2022年07月14日

'22 尾瀬 鳩待峠〜山ノ鼻


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 数日前まで雨マーク一色でしたが、予報に反して夜行バス4:10戸倉到着時から活動時間はほぼ雨は降らず、時折晴れ間も覗く天気に恵まれました。戸倉からは少し歩いて無公害ミニバスに乗換え鳩待峠へ向かいます。

 噂に違わぬ尾瀬の豊かさに初めから歩みは止まってばかり、鳩待峠〜山ノ鼻までコースタイム1時間の処、2時間近くを観察に要しました。下見組の3名共に、二日間でカメラが電池切れになる程の写真を撮ってしまいました💦

 鳩待峠〜山ノ鼻の登り(コースタイム1時間)は、尾瀬へのアプローチとして殆どの人は足早に通り過ぎてしまいますが、湿原に行ってしまったら見ることが出来ない植物も多数あります。勿論、混み合っているときには立ち止まることは出来ませんが、若し、他に人の居ない時でしたら、宝物をみつけながら、ゆったりと歩くのも楽しいものです。

鳩待峠 鳩待山荘前      道標
尾瀬1 鳩待山荘DSC_1640 (002).JPG 尾瀬3 鳩待峠道標s HORIZON_0001_BURST20220712055042524_COVER (002).JPG

尾瀬 看板          靴底の土をよく落とし、出発!
尾瀬2 看板DSC_1641 (002).JPG 尾瀬4 出発sDSC_1642 (002).JPG

オオバタケシマラン
尾瀬 オオバタケシマランs P7129591 (2).JPG 尾瀬 オオバタケシマランs P7129592 (2).JPG
葉の裏に果実がぶら下がっていました。この果柄(花が咲いていたときは花柄)がクルリと捻れているのがオオバタケシマランの特徴とマサさんに習いました。(竹縞蘭は捻れない)

カニコウモリ        白花エンレイソウ(深山延齢草)
尾瀬 カニコウモリs P7129593.JPG 尾瀬 シロバナエンレイソウs P7129609.JPG
カニコウモリとヨブスマソウの違いがあやふやだった山桜、今回の尾瀬でマサさんにしっかり教えて貰いました。それにしても、葉の形は、蟹なのか蝙蝠なのか?? ヨブスマソウは後程登場します。

シロバナエンレイソウは、果実だけではシロバナとわかりませんが、全体的に大きいことと、白い内花被片は消えて緑色の外花被片が残っていることでシロバナだろうと類推。エンレイソウには臙脂色の外花被片だけで、内花被片は普通はありません。

トチバニンジン        ヤマトユキザサ
尾瀬 トチバニンジンs P7129612.JPG 尾瀬 ヤマトユキザサs P7129614 (2).JPG
トチバニンジンは、栃の木の葉にそっくりで、根は朝鮮人参のように生薬とされるのでこの名があります。

ユキザサには、ヒロハユキザサ、ヤマトユキザサ、ユキザサの三種類があるそうです。違いは本番で聞いて下さいね。

ミヤマガマズミ
尾瀬 ミヤマガマズミ P7129613 (2).JPG
里山で良く見る葉がザラつくガマズミと違い、葉に光沢があり殆ど無毛。よく観ると葉などになどに長い絹毛が生えているとのこと、未確認。

似ている木に「オオカメノキ(ムシカリ)」がありますが、葉が余り尖らず丸く大きく無骨で基部がハート型に深く湾入、実もガッチリとして小豆粒くらいの大きさです。ごめんなさい、何故か写真を1枚も撮っていませんでした。

ゴゼンタチバナ        オニシモツケ
尾瀬 ゴゼンタチバナs P7129627.JPG 尾瀬 オオシモツケs P7129635.JPG
ゴゼンタチバナは、花が着く株では一番上の葉が6枚着くそうです。

シモツケソウの花はピンクですが、オ二シモツケの花は白、托葉は耳状で茎を抱きます。

ヤグルマソウ
尾瀬 ヤグルマソウ P7129634 (2).JPG
葉が鯉のぼりの一番上で回っている矢車に似ています。花が矢車に似ているのは、外来種のヤグルマギクですが、園芸店の名札が時々間違っているのを見かけます。

モミジカラマツ        ミヤマカラマツ
尾瀬 モミジカラマツ P7129637.JPG 尾瀬 ミヤマカラマツs P7129661 (2).JPG
カラマツソウの仲間の花は、唐松の短枝に着く傘状の葉に似ています。カラマツソウ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツは葉の形と托葉の有無が決め手です。見比べてみて下さい。

「尾瀬のET」
尾瀬 ET P7129649 (2).JPG
どうしてこのような複雑な形に育ったのでしょう? 尾瀬の四季の自然の変化を知れば答えが分ります。

熊鈴を鳴らすマサさん     熊が実を食べた後の水芭蕉
尾瀬 熊鈴s P7129651.JPG 尾瀬 熊食後s P7129652.JPG
右のような熊の食痕が見られるように、熊は尾瀬の住人です。私たちは旅人。熊の住処にお邪魔していることを忘れないように。

     トリカブト        コバイケイソウ
尾瀬 トリカブト コバイケイソウ P7129655.JPG
鹿が食べずに増えている毒草のそろい踏み

ヤマオダマキ         ナツノタムラソウ
尾瀬 ヤマオダマキ P7129657 (2).JPG 尾瀬 ナツノタムラソウs P7129656.JPG

オオレイジンソウ
尾瀬 オオレイジンソウ P7129658 (2).JPG

ズダヤクシュ         何岩
尾瀬 ズダヤクシュs P7129638 (2).JPG尾瀬 蛙?岩s P7129660.JPG

山ノ鼻ビジターセンター前   イワツバメの巣
尾瀬 山ノ鼻BCs P7129676.JPG 尾瀬 イワツバメの巣s P7129675 (2).JPG
イワツバメの巣は「お椀型」です。

オニノヤガラ(鬼の矢柄)
尾瀬 オニノヤガラ P7129668.JPG

クルマバツクバネソウ     ヨブスマソウ(夜衾草)
尾瀬 クルマバツクバネソウs P7129669.JPG 尾瀬 ヨブスマソウs P7129672 (2).JPG
ツクバネソウの輪生葉は4枚、クルマバツクバネソウは6〜8枚。
ヨブスマソウの夜衾とは「ムササビ」のことで、葉の形を夜空を飛ぶムササビに擬えたものです。カニコウモリが大きくても草丈1m程なのに対し、2m近くまで達します。葉柄に幅のある翼があるのが特徴です。葉の形を見る為に未だ丈の小さな個体を上から撮りました。

オオウバユリ         オオアマドコロ
尾瀬 オオウバユリs P7129664.JPG 尾瀬 オオアマドコロs P7129673.JPG

マユミ            ノアザミ
尾瀬 マユミs P7129665.JPG 尾瀬 ノアザミs P7129667.JPG

山ノ鼻十二山神の石碑     この日最初のニッコウキスゲ
尾瀬 山ノ鼻十二山神s P7129679.JPG 尾瀬 ニッコウキスゲs P7129677.JPG
山ノ鼻ビジターセンターの記載によれば、山ノ鼻十二山神さまは、みなさんの暮らす街に行って、田畑の神様になったり、安産の神様になったり、山に来て、山の仕事をする人々や登山者の方の安全を守ったりしてくれているそうです。お祀りの日は9月12日、これは山桜にとっても大事な日です。それでこの神様に「こっちこっち」と呼ばれたのかもしれません。 

ヒオウギアヤメの群落
尾瀬 ヒオウギアヤメ P7129678.JPG
花の美しさに目を奪われがちですが、名前の由来である「檜扇型」の葉の形にも目を向けてみて下さい。

山ノ鼻ビジタセンター前を出発し、研究見本園へ向かうと、目の前に至仏山が顔を出して迎えてくれました。

湿原の向こうに聳える至仏山
尾瀬5 山の鼻HORIZON_0001_BURST20220712083004792_COVER (002).JPG

(つづく)

 
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2022年07月10日

むさしの自然観察園(7月1週)


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2022年7月4日(月)

モクゲンジ ムクロジ科 花から実へ
モクゲンジDSC_1624 (002).JPG
先週は花盛りで、道にも沢山の花が落ちていましたが、今週は早くも実になり始めていました。お馴染みのフウセンカズラと同じムクロジ科なので、中の実が膨らんだ萼片に包まれていきます。

ヤマユリ ユリ科
ヤマユリsDSC_1625 (002).JPG
園内のヤマユリは突然葉が落ちて枯れてしまったので、外花壇のヤマユリがこの後、元気に開花したことを当番日誌で知り、嬉しかったです。出来れば、この目で見たかったなぁ

エゴノネコアシフシ      ペパーミント シソ科
エゴノネコアシフシsDSC_1630 (002).JPG ペパミントsDSC_1629 (002).jpg
今年もエゴノネコアシフシ(エゴの芽に出来る虫コブ)が沢山出来ていました。エゴノキにとっては迷惑でしょうけれど、目の高さで観察出来るのは有り難いです。

ボタンクサギ シソ科      キアゲハ幼虫
ボタンクサギsDSC_1626 (002).JPG キアゲハ幼虫DSC_1628 (002).JPG
ボタンクサギは、先週は未だ蕾も目立ちましたが、今週は満開。キアゲハの幼虫は、園内のセリ科の植物(ハマウド、アシタバなど)を食べてすくすくと育っています。

フシグロセンノウ ナデシコ科
フシグロセンノウDSC_1631 (002).JPG
緑が深まって、森がすっかり夏となった頃、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせて人目を惹きます。

 
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2022年07月09日

むさしの自然観察園(6月5週)


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2022年6月27日(月)

モクゲンジ
モクゲンジP6279499.JPG
下に落ちた花
モクゲンジP6279500 (2).JPG モクゲンジP6279501 (2).JPG

カラマツソウ
カラマツソウP6279513.JPG

アキノタムラソウ
アキノタムラソウsP6279510.JPG アキノタムラソウsP6279509.JPG

オミナエシ          アガパンサス
オミナエシP6279511.JPG アガパンサスsP6279508.JPG

クサアジサイ         ヤブカンゾウ          
クサアジサイsP6279519.JPG ヤブカンゾウsP6279523.JPG

オオダイコンソウ       ミツモトソウ
オオダイコンソウsP6279507.JPG ミツモトソウsP6279506.JPG

ヤナギイチゴ         エビガライチゴ
ヤナギイチゴsP6279505.JPG エビガライチゴsP6279504.JPG 

ホタルブクロ         ヒメヒオウギアヤメ
ホタルブクロsP6279524.JPG ヒメヒオウギアヤメsP6279516.JPG

クロタネソウ         ウコマツナギ
クロタネソウsP6279520.JPG トウコマツナギsP6279521.JPG

ハンゲショウ(半化粧)    ハガクレツリフネ(葉隠釣船)
ハンゲショウsP6279522.JPG ハガクレツリフネsP6279531.JPG

ボタンクサギ(牡丹臭木)   イヌワラビ(ニシキシダ)
ボタンクサギP6279525.JPG シダsP6279515.JPG

アオスジアゲハ
アオスジアゲハsP6279502.JPG アオスジアゲハsP6279526 (2).JPG
観察園で育って羽化したアオスジアゲハです。

モリアオガエルのオタマジャクシ     ジャコウアゲハの幼虫
モリアオガエル オタマジャクシsP6279532.JPG ジャコウアゲハ 幼虫P6279527.JPG

 
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2022年07月08日

ミンミンゼミ初鳴き


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 2022年7月8日、ミンミンゼミも鳴き始めました。未だ喧しい程の蝉しぐれではなく、初々しい少し覚束ない鳴き声です。朝の散歩の時には聞こえていたのに、今は耳を澄ませても聞こえません。烏にでも捕まってしまったのかなぁ・・・

 昨日は幕を張って盛大に芝草刈りをしていましたが、その後、どこにこんなに居たのかと驚くほど沢山のカラスが芝草の上をつついて歩いていました。ミミズでも飛び出しているのでしょうか。

 芝草って刈り立ての時は「スイカの香り」、少し乾いてくると「トウモロコシの香り」がしますよね。カラスもいい匂いに誘われて集まったのかもしれませんね。

 
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2022年07月07日

カッコウ初鳴き


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 ここ10数年程、カッコウの声を聞けなくなっていたので、空耳かと疑いましたが、ハッキリと、2022年7月7日の七夕の日、

 ♪ カッコウ カッコウ ・・・

の声を聞くことが出来ました。傍を通った方に思わず声を掛けて喜び合いたかったけれど、ぐっと我慢。一人歩きは、こういう時、辛いなぁ

 カッコウの飛来が嬉しい反面、今年はホトトギスの声が少ないような気もします。

 6月中の梅雨明けは、生物の暮らしも変えることでしょう。これから、どんな影響を及ぼすのか、経験したことの無い気候が心配です。

 
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2022年07月06日

'22年7月 高尾山グリーンクリーン作戦


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2022年7月2日(土) 本番では殆ど写真は撮れないので、下見時の写真には06.25の日付を入れてあります。

 前例の無い猛暑が続いた中、少しだけ暑さが和らいだ日に7月の高尾山グリーンクリーン作戦が開催されました。今回の山桜班には、この所連続参加の若者に加え初参加の大学院生2名も加わり、一気に若返った気分でした。

 少しでも「涼しさ」を感じて貰いたいので、「高尾山の霊気と冷気を感じる場所とその理由」を探しましょう!を合い言葉に歩き出しました。

 町では暑さに萎れたり焼けたりしているアジサイも高尾山では未だ未だ元気、そして真夏に咲くタマアジサイにも小さな蕾ができはじめていました。

タマアジサイ 06.25      マタタビ♂ 06.25
タマアジサイsP6259430.JPG マタタビ♂sP6259432.JPG

 足元にはマタタビの雄花・・・あ、これは下見時のことで、本番では見られませんでしたが、白くなった葉の下で咲いている様子は見られました。

琵琶滝
琵琶滝P6259433.JPG

 沢沿いの道を水音を聞きながら歩けば充分涼しいけれど、橋の上はまた一段と涼しいことを全身で体感。そして琵琶滝からの飛沫を受ければ、冷気と共に霊気も感じられます。気持は滝に打たれている修行者の様・・・?

ムクロジ♂ 06.25        シオデ 06.25
イイギリsP6259435 (2).JPG シオデsP6259436.JPG

オカタツナミソウ 06.25      キジョランの若い実
オカタツナミソウsP6259437.JPG キジョラン実sP7029533.JPG
キジョランがしがみついていた木が倒れて、若い青い実が落ちていたのをサポートの方が割って中を見せてくれました。完熟して割れた中から種髪付きの種が飛び出るところは良く見ますが、この状態は初めてで新鮮でした。恐らく今見えている綿毛のようなフワフワは保護する役目で、完熟の頃には乾いて消えるのでしょう。その中にうっすら見えている部分が後に種になる部分だろうと思います。

ゴマダラチョウの幼虫      ギンリョウソウ 06.25
ゴマダラチョウsP7029545.JPG ギンリョウソウsP6259444 (2).JPG
エノキの葉の上にゴマダラチョウのカワイイ幼虫がいました。 ギンリョウソウは下見時の写真です。本番ではひょろりと伸びて倒れていました。

イチヤクソウ 06.25
イチヤクソウsP6259439.JPG イチヤクソウsP6259442 (2).JPG

 お昼はもみじ台での予定でしたが、日影が殆ど無いので山桜班は文字通りの「かしき台園地」で涼みながらのランチにしました。駅前のお店が未だ開いておらずお弁当を買い損ねた大学院生には、他の参加者から様々な食料のカンパが寄せられ「人の情け」でお腹いっぱいになったことと思います。(「かしき」とは炊事をする処の意味です。平らになったこの場所で昔の人も火を焚いて食事をしたのではと思います。)

クモキリソウ 06.25        ヤマホタルブクロ 06.25
クモキリソウsP6259448.JPG ヤマホタルブクロsP6259449.JPG

もみじ台からの富士山 06.25
富士山P6259450.JPG
本番では富士山は霞の向こうでした。

サワシバ 06.25
サワシバP6259452.JPG
シデの仲間の中で一番長い果穂です。

レンゲショウマ 06.25
レンゲショウマP6259453.JPG
未だ固い小さな蕾でした。

ボダイジュ 06.25       シナノキ 06.25
ボダイジュsP6259457.JPG シナノキsP6259488.JPG
同じシナノキの仲間。ボダイジュは中国原産、シナノキは在来種です。こんなに綺麗に咲いているのを初めて見て感激でした。

オオバジャノヒゲ
オオバジャノヒゲsP6259466.JPG オオバジャノヒゲsP7029540.JPG
オオバジャノヒゲの鈴生りの花が群生して見事でした。少しピンクがかった色から真っ白まで個性があります。

カヤ 06.25          アカショウマ
カヤsP6259468.JPG アカショウマsP7029539 (2).JPG
今年はブナもカヤも鈴生りで、ちょっと天変地異が心配。何事も起こりませんように・・・。

ツチアケビ
ツチアケビP7029541.JPG
蘭の仲間なのに、全く関係ないような名前がついていますが、後に成る実が真っ赤な楕円形なことによります。でも、アケビって赤いかなぁ? 熟しても紫色ですよね。 若しかしたら赤実がアケビに訛ったのかもしれません。

 兎に角、今回は熱中症にならないように参加者の顔色・様子を折々に気を付けながら、楽しみつつ無事に下山することを心がけ、何とかその様にできましたので、ホッとしました。十一丁目茶屋前の自販機で買った、冷え冷えの炭酸の美味しかったこと! そのお蔭で全員麓まで歩いて下山の元気も出ました。本当に暑い中、皆さん、お疲れさまでした〜!

 
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2022年07月04日

懐かしの浅間嶺(2)


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展望広場から、残念乍ら余り展望も得られなかったし霧で湿っていたので、コアジサイの群生する階段を下りて、ベンチやお手洗いもある休憩広場に向かいました。

コアジサイ(Y)
浅間嶺 コアジサイP6098806.JPG

休憩広場(S)         ハナウド(Y)
浅間嶺27休憩所小1655000711555 (002).jpg 浅間嶺 ハナウド小P6098807.JPG
休憩広場には東屋もあり、そこでお昼を頂きましたので、霧で体や荷物が湿っぽくならずに済みました。下見時には沢山咲いていたハナウドがすっかり刈り取られていましたが、その奥に少しだけ残っていたのを、皆さん頑張って背伸びしながら観察しました。

その先の道、皆伐地が増えて明るく開けた場所には、色々な種類の花が咲いていました。

ニシキウツギ(Y)       ヤブデマリ(Y)
浅間嶺 ニシキウツギ小P6028616.JPG 浅間嶺 ヤブデマリ小P6028617.JPG

ハンショウヅル(Y)      コゴメウツギ(Y)
浅間嶺 ハンショウヅル小P6028609 (2).JPG 浅間嶺 コゴメウツギP6028651.JPG

ハクウンボクの落花(Y)    ウリハダカエデ(Y)
浅間嶺 ハクウンボク小P6028619.JPG 浅間嶺 ウリハダカエデ小P6028572.JPG
ハクウンボクの花は、エゴノキの花に似ていますが、やや大きめで水平に開ききらず漏斗型です。
葉に楊柳のようなシボが目立つウリハダカエデの幼木の葉。

沢山のギンリョウソウをみつけて早速の撮影会です。(Y)
浅間嶺 ギンリョウソウ撮影会P6098811.JPG
斜面で撮りやすかったので、沢山の傑作が撮れたことと思います。

微笑ましいような仲良しカップル(S)
浅間嶺34ギンリョウソウ1655000723417 (002).jpg

正に銀の龍のような精悍な個体(Y)
浅間嶺 ギンリョウソウP6028602.JPG

ヤマウツボ(Y)        トチバニンジン(Y)
浅間嶺 ヤマウツボ小P6098812 (2).JPG 浅間嶺 トチバニンジン小P6028626.JPG
ヤマウツボは何だか雰囲気が違うと思ったら、花が終わって実が膨らんだ状態でした。トチバニンジンの葉は本当に栃に似てます。

オオバアサガラ(M:マサさん撮影)
浅間嶺 オオバアサガラ IMG_6392 (002)久保s.JPG
緑の森にシャワーが降り注ぐように真っ白なオオバアサガラの花がたわわに咲いていました。これもハクウンボク同様、エゴノキの仲間です。

美しい緑茂れる中で新鮮な空気を吸いながら・・・
浅間嶺 緑の中P6098821.JPG

お目当ての花を探す目だけは鋭く光らせて・・・イチヤクソウも発見です! 未だ蕾でしたが、愛らしい姿を捉えるのに四苦八苦。

イチヤクソウ撮影会(Y)     イチヤクソウ(Y)
浅間嶺 イチヤクソウ撮影会小P6098826.JPG 浅間嶺 イチヤクソウ小P6098852.JPG

イチヤクソウ(S)
浅間嶺33イチヤクソウ1655000723328 (3).jpg
蕾と葉が離れているので、両方にピントを合せるのがなかなか難しいのです。

ミヤマナルコユリ(S)
浅間嶺36ミヤマナルコユリ1655000723533 (002).jpg
こちらも斜面でしたので、葉の下に咲いている花も見やすかったですね。

もう一つのギンリョウソウ群生スポットです。こちらは沢山集まって咲いているものが多く見応えがありました。
浅間嶺 ギンリョウソウP6028645.JPG 

「猿石」(Y)          ニガナ(Y)
浅間嶺 猿岩P6028778.JPG 浅間嶺 ニガナP6028638 (2).JPG
お猿さんの顔らしきものは何とか見えます。以前は「猿の手形」と書いてあって、それが分からなかったのですが(何処にあるか分からない的な落書きもありました^^;)、今回それが無くなって(消えて?)いました。

数馬分岐
ヤマオダマキ(Y)       花 2017.06.15   
浅間嶺 ヤマオダマキP6028641.JPG P6155383ヤマオダマキ (207x310).jpg
 
サワフタギ(Y)
浅間嶺 サワフタギP6028639.JPG
クモキリソウの花が咲く頃には、ヤマオダマキも咲いているのですが、今年は未だ蕾も上がっていませんでした。その代り、真っ白なサワフタギの花が盛りで目の高さで見ることができました。

本日の主役、クモキリソウ! マサさんの大きな写真を見て、また生えている様子や大きさ等を手で示して予習した後、雲霧仁左衛門の話しまでしていた時(時代劇ファンが意外に多くて嬉しかったです)、
「こんな事を話していたら、若しかして雲霧草も現れるかも・・・」
なんて言っていたら、丁度その時、前を歩いていた参加者Yさんが、
大谷翔平の如く、イチヤクソウのクリーンヒットに続くホームランでみつけて下さいました。Yさん、ありがとうございます!

クモキリソウ(雲霧草)(Y)
浅間嶺 クモキリソウP6098831.JPG

浅間嶺 クモキリソウ小P6098833.JPG 浅間嶺 クモキリソウ小P6098832 (2).JPG
一株みつかれば、目が慣れてきてもう二株みつけました。未だ小さな蕾でしたが、この状態でみつけられたのは、やはり予習の効果でしょう。

クモキリソウ発見!の興奮冷めやらぬまま、ゴールの民宿「浅間坂」の「木庵」へ到着しました。もう殆ど諦めていたクモキリソウをみつけたことを話したくて、それぞれに休憩中の先着班の方々に伝えると、皆さん流石の健脚隊、あっという間に坂を駆け登るようにクモキリソウに会いに出て行かれました。これできっと見たかった人は全員、クモキリソウに会えたことと思います。良かった良かった。

「木庵」の付き出し小鉢、お料理、せいろ蕎麦(Y)
浅間嶺 木庵小皿小P6098836.JPG 浅間嶺 木庵せいろ小P6098838.JPG
柚子の皮の甘煮、爽やかな香りと優しい甘さに疲れも吹き飛びました。コンニャクの味噌田楽やタケノコ煮物のお裾分けまで頂きました。どれもこれも料理して下さった方のお人柄が表れていて、口に含む度にじ〜んと癒やされました。

せいろ蕎麦は、到着した人の顔を見てから打ちたいとのこと(打ってから置くと切れやすくなってしまうそう)で、流石に打ち立ての香り高いちょっと太めで他に無い不思議な食感のお蕎麦でした(繋ぎは小麦粉とのこと)。ここまで頑張って歩いて来た甲斐がありました。ご馳走様でした。

所が、これだけでは終わらず、なんとバス待ち迄の間に展望風呂まで楽しむ方も! その迷いのない素早い行動に、人生を楽しむ達人の姿を見た思いがし、見習いたいものと感服いたしました。今回ご一緒したマサさん班の皆さん、素晴らしいチームワークで盛り立ててくださり、ありがとうございました。

 
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2022年07月03日

懐かしの浅間嶺(1)


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 森林インストラクターに成り立ての新人の頃、初めて班長を務めた懐かしの浅間嶺に戻ってくることが出来ました。先だって5月4日に一人で下下見をした時の記録を載せ損なってました。時間をみつけてアップ出来たら、この約一ヶ月後の様子と比べられるかな・・・。

【実施日】 2022年6月9日(木)
【コース】JR武蔵五日市駅ー(バス)ー払沢の滝入口BS〜時坂峠〜峠の茶屋〜蕎麦処みちこ跡〜浅間嶺展望台〜人里峠〜藤倉分岐〜数馬分岐〜浅間坂「木庵」〜浅間尾根登山口BSー(バス)ーJR武蔵五日市駅
【幹事】つーさん
【写真撮影】(S):S.アキラさん(ご協力ありがとうございます)(Y):山桜

バス下車、お豆腐屋さんの左の坂からスタートです。 水階段(S)
浅間嶺1スタート小1655000680741 (002).jpg 浅間嶺2水階段小1655000680966 (002).jpg

橋から見える滝
浅間嶺 滝P6098785.JPG
払沢の滝とは別の流れですが、水量豊かで澄み切った流れです。

マタタビとミツバウツギ(Y)  タケニグサ(Y)  
浅間嶺マタタビ ミツバウツギ小P6098779.JPG 浅間嶺タケニグサ小P6098780.JPG
マサさんの「ゆっくり歩き隊」早速丁寧な解説開始です。上の方の植物を見た後、足元には未だ初々しいタケニグサの蕾が出て来ていました。

クジャクシダ(Y)       ミツバウツギ(Y)
浅間嶺クジャクシダ小P6098784.JPG 浅間嶺 ミツバウツギsP6028536.JPG

ヒメコウゾ(S)        モミジイチゴ(Y)
浅間嶺 ヒメコウゾ小1655000681446 (002).jpg 浅間嶺 モミジイチゴ小P6028650.JPG
ヒメコウゾの実はもっと熟せば食べられますが、イマイチ後味悪し。陽当たりの良い場所で大きく実ったモミジイチゴは文句なく美味しいです。

サラサウツギ(Y)
浅間嶺 サラサウツギP6028535.JPG
更紗模様の型染めのように縁取りが目立つので「サラサ」の名を貰ったのでしょう。

ユキノシタ(S)
浅間嶺 ユキノシタ小P6098786.JPG 浅間嶺 ユキノシタ小1655000681526 (002).jpg
足元にも崖にもユキノシタの群生が見事でした。上から見ると花ばかりで葉が見えませんでしたが、アキラさん撮影の右の写真を見れば、その全体の姿が良く分かります。

キバナアキギリ(S)     ツルマンネングサ(Y)
浅間嶺 キバナアキギリ小1655457308069 (002).jpg 浅間嶺P6028546.JPG
黄花秋桐は秋に花咲くのですが、葉の形が特徴的なのでそれと分かります。 マンネングサの仲間はどれも黄色い花でよく似ていますが、葉が扁平で蔓が伸びていれば、ツルマンネングサ。 

サワギク(Y)         ニワフジ(Y)
浅間嶺 サワギク小P6098847.JPG 浅間嶺 ニワフジ小P6098848.JPG
サワギクは、繊細な切り込みが入った葉に黄色い小花が集まり、沢沿いを明るく彩ってくれます。ニワフジは岩藤が訛った説があります。

ウツギ(Y)
浅間嶺 ウツギP6098849.JPG
空木の文字通り、枝が中空になっています。姫空木の花もよく似ていますが、花期が一ヶ月程早いので、同時に咲いていることは殆ど無いと思います。空木の葉はざらつきます。

ガクウツギ(S)       ウツギ(S)
浅間嶺13ガクウツギ小1655000697760 (002).jpg 浅間嶺12ウツギ小1655000697682 (002).jpg
小さなガクアジサイの様な花ですが装飾花がふつう3枚、そして「紺照木」の別名もある濃い緑の葉が特徴です。群生した場所の上の道を歩くとふんわり甘い「ハチミツ」のような香りが漂ってきます。ウツギの花を下から覗いて見て下さい。なかなか凝った造りをしていますよ。

アカショウマ(Y)      イボタノキ(S)
浅間嶺アカショウマ小P6098796 (2).JPG 浅間嶺15イボタノキ小1655000697932 (002).jpg
○○升麻の先陣を切って咲き出すのがアカショウマ。緑の森に白い穂が目立ちます。イボタノキは、ライラックの仲間。こちらもほんのり香ります。

ナツミカン?(Y)      時坂峠道標(Y)
浅間嶺 ナツミカン?小P6028548.JPG 浅間嶺 時坂峠道標小P6028551.JPG
大きなミカン科の花が咲いていました。何が成るかタイミングが合えば確かめたいです。

時坂峠看板(S)       時坂峠 石仏(Y)
浅間嶺16看板小1655000698030 (002).jpg 浅間嶺 時坂峠石仏小P6028552 (2).JPG
かつては交通・物流の要として往来が多かったそうです。八王子城から落ち延びた横地監物吉信や、八王子へ落ち延びた松姫様も通ったのかもしれません。

ヤマホタルブクロ(Y)     ミヤマハハソ(Y)     
浅間嶺 ヤマホタルブクロ小P6098794 (3).JPG 浅間嶺ミヤマハハソ小P6098843.JPG
ヤマホタルブクロとホタルブクロの違いは、萼の裂片の間が膨らむか反り返るか。花が咲き進むと、はっきりしなくなることもありますが、蕾の時の萼を見れば間違いありません。

ウリノキ(Y)
浅間嶺 ウリノキ小P6098797.JPG 浅間嶺ウリノキ小P6098844.JPG
ウリノキの花は葉陰で揺れるのでピントが合うと嬉しいです。落ちた花で構造が分かります。

ツタウルシ(S)        ギンバイソウ(S)
浅間嶺18ツタウルシ小1655000698194 (002).jpg 浅間嶺21ギンバイソウ小1655000711077 (002).jpg
危険植物のツタウルシは何度もよく観て覚えてください。葉柄が赤く、3枚の内の下2枚の小葉が左右非対称、上部の木を伝う大きな葉は全縁、下部を這う幼葉には粗い鋸歯があります。ツタのような吸盤はありません。
ギンバイソウは、先が二つに割れた地下足袋のような形が印象的です。この葉から、あの豪華な花が咲くとは想像しづらいですね。

峠の茶屋前(6月2日 下見時)
浅間嶺 峠の茶屋前P6028558.JPG

蕎麦処みちこ(瀬戸沢)跡
浅間嶺 蕎麦処みちこ跡P6028559.JPG
山笑(やまにこ)会の貸し切りでお蕎麦や山菜の天ぷら等を楽しんだこともありました。いつまでも忘れられない懐かしい思い出です。

クリンソウの実(S)     5月4日の下下見時の花(Y)               
浅間嶺19クリンソウ小1655000698259 (002).jpg 浅間嶺 クリンソウsP5048013.JPG

沢沿いの道(S)
浅間嶺22沢沿い1655000711216 (002).jpg
この綺麗な沢の水で「みちこ」さんはお蕎麦を打っていらしたのでしょう。蕎麦粉を挽いていたであろう水車は既に外されていました。

エンレイソウ(S)       カメバヒキオコシ(S)
浅間嶺23エンレイソウ小1655000711318 (002).jpg 浅間嶺20カメバヒキオコシ小1655000698346 (002).jpg 

ヤマアジサイ(S)
浅間嶺24ヤマアジサイ1655000711401 (002).jpg

コンロンソウ(Y)       オオバショウマ(S)
浅間嶺 コンロンソウ?小P6028566 (2).JPG 浅間嶺25オオバショウマ小1655000711446 (002).jpg

チドリノキ(Y)        ミヤマタニソバ(Y)          
浅間嶺 チドリノキ小P6028563.JPG 浅間嶺 ミヤマタニソバ小P6028564 (2).JPG

稜線に出た所からの景色(6月2日 下見時)
浅間嶺 景色P6028569.JPG

浅間嶺 景色P6028570.JPG

キーウィ(Y)       ナワシロイチゴ(Y)
浅間嶺キーウィ小P6098798 (2).JPG 浅間嶺 ナワシロイチゴ小P6098801.JPG

立ちこめ始めたガスの中を行く
浅間嶺ガスの中を行くP6098799.JPG

浅間嶺(903m)山頂標(S)  マルバウツギ(S)
浅間嶺26山標小1655000711509 (002).jpg 浅間嶺28マルバウツギ小1655000711619 (002).jpg
山頂標はありますが、ここは「展望台」。本当の山頂は少し離れた所で浅間神社の祠があります。「浅間」=「火山」=「富士山」で、富士山の遙拝神社があるので「浅間嶺」と呼ばれています。この日は残念乍ら富士山は拝めず、奥多摩の山々は、雲の下から少し顔を覗かせてくれました。覗き穴から見える大岳山、御前山の写真は、後で探してきますね。

探してきました! 
浅間嶺 覗き穴P5047985.JPG 浅間嶺 覗き穴 P6028591.JPG 
左・大岳山(2022.05.049、右・御前山(2022.06.02) だったかな?

展望広場からの風景(S)
浅間嶺31風景1655000723081 (002).jpg

キヌタソウ(S)       コゴメウツギ(S)
浅間嶺29キヌタソウ1655000711667 (002).jpg 浅間嶺30コゴメウツギ小1655000711742 (3).jpg

(つづく)

 
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ラベル:奥多摩 浅間嶺
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2022年07月02日

半夏生に纏わる植物

 半夏生については、以前にも書いたと思うので重複するかな?と調べてみたら、2006年のことで、そんなに昔に書いたきりだったかと些か驚きました。そんな前なら、改めて書いてもいいでしょう。

 七十二候の1つ「半夏生(はんげしょう)=半夏生ずる頃」は、嘗ては「夏至から数えて11日目から七夕までの5日間」とされていましたが、現在は「天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日」とされており、毎年7月2日頃となっています。

 例年ならば、梅雨の最中に当たり、ジメジメとしてカビが生えたり物が痛んだりしやすくなる季節。「毒が降る」と言われ、この季節が来る前に田植えを済ませないと良い収穫は見込めないと言われている地方もあるそうです。

 半夏生ずるの「半夏」とは、「カラスビシャク」という和名のサトイモ科の薬草で小さなマムシグサに似た植物です。これも嘗ては根絶しがたい厄介な雑草と見做されてきましたが、めっきり見る機会が減り、私は見かけると嬉しくなる位です。(但し、私の周りでも未だに繁茂に悩まされている方は多いようで、トンデモナイ!と言われることも度々です。)

カラスビシャク(烏柄杓)生薬名:ハンゲ(半夏)サトイモ科
カラスビシャクP5168208.JPG

 生薬として用いるのは塊根で、妊婦のつわり止めや健胃薬などに用いられ、昔は農家のお嫁さんやお年寄りの小遣い稼ぎにもなったそうで「ヘソクリ」の別名も残っています。 

 一方、丁度、6月終わり〜7月初めに掛けて、花の下の葉が数枚白くなって目立ち始めるのが、

ハンゲショウ(半化粧)別名:片白草 ドクダミ科
ハンゲショウP6279522.JPG

 ドクダミ科で、やはり独特の香りを持っていますが、ドクダミよりは優しく爽やかに感じます。
ハンゲショウはカラスビシャクが先だと思いますが、そこに半化粧と漢字を当てたところが何とも日本的で良いなぁと、水辺に生える半化粧の白い葉が風に吹かれ、涼やかな香りを運んでくると、先人の思いつきに微笑んでしまいます。

 この葉の白化はマタタビ同様、花期が終わるとまた緑色に戻ります。ハンゲショウの場合、花弁の代わりに虫を呼び、マタタビは折角の綺麗な花を梅雨に濡らさぬように葉の下に咲かせているので、この下に花が咲いているよと葉を白化して虫たちに知らせているようです。

 
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2022年07月01日

蛍袋と源氏蛍

 早くも7月、今年も後半に入りました。真夏が早く来てしまい、伴侶のみつかっていない蛍は慌てているかもしれません。

 蛍が飛び交う季節には、蛍袋の花も咲き始めます。一度で良いから、蛍袋の花の中で蛍がぽうっと光るのを見てみたいものです。

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
ヤマホタルブクロP6179087.JPG

ゲンジボタル(源氏蛍)
ゲンジボタルP6189218.JPG

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、頼朝の落馬が、縁の人に鈴の音によって胸騒ぎがするように伝わる印象的なシーンで描かれていました。不吉な予感に苛まれていた頼朝は「平家の赤」をも怖れていましたが、源氏蛍だからといって「源氏の白」な訳ではなく、やはり黒と赤です。

 それでは名前の由来は何なのでしょう? 

 ゲンジボタルの方が大きく光も強いので、「光源氏」に擬えたという説、源平合戦で勝ったから説など諸説あるようです。

 私は、ゲンジボタルは流れのある河川、ヘイケボタルは田んぼや湿地などに生息しているので、源氏=山育ち、平家=里育ち、そんなイメージも持っていました。ゲンジボタルは昔は「山蛍」「大蛍」とも呼ばれていたそうです。

 
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posted by 山桜 at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月30日

ニイニイゼミ初鳴き

 6月27日に梅雨明けしてしまい、真夏のような猛暑でありながら蝉の声が聞こえないという、どこか「偽物の夏」感が拭えませんでしたが、ニイニイゼミの声がチィ・・・・ジィ・・・・シィ・・・と聞こえてきて、ようやく夏を実感することが出来ました。

 小さくて茶色と白の斑模様のニイニイゼミは、好んで集まる桜の木の模様に溶け込んでみつけづらいですが、比較的動きが鈍いので 子供の頃の私の手でも良く捕まえられたものです。それで親しみが強いのか、拙ブログでも何度も記事を書いていました。下のラベルをクリックするとタイトルが出て来て、飛ぶことが出来ます。

 湿った土の中を好む幼虫は体中に土を纏っていて、脱け殻にも土がついたままです。湿り気のある森が減って、一時は数を減らしていましたが、温暖化に順応したようで最近はまた復活しているそうです。どこの公園でも大体桜の木は植えますものね。
posted by 山桜 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月29日

城山川・八王子城跡

 膝を壊して以来2年以上遠ざかっていた「山笑(やまにこ)会」のハイキングに班長として、久し振りに参加しました。(もう、一ヶ月も前になりますね・・・この一ヶ月は膝の回復が嬉しくて大分出歩き、ブログへの記録が全く追いついていません。)

【実施日】 2022年5月26日(木)
【コース】高尾駅ー(バス)ー霊園前〜八王子城址管理棟〜(サンコウチョウ観察等)〜(城山川)〜421m合流点〜富士見台〜八王子城山展望台(軽食)〜八王子城跡〜「美し郷」〜八王子城址BSー(バス)ー高尾駅
【幹事】リカさん
【写真撮影】(S):S.アキラさん (T):T.Wさん(ご協力ありがとうございます!)(Y):山桜

 今回は、山笑(やまにこ)会としては初めての、サンコウチョウをはじめとする鳥たちに耳と目を向けたハイキング。そして八王子城の歴史と、今まで、そしてこれからも歩くであろう奥多摩等の山道との関係などにも心を向け、最後は庭園カフェ「美し郷」で寛ぐという、新しい学びと楽しみが山盛りのハイキングでした。

 「八王子城」は、今の大河ドラマの主人公・北条義時の家系である「鎌倉執権北条」とは区別され「後北条」「小田原北条」と呼ばれる小田原に本拠地を置いた北条早雲の流れの「北条氏照」の築いた山城で、それ以前は、同じ八王子の滝山城を居城としていました。

 関東屈指の山城でしたが、未完成の中、豊臣秀吉の命を受けた前田利家・上杉景勝の軍に攻められ、火を放たれて落城しています。建物は失われていますが、その立地は良く保存されており、往時の面影や戦の様子を思い起こしながら歩くことが出来ました。

八王子城址管理棟前(S)    マサさんの鳥説(Y)
1城山川小1654673147421 (002).jpg 城山川 鳥説 小P5268388.JPG
八王子城址管理棟前の広場にて、戸隠でバードウオッチングをして来たばかりのマサさんによるホットな野鳥トーク、山桜による鳥の鳴き声の「聞きなし」、野鳥の声の録音を聞き予習は完璧? 期待が高まります

高い木立の中をスタート(T)
城山川アプローチDSC_7235 (002).JPG

 途中、三脚を構えてサンコウチョウの様子を見守っていらっしゃる方々にアドバイスを受けたり、撮影された写真を見せて頂いたり、サンコウチョウが営巣している場所を教わったりで、さっと飛ぶ姿も見ることが出来ました。先発の班は、
 月日星ホイホイホイ
の鳴き声も聞けたそうです。

ミズキ(S)          御主殿階段(Y)
3城山川ミズキ小1654673147879 (002).jpg 城山川 御主殿階段小P5268389 (2).JPG
曳橋の上から間近に見ることが出来たミズキなどの観察をし、大きな石で組まれた階段を御主殿跡に向けて登ります。

御主殿跡(Y)
城山川 御主殿跡P5268390.JPG
発掘された礎石や水路の遺構
(Y)
城山川 御主殿跡P5198260.JPG
(S)
6城山川御主殿跡1654673148172 (002).jpg
(Y)
城山川 御主殿跡P5198262.JPG
一部復元が進められていました。想像力がかき立てられますね〜

ニワゼキショウ(Y) アヤメ科 北米原産
城山川 ニワゼキショウP5198261.JPG

御主殿跡の整備の情報(S)
5城山川御主殿整備1654673148078 (002).jpg

往時が偲ばれる風情のある橋(私有地内)(Y)
城山川 橋P5198258.JPG

コクサギ(S) ミカン科     トウゴクサバノオ(S) キンポウゲ科
7城山川コクサギ小1654673148288 (002).jpg 8城山川トウゴクサバノオ小1654673148424 (002).jpg
ここで、艶々のコクサギの葉を数枚手に持たれたMさんに『コクサギ飯の作り方、ご存じですか?』と尋ねられ、『えっ、初耳です・・・調べておきますね〜』等と話したり、同じくMさんが桑の実を捥いでは皆さんに手渡し、桑の実の試食会に♪ 口に含んだ懐かしい味に思わず小学生の頃に戻ったような楽しい時間を過ごしました。その代り、下見ではあんなに沢山みつけたトウゴクサバノオのポイントは、いつの間にか通過してしまったようで、その後幾ら探してもみつからず・・・でした。ごめんなさい。

ミツデカエデ(S) ムクロジ科カエデ属 マルバウツギ(Y) アジサイ科
9城山川ミツデカエデ小1654673148569 (002).jpg 城山川 マルバウツギ小P5198266.JPG
カエデの仲間でこのように3枚の小葉に分かれているのは、このミツデカエデとメグスリノキで紅葉もサーモンピンクで美しいです。
白い卯の花「ウツギ」の仲間の季節で、いろいろな「ウツギ」の花も楽しみました。
ガクウツギ(Y) アジサイ科  コゴメウツギ(Y) バラ科
城山川 ガクウツギ小P5198267.JPG 城山川 コゴメウツギ小P5198265.JPG

ジャケツイバラ(S) マメ科ジャケツイバラ属
13城山川ジャケツイバラ1654673165263 (002).jpg
地面に沢山落ちていた黄色い花で、高い梢に絡んだジャケツイバラの存在に気付きました。

こんな筈では・・・の、なかなかの急登を頑張っています。(Y) 
城山川 急登 P5268391.JPG

その間にも、オオルリ、キビタキ、イカル、センダイムシクイなどの鳴き声が励ましてくれました。中でもセンダイムシクイの
 焼酎一杯ぐい〜っ は、
 千代鶴君〜 
にも聞こえたり愉快なひとときでした。

コジュケイは、遠くに聞こえるときは、
 チョット来い、チョット来い と呼んでいるのに、
近づくと、
 グッドバイ、グッドバイ とお別れを言う,
という聞きなしには、『本当?』と訝しがる声もありましたが、そう思うと聞こえてくるから不思議です。

ミヤマナルコユリ(Y)
城山川 ミヤマナルコユリ小P5198275.JPG 
ミヤマナルコユリは小型で、ナルコユリやアマドコロより少し遅れての開花です。普通は葉の下の主脈に沿うようにぶら下がって咲いているのですが、強い風を受け葉の上に出てしまったのでしょうか?

オカタツナミ(Y)
城山川オカタツナミ小P5268396.JPG 城山川 富士見台小P5198276.JPG
オカタツナミは花序が余り伸び上がらず、花がアチコチ向く雰囲気。そして上部の葉が大きく尻つぼみの草姿をしています。

深い緑の中では、メジロが、
 長兵衛忠兵衛長忠兵衛・・・
と賑やかに鳴き交わしていました。

富士見台(S)
19城山川富士見台1654673165730 (002).jpg
「あの辺りに富士山が見える筈・・・」

富士見台(S)
18城山川富士見台1654673165674 (002).jpg
「う〜ん、見えてるかなぁ??」

富士見台(Y)
城山川 富士見台P5198277.JPG
「心の目では、見えている筈!」

道標(S)
20城山川道標小1654673165795 (002).jpg

詰の城、八王子城天守閣跡(Y)
城山川 詰の城小P5198279 (2).JPG 城山川 天守閣跡小P5198280.JPG
切通を挟んで小高くなった場所に天守閣跡がありました。登り口が少し分かりづらい・・・下見時に逆から歩いて来た幹事のリカさんは、その道がみつからず、果敢にも切通の手前の道標めざして急な崖を駆け下りたそうで、ビックリです!

コアジサイ(S) アジサイ科
21城山川コアジサイ1654673182384 (002).jpg
ほんのり色づき始めたコアジサイが随所に見られました。

八王子神社(Y)
城山川 八王子神社P5198285.JPG
午頭天王とその眷属である八人の王子「八王子権現」が祀られています。

横地社(Y)
城山川 横地社小P5198286.JPG 城山川 慰霊碑小P5198287.JPG
横地社は、落城の折、何かの使命を帯びてか、浅間嶺から風張峠を越え、遠く今の奥多摩湖の辺りまで落ち延びて自刃した横地監物吉信が祀られています。奥多摩湖の底に沈む前に、有志によってこの地に移されました。

本丸跡(S)
23城山川本丸跡1654673182591 (002).jpg
その横地監物吉信が最後まで守っていたのがこの本丸です。

フタリシズカ(Y) センリョウ科
城山川 フタリシズカP5198290.JPG
「しずやしず しずのおだまき繰り返し むかしを今になすよしもがな」
菜摘女に取り憑いた源義経の愛妾 静御前の亡霊の舞姿がだぶって見えるでしょうか・・・

ヤブデマリ(Y) レンプクソウ科ガマズミ属
城山川 ヤブデマリP5198289.JPG
一見ガクウツギに似て見えますが、装飾花が蝶々の形をしているのが特徴です。

展望台(S)
25城山川展望台1654673182775 (003).jpg
八王子神社の境内の横にある展望台からは、八王子市内や関東平野が一望出来ます。

旧道・新道の分岐(Y)
城山川 旧道分岐小P5198291.JPG
旧道は山道、新道は階段が整備されています。

ようやく、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラの鳴き声の違いも、何となく分かってきたかなぁと思う頃・・・

八王子神社鳥居(Y)
城山川 下山鳥居P5268401.JPG
鳥居が見えて山道は終わり、ハイキングもゴール間近です。

地形の模型(S)
28城山川地形模型1654673183023 (002).jpg
これは何処にあったのでしょう・・・地形がとても分かり易いですね。私も良く見たかったなぁ

ノアザミ(Y) キク科アザミ属
城山川 ノアザミ小P5198293 (2).JPG
アザミは秋の花のイメージかもしれませんが、ノアザミだけは春咲きです。

クジャクシダ(Y)        苔むす石の家(Y)
城山川 美し郷クジャクシダ小P5268404.JPG 城山川 美し郷石家小P5268403.JPG
庭園カフェ「美し郷」にお庭に生えていた美しいクジャクシダと苔むした石の小さなお家です。こちらには、やむなく日本庭園を閉じてしまった処から譲り受けた貴重な品々がさりげなく風情に取り込まれています。それを見つけ出すのも楽しみのひとつです。

初参加の方々ともすっかり打ち解けて和気藹々、美しいお庭の外ベランダで窯焼きピザとビールで乾杯し、楽しかった一日を振り返り、疲れも吹き飛びました。「美し郷」の皆さま、ありがとうございました。大勢で押し寄せて、忙しい思いをさせてしまい申し訳ありません。

北条氏照家臣のお墓(Y)
城山川 北条氏照家臣のお墓P5268405.JPG
「美し郷」の裏手から長い長い階段を上った先で、久し振りのビールに酔った山桜は、途中で心が折れそうになりましたが、頑張って登り切りました。今日一日、俄に得た知識で八王子城の歴史の一部を語ってしまった事へのお詫びと、城址を歩かせて頂いた御礼を、氏照公の墓前に手を合せて申し上げたかったからです。氏照公は優しく受け入れてくださったように思います。ありがとうございました。

 今回は、久し振りの山笑(やまにこ)会での班長復帰、お陰様で、懐かしい常連の皆さん、そして初参加の皆さんともご一緒に、和気藹々の楽しいひとときを過ごすことが出来ました。改めまして、心より御礼申し上げます。

 また、ゆっくり歩き隊をリードして下さったマサさん、この企画を思いつきサポートして下さったつーさん、そして4班編成の大変な仕切りを見事に成し遂げて下さった幹事のリカさん、仲間内ながら大変お世話になりました。ありがとうございました。


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posted by 山桜 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月27日

ネムノキ・追記

 夕暮れ時、甘い芳香を放っていたネムノキの花、今朝には既に散り始めていました。

ネムノキP6279494.JPG

 小さな刷毛(一つの花)が集まった大きな刷毛の塊のままでポトポトと落ちます。手に取って香りを確かめると、あの夕闇に漂っていたのと同じ香りでした。(厳密に言えば、空気中を漂っていた香りとは少し違います。そこが香りの不思議です。)

 そうそう、早速、良く分からなかっためしべを探してみましょう。

ネムノキP6279496.JPG

 全体にピンク色ばかりに見えていましたが、よく観ると、そこから飛び出して少し長い白いしべが見えますね。 

ネムノキP6279495.JPG
更に一つの花をとって見てみると、先端までピンクで先に花粉の入った葯がある雄しべの中に、一本だけ白一色の長いしべ、これがめしべですね。「数本のめしべがある」という記述もどこかで見たのですが、「一つの花には一本のめしべ」でした。何でも書いてあることを鵜呑みにしてはいけませんね。

ネムノキP6279497.JPG
緑色の萼のように見える部分が筒状の花冠で先が五つに分かれています。その下に境目が見づらいですが萼が見えます。


ネムノキP6279498.JPG
筒状の花冠を開いて見ました。開ける所までが花冠、その下が萼でしょう。

萼の中に収まっているだろう子房を見たかったのですが、この小さな部分を剃刀で切るには時間が・・・もう出掛ける準備をしなくては。それは又の機会に!


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2022年06月25日

ネムノキ(合歓木)

 今日は暑かったですね〜 それでも高尾山の森の木陰、沢沿いでは涼しい風が吹き抜けて、下界にいるよりはずっと過ごしやすかったです。
 
 高尾山から戻り少しでも涼しいようにと公園の中を歩いていたら、夕暮れの光の中にネムの大きな木にピンクの花がふわふわと浮かんでいるのが見えました。

ネムノキ(合歓木)マメ科 2022.06.25
ネムノキP6259479.JPG

思わず近寄ってもう1枚、もう薄暗くてピントが合わず・・・
ネムノキP6259478.JPG

更に近づいてみました。
ネムノキP6259473.JPG
葉っぱは既に畳まれ眠っています。

頬紅様のブラシのよう
ネムノキP6259474.JPG

更に寄ってよく観ると、細い刷毛の束になっています。
ネムノキP6259484.JPG ネムノキP6259477.JPG

萼は小さく目立たず、
その上に伸びている黄緑色で先が5つに裂けているのが花冠(筒状になっている花)、
そこから長く伸び出しているピンクで葯が着いているのがおしべ、
白くて目立たないめしべが数本あるはずです。
この上の写真だと、ピンクの雄しべの中に白いめしべが見えています。
雄しべが役目を終えて萎れてくるとめしべの存在がもっと分かってくるようです。

未だ小さかった蕾 2022.06.09
ネムノキP6098853.JPG

この状態から花が咲くまで、2週間程掛かったのですね。


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2022年06月11日

ジシバリ と オオジシバリ

 ジシバリとオオジシバリ、違いが分かっている積りだったけれど、どちらも身近で良く見かけるので観察をし続ける内に、本当に違う種なのかな?と疑問に思えて来るのです。

 一般的に、

ジシバリ(地縛り)別名:イワニガナ キク科タカサゴソウ属
ジシバリP4297757.JPG
やや乾燥した陽当たりの良い場所に生える。茎は地面を這う。葉柄は細く長い。葉身0.9〜3cmで卵形〜広卵形。花径2〜2.5cm。岩の上でも這い上がるので「岩苦菜」の別名がある。


オオジシバリ(大地縛り)キク科タカサゴソウ属
オオジシバリP4297754.JPG
やや湿った場所に生える。茎は浅く地中を這う。葉身6〜20cmのヘラ状、時に羽状の切れ込み。花径2.5〜3cm

オオジシバリP4221118.JPG

オオジシバリ小P4221119.JPG オオジシバリP4241175.JPG

 典型的な株は納得なのですが、完全に棲み分けている訳でもなく、同じ様な場所に生えていると、栄養状態の悪いオオジシバリはジシバリに良く似ていて、どちらか迷います。

 ジシバリのように見えていた株が成長するとオオジシバリのようになっているようで、自信がなくなってくるのです。

 地表を這う茎と、地中を這う茎、今度はここに着目して観察してみようと思います。


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2022年05月20日

むさしの自然観察園(5月1週)

2022年5月2日(月) 休園日

 どんな花も今年の初咲きを見れば嬉しくて駆け寄りたくなりますが、中部以西が自生地で関東ではなかなかお目にかかれないササユリの場合、嬉しさも一入です。

ササユリ(笹百合)ユリ科
5月MSJササユリP5027894.JPG
瓜亀仙人さんお住まいの奈良の大神(おおみわ)神社(桜井市)は、ササユリで有名で近年は保護活動も盛んです。境内 摂社(奈良市)の率川神社では五十鈴姫命(大物主大神の御子神。狭井川のほとりのササユリが咲き匂う美しい所にお住まい。毎年6月17日の三枝祭では、ササユリが重要な役割をしています。)

ネット掲示板が盛んだった頃、HN笹百合さんとの交流があり、懐かしく思い出されます。今はどうしていらっしゃるでしょうか・・・。

ヤグルマソウ(矢車草)    アマドコロ(甘野老)
5月MSJヤグルマソウ小P5027882.JPG 5月MSJアマドコロ小P5027883.JPG
ヤグルマソウは、花よりもこの鯉のぼりの一番上でクルクル回っている矢車の形の葉が印象的です。
アマドコロは先月も書いたように丈夫で良く増える故に、華奢で性質が弱めで名前の可愛い「ナルコユリ」の名前で売られていることが多い植物です。両者を比較出来るように近くに植えたのですが、本物のナルコユリは負けてしまったようです。細々と生き残っていますが、どうも離して植えた方が良さそうです。

マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)バラ科 ハコネウツギ(箱根空木)スイカズラ科
5月MSJマルバシャリンバイ小P5027895.JPG 5月MSJハコネウツギ小P5027892.JPG

コゴメウツギ(小米空木)バラ科 マルバウツギ(丸葉空木)アジサイ科
5月MSJコゴメウツギ小P5027890.JPG 5月MSJマルバウツギ小P5027893.JPG


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2022年05月19日

ミヤマザクラ(深山桜)

 昨年は花を見逃してしまったミヤマザクラ、今年は何とか雨の中でしたが花が咲いている姿を見ることが出来ました。

 自然分布は、北海道〜九州の冷温帯、標高の高い山地です。雲取山だったか・・・一度自生地で咲いているのを見たことがありますが、これは公園内の風通しの良い斜面への植栽です。やはり無理があるようで樹勢は衰えキノコが生えてきているので心配です。

ミヤマザクラ(深山桜)バラ科サクラ属 2022.04.29 
ミヤマザクラP4297810 (2).JPG
普通のサクラの仲間とは花の着き方が変わっていて、上向きの総状に5〜10個咲かせます。

ミヤマザクラP4297814 (2).JPG
咲いて時間が経つにつれ、花心が赤味を帯びてきますが・・・

ミヤマザクラP4297811 (2).JPG
咲き始めは真っ白です。

2021.05.09
ミヤマザクラP5091575.JPG
これは昨年の結実した状態です。花弁が散った後の方が、花の着き方が良く分かりますね。


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2022年05月14日

ヒメウズ(姫烏頭)

 4月の龍崖山で沢山咲いていた大好きな花、ヒメウズ。とても小さいけれど、よく観ると凝った造りでオダマキの花によく似ています。若し、見かけたら、俯いて咲いているこの花をそっと覗いてみてください。

ヒメウズ(姫烏頭)キンポウゲ科ヒメウズ属(又はオダマキ属)
2022.04.12 龍崖山・飯能市
4月龍崖山ヒメウズP4127379.JPG
全体の姿。葉も花も咲き方もオダマキに良く似ています。ただとても小さくて草丈は10〜25cm程、花も直径5o程で、よく観なければ気付かずに通り過ぎてしまうでしょう。気付かずに通り過ぎてしまっては勿体ないこの美しさを是非、お伝えしたいのです。

ヒメウズP4127350.JPG
外側の花弁に見える部分は萼片で、その内側で筒状に重なっているのが本当の花弁です。その花弁に距と呼ばれる突起(写真で萼片の分かれ目の部分にプツプツと出ているハチミツ色の部分)がある所もオダマキに似ています。それでオダマキ属に分類されることもあり、またその突起が短い等の理由でヒメウズ属として独立した分類ともされています。

俯いて咲いているので、なかなか花の様子が見えないのですが、たまたま倒れていた花があって中を覗くことが出来ました。
ヒメウズP4127248.JPG
雌しべ雄しべを大切そうに包んで筒状になっているの薄黄色の部分が花弁です。横に緑の果実が見えますが、この形が同じキンポウゲ科のトリカブト(烏頭)の果実に似ているので「姫烏頭」の名が付いたのでしょう。地中に塊根(有毒)があり、民間薬として用いられたこともあったようですが、現在は使われていません。

ヒメウズP4127377.JPG

4月龍崖山ヒメウズP4127378.JPG

4月龍崖山 ヒメウズ ジロボウエンゴサクP4127373.JPG
ケシ科のムラサキケマンと一緒に生えていました。比べて見ると、その小ささがお分かりかと思います。久し振りに、そこら中に小さな鈴状の花を揺らしている姫烏頭の群落に囲まれて、妖精の仲間になれたように幸せ一杯の春の日でした。


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2022年04月28日

加住丘陵・滝山城跡(2)

2022年 4月27日(水) (つづき)

 ハンノキ、ウマノアシガタなどの生えている湿地に下りてまた登ると、そこには滝山城跡。八王子城に移る前の北条氏照の居城。但し、今回は自然観察に興味がいっており、余り歴史の下調べもせずに来てしまい、折角の説明も理解度が低くて申し訳なく・・・次回は八王子城と合せて勉強してから訪れたいです。

何の建物か不明(元YHがあった場所?)  滝山霞神社
加住1152建物小P4277723.JPG 加住1156霞神社小P4277724.JPG
加住と霞「かすみ」に使われたのは、どちらが先なのかな? と思って調べたら、霞神社は日露戦争での戦没者を祀った神社とのことで、こちらが後のようです。

金毘羅神社           コミスジ(小三筋)           
加住1311金毘羅神社小P4277725.JPG 加住1251コミスジ小P4277722 (2).JPG

本丸のあった辺りからの眺め
加住1332風景P4277726.JPG
秋川と多摩川の合流地点などが見渡せます。

ノヂシャ(野萵苣)スイカズラ科   タイワンマダケ(台湾真竹)イネ科
加住1332ノヂシャ小P4277905.JPG 加住1136タイワンマダケ小P4277729.JPG

ダーウィンが来たで映された倒木らしい・・・
加住1142ダーウィンの倒木P4277731 (2).JPG

カスマグサ(奥)と カラスノエンドウ(手前)マメ科
加住1354カスマグサP4277732 (2).JPG
「カ」ラスノエンドウと「ス」ズメノエンドウの間の大きさで「カス間草」とは、誰が名付けたのか? ずっとスズメノエンドウとの違いをきちんと確認できていなかったのが、初めて現物と対面して良く分かりました。って、この写真は酷いですね。分かったのは自分だけですみません。身近ではスズメノエンドウは生えているのですが、カスマグサは見かけないので、もっときちんと撮れば良かった・・・残念。

アマドコロ(甘野老)キジカクシ科
加住1156アマドコロP4277738.JPG

ハタザオ(旗竿)アブラナ科
加住ハタザオP4277739.JPG
殆ど分枝せず真っ直ぐに伸びる茎に添う果実の様子を「旗竿」に見立てたと言います。花は「旗」なのかな?

ハタザオの花          スイバ(酸葉)タデ科
加住1157小ハタザオP4277740.JPG 加住1401スイバ小P4277743.JPG

ツボミオオバコ(蕾大葉子)オオバコ科 北米原産
加住ツボミオオバコP4277744.JPG 

カナビキソウ(鉄引草)ビャクダン科 半寄生植物
加住1428カナビキソウP4277745.JPG

普段歩いている狭山丘陵とはまた異なる植物を沢山見ることが出来ました。それとも気付いていないだけで、もう少し脚を伸ばして探せばみつかるのでしょうか。尊敬する先輩の散歩道を紹介して頂き、新しい視点、視界が開けたようで嬉しい「低山はいかい」でした。


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posted by 山桜 at 22:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月27日

加住丘陵・滝山城跡(1)

2022年 4月27日(水)

FIT仲間の会「低山はいかい」で、多摩川と秋川の南、東西に長く連なる加住丘陵にある都立滝山公園、高月町周辺の川沿い等をはいかい、春の自然を楽しんで来ました。また、北条氏照が八王子城を築城する以前の居城であった滝山城跡にて戦国時代の名残を見学、その歴史を偲びました。

【コース】JR昭島駅(バス)〜田中団地西〜拝島橋〜滝山城跡入口〜古峯が原園地〜滝山城跡中之丸(昼食)〜高月〜福生南公園解散

拝島橋を渡る途中、多摩川河川敷に生えていた大きな木々

?ヤナギ(?柳)    シンジュ(神樹、ニワウルシ)ニガキ科
加住1013?ヤナギ小P4277684.JPG 加住シンジュ小1014P4277686 (2).JPG
何柳か先輩の解説に耳を澄ましたのですが、橋の上の騒音でかき消され、後で確認も忘れてしまいました。ヤナギの仲間は勉強不足で良く分かりません。課題の一つです。

多摩川 拝島橋 地層
加住 拝島橋 多摩川 地層P4277687 (2).JPG
川の氾濫で古い地層が露出したそうです。

多摩川 拝島橋 木の化石?
加住1017 多摩川 化石P4277689 (2).JPG
地面に見える黒く丸い盛り上がりは木の根元の化石?

アミガサタケ(編笠茸)
加住1027キヌガサタケ小P4277691.JPG 加住1032滝山城址入口小P4277692.JPG
土手に沢山出ていました。日本では殆ど食用にされませんが、フランスではモリーユ、英語圏ではモレルと呼ばれ、乾し椎茸のように乾燥したものを戻して使われることが多く、良い出汁が出る「高級食材」です。日本では他に美味しいキノコが多いので食べないのでしょうか?

クチナシグサ(梔草)ハマウツボ科
加住1103クチナシグサP4277700.JPG
数年前、狭山丘陵の池の縁で初めて出会ったクチナシグサ。その時は名前も分からず最寄りのビジターセンターの方に写真を見せて教えて頂きました。今回は、クチナシグサの由来となった実も見られたので、別途掲載します。

ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科
加住1113ヤマツツジP4277701.JPG
ツツジ科の植物は有毒なものが多いのですが、このヤマツツジの花は食べられるとのことで、皆で少しずつ分けて試食・・・酸っぱくて渇いた喉を潤すのにぴったりの爽やかな味でした。但し、余り沢山食べるとお腹が緩くなるようですのでご注意ください。

ノジスミレ(野路菫)    ツリバナ(吊り花)ニシキギ科
加住1114スミレ小P4277702.JPG 加住1114ツリバナ小P4277906.JPG
現地ではスミレだと思っていたのですが、帰宅してよくみたら、どうもノジスミレの花ような・・・。葉柄などをちゃんと見ていなかった事を反省。ツリバナは名前通りつり下がった花がゆらゆらと揺れてピントが合いづらいのですが、何とか撮れていました。

ナツハゼ(夏櫨)ツツジ科スノキ属
加住1119ナツハゼP4277707.JPG
この後赤味を帯びた黄緑色の花が咲き、実は黒く熟します。秋の紅葉も見事です。 

ギンラン(銀蘭)ラン科
加住1127ギンランP4277709.JPG
キンランに比べると背も低く、ちょっと地味ですけれど、愛らしさでは負けていません。

オケラ(朮)
加住1129オケラP4277712.JPG
「山で旨いはオケラにトトキ」と、かつては山菜に出来る程採れたようですが、今ではみつけるのに苦労するほど減ってしまいました。葉の形に特徴があります。健胃薬やカビ除けにも重宝されていました。姿を覚えても採らないで、また群生してくれる日を祈りましょう。

キンラン(金蘭)ラン科
加住1136キンランP4277713.JPG
毎度笑顔が眩しいキンランの花!

曳橋(引橋)             ヤマムグラ(山葎)アカネ科
加住1142木橋小P4277714.JPG 加住1155ヤマムグラ小P4277718.JPG
何の気なしに渡った木の橋は、どうやら嘗ては曳橋(引橋)だった処に掛けられた橋らしく、大河ドラマ「天地人」のロケにも使われたとか。

ウマノアシガタ(馬の足形)キンポウゲ科
加住1153ウマノアシガタP4277717.JPG
キンポウゲ科の黄色い花は光を受けるとキラキラ光ります。

ジュウニヒトエ(十二単)シソ科
加住1158ジュウニヒトエP4277719 (2).JPG
「アジュガ」と呼ばれる花色の濃いガッチリとした西洋ジュウニヒトエの方が良く見られるようですが、在来種はより上品な花色と姿です。

キンラン(金蘭)ラン科
加住1203キンランP4277720.JPG
キンランは落葉樹の根につく菌根菌にも栄養を貰っていますので、根に沿って並んでいるように生えています。


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posted by 山桜 at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする