgマメヅタ(豆蔦・ウラボシ科)  ユキノシタ(雪ノ下・ユキノシタ科)
・マメでもツタでもなく、シダ植物   

P7011789 (210x140).jpg P7011791 (207x310).jpg
ヤマムグラ?(山葎・アカネ科)
・八重葎の仲間は名前も似通っていて覚えにくい。 姫四葉葎かと思ったが、葉の形から山葎のように思える。 

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アカショウマ(赤升麻・ユキノシタ科チダケサシ属)花穂・葉
・雄蕊と花弁がほぼ同じ長さ
・複葉の頂葉の基部が楔形(湾入しない)
・根茎の部分が赤い

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麦播きイチョウ
・麓の農家ではこの公孫樹の黄葉を見て、麦播きを始めたとのこと。

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火の無い所に謎の煙!? 結局何かは分からぬまま、シャッターを切りましたが・・・なんだったのでしょう?? 煙の臭いは感じませんでした。

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「天狗の腰掛杉」だったか? 天狗の目眩ましにあって上の方が良く見えず・・・

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「地蔵ブナ(通称)」 但し、鎮座されているのは、お地蔵様ではなく「弘法大師さま」とのことなので、「弘法ブナ」と呼ぶべきでしょうか、無粋なことは言わぬが花?

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モミ・樅は成長が早く巨樹になりやすいけれど、枯れるのも早く倒木が目立ちます。

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「美人ブナ」
 高尾山一の美しい姿を誇るブナの美人さんです。

 ちなみにブナは、白神山地に代表されるような寒冷・多雪地を好んで生育する冷温帯を代表する樹種で、高尾山の標高・気温では本来生育しない筈なのですが、現在も樹齢2〜300年程のブナが生育しています。 これは、今から2〜300年程前(江戸時代中期)が小氷河期であり、その時に南下し芽生え育ったブナの生き残りとみられています。 

 今もブナは実を付けていますが、芽生えてくるのは近縁のイヌブナばかりで、ブナの実生はみられません。 温暖化などの影響か、高尾最大の「元禄ブナ」はかなり弱っていた処を、平成23年、台風により倒されて枯死、現在は「将軍ブナ」が最大で、再び小氷河期でも訪れない限り、高尾山の70数本のブナは徐々に消滅していく運命を避けられそうもありません。 まぁ、その頃には、私も最早生きてはいないので確かめようもありませんが。 

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梅雨の晴れ間、こちらは植栽されたものでしょうが、紫陽花が盛りでした。
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2016年01月17日

たっちゃん池のかいぼり

都立狭山公園内にある宅部(やけべ)池、通称「たっちゃん池*」のかいぼり*見学会に参加しました。
普段は満々とわき水を湛えている宅部池(かつての農業用ため池)も水を抜かれて、このような様子に…
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但し、今回は予算の関係で、5年前のかいぼり時よりも水を抜ききれなかったようです。

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大勢のスタッフの方々が腰まで泥につかりながら、懸命の作業をされていました。

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かいぼりで出てきたゴミの山、そして本来ここには生息していないはずの外来種・オオクチバス(通称ブラックバス・北米原産)

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こちらは、レンジャーさんに捕まれてジタバタと空中でカエル泳ぎをしていたウシガエル(アメリカ東部・中部、カナダ南東部原産。 食用に導入された。 この太もも…むか〜し、中華料理として戴いたことがあるけれど(田鶏・デンチ―と教わった)淡白な鶏のささ身風だったような。 いざとなれば、捕まえて食べられるかな?) 

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ごっついコイの歯      二枚貝も見つかりました。

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手長エビやトンボの幼虫のヤゴたち(何トンボのヤゴかな? 小さいのはイトトンボの仲間)

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クサガメ(従来在来種とされてきたが、現在は大陸からの外来種とされる。 この地域での在来種はニホンイシガメのみ)と ウシガエル(前述)

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いつもはこの土手の縁まで水があります。 Tレンジャーさんが心を籠めて描かれたこんな池になったらいいな〜の図

今回のかいぼりでは、水生生物の調査・保護・駆除の他に、水生植物の埋土種子を甦らせる試みが実施され、池の一部に培地が作られており、どんな芽が出て来るか、とても楽しみです。

かいぼりによって確認された水生生物の表

*かいぼり(搔い堀り): 農業用ため池の維持の為、一定期間毎に水を抜き、たまった土砂を取り除いたり、池の底を天日で干して浄化したりする伝統的管理方法。 現在では外来種駆除・在来種の生息調査の役割もある。

*宅部池(たっちゃん池): 昔、たっちゃんという泳ぎの上手な子がこの池で溺れ、助けに入った兵隊さんも溺れてしまったという悲しい出来事があったことから「たっちゃん池」と呼ばれている。 約0.5haの旧農業用ため池、豊富な湧水量があり北川の源流。
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2016年01月12日

氷華シモバシラと御嶽神社初詣(下見・本番)

「初雪!?」この冬一番の冷え込み、終日曇りの予報にシモバシラ結晶の期待も膨らんでいたが、チラホラ降り続く雪模様にどうやらそれも怪しくなってきた。
  
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直に止むだろうと思っていた雪は、バスに乗り込む頃も降り続け、遂に雨具装着。 下見(12月21日)では開けていた眺望(左)もケーブルカーで標高が上がるにつれ徐々に雪景色(右)に。

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下見時には遠く雲の上に筑波山のガマ型双耳峰が望めたが(上)、本番では目前真っ白、心の目で想像(下)
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下見時の見晴らし台、藤棚とベンチ、沢山落ちていた藤のねじれた豆鞘と弾き飛ばされた豆たち。

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雪の下では、暖冬で早まって咲いたタチツボスミレや咲き残っていたアキノキリンソウが凍えているのだろうなぁ・・・

シモバシラの結晶は色々な条件(地中に水分がある。宿根草の根が休眠せず水分を吸い上げる余力を残している。 地上部の枯れた茎が毛管現象で水分を引き上げる。 その水分が少しずつ外に沁み出していく時、気温が零度を下回り且つ風が吹いて結晶が巻いて・・・)が揃わないと育たず、また気温が上がれば直ぐに溶けてしまう繊細で儚い氷の華なので、お目にかかるのはなかなか難しい。 御岳山では御師集落の古民家裏のカメバヒキオコシ群落などで見ることができる。 斜面の枯茎の根本に目を凝らすと・・・小さいながらも氷の華が一つ、2つ、3つ、初雪をまとった神秘的な姿で溶けずに待っていてくれた。
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下の写真は下見時のもの。 シモバシラと共に霜の結晶の美しさにも魅了された。
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雪化粧した茅葺屋根の古民家といつもの姿

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覆いかぶさるように聳える神代ケヤキにも雪がふりしきり、その豊かな懐に避難して来たか桃色の胸のウソが嘘か誠か数羽見え隠れしたように思えた。 

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御嶽神社へ向かう階段で天邪鬼を2匹、自分の中の怠け者をやっつける勢いでエイエイ!と踏みつけながら登る。 あれあれ、後方の足音がどんどんドスドス!と大きくなる(笑)

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ワンコの支えるベンチ と 狛犬たち    
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狛犬もこちらでは、眷属の大きな山犬=狼(オオカミ)たち  この奥には、彼等お犬様を祀る社もある。

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 本殿 神明造  明治11年造       常盤堅盤社(旧本殿)

【武蔵御嶽神社】
 御祭神 元は蔵王権現を祀り、明治以降は、
   櫛麻智命(くしまちのみこと) 占いの神
   大己貴命(おおむなちのみこと) 大国主命の元のお名前、出雲で国造
   少彦名命(すくなひこなのみこと) 医薬の神 大国主命と共に国造
   日本武尊(やまとたけるのみこと) 熊襲征討・東国征討の古代の英雄
   廣國押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)安閑天皇=蔵王権現

拝殿 入母屋造 元禄に改築、天保に修復、明治に檜皮葺から銅板葺に改修。
本殿 神明造  明治11年造 旧本殿は常盤堅盤社へ移築

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大口真神社 日本武尊をお守りした白狼=お犬様=大口真神を祭る
ここが御岳山山頂929mにあたる。 元々は、おおかみ信仰なのではないだろうか。

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奥の宮遥拝所 日本武尊を祭る奥の宮の峰を遥かに拝することが出来る。 
奥の宮の峰=男具那の峰(なぐなのみね)、甲籠山(こうらさん、こうろうざん)

手水での柄杓を用いた清めの作法、参道の歩み方、参拝作法などをお伝えしつつ、雪の中の初詣で一層心身も清められた。

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水瓶に張った氷  今年は殊の外開花期間が長い「十月桜」
レンゲショウマ と ヤマユリ の 種を飛ばした後の実鞘

御嶽神社での参拝の後、新たな気持で大楢峠へ向かう。
最初の沢を渡ると、そこは行き交う人も無い静寂な山懐、しんしんと降り続ける雪の中を笠地蔵の如き一行が進む。 ハンモック型の蜘蛛の巣に新雪がふわりと積もった様子は、作りかけの綿菓子のようで束の間の淡き美の切なさが沁みる。P1120030 (400x267).jpg

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ミヤマシキミ(深山樒・ミカン科) イイギリ(飯桐)入りのフン?ペレット?

イイギリは小さな赤い実を房状にして沢山着けるが、どうやら不味いらしく不人気でいつまでも木に残っている。 他に食べる物が無くなって口にしたものの、不味くて吐き出したのか、不消化で排出されたものか、どちらにしても実から種を出した形で散布して貰えたので、イイギリとしては成功なのだろう。

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倒れ伏した峠のシンボル大楢にも等しく雪は降り積り、滅びた古代の恐竜が深く永い眠りについたように横たわっていた。

明るい平坦な尾根道に出ると、積雪の中にリンドウと思しき葉が沢山。 辛うじて花弁を残していた株があった。
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雪の中でお客様が赤い実を発見! リンドウはリンドウでもツルリンドウだったのだ。 もしかすると上の写真の花が実ったものかもしれない。 探さずにして2度も同じ個体に出会えるとは嬉しい。 
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実際に目で見た時には、ツルも見えず地面から上向きに咲いていたので、まさかツルリンドウとは思わなかったが、リンドウ科で赤い液果を着けるのは、ツルリンドウのみということなので、間違いなさそうだ。

同じ道の目線の高さで揺れる追羽根(衝羽根)形のツクバネの実も次々とみつかり、その愛らしさに歓声が上がる。 自然の造形の繊細さ不思議さ見事さには、驚かされ見飽きることがない。
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やがて長い下り道の果て、どこからか聞こえて来る有線放送?の音に人里を感じつつ車道へ出る。 ニジマスやヤマメの養殖場の辺りにはそれらを狙う白鷺(コサギ)が…
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眼下に氷川の碧く澄んだ清流を眺め奥多摩駅へ。
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そば処「おく」の手打ち田舎蕎麦 ビア・カフェ「バテレ」の生ビールたち
 
[コース] 
JR御岳駅(9:20)〜(バス)〜滝本駅〜(ケーブルカー)〜御岳山駅〜駅前広場〜御師・馬場家裏〜武蔵御嶽神社〜大楢峠〜城山分岐〜JR奥多摩駅(14:30)
posted by 山桜 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

高尾山 陽だまり尾根・初詣ハイキング


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   ケーブルカー駅も新春の装いでお出迎え

新年最初の森林インストラクター活動は、冬でも陽光たっぷり高尾山の南向き・稲荷山尾根を登りながら冬越し中の植物などの観察、薬王院(高尾山薬王院有喜寺)の歴史や文化を学びつつ、正月の高尾山の雰囲気を楽しむハイキング企画にアシスト参加。 

集合場所の小公園は日陰で寒さに凍えたが、稲荷山の尾根道はお日さまキラキラ、真っ青な空に伸びる冬木立を仰ぎながら登るにつれ、身も心も温まる。

ふわ毛をまとってぶら下がる藪紫式部の実があちこちで目を引き、『カワイイ!』と人気者に。 艶やかな青葉の中に赤く色づき始めたアオキの実は、ヒヨドリの口にピッタリの大きさ、人里から鳥が運んだか葉の下にぶら下がる万両の赤い実もあちらこちらで見られた。
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アオキ(青木・アオキ科)        マンリョウ(万両・ヤブコウジ科)

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リョウブ(令法・リョウブ科)の冬芽はナポレオンハット  テン?のフン
 
ゴンズイの割れた赤い実と中から顔を出した黒い種は、赤色で目を引きつつ、赤より黒がより熟して美味しそうに見えるという「2色効果」があるらしい。

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カンアオイ(寒葵)      イタビカズラ(イタビ蔓・クワ科イチジク属)

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クロミノウメモドキ(黒実梅擬・クロウメモドキ科) クロモジ(黒文字・クスノキ科)の冬芽・花芽

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ヤブコウジ(藪柑子・ヤブコウジ科)の群生

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キジョラン(鬼女蘭・ガガイモ科)の実鞘から飛び出す綿毛

頂上ではぼんやりながら富士山のシルエットを眺められ、早まって咲いた鶯神楽にも出会えた。 本来の春には、釣鐘上にぶら下がって咲くので何だか、早く咲きすぎて寒さに身を縮めているように見えた。 陽だまりの石碑の影にはこちらも季節を見誤ったクサイチゴの白い花
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ウグイスカグラ(鶯神楽・スイカズラ科)  クサイチゴ(草苺・バラ科)

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マルバノホロシ(丸葉保呂之・ナス科 ホロシ=ヒヨドリジョウゴの古名)

その他に観察できたもの
【実や種】赤い実(深山樒、莢蒾ガマズミ、深山冬苺、蔓竜胆、飯桐、山茱萸、真弓など)、青・黒い実(蛇の髭、姫(非)榊ヒサカキ、など)、その他(定家蔓の種、高野箒・長葉高野箒・柏葉白熊ハグマの比較など)

【冬芽】花筏(ゴムのような感触)、藤木(葉柄内芽)、白木(森の小人)、ガマズミ(王冠)、コバノガマズミ(バンザイ)、紫式部(裸芽)、油瀝青アブラチャン(グーの花芽が上)、檀香梅(花芽タマネギ・柄ナシ)など

【その他】 榊とヒサカキ、柊(葉のとげの有無)、青肌(短枝の発達)、柏・山香コウバシ(茶色の葉が残る)、上(占)溝桜ウワミズザクラ(ブツブツの落枝痕)、樅・榧・犬榧、杉・桧の見分け方など

昼食後、薬王院へ初参りです。

薬王院(高尾山薬王院有喜寺)
成田山新勝寺・金剛山金乗院平間寺(川崎大師)と共に関東三山の一つに数えられる。
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本尊:薬師如来(行基が祀り開山)
飯縄(いづな)大権現(俊源が祀る、以後修験場として繁栄)
(白狐に乗り不動明王他多様な仏が神として権現した姿)

奥の院・裏 浅間社(富士信仰、富士山の遥拝所)
奥の院・不動堂(末広がりの扇垂木・ここでのみ見られる)
飯縄権現堂本社(三殿一体の権現造り・鳥居あり・神仏混淆)

四天王門、浄心門、杉苗の寄進札、蛸杉、猿園前(一両〜万両の鉢植え)と見学し、ケーブルカー駅近くのベンチ広場で振り返り、無事解散。  新年を迎え初のハイキングは、青空と陽光、年初の山歩きに意欲溢れるお客様に恵まれ、初春に相応しい笑顔いっぱい朗らかで賑やかな集まりとなった。 気持の良いスタートを切れて、皆々さまに感謝の一日、ありがとうございました。
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2015年12月21日

御岳山・シモバシラ ハイクの下見

2016年1月12日の本番の記事と合わせて書きましたので、そちらをご参照ください。
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2015年09月10日

裏高尾・秋の花探し

 夏の終わり〜秋の花々を探して裏高尾・日影沢からのハイキングの下見・リハーサルの記録です。 春の花々に比べると控えめで、注意深く探さないと見過ごしてしまうこともありますが、それだけに探し当てた時の嬉しさはまた格別でした。 

センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属 
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センニンソウはクレマチスの仲間で、花後にできる種の白い毛を仙人の髭にに見立てたのでしょうか。 良く似たボタンヅルは葉が牡丹に似て三出複葉に切れ込みがあることで区別できます。

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フジカンゾウ(藤甘草)マメ科 の花と種 
ヌスビトハギ(盗人萩)と似ていますが、花も種も大きく、葉の形が異なります。
フジカンゾウは写真には写っていませんが甘草に似た羽状複葉、

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ヌスビトハギ(盗人萩)は三出複葉
 
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オオヤマハコベ?(大山繁縷)ナデシコ科ハコベ属
スパナ型の中裂した花弁、花弁より長い萼片、花弁より長い雄蕊が特徴だが、ルーペの力を借りねば確認は難しい。(10倍撮影を拡大表示)

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ガンクビソウ(雁首草)とオオガンクビソウ キク科ヤブタバコ属
筒状花だけで目立たない仲間だが良く見ると面白い形をしていて、オオガンクビソウはガクも含めて見ると、夏の花の女王「ヒマワリ」のようにも見える。

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ヤマホトトギス(山杜鵑)ユリ科ホトトギス属
ホトトギスとの違いは、葉の斑がまばらで目立たない、花は長い柄の先に散房状、花びらが反り返る(花びらの付け根がスプーン状に凹む) ヤマジノホトトギスは奥多摩ではよく見るが、高尾山では見られないそうだ。(未確認)

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マツカゼソウ(松風草) ミカン科マツカゼソウ属
日本に自生する唯一のミカン科草本  独特の香りを放ち、外来ハーブのヘンルーダ(コモンルー、ルー)と似た雰囲気

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ノブキ キク科
くっつき虫のタネには気付くが、小さな白い花は見過ごされることが多い。 しかし、その咲いていく過程ごとの姿は実に美しく、今年好きになった花の一つ。 

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ヤマトフキバッタ?          ハエカビに寄生されたバッタ
ハエカビに寄生され、身体の節を菌糸で縁取られたバッタを見て、思わず「きれい!」と魅入ってしまった私は変人でしょうか・・・『キモチワルイ』の先入観ナシでミンクのコートを羽織った貴婦人のようにも見えませんか?

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ジャコウソウ(麝香草)シソ科 キツリフネ黄釣舟 ツリフネソウ科

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ツリフネソウ(釣舟草) ツリフネソウ科
黄釣舟も釣舟草も園芸種のホウセンカやインパチェンスの仲間で、熟した実の莢に触れるとパン!とはじけて種を飛ばします。 インパチェンス(Impatiens)は、本来ツリフネソウ属のラテン名で、我慢できない、堪え性が無い、短気などの意味だそうで、英名では”touch-me-not"=「さわらないで」とも呼び、どちらも熟した種に触れると弾けて飛んでしまうことによります。

(編集中・・・)

〔下見9月3日、リハーサル9月10日 本番9月17日雨天中止〕
<コース>JR高尾駅北口・小仏行きバス乗車〜日影バス停下車〜林道入口(カツラ広場)〜 一丁平)〜高尾山頂 〜一億円トイレ〜5号路〜稲荷山コース〜京王高尾駅
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2015年07月07日

7月のきのこ(裏高尾)

7月の裏高尾の森の中で出会ったきのこたちです。

タマゴタケ(卵茸)テングタケ科
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艶めく赤い傘は縁にいくにしたがって淡いオレンジ色に、そこに繊細に並ぶ放射状の美しい条腺、傘の下にはフリルのような鍔、淡い黄色柄にはオレンジ色の波模様、足元には可愛らしい白い卵のような壺、均整のとれたプロポーション、なんという完璧なまでに美しいきのこでしょう! 神様の意匠の素晴らしさに、茫然と言葉を失い見惚れてしまいます。 本当の美しさが拙写真では伝わらないのがもどかしいです。

ああ、その上、毒性を持つきのこの多いテングタケ科でありながら、美味しいとは何事でしょうか・・・美しすぎて勿体ないけれど、その味を試してみたい、いや畏れ多いか。 

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ヒメスッポンタケ?   クロノボリリュウタケ
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倒木からニョキニョキと生えてきた白いきのこ・・・もう少し大きくなるのを見守りましょう。

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2015年07月06日

7月のきのこ(狭山丘陵)

(編集途中・・・きのこ同定中・・・素人が図鑑頼みで調べたものです。 美味らしい等の記述があっても、くれぐれも食用になさらないようにお願いします。)

雨の後で傘が濡れている者が多く、タダ濡れているのかヌメリがあるのか写真だけでは難しく、今後は観察時に要記録です。

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ノウタケ(脳茸)幼菌        ホコリタケ(埃茸)幼菌

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ヘビキノコモドキ?       ?@

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テングタケ? 幼菌       ?A    

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DVC00431 (210x158).jpgムラサキヤマドリタケ? イグチ科 (色姿怪しく食欲が湧かないが、洋風料理向きで非常に美味らしい・・・この辺りでは人知れず朽ち果てている)

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クロハツ? 有毒

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シロハツ

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ヒイロタケ              ?G

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DVC00416 (210x280).jpgDVC00418 (210x280).jpgDVC00433 (210x280).jpg
クロノボリリュウタケ

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?O枯葉に生える

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カレエダタケ
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2015年05月28日

石斛と初夏の花々(高尾山)


 先日の高尾山グリーン・クリーン作戦参加は、ガールスカウトの少女達が動き回るのを追いかけるばかりで満足にお役に立てず、森林インストラクター1年生としての初アシストは、「石斛と初夏の花々を訪ねて」となり、この日は一週間前の下見にやって来ました。 

 先輩方のお話では、今年のセッコクの開花は例年に比べてかなり早いそうで、この写真のように大株が満開!で、まるで杉の木に桜が咲いたような様子に感激だったのですが、先週はもっとすごかったのだそうです。 来年はその一大花盛りを是非ともこの目で見てみたいものです。 香りもほんのり漂ってきたような、気のせいのような・・・

 (植物などの特徴は、今まで覚えて来たこと、先輩方に教えて戴いたこと、図鑑などで調べたこと、自分の意見や感想のまとめですが、皆様に見て戴いて更に正確を期していきたいと思いますので、誤りがありましたらお知らせ頂けると助かります。)

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セッコク(石斛) ラン科 常緑多年草 
 ・空中湿度の高い谷筋の杉の枝などに着生する。
 ・芳香があるが、高所に咲く為なかなか確かめにくい。
 ・漢方薬名「石斛」 健胃・消炎・強壮・美声薬等 
  「人参」に匹敵する薬効とみなされる。
 ・別名「イワグスリ」「イワトクサ(岩木賊)」
 ・古名「スクナヒコナノクスネ」
  (少彦名/少名毘古那神=医薬・酒造等の神様)
 ・東洋蘭としての名は「長生蘭」で品種名多数。
 ・デンドロビュームの仲間で矮性種の交配親ともなる。
 ・「斛(さか)」=古い堆積の単位 1斛=10斗(180ℓ)
  それでは何故、「石斛」の名がついたのだろうか?
  茎の節目を計る升に見立てたのだろうか?
 ・岩に着く株を「石斛」、木に着く株を「木斛」と
  呼んだらしいが、現代日本で「木斛」といえば
  常緑樹で庭木に人気の「モッコク」なのでややこしい。

 頭上の石斛ばかりでなく、足元にも様々な初夏の花々が咲いていてくれました。
 
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サイハイラン(采配蘭) ラン科 常緑多年草
 ・和名は、花穂を軍陣を率いた「采配」に見立てて。
 ・別名「ハックリ」「ホウクリ」鱗茎を焼くと栗に似た味
 ・生薬名「采配蘭」 胃腸カタル、ひび・あかぎれ薬

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ギンリョウソウ(銀龍草) シャクジョウソウ科(旧イチヤクソウ科)多年草
 ・和名は、葉緑素を欠いた半透明の下向き筒状花を
  龍の顔に見立てて。
 ・別名「ユウレイバナ」「ユウレイタケ」など
 ・漢名「水晶蘭」
 ・キノコの仲間のようだが、赤茸菌類が樹木の根に
  作る菌根への寄生植物。
 ・柔らかそうだか触ると意外に固い。
 ・覗き見ると雌しべの柱頭部分が青い。

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イナモリソウ(稲森草) アカネ科 多年草
 ・和名は、三重県菰野の稲森山で発見されたことによる。
 ・別名「ヨツバハコベ」
 ・花色は白〜青みの強いものまで巾あり

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ウメガサソウ(梅笠草)     ヤマニガナ(山苦菜)
イチヤクソウ科               キク科
                      ・花弁数7〜10枚

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ハナイカダ(花筏) の若い実   サワハコベ(沢繁縷)
 ミズキ科 落葉低木         ナデシコ科 越年草
                   ・花弁とガクの長さがほぼ同じ
                   ・花弁の先が中裂    

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(オカノ?)タツナミソウ(立浪草)シソ科


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美人橅 高尾三名橅の一つとのこと。
 すらりとした姿に繊細な枝ぶりのやさしげな姿が「美人」の名の由縁でしょうか? 長く人々に愛されてきた木には、人それぞれの思い入れがあるようです。
タグ: 高尾山
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2015年05月22日

苔研修@高尾

高尾山コケ研修会の記録です。

コケ(蘚苔類)とは:
 @陸上に住み、
 A胞子で増え、
 B維管束を持たない
 C植物のこと

その他のコケの特徴:
 @体が小さい
 A水分・養分を吸収する「根」がない
  (仮根には固定機能のみ)
 B水分を体全体で吸収する

コケ類は、
 @蘚(セン)類:茎葉体(茎と葉に分かれている)
 A苔(タイ)類:主に葉状態(茎葉がわかれていない平たい体) 
 B角苔(ツノゴケ)類:胞子体がツノのような形をしている 
に分類される。

講師: 鵜沢美穂子氏(ミュージアムパーク茨城県自然博物館 学芸員)
苔観察に必要な道具: ルーペ、ピンセット、霧吹き、採取用のケース等

先ずは高尾山口の線路の向こう側にご鎮座の氷川神社さまの境内の苔を観察。
ふつう、石につくコケは木にはつかない。 すみ分けているようだ。

参道脇の石垣には、
・ギンゴケ(銀苔)  :白緑〜灰緑の群落を作る。都会〜高山まで日本全土、世界各地、南極大陸にも分布。
・ハマキゴケ(葉巻苔):乾燥した場所を好む。乾くと葉をすぼんだように巻く。霧吹きで湿らせると茶色く見えていた葉を開いて緑色に。  
・コメバギボウシゴケ(米葉擬宝珠苔):深緑色。 垂れ下がる傾向。

桜の老木の幹には、
<蘚類>
・サヤゴケ(鞘蘚):葉が茎を包むように付く。 小さな塊を作る。
・タチヒダゴケ(立襞蘚):剿Xにヒダ 
・コモチイトゴケ(子持糸蘚):一年中みられる
・ホソミツヤゴケ(細身艶蘚):長い房、光沢、平たい印象

剋浮フ縁が赤く花のように愛らしい、それが湿気を与えると閉じる…の実験をしたのはどのコケだったか?? その剋浮燗重構造になっていて中だけ閉じて外は開くという芸当も見せてくれる。

<苔類>
・カラヤスデゴケ:黒っぽい 雌雄異株 丸い花被の先が花のように開く 腹面に腹葉、腹片あり 腹片の中に水分や虫が入る
・フルノコゴケ:アオサノリっぽい
・チヂミカヤゴケ:深緑でモソモソ

本殿傍の地面では、
<蘚類>
・コツボゴケ:細胞が大きい 葉先に小さなツボ
・キャラボクゴケ:ホウオウゴケの仲間
・ナガヒツジゴケ:葉が細かい毛のよう
・ツクシナギゴケ:葉に鋸歯がある

高尾山6号路
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トヤマシノブゴケ(富山篠生蘚)

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ジャゴケ(蛇苔)            高尾蛇苔(艶無く紫色帯びる)

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      ?                オオトラノオゴケ(湿)

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   チャボスギゴケ

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   リボンゴケ

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   アラハシラガゴケ?
湿度の高い所の杉の大木などに群生

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  キヨスミイトゴケ
湿度が高く空気のきれいな環境にしか育たない

地面に這いつくばる様に夢中で観察を続ける不審な集団に、通りかかる方々から
 「何を見てらっしゃるのですか?」
と不審げに問いかけられ、我に返る。 

 背筋を伸ばせば目の前には可憐な白い花も咲いているというのに・・・
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   マルバウツギ

 それでもずっとずっと知りたかったコケの世界の入口に立てたようで嬉しい。 世界を広げて下さった鵜沢先生に感謝! そして、もっと接写のできる良いカメラが欲しい!とつくづく思う。

[コケ用語]
 中肋(チュウロク): 蘚類の葉の中央の筋状に見える部分
 パピラ(乳頭): 細胞壁の外側の突起
 凵@:蘚類の胞子体の頭頂部の膨らんだ部分
 剿X:蘚類の凾覆うもの 様々な形がある
 剋普F凾フ口部の周囲にある歯状のもの 様々な色・形      

(ものすごく日が経ってしまってからのまとめで、撮った写真が何か分からなくなってしまったもの多数・・・追々調べてみます。)
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2015年05月21日

ハラビロカマキリ孵化

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2階のベランダのオリーブの幹に
産み付けられていたハラビロカマキリの卵のう(卵鞘)
ハラビロカマキリのお腹を下から見たような形が特徴
(ちょっと磯の生物、ヒザラガイにも似ていませんか?)

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ちびっこカマキリが孵化してパラパラと散り出した! 

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数ミリの小さな身体ながらも、ハラビロカマキリらしく
やや広めの腹をグイッと上に折り曲げて威嚇のポーズ!
他のカマキリの子よりも黒目が大きく目立ってとても愛らしい。

他の種類のカマキリについては、下のタグの「カマキり」や「孵化」をクリックすると関連記事のリストからご覧になれます。

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2015年05月11日

アオゲラのヒナ

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異様にケタタマシイ鳴声がして窓の外を見ると、
電柱の天辺近くアオゲラのヒナが
右往左往しながら狂ったように声を振り絞ってる。
未だホヤホヤした羽毛に短いシッポのあどけない子。 

うっかり巣立ちしたものの、心の準備が出来ていなかったのか?
親鳥に助けを求めているのか、
一緒に飛び立った兄弟を探しているのか?
いくら叫んでも、もう多分、だれも助けてはくれないよ。
当分ひとりぽっちで生きていくしかないんだ。 
せめて声嗄れるまで訣別の名乗りをあげて、征け!
posted by 山桜 at 13:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする