2012年12月09日

初冬の散歩道

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 落葉松の黄葉モミジの紅葉も今は散り、漣に揺られ静かに水底へ沈んでいく時を待っている。 水面が風の通り道を教えてくれ、鴨たちはその風にハヤブサの影を感じ身を寄せる。 昼の温もりが連れ去られぬ内に家路を急ぐ私の背を、夕日が押し夕闇が追いかける。 辿り着いた玄関で振り仰ぐは、恐ろしい程の茜雲。 

 (最低気温、-2℃。 初冬から真冬?に突入の日に。)
 
タグ:私の散歩道
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2012年11月14日

お茶の花

 先日、「炉開き」という名の椿がお茶の花に似ていると書いたのですが、意外に目にはしていてもお茶の花と気付いてない方も多いようです。 茶畑では樹勢を保つために花を摘んでしまっても、こちらでは民家や畑の生垣などにも沢山のお茶の木が植えられており、そこではほのかな香りを放って咲き放題です。 福々しく実って三つに割れた莢から零れ落ちるお茶の実を集めて遊んだ記憶も懐かしいものです。

 「茶の花も口切ひらくつぼみ哉  回山」

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 (新茶を詰めておいた茶壺の)口切の茶事の頃にお茶の花の蕾もまた開き始めるという自然の妙。 その蕾のころんとぶら下がる可愛らしさは椿には無い素朴さです。 五弁ある花びらの2弁が小さくてどこか不完全な様子も侘びていて、流石はお茶の花…なのですけれど、茶花には用いられているのを見ないように思います。 

 山茶花が茶花として入れられないのは、名に「茶」の字が入っているので重複しないよう遠慮するのだとか、「さざんか」という語感が「さんざん」を連想して喜ばしくないのだとかうかがいます。 お茶の花もやはり(表流では)侘び寂びの心から重なりや尽くしを避ける傾向があるので、用いられないのでしょうか。 それとも、大切なお茶の木の枝を切るのは畏れ多いという気持ちからでしょうか。

 チャの学名は「Camellia sinensis(中国の椿)」ですし、「素椿」とでも名付けてそっと仲間に入れてやりたい気持ちです。 (「素」の漢字には、染められていない白絹、白いという意味もあります。)

 そういえば、近頃「お茶の花」に含まれる「フローラテア・サポニン(茶花サポニン)」にダイエット効果があることが認められ、有名メーカーからも清涼飲料やサプリとして製品化されています。 余り人に気付かれることなく楚々として咲き続けていた白い小さな花は、俄かに注目が集まって嬉しいような恥ずかしいような気持ちでますます俯いてしまうかもしれませんね。

 お茶の花の花言葉:「追憶」「純愛」 

タグ:茶花 椿
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2012年10月08日

百舌鳥鳴きて椿開く

 キィチィーキチキチキチキチ…
雨上がりの澄んだ青空を切り裂くように
屋根のてっぺんで百舌鳥が高らかに秋を告げ
秋一番の椿「炉開き」が初めての花をほころばせました。
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 お茶の花を淡い桃色に染めたような小さな愛らしい椿です。
慈しみ育てたお花を分けて下さり、ありがとうございました。
優しい笑顔を思い浮かべながら大切にいたしますね。
タグ:モズ 椿
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2012年10月05日

お彼岸過ぎの彼岸花

 今年はお彼岸の間に彼岸花が間に合いませんでした。 多少の前後はあったとしても、お彼岸中に彼岸花が咲かなかったのは、私の記憶の中では今年が初めてです。  その代り、お花の勢いがとても良いようで、出番を待って待って一気にポンポン!と弾けてしまったかのようです。

 試に同じ場所で撮影した3年前のヒガンバナと今年の花を比べてみました。

<2009年9月17日のヒガンバナ> 
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<2012年10月4日のヒガンバナ>
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 3年経って分球し花数も増えていますが、何よりやっと咲けた〜!という花の勢いを感じます。 09年よりも花茎が少し短いのは、花芽が顔を出してから開花までの日数が短かったからかもしれません。 お彼岸から1週間以上も過ぎてしまって、お花も早く早くと気が急いたのかもしれませんね。 
タグ:ヒガンバナ
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2012年05月01日

庭に高級きのこ!

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アミガサタケ(編笠茸) 英名:モレル 仏名:モリーユ アミガサタケ科
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半分に割ってみたら、中は空洞でした。

何年前かの奥多摩キャンプでみかけた、フランス料理の高級食材「アミガサタケ」が庭の通路の片隅にひょっこり顔を出していてビックリ!  日本では、やはりこのちょっと不気味な風体が敬遠されるのか、食用として注目されませんね。 私も食べてみる勇気は出ませんでした。 (ひらりんなら食べちゃうんだろうなぁ…尊敬) あちらでは、干したものを戻して用いることが多いようですが、なるほどこのまま放っておいたら、一週間ほど腐りもせず段々と干からびていきました。 また生えてきたら、次はちょっと考えてみようかな…食べること。
posted by 山桜 at 19:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

セミの初鳴き記録'05〜'11

 ブログを書き始めたのが2005年の6月、こんなに続くのだったら、もう少しマメに色んな記録をとっておけば良かったと思っても後の祭り。 せめて今まで、ちょこちょこと記録しておいたセミの初鳴き日をまとめておきます。 「初鳴き日」といっても、あくまでも私が気付いてメモした日です。

地域: 東京都 多摩北部



 年 ニイニイゼミ  ヒグラシ ミンミンゼミ アブラゼミ ツクツクホウシ クマゼミ
2005  記録なし  7/13   7/20   記録なし   8/17   鳴かず
2006  7/11   7/7    7/8    7/7     8/9    8/25
2007  記録なし  記録なし  記録なし  記録なし  記録なし   記録なし
2008  7/10   7/14   7/22   7/10   記録なし   鳴かず
2009  7/7    7/11   7/15   7/13    8/4    鳴かず
2010  7/13   7/14   7/17   7/17    8/6    鳴かず
2011  7/5    7/12   7/22   7/25
 

今年は蝉の初鳴きが遅いと思っていましたが、ニイニイゼミ、ヒグラシは平年並み、ミンミンゼミはやや遅めで、アブラゼミはこの7年間で一番遅い初鳴きでした。 前にも書きましたが、私が子供の頃の東京(杉並区)では、アブラゼミが全盛でミンミンゼミの声は御茶ノ水(千代田区)の方まで行かないと聞けませんでしたので、今でも蝉といえばアブラゼミ、アブラゼミが鳴かないと夏が来た気がしないようです。 
posted by 山桜 at 16:29| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月14日

日本の花に寄せて

 東京ではお盆の入りを迎えた地域も多い13日、我が家で初めて山百合の花が咲きました。 これまで何度か栽培を試みましたが、病気が発生して上手く育ったことがなく、昨年は出来るだけウィルス感染の恐れのない清潔で水はけの良い土壌と自生地に似せた環境を用意し万全を期しましたので嬉しさも一入です。 

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山百合 2011-07-13
 
 見事に膨らんだ蕾が弾けると、まるで宇宙の始まり「ビッグ・バン」!のように溢れるエネルギーを放出。 その造形は縄文時代の火焔土器のような力強さ。 子供の頃は、この毒々しい斑点や派手な色合いが好きではありませんでしたが、本能的に山百合の持つ妖しい力に「畏れ」を感じていたのかもしれません。 

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野花菖蒲 2011-06-19

 山百合の野生の獣のように大らかな美しさを見ていたら、その対極、どこか文化的に洗練された美しさの野花菖蒲を思い浮かべました。 どちらも日本で生まれたままの姿の原種植物。 日本人に備わる天然の大らかな姿、清らかに己を律して正しく生きようとする姿が、それぞれの花に重なるように思えました。

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河原撫子(大和撫子)2011-06-19

 かと思えば、この河原撫子のように控えめで恥ずかしがりや、それでいて踏まれても踏まれてもへこたれず枯れることなく、何度も花を咲かせる強かさも持っています。 どの花が好きかと問われれば、撫子と答える人が少なくないかもしれません。

 山百合のように自由に生きたい、野花菖蒲のように気高く生きたい、けれど私は撫子の花…と思ってしまうのも、日本人っぽい所でしょうか。 あちらは向日葵、私は月見草…なんて仰った方もいましたね(笑) 

 いやいや同じ「なでしこ」でも、今は「なでしこJAPAN!」でしたね〜☆ 撫子のイメージも大いに様変わりの大活躍でした!! 

 日本の人々は古の頃より、天地(あめつち)の森羅万象を足元の草から夜空の動きまで大いなる好奇心を持って見詰め、その理(ことわり)に学んできました。 私は大宇宙の果てまでこの目で見ることはできませんけれど、夜空を見上げ身近な草花に親しむことが人一倍大好きです。 日々異なる姿で語りかけてくださる大きな小さな神様がたに教えを請いながら=天地に遊びながら、歩むべき道を迷ったり躓いたりしつつ、生きてゆきたいと思っています。 
posted by 山桜 at 20:08| Comment(12) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月16日

何か、おかしい…

 ここ数年、五月の晴れ晴れとした日が減り、梅雨入りが早く期間が長く雨の降り様が激しくなっているように感じますが、それにも増して、今年は異常さが目に留まります。 

 個人的には、震災前、各地の温泉の泉質が急に変わったというニュースを見た時、
 「いい泉質になって、よく温まるようになってよかった〜」
とうような嬉しそうなコメントを聞きながら、
 「いやいや、そんな明るいニュースでは無いのでは…!?」
と、言い知れぬ不安を覚えたことを思い出しました。

 後年、何かの参考になるかもしれないので、忘れない内に、その他にも覚えているものだけでも書き留めておくことにします。 また思い出したら随時追記していきます。

・震災前後、各地の温泉で泉質や湯量が変化したり、突然停止したり噴出したりした。

 <泉質変化>
  北海道(釧路)山花温泉 透明⇒茶色 強アルカリ性⇒酸性
  茨城 袋田温泉     透明⇒白
  香川 美霞洞温泉    透明⇒白 硫黄臭強まる
  佐賀 武雄温泉     黒くなった
  大分 別府温泉     透明⇒乳白色

 <湯量変化>
  山形 天童温泉  湯量減
  福井 九頭竜温泉 湯量×1.5
  岐阜 割石温泉  湯量増
  徳島 松屋川温泉 湯量減 濁り

 <噴出>
  福島 いわき アパートの土台から(震災後)
  山梨 甲府  廃井戸から(震災後)

 <停止>
  山形 柳川温泉 (震災後)
  新潟 観音寺温泉(震災後)
   

・染井吉野の開花(4月2日)が、去年(3月24日)より1週間ほど遅れた。
 更に満開までに10日近くかかった。

・果実類の実つきが非常に多い。(家の庭調べ)
 (植物、虫たちが何かを感じて種の繁殖に励んだ?)

・蛙の卵、オタマジャクシの数が多い。」

・ウグイスが減り、ガビチョウが増えた。

・ホトトギスが、例年より1週間ほど早く、5月20日に飛来した。

・ウリ科、朝顔など、発芽に高温が必要な植物が発芽しない。
 (例年はこぼれ種より5月中には、自然に多数発芽している。)

・メダカの産卵が止まった。(一度気温が上昇した頃産卵したきり)

・メダカが多数死んだ。 
 (泳いでいる姿のままで、腹もみせずに事切れていたものもあり。)

・ユリの背丈が伸びない。(低い背丈のまま着蕾)

・6月14日 石川県 金沢市 浅野川 鮎・大量死

・6月15日 谷戸の草むらでコオロギが鳴いていた。

・6 16 三陸沖 鯛・異例の大豊漁
posted by 山桜 at 08:34| Comment(23) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

チビカマキリ発進!

 日光旅日記の終わらぬ内、ちょっと割り込みで失礼します。 
 こういうのは、やはり撮って出しでないとるんるん
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 帰宅時、門扉の上にいたチビ一匹に気付き慌てて卵鞘(らんしょう)を見に行くと、もう殆ど孵化は終了しチビたちは四散した後(チビですが卵鞘の形からするとオオカマキリの子)。 その中で上を目指して登っていった一群が、それより先が無いと気付いて戻ってきた所に遭遇。 私に気付いて、先頭が止まったものですから、あらららら…(笑)
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 身の危険を感じて、わらわらと降下していきます。
 「じゃ、お先に!」
 「気をつけてね〜!」
 この刹那、なにか別れを交わしているのでしょうか。
 
 つい先程まで、隣のベッドで寝ていた兄弟姉妹たちも、もう別れ別れの運命です。 出来るだけ遠くに離れてしまわねば良い子孫は残せませんし、餌だって捕り難いですものね。 直ぐそばでトカゲやカエルや小鳥たちも舌なめずりをして待っています。 捕るか捕られるか…厳しいです。 

 今期のカマキリの卵鞘はとても高い所に産み付けられていました。 卵鞘の地面からの距離はその冬の積雪量を予想すると言われますが、さて雪…どうだったかな? 何だか大震災前の記憶がぼんやりしています。 
posted by 山桜 at 22:58| Comment(10) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

「白い」紫花菜

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 標準和名: 「ショカツサイ」または「オオアラセイトウ」
    通称: 「ムラサキハナナ」「ハナダイコン」

 外来植物ながら群生する花色の美しさから、あっという間に広まって、もはやあちらこちらで野生化しています。 我が家にも線路脇の群生地から種が飛んできたのか、いつの頃からかポツリポツリと自然に生えだし、今年はその中から真っ白い花を咲かせる株が発生しました。 狭い庭の中で近縁受粉が繰り返された為かもしれません。 

 左手奥に見えているのが本来の紫色の花で茎の色も赤みを帯びていますが、真っ白な花をつけている株は茎色も薄く清楚な雰囲気。 紫色の群生の中で純白に輝いてなかなか美しいものです。
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2010年11月01日

ジョウビタキ飛来

本日、今期の初飛来、初鳴きを認めました。
posted by 山桜 at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

間に合った彼岸花

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 彼岸の入り(20日)を過ぎても蕾立ちも見られなかった彼岸花が、雨上がりの22日やっと日向で咲き始めたのをみつけました。 何とか彼岸の中日、秋分の日には間に合ったようでホッとしました。 やはり彼岸花の咲かないお彼岸は寂し過ぎます。 

 
タグ:ヒガンバナ
posted by 山桜 at 18:23| Comment(2) | TrackBack(1) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

夏の実・秋の実

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 この夏、庭は私の手中外。 水遣りだけは出来るだけしていましたけれど、なかなか近づいたり触れたりする機会もないまま成るに任せておりました。

 リンゴ(紅玉)の木は、工事が始まる前の6月にやむなく移植。 適期を外れての移植でしたのでプロの手に委ねました。 まだそれ程暑くもなく雨も降る時期でしたし、植え替えが終わった時、リンゴの木は、とてもその場所が気に入って嬉しそうに見えましたので、「ヨシ、イケル!」と。

 それから3ヶ月弱、数本の枝が枯れはしましたが、植木屋さんがお情けで残してくれた青い小さな実を、健気に少しずつ成長させながら見事にこの猛暑を乗り切ってくれました。 とはいえ、照りつける太陽のせいで、十分に実が育つ前に真っ赤に色づくのを通り越し日焼けしてしまい、とうとうポトリと落ちてしまいました。 

 それでもそっと手に取ると、リンゴのいい香り。 リンゴの木の精一杯の頑張りの結晶です。 ありがたく大切に戴きましょう。 

  
 一方、他の植物がゲンナリとしている中、南国生まれのゴーヤだけはず〜っと元気いっぱい。 場所が無くなったので残したのは一株だけだったのに、食べきれないほどの実をつけてくれました。 さすがに少し実が小さくなってきたものの、まだまだ休まず成り続けています。 

 この暑さの中、成さぬものを嘆かず成るものをありがたく戴くのが「天地の理」なのでしょう。

「いただきま〜す!」

タグ:私の庭
posted by 山桜 at 14:00| Comment(12) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月20日

ニイニイゼミ・羽化

 ハルゼミの姿を殆ど見かけなくなった今、この辺りで一番小さい、ニイニイゼミの羽化ホヤホヤ、森の妖精のような可愛らしい姿を庭の片隅でみつけました。

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 クローズアップ写真で巨大化していますが、本当は体長3p程です。
 羽化したてで色が薄く青みを帯びています。 <2010-07-19 17:19>

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 羽がしっかりと延び切り乾いてきたら、視線を感じたのか羽をパタつかせながら、恥ずかしそうに上へ上へ上と昇って行ってしまいました。

 「照れるなぁ…こっち見るなよ〜」

って言ってるような? 不躾な観察をして、ごめんなさいね。

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 後に残された空蝉を貰って葉っぱの上でパチリ。
 脱殻の中から伸びる白い糸はへその緒のよう…生命の名残を感じます。
 
 ニイニイゼミの脱殻にはご覧のように一面に土がついています。
 小さくて土のついた脱殻ならニイニイゼミに間違いありません。


 ミンミンゼミの声は、♪ミ〜ンミンミンミンミ〜ン と聞こえますが、
 ニイニイゼミはどうしても、♪ニ〜イニイニイニイニ〜イ とは聞こえず、

 私には、♪シ〜〜〜〜〜〜〜〜イィ  と聞こえます。


      閑けさや 岩に染み入る 蝉の声


 この「蝉の声」の主は諸説ありますが、芭蕉が訪れた7月中旬の山形・立石寺という条件では、「ニイニイゼミ」が有力視されています。 私もそれを知るまでは、ずっと「ヒグラシ」と思っていたのですが、確かにニイニイゼミの鳴き声の方が閑で岩に染み入っていく雰囲気があります。 それよりも更に、岩から染み出して来ているようにさえ思えます。 

 ヒグラシの声にはもっと涼やかな水気を感じます。
朝夕のやや暗い森の湿度の中で聞くせいでしょうか。 
 

posted by 山桜 at 15:40| Comment(14) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月30日

花瀧で大祓い

 6月30日の夏越の大祓、幽黙さんの所の清冽な瀧で清めて戴きました。
 こちらでは、花の瀧で遊んでいって下さいませ。

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 なんて言って、時の流れに紛れ載せ損なった写真を今頃…^^;


 上: 2010.05.01 立ち木にからんで空から降り注ぐ甘い香の藤瀧
 下: 2010.06.17 湧き上がる旗竿桔梗のシャワーは妖精御用達?


posted by 山桜 at 23:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月19日

夏〜秋・バトンタッチ

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 日本へ帰ったらすっかり秋だろうなぁ…と思っていましたが、意外にも湿度こそ低くなったものの日差しは未だ強く、夏の名残のヒマワリやアサザ(写真左)の黄色い花も元気に咲いていてくれました。

 そんな中、毎年季節を忘れず「そろそろお彼岸ですよ〜」と知らせてくれる彼岸花が、今年も一斉に花を開き始めていました。 当地での初開花日は、9月17日頃だったのでしょうか? 

 ススキも銀色の穂を風に揺らし、すっかり秋めいて参りました。


Seesaa Blog エコロジー・ブログ 5位
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2009年07月13日

初蝉

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 34℃の猛暑到来! 風があったので気温ほどの不快さはありませんでしたが、ついに辛抱できずクーラーのお世話になってしまいました。 昨日今日の晴天で梅雨が明けたと思ってか、蝉も地中からむくむくと顔を出し始めたようです。

 昨日は、林の中、耳元でパササっと羽音がして木にぶつかるようにとまったのは、ヒグラシのメスでした。 未だ着木が上手にできないのか、それとも私の姿に驚いたのか…。 オスは未だ羽化していないようであの哀愁を帯びた鳴き声は確認出来ませんでした。

 今日は熱風に煽られて揺れる木々の間から、ジ〜〜ッと鳴くニイニイゼミの声が聞こえてきました。 この声を聞くと何か一層熱さが増すように思えます。 

 九州地方の梅雨も明け、関東もあと残り1週間程でしょうか?
いよいよ夏本番間近、カウントダウンに入ったようです晴れ

 (写真: 近くのお寺の大甕で栽培されている蓮たち
       風が強くてズームのピントが…)


人気ブログランキングへ100位るんるん ありがとうございます揺れるハート
タグ:セミ
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2009年07月02日

細口花入⇒丸壺?

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           「森林総合研究所」HP より
         1クリックで原寸大になります。        
 
 6月の初め?頃、塀の上に伸びてしまったモッコウバラの枝の誘引中、茂った枝の中に何か見慣れぬ物がぶら下がっているの発見しました。

 『あら花瓶? でもうちの物じゃない…』
 『ええ〜っ、誰か投げ捨てて行った訳?』
 『まさか、そんなことはねぇ… じゃぁ、カラス??』

 あれこれ考えながら、更に枝の影になったそのものに目を凝らしても…どう見ても花瓶…そんな不思議なことって…
その時、記憶の底からある名前が甦って来ました。
 『若しかして、トックリバチ!?』

 慌てて家に戻り図鑑を見ましたが、トックリバチの巣には鶴首のような細長い口などついていませんでした。(時同じくして椎親父さんの処では、そのトックリバチが営巣していたそうで、偶然の一致に驚きました^^) 

 そこでネットで[花瓶のような巣]で検索してみると、それは…

 ・コガタスズメバチの初期の巣である。
 ・中には女王蜂が居て卵を産んでいる。
 ・女王蜂と卵、幼虫だけの時は攻撃性がない。
 ・コガタスズメバチはスズメバチの中でも大人しく、
  巣をゆすったりせぬ限り攻撃してくることは殆どない。
 ・細長い口が無くなり、巣が丸くなれば働き蜂が羽化した証拠。
 (働き蜂が細長い口を噛み切り、巣を丸く大きく作り直す。)

 未だ安全ということで早速写真を撮ろうとしましたが、時既に遅く夕暮れて…フラッシュはご近所の目を考えても、女王蜂への刺激を考えても不味いだろうと諦めました。 しかし、次の日からは雨続き外出続きで機会を逸してしまい、気付いた時には最早さかさ花瓶の鶴首は無くなり、まるで丸壺型の茶入のようになっていました。 

 あの素晴らしい花瓶型と模様を写真に撮りお見せできなかったのがなんとも悔やまれ、リンク可能な参考資料を探して来ましたのが上掲・下掲の写真です。

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      「都市のスズメバチ」 by山内博美氏 より


 さて、我が家の巣のその後です。
私としては、害虫を餌として食べてくれ大人しい性格と云うコガタスズメバチとは穏やかに共生できたらと思いましたが…(昔はスズメバチの営巣は縁起がいいとさえ言われていました。)やはり万が一にもご近所に被害が及んでは取り返しがつきません。 最早働き蜂が飛び始めていましたし、やむなく駆除を依頼することに致しました。
     
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     駆除前にせめて一枚と写真を撮りましたが…
     フラッシュ厳禁+腰が引けでこんなボケボケに(><)

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     丸いまま取って下さいね〜とも頼めずお任せの結果、
     巣の下半分は無くなって、こんな姿に…
     野球ボールとソフトボールの中間程の大きさでした。 

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     真上から 綺麗なマーブル模様ですね〜
     完成させたらさぞ素晴らしかったことでしょう!

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     横から(1)

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     横から(2)

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     真下からのクローズアップ
     卵→幼虫→蛹の成長がみられます。
     「巣を貰えませんか?」と尋ねましたが、
     「未だ生きていますから危険…」と断られました。

 市役所に頼めば無料で駆除してくれるものと思っていましたが、なんと今年度から自己負担となったそうで(それだけ住宅近辺での営巣が増えているのでしょう)、市役所から紹介された業者さんで¥10,500也でした。 調べた価格帯の中ではこれでも最安値なのです。 出張、危険作業を考えると仕方の無い価格なのかもしれません。 逆さ花瓶型の内に自分で駆除すればタダだったのに〜
やはり「明日やろうは馬鹿ヤロウ」ですね・゚・(つД`)・゚・

 皆さんも刈り込みの際などには充分ご注意下さいませ〜exclamation×2

 虫を呼ぶような庭造りをしていながら駆除するというこの矛盾…。
一昨年には大きなアシナガバチの巣も已む無く自分で駆除しました。

 『今夏の異変1・蜂の巣』 ←アシナガバチの巣の駆除記事です。


 最後にもう一つご紹介。ハチ類も含め、自然の生態に詳しいサイトでお薦めです。 私も記事を書く上で参考にさせて戴きました。
「ついでの鳥見人 Field Note」トップページ
○ハチのレポート の中より ・コガタスズメバチ
posted by 山桜 at 22:14| Comment(25) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

郭公と書いてホトトギス(改定)

*文献(鳥名の由来辞典・柏書房)確認の上、一部改定を加えました。
                              (2009-06-29)


     hototogisu.jpgkakkou.jpg
          ホトトギス       カッコウ

上掲2枚の写真は「デジタル野鳥図鑑」よりの引用です。

ホトトギス http://www.digital-dictionary.net/wildbird/wb_6_029.html
カッコウ  http://www.digital-dictionary.net/wildbird/wb_2_049.html

今年のホトトギスの初音を聞いたのは、6月3日の早朝でした。

 キョキョキョッキョッキョ キョキョキョッキョッキョ キョキョキョ…

 以来、雨さえ降らねば高い木のテッペンで家々のアンテナの上で、
けたたましく正に喉から血を吐きそうな勢いで啼き続けています。

 ホトトギスは、何故にあれ程悲壮に啼き続けるのでしょう…。

 思えばホトトギスは未だ卵の時に母親に産み捨てられ、托された
巣の中でいち早く孵化し、育ての母の産んだ卵兄弟等を蹴落とし、
すり替わらねば生きていけない哀れな運命。

 「どこどこどこ、おかあさ〜ん!」
 「ごめんよごめんよ、みんな許しておくれ〜!」

 声を限りに啼き叫ばなければ、とてもいたたまれない…。
あれは、ホトトギスの唱える供養の念仏なのかもしれません。

 
 今日の稽古の茶杓の銘は「郭公」と書いて「ホトトギス」。

 ホトトギスには、不如帰・杜鵑・時鳥・子規などの漢字がありますが、
郭公を「カッコウ」と一般に読むようになったのは、郭公=ホトトギスと
読ませることが誤りであることが認識された江戸時代以降のことで、
古い和歌の世界では、殆ど「郭公」「霍公」と書いて「ホトトギス」と
読ませています。


 奈良〜 : 霍公/霍公鳥(万葉集のみ)、保登等芸(伎)須 など
 平安〜 : 郭公、時鳥 など
 鎌倉〜 : 杜鵑
 室町〜 : 子規
 江戸中期〜 : 不如帰
 

 古に恋ふらむ鳥は霍公けだしや鳴きし吾が思へる如 
                        額田王(万葉集)
  
 五月こば鳴きもふりなむ郭公まだしきほどの声を聞かばや
                         (古今和歌集)


 今、郭公の文字を見れば、「カッコウ」と読むのが普通ですが、
和歌を嗜むような古え人にとっては、森林の鳥カッコウはあまり
身近な鳥ではなく、鳴き声は全く違うものの同じ科で姿・生態は
似通っており身近に見聞き出来たホトトギスと混同してしまった
のも無理はありません。

 大陸から伝来した動植物の図録と漢名を見て、似通ったものを
日本の動植物に当て嵌めて、元々呼んでいた和名に漢名を当てて
表記するようにした為に誤ってしまった例は山ほどあります。

 このいい加減さに怒った牧野博士が、
 「和名は全てカナ表記でヨシ!」
と決められて、現代に至っているようです。 

漢字で書かれた名前の方の由来が分かって覚えやすいことも多い
のですが、きちんと種を同定したい牧野博士のお気持もよ〜く
分かるので、痛し痒しであります


人気ブログランキングへ 6145位にグッド(上向き矢印)るんるん ありがとうございます揺れるハート
posted by 山桜 at 21:21| Comment(20) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

「きのこ」のパレード

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 夕飯の買物帰り、いつもの道から一本川寄りの道へと寄道すると、
んんんっ? なにやら道がモコモコモコモコしているような…

 顔を近づければ、道沿いにずら〜りニョキニョキっと小さな
キノコたちの行列が延々と続いておりました。

 今日はキノコを踏んづけたり蹴っ飛ばしたりして歩く、
いつもの悪戯っ子(大人)?が通らなかったのね。 

 こんな日は、キノコのパレードに何処までもついて行き、
小人の国へでも迷い込んでしまいたい気分です
るんるん


 16年前、平成5年の今日、日本中の祝福を受けられ眩しい程に
輝く笑顔の皇太子殿下・妃殿下のご成婚パレードがありました。
雅子妃殿下のご快復を祈る国民の願いが叶う日が訪れますように。


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タグ:菌類 きのこ
posted by 山桜 at 17:59| Comment(24) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする