2023年07月24日
’23年7月 白山 花紀行(8)室堂〜
荷物の一部を室堂の「雷鳥荘」に置いて、更に山頂を目指します。
イワギキョウの見事な群生
マイヅルソウ
ネバリノギラン
振り返り見る室堂の赤い屋根群
クロユリ
楽しみにしていたクロユリは、室堂近辺では既に終わって花殻・・・残念。
お花畑
クルマユリ
一方、クルマユリは真っ盛りで、素晴らしく美しい!
オンタデ
那須で沢山みかけたウラジロタデ(ウラジロイタドリ)にそっくりですが、葉裏は緑色。
イワギキョウ
ヨツバシオガマ イワツメクサ
イワツメクサ
(つづく)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月23日
’23年7月 白山 花紀行(7)室堂到着
2023.07.18
室堂到着 12:48
ミヤマタンポポ/深山蒲公英
白山比盗_社(しらやまひめじんじゃ)奥宮鳥居前 12:50
祈祷殿の扉は締まっていたのですが、なんと前に立った途端、すーっとご神職の方が中から開けてくださいました! 神様に招かれたようで嬉しくなり、早速ご参拝。
奥宮祈祷殿
参拝後に撮影。
ザックを下ろし休憩 ミヤマカラシ/深山芥子
余りの嬉しさにザックを下ろすことも忘れて参拝していたのでした。
ビジターセンターの中で・・・
室堂付近の花地図
白山頂上付近の鳥瞰図
ボケボケですが雰囲気だけでも・・・
白山ビジターセンター 白山ガイド 公式HP
(つづく)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月22日
’23年7月 白山 花紀行(6)砂防新道・終盤 黒ボコ岩〜
2023.07.18 11:57
砂防新道 黒ボコ岩(2,320m) 最初に見えた雪渓
雪渓
青空に湧く白雲
ハイマツ等の低木帯となる
タカネナナカマド/高嶺七竈 バラ科ナナカマド属
ナナカマド、ウラジロナナカマドに比べ低木で、葉先が尖っています。
ゴゼンタチバナ/御前橘 ミズキ科サンシュユ属
イワギキョウ/岩桔梗 キキョウ科ホタルブクロ属
最初、チシマギキョウと思いましたが、花冠の裂片が無毛で花が上向きなのでイワギキョウでした。
青い花好きで、うっとり・・・すっかり有頂天で写真を撮り過ぎました。幸せ〜♪ HNも山桜を名乗る前は桔梗としていた位、キキョウ科の青い花たちが大好きなのです。
(「桔梗」は、平将門さんとの因縁があり、将門公好きな私としては涙を呑んで改名いたしました。勿論山桜も大好きです。桜と桔梗は表裏という関係も・・・という伝承の世界、昔の拙ブログはそちら関係も多かったのです・・・懐かしいなぁ また、そっちの世界にも行きたいなぁ)
ゴゼンタチバナ/御前橘 ミズキ科サンシュユ属
イワギキョウ/岩桔梗 キキョウ科ホタルブクロ属
白山 室堂に到着 12:48
(つづく)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月21日
’23年7月 白山 花紀行(5)延命水
(編集中・・・)
2023.07.18 11:29
ミヤマアカバナ/深山赤花 アカバナ科アカバナ属
ミヤマダイモンジソウ/深山大文字草 ユキノシタ科ユキノシタ属
トリアシショウマ/鳥足升麻 ユキノシタ科チダケサシ属
シナノオトギリ/信濃弟切 オトギリソウ科オトギリソウ属
ミヤマダイモンジソウ/深山大文字草
ミヤマダイコンソウ/深山大根草 バラ科ダイコンソウ属
ミヤマコウゾリナ/深山髪剃菜 キク科ヤナギタンポポ属
オタカラコウ/雄宝香 キク科メタカラコウ属
延命水 11:41
延命水では雫がポトポトほどの水量しかなく、友がかがみ込んで持参のカップに必死に溜めてくれた貴重な水を分け合いました。きっと寿命が延びたことでしょう!
御花畑 11:51
タカネナデシコ/高嶺撫子 ナデシコ科ナデシコ属
イワツメクサ/岩爪草 ナデシコ科ハコベ属
(つづく)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月20日
’23年7月 白山 花紀行(4)砂防新道・中盤
2023年07月19日
’23年7月 白山 花紀行(3)甚之助避難小屋〜
(編集中・・・)
甚之助避難小屋 9:30
ヤグルマソウ/矢車草 ユキノシタ科ヤグルマソウ属
オタカラコウ/雄宝香 キク科メタカラコウ属
宝香とは、根に竜脳香(防虫効果あり)に似た香りがあることから。雌宝香(メタカラコウ)は、舌状弁が1〜3枚と疎らで少し弱々しい風情。
トリアシショウマ/鳥足升麻 ユキノシタ科チダケサシ属
ゴゼンタチバナ/御前橘 ミズキ科サンシュユ属
ゴゼンタチバナ ヨツバシオガマ/四葉塩竃
ヨツバシオガマ/四葉塩竃 ハマウツボ科シオガマギク属
オオバノヨツバムグラ?/大葉四葉葎 アカネ科ヤエムグラ属
コイワカガミ? エンレイソウ
オオカメノキ 果実
アカモノ(別名:イワハゼ)
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマコウゾリナ?
(つづく)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月18日
’23年7月 白山 花紀行(2)砂防新道・序盤 中飯場辺り
2023.07.18
センジュガンピ/千手岩菲 ナデシコ科マンテマ属 8:11
ヨツバヒヨドリ /四葉鵯 キク科ヒヨドリバナ属
シナノオトギリ? /信濃弟切 オトギリソウ科オトギリソウ属
シナノオトギリ? 未同定
花弁に黒い油点と線が見えるので、オトギリソウとしましたが、分布的にシナノオトギリかなと。
右は、多分キョウチクトウ科でガガイモ等の仲間だと思うのですが、未同定です。花はオオカモメヅルに似ていますが。見えている葉が同体なのか他のものなのか、今となっては確かめようがなく・・・分からない時は、周辺もきちんと見ておかねばダメですね。
展望 8:16
展望8:17
未同定 未同定
サンカヨウ/山何葉 メギ科サンカヨウ属
ゴゼンタチバナ/御前橘 ミズキ科ミズキ属
草本と木本の違いはありますが、同じミズキ科でヤマボウシ等とも似ていますね。
階段道を登る 未同定の笹
タカネニガナ?/御前橘
モリアオガエル卵塊
キヌガサソウ/衣笠草 シュロソウ科キヌガサソウ属
トンボソウ?/蜻蛉草 ラン科トンボソウ属/ツレサギソウ属
唇弁が三裂してT字形ならトンボソウ、全縁でI字型ならツレサギソウ・・・う〜ん、写真だと良く分からないけれど、ツレサギソウではないような・・・間違っていたらごめんなさい(。。;)
ヤマハハコ/山母子 キク科ヤマハハコ属
シナノオトギリ/信濃弟切
オオレイジンソウ/大伶人草 キンポウゲ科トリカブト属
モミジカラマツ/紅葉唐松 キンポウゲ科モミジカラマツ属
オオミゾホオズキ/大溝酸漿 ハエドクソウ科ミゾホオズキ属
ミソガワソウ/味噌川草 シソ科イヌハッカ属
ヤマトユキザサ/大和雪笹 キジカクシ科ユキザサ属
(つづく・・・)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月17日
'23年7月 白山 花紀行(1)別当出合〜
能登大地震の鎮まりと被災された方々の少しでも早い安寧の時を祈り、昨年の夏の白山詣を記します。
出会った花が多過ぎて、後で調べてから・・・と未同定のものを放っておいた末の今頃です…(。。;)
(白山 花紀行(1)も含め、白山花紀行を2023年7月17日〜に移動しました。
記事下のラベル「白山花紀行」をクリックするとリストアップされます。)
霊峰白山の御祭神は、こちらの三柱の神々
・白山比淘蜷_(しらやまひめのおおかみ)
=菊理媛尊(くくりひめのみこと)
・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
ご霊験は、
五穀豊穣・大漁満足・開運招福・家内安全・良縁成就
交通安全・生業繁栄・学業成就・身体健全・夫婦円満
福徳長寿・家運長久・子孫繁栄・神人和楽
先ずは、お神酒でお祓いお清め。
菊理姫(くくりひめ)
畏れ多くも霊峰白山の御祭神の御名を戴く「菊姫」の最高峰。10年寝かせた吟醸酒「歳月を呑む酒」
こちらではなく「山廃純米」を求めましたが、とっくに呑んでしまい瓶も無く…(^^;)
さて、前日に金沢駅着
銘酒「作」と ご馳走@友人宅
前夜は金沢の友人宅でお世話になり、翌朝も友の運転で駐車場まで…おんぶに抱っこで有り難く、申し訳無い(。。;)
別当出合下の駐車場で身繕いし6:08、歩き出すと早速、見事に大きな花々のお出迎え!
オオウバユリ/大姥百合
ミヤマシシウド?/深山獅子独活
別当出会休憩所 6:30着 6:45発
白山コース図
別当出会い登山口 出発 鳥居を潜って橋へ
鳥居の先の橋を渡る 橋からの眺め
クモキリソウ/雲霧草、雲切草、蜘蛛散草
いきなりクモキリソウの群生! 『東京近郊では貴重な花も、ごく普通に咲いているんだ〜』と思って、ロクに写真も撮らなかったら、結局ここでしか見かけなかったという、山あるある…。
オオカニコウモリ/大蟹蝙蝠
カニコウモリの葉先は細く尖るが、オオカニコウモリの葉は五角形に近い。
エゾアジサイ/蝦夷紫陽花
ヤマアジサイの日本海型で、葉が普通のヤマアジサイの(葉身9〜15cm)より大きく(葉身20cm)、花色が青い。
トリアシショウマ?/鳥足升麻
高さ1m程と大型、葉先が細く伸び基部が心形。花序は円錐形で良く分枝する。
マイヅルソウ /舞鶴草 果実
通常は赤色。これは熟す過程なのか斑模様。
中飯場 7:39 白山 登山道入口 7:56
センジュガンピ/千手岩菲 ナデシコ科センノウ属
名前の由来は、「群生し千手観音さまのように沢山の手を差し伸べているように見えるから」と勝手に思っていましたが、日光の千手が浜で発見された岩菲(中国でセンノウを指す)という意味とのこと。知らない方が良かったかな。
サンカヨウ /山何葉 メギ科 7:53
「何葉」とは「蓮」のことで、山に生える蓮の葉に似た植物に意味。濡れるとガラス細工のように透ける白い花弁を持つ神秘的な植物の果実は既に濃い青紫色に熟していました。甘酸っぱく食べられますが、種が多い(この小さい実の中に5粒くらい入ってます。)
砂防の崩れ 8:01 未同定 8:10
(つづく・・・)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023年07月08日
戸隠草(トガクシショウマ)
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
朝の連続テレビ小説「らんまん」で「トガクシソウ」をめぐり、不穏な動きが出てきましたね。
ところで、
「トガクシソウって?」
調べると「トガクシショウマ」の別名でした。
トガクシショウマは、ずっ〜と憧れて続け、今年の6月、色々なご縁が重なって初めて綺麗に咲いている様子に出会えたばかりでした。(ドラマの中の教授たちも花の標本を探しあぐねていますね。)出会えた年にドラマで話題にもなるという不思議なご縁に感謝して、もう一度、今年の写真を集めてご紹介しますね。
トガクシショウマ/トガクシソウ
(戸隠升麻/ 戸隠草)
Ranzania japonica (T.Itô ex Maxim.) T.Itô
メギ科トガクシショウマ属
2023.06.06 尾瀬
雪解け水から生まれた妖精・・・長い花柄の先で俯き咲く可憐な姿。いつまでも、ずっと見ていたい・・・
メギ科の花の意匠を凝らした造形の美に惚れ惚れします。
蕾の基部に見える小さな萼片3枚は開花時には落ち、残りの萼片6枚が花びらに見える部分として残ります。
本当の花弁は真ん中の雌しべ・雄しべを囲み小さな釣鐘状に丸を描いている部分。
俯いて咲いているので、はっきり撮しづらくて・・・下のスマホ写真なら、ご覧になれますでしょうか。
日本固有種で、本州北部・中部の多雪地帯、落葉樹の林床を好み、適地であれば地下茎を延ばして群生するようですが、人目につく場所では盗掘に遭ってしまうのか、なかなか自然界ではお目にかかれません。どうか彼女たちが大好きな場所で、この先もずっと咲いていけますように・・・。
盗掘するような業者は、売れてお金になれば後は枯れようがどうしようがお構いなしです。私達に出来る事は、目を光らせる守ること、そして決して「買わないこと!」です。
全姿は高さ50cm程、意外に大きくしっかりしていて逞しい!
左は、最初にみつけて気落ちした花の終わった株。
「葉だけでも出会えて良かった!」
と思い直していたら、その後に、上の写真の花々に出会えて、一瞬、言葉を失いアワアワしました。
右は、花が落ちた後の若い果実。白く熟すのだそうです。
「破門草事件」
「らんまん」でこの後描かれる?かもしれないので、先を知りたくない方は読まないで下さい。)
東京大学教授 本草学者 伊藤圭介(1803-1901)の孫、
伊藤篤太郎(1865-1941)が、この事件の主人公。
東京大学植物学教室に出入りを許された在野の植物学者。
1875年 叔父の伊藤謙が戸隠山でトガクシソウを採取、
小石川植物園に植栽。
1883年 伊藤篤太郎、露の植物学者マキシモヴィッチに
標本を送る。
1884年 東大教授 矢田部良吉(1851-1899)戸隠山で本種採取
小石川植物園に植栽。
1886年 マキシモヴィッチ、ロシアの学術誌
「サンクト・ペテルブルク帝国科学院生物学会雑誌」に
Podophyllum japonicum T.Itô ex Maxim.
メギ科ミヤオソウ属の一種として発表。
(T.Itô ex Maxim.は、伊藤の代理でマキシモが登録の意)
1887年 矢田部はマキシモヴィッチに標本を送り、鑑定を依頼。
1888年 3月 マキシモヴィッチは、
「本種をメギ科の新属である考えYatabea japonica Maxim.
の学名をつけたいので、正式発表前に花の標本を送れ」
と回答。
この動きを察知した伊藤は、叔父が最初にみつけ、自分が学名をつけた植物の属名が新属名として矢田部教授に献名されることに怒り焦る。
1888年 10月 伊藤は、英の植物学雑誌
Journal of Botany, British and Foreign 誌に、
新属 Ranzania T.Itô を提唱、
Podophyllum japonicum T.Itô ex Maxim. (1887) を当属に移し、
新組合せ名 Ranzania japonica (T.Itô ex Maxim.) T.Itô (1888)
として発表。
マキシモヴィッチによる Yatabea japonica Maxim.は、伊藤の発表の後塵を拝した為に無効。矢田部教授は怒り、伊藤篤太郎を植物学教室の出入りを禁止した。このことにより、トガクシソウは「破門草」という不穏な別名を持ってしまった。
属名 のRanzania は、伊藤が尊敬する江戸時代の本草学者 小野蘭山に献名されたもの。
伊藤篤太郎は、「日本で初めて学名をつけた人物」
トガクシソウは、「日本固有種で、日本人により学名を付けられた最初の植物」
牧野富太郎は、「日本で2番目(1889年)に学名Theligonum japonica Okubo et Makinoをヤマトグサにつけた人物」
(学名の中にあるOkuboは、あのオオクボさんかな?)
ヤマトグサは、「日本固有種で、初めて日本人の手によって記載され、日本の学術雑誌に発表された植物」
マルバマンネングサは、「マキシモビッチにより、牧野に献名され、初めて日本人の名がつき発表された植物」
ということでしょうか。間違っていたらご教示ください。
尚、「らんまん」では、それぞれのモデルの人物名は、
伊藤篤太郎→伊藤孝光
牧野富太郎→槙野万太郎
矢田部教授→田邊教授
となっています。
学名に用いられている Ito、Makino は、役名でも変えられなかった訳ですね。一方、Yatabeが無効となってしまったので、矢田部は田邊教授に・・・
人気ブログランキング
2023年07月03日
八幡平 ショウジョウバカマ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
ショウジョウバカマ(猩々袴)シュロソウ科
今まで見たことがあるのは、淡紅色か白に近い花色でしたが、ここでは赤色で、正に猩々の毛色顔色と言う風情でした。どちらかと言えば、幻獣としての猩々よりもお能の装束をつけた猩々のイメージでしょうか。それで袴(根生葉)も履いているのですかね。
昨年この花後の状態を尾瀬で見て、何処かで見たことがあるのだけれど、その背丈の高さからピンと来なかったのでした。今はもうちゃんと認識出来たので、ショウジョウバカマの花後で、残った萼片が花の様に見えるけれど中に果実(柱頭の下に3つの刮ハ)が出来ていることが分かります。
新潟出身の祖母は、ショウジョウバカマのことも「雪割草」と呼んでいました。雪解けの下から咲き出す春の女神を見つけた時の雪国の人の嬉しさは、一体どれ程なのでしょう。長い冬を乗り越えた人にしか味わえない、特別な喜びなのでしょうね。
そう言えば、秋田出身の主人は、軒のつらら(秋田弁で「たろんぺ」)が溶け出してポタポタ雫が落ちる音を聞くと、春になったなぁと思うと良く言っていました。そして「どじょっこふなっこ」の歌を
♪は〜るになれば、しがこもとげで〜
と、普段は訛らないのに戯けて嬉しそうに歌っていましたっけ・・・。
人気ブログランキング
2023年07月02日
八幡平 ウスバスミレ?
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
初めて見る純白の繊細な雰囲気のスミレ。図鑑と見比べて一番似ているのがウスバスミレでした。分布も生えてたのが亜高山帯の苔むす場所なのも合致していますので、そうかなぁ・・・と。
ウスバスミレ?(薄葉菫)
菫は距が見える横顔を撮っておかねばと思いつつ、足場が悪くて撮れていませんでした。葉の形、全体に無毛の所も合っていると思います。
人気ブログランキング
八幡平 オオバキスミレ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
オオバキスミレ(大葉黄菫)
同じ黄色い花のスミレの仲間、キバナノコマノツメが唇弁が長く面長(馬面?)なのに比べ、唇弁が他の花弁より短いので横面ッ子(秋田弁でほっぺたが膨らんだ幼子のこと)です。側弁の基部は有毛。
キバナノコマノツメ(参考)
黄色いスミレや三色スミレ達は「スミレ色」が紫系なことをどう思うのかしら。そう言えば、クレヨンも「肌色」表記をやめましたよね・・・すみません、直ぐに横道に逸れるのが悪い癖。
柔らかな葉脈が目立って少し皺っぽいような葉、先は尾状に伸びています。
上から見たところ。葉柄や花柄は、やや赤味を帯びることもあります。
種子からだけではなく地下茎でも増えるので、このような大群落を作ることもあります。
人気ブログランキング
八幡平 イワイチョウ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
イワイチョウ(岩銀杏)別名 ミズイチョウ
ミツガシワ科イワイチョウ属
リンドウ科だと思っていたらミツガシワ科になったのですね。沢山見たはずなのに、写真が少なくて意外でした。
雌しべが長い花(長花柱花)、短い花(短花柱花)の2種類の「異形花柱花」を持ち、長花柱花だけが結実する、異花柱花同志だけが受粉する、などの説があります。
尾瀬などで見たミツガシワに似ていますが、葉は腎臓型。
葉の形がイチョウに似ているとよく書かれていますが、似てませんよね? 寧ろ、秋の黄葉をイチョウに擬えた説に私は賛同します。
よく観てみたら、ミツガシワ?
イワイチョウの写真かと思って拡大してみたら、どうやら葉が三出複葉のミツガシワのようです。ミツガシワの花は近くで見れば花弁の縁にフリンジがついています。
ミツガシワの花(2023.06.05 尾瀬)
もちろんミツガシワ科の花ですから、異形花柱花を持っています。タンカチュウカ、チョウカチュウカ、イケイカチュウカ・・・早口言葉みたいでどうも苦手です(^^;)
人気ブログランキング
2023年07月01日
八幡平 キヌガサソウ・コツマトリソウ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
キヌガサソウ(衣笠草)シュロソウ科
花径8p程のとても大きな花。花弁に見える白い大きな外花被片(萼片)とその内側に白い細紐状の内花被片があります。
この白い大きな外花被片には葉脈も残っていて、花びらは葉が変化したもの、に納得してしまいます。
大きな葉が丸く広がる様子、又は同様に広がる花の様子を、古の貴人に背後からかざす絹を張った長柄の傘=衣笠に見立てたのが名前の由来です。
こちらは、花の大きさはぐっと小さい(1.5ー2.3cm)のですが、似た雰囲気の白い花なのに科は異なります。
コツマトリソウ(褄取草)サクラソウ科
残念ながら丸い葉先は写っていませんが、湿原に生えていたので、ツマトリソウではなくコツマトリソウとしました。「褄取り」とは花弁の先にしばしば赤い縁取りが出る様子に依ると思われますが、何に擬えているかは図鑑によってマチマチで何が正解なのか分かりません。
・着物の褄取りに例えた
・鎧の威色目の一つである褄取りに例えた
・花弁ではなく、葉先がぼかしたように濃くなるさまを着物の褄取りに例えた
個人的には、褄取りする時、着物の裾回しの色が控えめに見える感じを例えたのではと思うのですが、どうでしょう? 和服文化が生活から遠ざかると、こういうことが実感できなくなり寂しいですね。
人気ブログランキング
八幡平 イワカガミ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
(編集中・・・)
2023.06.29 八幡平
イワカガミ(岩鏡)イワウメ科イワカガミ属
人気ブログランキング
八幡平 チングルマ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
チングルマ(稚児車)バラ科ダイコンソウ属/チングルマ属
草本のように見えますが、落葉矮性低木。高山の雪渓などの雪解けを待って一気に咲き広がります。
葉は奇数羽状複葉で「大根の葉の様な」ダイコンソウ属の特徴が見られます。独立したチングルマ属ともされます。
イワカガミと好む環境が似ているようで、混生すると引き立て合う彩りが美しい。
水気が多すぎるとイワカガミは嫌がるのか、今度は水中を好むイワイチョウが混生していました。
一面に広がるチングルマ。雪が花に生まれ変わったよう。
花弁が落ちた後の姿も星のようで愛らしい。
「稚児車」に見立てられた果実 2022.07.12 尾瀬
沢山(35本程)のそう花から羽状の赤い花柱が長く伸びて目立ちます。「稚児車」とは、幼子の遊ぶカザグルマの意とも、カザグルマのように剃り残した幼子の髪型の意とも。
やがて羽状の花柱のついた痩果は風に吹かれて飛散し、葉は赤く色づき、草では無いけれど「草紅葉」として愛でられます。
人気ブログランキング
八幡平 ヒナザクラ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
ヒナザクラ(雛桜)サクラソウ科サクラソウ属
花径1cm程の小さなサクラソウの仲間。学名は、Primula nipponica「日本のサクラソウ」
霧に濡れて殆ど下をむいてしまっていた中で、顔を上げて咲いている健気な花を探しましたが・・・
俯いて咲く花達も奥ゆかしい。
こちらは賑やかにお喋り中?
出番を待っている蕾たち 葉っぱは肉厚ですね。
果実たちは上向きにすくっと伸び上がり、種播く日を待っています。
花弁なのか雫なのか・・・
人気ブログランキング
2023年06月29日
八幡平 サンカヨウ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、PC版デザインでご覧頂けます。>
今年の6月初め、尾瀬で純白の咲き立てのサンカヨウに出会えてから、ガラス細工のように透明になった花もいつか観たいと願っていたら、6月の終わり、細かい霧の中の八幡平で夢が叶いました。
サンカヨウ(山荷葉)メギ科サンカヨウ属
2023.06.29 八幡平
雪が氷の粒の集まりなのに白く見えるのは、それぞれの粒が光を散乱させる為。サンカヨウも乾いているときには、細胞の間に隙間があるので光を散乱させて白く見えますが、水分を含むことで細胞間の隙間が埋まると光を散乱させずに透過してしまうので透明に見えるということのようです。
ただ雨に当たっただけでは直ぐには染みこまず、時間をかけてじわじわと染みこんでいくそうで、花はそれ程長く咲いている訳ではないので、透明な花が見える確率も低くなります。この状態を見られたのは、とてもラッキーでした!
やや終わりかけの花の方が、しっかり水が染みこんでいて透明率が高いですね。
2023.06.05 尾瀬
こちらが純白の咲いたばかりのサンカヨウ
この目も覚めるような初々しい純白の花に出会えたときも、小躍りしたくなるほど嬉しくて、白か透明か、どちらも甲乙付け難く「尊い」・・・です。
青い実
人気ブログランキング
八幡平 シラネアオイ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>
2023.06.29 八幡平
雪解け水の豊かな場所を好むシラネアオイ。瑞々しい大きな葉の中から、透けるように美しいピンク色の花を咲かせていました。
シラネアオイ(白根葵) キンポウゲ科シラネアオイ属
シラネアオイ属 一属一種です。
尾瀬では、ネットに囲われた中と山小屋の近くで守られている状態でしたが、流石に八幡平では天然の野性味を感じる個体に沢山で会えました。
草姿も花の表情も個性があって魅力的です。
霧露を纏うと、サンカヨウのように花弁が少し透けるようです。
どうも終始大きな葉の方にピントを持って行かれました。花の気高さに震え、眩しすぎて捉えきれなかったのかな・・・。
人気ブログランキング
八幡平 ハクサンチドリ
↑ ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。応援ありがとうございます✨
<スマホの方は「PC版」選択で、山桜オリジナルの画面デザインでご覧頂けます。>>
予定は立て込んでいますが、さぼっていると永遠にカレンダーに追いつけなそう・・・よ〜し、がんばるぞっ!
戸倉城山への低山はいかいの翌日、そんなに続けて大丈夫なのかと思いつつ、滅多にあろう事なきFITの大先輩方のお誘いに「チャンスの神様は前髪しかない!」逃がすものか〜と東京駅で駅弁を買い込み、東北新幹線に飛び乗りました。
着いた所は八幡平・・・前に来たのは未だティーンだったウン十年前、登り口も違うので殆ど記憶も甦らず、初めて訪れたような新鮮な気持でした。
2023.06.29 八幡平
バスを降りて早速、足元で出迎えてくれたのは、実に堂々とした大きなハクサンチドリ! 尾瀬で出会った可憐な姿とはひと味違いました。
ハクサンチドリ(白山千鳥)
花数が少ないのもまた趣があり・・・あれ、なにかこの子は話しかけてきているような♪
シロバナハクサンチドリ(白花白山千鳥)
これも「どこが千鳥?」と思っていましたが、白花をみたら、カモメラン同様、上の部分だけ(唇弁を入れないで)見ると千鳥が飛んでいるように見えてきました。ちゃんと嘴もついてますね。
ほうら、沢山羽ばたいて千鳥が飛び立ちました!
人気ブログランキング