2022年03月28日

むさしの自然観察園(3月4週)

2022年3月28日(月)休園日

 先週、3月の3週目はお墓参りでお休み、季節の変わり目であるお彼岸レポが出来ずにすみませんでした。楽しみにしていたカタクリの花が咲き終わってしまうのではと気が気ではなかったのですが、ちゃんと待っていてくれました。

カタクリ(片栗)ユリ科カタクリ属
カタクリP3286209.JPG

エイザンスミレ(叡山菫)スミレ科
エイザンスミレP3286212.JPG

ザイフリボク(采振木)バラ科ザイフリボク科
ザイフリボク小P3286217.JPG ザイフリボク小P3286218.JPG

マメザクラ(豆桜)バラ科サクラ属

マメザクラ小P3286219.JPG マメザクラ小P3286220.JPG
下向きにぶら下がるように咲きます。

オトコヨウゾメ レンプクソウ科ガマズミ属
オトコヨウゾメP3286222.JPG

コクサギ(小臭木)ミカン科
コクサギP3286224.JPG

シロモジ(白文字)クスノキ科
シロモジP3286226.JPG

タチツボスミレ(立坪菫)   コスミレ(小菫)
タチツボスミレ小P3286229.JPG コスミレ小P3256443.JPG


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2022年03月26日

高尾山 琵琶滝・5号路・6号路(下見)

 高尾山グリーンクリーン作戦の下見で、清滝〜琵琶滝〜6号路〜5号路〜もみじ台〜山頂〜富士道〜1号路〜高尾山口と歩きました。曇天ながら歩いている間は半袖でも良い程の暖かさで、春の花々も急速に開花が進んで来たようです。来週には桜も満開かもしれません。

 沢山写真を撮り過ぎて、選択だけで疲れ果てました・・・取り敢えず並べるだけで、すみません。

清滝下の池 山赤蛙のオタマジャクシ   アブラチャン
GC4月オタマジャクシ小P3266092.JPG GC4月アブラチャン小P3266441.JPG

ユリワサビ
GC4月 ユリワサビ小P3266103.JPG GC4月ユリワサビ小P3266442.JPG

ネコノメソウ        ヨゴレネコノメ
GC4月 ネコノメソウP3266444.JPG GC4月 ヨゴレネコノメ小P3266099.JPG

ニリンソウ
GC4月  ニリンソウ小P3266114.JPG GC4月 ニリンソウ小P3266124.JPG

アオイスミレ
GC4月 アオイスミレ小P3266446.JPG GC4月 アオイスミレ小P3266447.JPG

カンスゲ          エンレイソウ
GC4月 カンスゲ小P3266106.JPG GC4月 エンレイソウ小P3266204.JPG

イチリンソウの葉      ニリンソウの蕾
GC4月 イチリンソウ小P3266101.JPG GC4月 ニリンソウ小P3266445.JPG

ハナネコノメ
GC4月 ハナネコノメP3266138.JPG

マメヅタ          イタビカズラ
GC4月 マメヅタ小P3266118.JPG GC4月 イタビカズラ小P3266126.JPG

ナガバノスミレサイシン   ミミガタテンナンショウ
GC4月 ナガバノスミレサイシン小P3266141.JPG GC4月 ミミガタテンナンショウ小P3266159.JPG

ハナネコノメ
GC4月 ハナネコノメP3266206.JPG

ヤマルリソウ
GC4月 ヤマルリソウ小P3266143.JPG GC4月 ヤマルリソウ小P3266172.JPG

ヒナスミレ
GC4月 ヒナスミレP3266188.JPG
GC4月 ヒナスミレP3266179.JPG

エイザンスミレ
GC4月 エイザンスミレP3266157.JPG

モミジイチゴ        新しい木の階段
GC4月 モミジイチゴ小P3266163.JPG GC4月 木階段小P3266164.JPG

シュンラン         ミヤマカタバミ
GC4月 シュンラン小P3266166.JPG GC4月 ミヤマカタバミ小P3266170.JPG

キブシ           キチジョウソウの赤い実
GC4月 キブシ小P3266169.JPG GC4月 キチジョウソウ小P3266174.JPG

ジュウニヒトエ?      ツルカノコソウ
GC4月 ジュウニヒトエ?小P3266175.JPG GC4月 ツルカノコソウ小P3266194.JPG

ハナネコノメ
GC4月 ハナネコノメ小P3266207.JPG GC4月 ハナネコノメ小P3266136.JPG

マルバスミレ
GC4月 マルバスミレP3266195.JPG

タネツケバナ        シキミ
GC4月 タネツケバナ小P3266196.JPG GC4月 シキミ小P3266200.JPG

天狗焼き
GC4月 天狗焼小P3266202.JPG
中身は黒豆餡で上品な甘さです。いつもは長い行列なのに、この日はなんと全く並ばずに買えるという千載一遇のチャンス、思わず買ってしまいました。これは焼きたて熱々を頂くのが最高で、何故か家へ持って帰ると天狗の念力?が解けてしまいます。


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2022年03月25日

土筆坊 と スミレ

 ススキ野原が刈り取られて明るい草原が広がった所を、枯れ草をガサガサと踏み分けて進むと、あっちにもこっちにもニョキニョキとツクシンボが伸び上がって来ていました。

ツクシ(土筆)スギナの胞子茎 トクサ科
2022.03.25
ツクシP3255988.JPG

 緑の草の中だったら、ツクシ達も綺麗に撮れたかもしれませんが、枯れ草の中では、愛らしくツンツン並んだ様子がどうにも上手く撮れませんでした。

ツクシンボウタチツボスミレ
ツクシP3255990.JPG

 悪戦苦闘していたら、タチツボスミレが『こっちこっち!』と呼んで助けてくれました。沢山並んだ土筆坊は撮れませんでしたが、こんな絵本の中の世界のような可愛らしい風景が未だ残っていて、嬉しいなぁ


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2022年03月14日

むさしの自然観察園(3月2週)

2022年3月14日(月) 休園日

 急に暖かくなって、春は「張る」「跳ねる」「湧き上がる」「Spring」! 観察対象があっという間に膨らんで、手入れの合間の観察では追い切れないほどになって来ました。

キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科 白と紫の花
キクザキイチゲ小P3145738.JPG キクザキイチゲ紫小P3145783.JPG

フキ(蕗)キク科 蕗の薹の普通種と赤花
フキノトウ雄花小P3145740.JPG アカバナフキノトウ雄花小P3145743.JPG
どちらも雄花(雌しべの機能が退化した両性花)です。 雌花は探しましたがみつかりませんでした。

ダンコウバイ(檀香梅)クスノキ科とサンシュユ(山茱萸)ミズキ科
ダンコウバイ小P3145744.JPG サンシュユ花小P3035590.JPG
似通った黄色い小花の集まりですが、クスノキ科とミズキ科、全く別の種です。早春の花は黄色が多いです。

オオミスミソウフクジュソウ果実 
オオミスミソウ果実小P3145784.JPG フクジュソウ果実小P3145748.JPG
同じキンポウゲ科でも、先日のセツブンソウとは異なる、痩果の集合果です。フクジュソウは何フクジュソウか未確認。

シコクフクジュソウ(四国福寿草)キンポウゲ科
シコクフクジュソウ花小P3145751.JPG シコクフクジュソウ花小P3145752.JPG
萼片の長さは花弁と同じですね。

コショウノキナニワヅ ジンチョウゲ科
コショウノキ花小P3145759.JPG ナニワヅ花小P2285578.JPG

シュンラン(春蘭)ラン科  キツネノカミソリ(狐の剃刀)ヒガンバナ科
シュンラン花小P3145753.JPG キツネノカミソリ葉小P3145758.JPG

コスミレ(小菫)スミレ科   クロッカス アヤメ科
コスミレ花小P3145766.JPG クロッカス花小P3145763.JPG
日本の野の花とヨーロッパの花の紫の共演

ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科  セントウソウ(先頭草)セリカ
ニリンソウ蕾小P3145770.JPG セントウソウ花小P3145779.JPG
積もった落ち葉の下からニリンソウの葉っぱがむくむくと伸び上がって来て、小さな蕾を見せていました。
セントウソウは春一番に咲くので先頭草だそうです。


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2022年03月13日

ヌルデの種子?

 冬の間、特に園路際の木々は剪定・伐採されるので、そこに何が生えていたのか分からなくなり、痕跡を辿ることになります。

 この日、足元に無数に散らばる白っぽい丸い種子をみつけ、さて、何の種子だろうと辺りを見回し頭をひねりました。

ヌルデ(白膠木)種子 ウルシ科
2022.03.13
ヌルデ果実P3135709.JPG
大きさは、7oほど。表面には胡桃のような皺が寄っています。(左上の毛がある種子は、スズカケノキの仲間のもの)

 バッサリ何もなくなっていたその場所には、確か、ヌルデが生えていた筈・・・房状に白い花が咲き、沢山の実をぶら下げていた所までは記憶があるような・・・。その後、伐採された時に果実が落ち、やがて果皮も剥け種子だけになった状態でしょうか。

 若し、そうであれば、ヌルデの果実はリンゴ酸カルシウムを分泌し、乾いて白く結晶し表面を覆います。その状態の果実は「塩麩子(えんぶし)」と呼ばれ、舐めると塩味を感じ、塩の代用、また、下痢や咳の薬としても使われました。

ヌルデ果実P3135710.JPG

 鳥たちも塩分補給を兼ねてか、この果実を好み、10月頃からシジュウカラが、12月頃からはツグミ、トラツグミ、イカル、ジョウビタキ、シロハラ、ヒヨドリなど多くの鳥たちが採食しに訪れます。さて、本当に白膠木の種子なのか、そして、この殻を割ったのは誰だったのか、答え合わせは、また季節が巡った後のこととなります。


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2022年03月08日

コウヤボウキにも春の兆し

 冬の間も、冬枯れの山中、種子の冠毛や総苞弁が花の様に見えて目を惹いていたコウヤボウキ。

コウヤボウキ(高野箒)キク科コウヤボウキ属 2022.01.26
コウヤボウキP1265127.JPG
枯れ木に花が咲いたような冠毛の集まり

コウヤボウキP1205063.JPG
昔の耳かきには、こんな綿毛が付いてました。

コウヤボウキP1265130.JPG
真上から

コウヤボウキP1265129.JPG
横から

コウヤボウキP1265132.JPG
段々飛んで行って種子が疎らになると構造が良く分かりますね。

2022.03.05
コウヤボウキ小P3055625.JPG コウヤボウキ小P3055627.JPG
一つの種子の様子です。

2022.03.06
コウヤボウキ小P3065645.JPG コウヤボウキ小P3065646.JPG
種子が全部開いて飛び去ると、残って広がった総苞弁もお花の形に見えます。

嘗て、高野山で細い枝を集めて箒を作って居たと言われるその細い枝にも、ポツポツと芽が膨らんで来て、春の兆しが見えています。
2022.03.06
コウヤボウキP3065642.JPG

とても小さな冬芽でなかなかピンと合わせが難しいのですが、風のない日に粘ってみました。
冬芽 2022.02.17
コウヤボウキP2175363.JPG
モジャモジャ頭の雪男? 綿帽子の小さな妖精? 想像が膨らみます

花 2021.10.24
コウヤボウキPA244193.JPG
秋に咲く、十数本の筒状花が集まった花です。一つの筒状花の先が5裂し先がクルリと丸まっています。その真ん中から長い雌しべが伸びているのが見えます。受粉出来れば雌しべの数だけの種子が実り、やがて冠毛を広げて丸く膨み、タンポポの綿毛のように見えるのです。


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2022年03月07日

むさしの自然観察園(3月1週)

2022年3月7日(月)

セツブンソウ(節分草)果実(袋果)キンポウゲ科
セツブンソウP3075669.JPG
咲きに咲き出していた一群の方は、既に果実になっていました。キンポウゲ科の仲間のトリカブトやオダマキに似た袋果タイプです。同じキンポウゲ科でも、フクジュソウやキツネノボタンのように粒々の仏様の頭のような集合果タイプもあります。

キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科
キクザキイチゲP3075654.JPG
キクザキイチゲ小P3075655.JPG キクザキイチゲ小P3075657.JPG
キクザキイチゲP3075660.JPG
白い花が一般的ですが、ガールスカウトのキャンプ場のある戸隠では青い花も多く見られます。

オオミスミソウ(大三角草)キンポウゲ科
オオミスミソウP3075665.JPG

北見フクジュソウ     四国フクジュソウ 
キタミフクジュソウ小P3075666.JPGシコクフクジュソウP2215450.JPG
北海道の限られた地域にだけ自生するキタミフクジュソウ。果たして武蔵野市の夏を越えられるか・・・。四国フクジュソウまで出現し、やっとフクジュソウとミチノクフクジュソウの見分けが出来るようになったのに、また覚えることが増えました。観察が進んだら特徴を纏めたいです。

カワヅザクラ(河津桜)バラ科サクラ属
カワヅザクラ小P3075671.JPG

写真を撮ろうと早めに来たのに、観察することもやることも多くて、帰宅してみたら殆ど撮っていないことに気付きました。そうそう思うようにはなりませんね。


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2022年03月06日

アオイスミレ(葵菫)開花

 ここ数年、私の散歩道界隈で、アオイスミレの株だけは沢山みつけてきましたが、閉鎖花や果実は着けても一度も花を咲かせているのを見たことがありませんでした。木々でお日様が遮られてしまった所為では無いかと思い、いつか撹乱が起きるのを待っていました。

 それが、今年、ナラ枯れの影響で林床に光が届いた為なのか、やっとアオイスミレの花を見ることが出来ました!

 春早く、他の菫に魁けて咲く、スミレの花の一番バッターです。

アオイスミレ(葵菫)スミレ科 2022.03.05
アオイスミレP3055619.JPG
葉の形が、徳川家のご紋の「葵(フタバアオイ)」に似ていることからの命名とのことですが、マルバスミレ、タチツボスミレの葉も同じ様な形ですが、フタバアオイとアオイスミレは、少し湿度が高めの場所に良く生えている所も似ているようです。

 一見、ハート型の葉、薄紫の花で、よく見るタチツボスミレに似ていますが、葉や茎に微毛がはえていて、托葉には細長い櫛状の切れ込みはありません。展開前の葉の両端が巻物の様にクルリと丸まっているのも特徴です。

アオイスミレ小P3135736.JPG アオイスミレ小P3135786.JPG

アオイスミレP3135788.JPG

 タチツボスミレの花よりも淡い色合いで、左右の側弁は余り広がらず前に出る感じ、距は真っ直ぐ立ち上がります。花数は少なめですが、ランナーを出して株を増やし群生するので、一斉に咲けば見応えもあるでしょう。花期が短く咲く場所が限られているので、未だ、そんな素敵な光景にめぐり逢えていないのが残念です。


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2022年03月05日

高尾山 いろはの森コース

3月5日、高尾山グリークリーン作戦の本番に参加したのは、2020年の11月以来、コロナ禍と膝の故障ですっかりご無沙汰しており、久し振りの復帰でした。

コース:JR高尾山駅ー(バス)ー日影BS〜日影沢〜キャンプ場〜いろはの森〜山頂下トイレ〜江川杉の巻き道〜もみじ台〜山頂〜富士道〜薬王院〜十一丁目茶屋〜1号路〜京王高尾山口

 日影沢に残っているハナネコノメが見られる場所は、観察適地ではないので立ち寄りません。蛇滝などの他の場所での観察をお願いします。

アズマイチゲ(東一華)キンポウゲ科
GC3月アズマイチゲP3055672.JPG
数が多い筈のキクザキイチゲは見当たらず、アズマイチゲが2輪だけでした。キンポウゲ科の花は、お日様の光が差さないと開かないので、日影沢に朝来ても、なかなか開花状態は見られません。開花を見たいのなら、こちらに下山するコースが良いでしょう。

アオイスミレ(葵菫)スミレ科
GC3月アオイスミレP3055619.JPG
徳川家の葵のご紋に似た葉の形です。タチツボスミレにちょっと似ていますが、葉に厚みがあり有毛。托葉にタチツボスミレの特徴の櫛状の切れ込みがありません。花の側弁が余り開かず、距は真っ直ぐ上です。

ネコノメソウ(猫の目草)ユキノシタ科ネコノメソウ属
GC3月ネコノメソウP3055673.JPG
ネコノメソウとヤマネコノメソウも似ていますが、ネコノメソウの雄しべは4本・茎葉は対生・走出枝あり、ヤマネコノメソウは普通8本(時に4本)・茎葉は互生・走出枝なし。雄しべの数が怪しい時は、茎葉の着き方と走出枝を確かめましょう。

 いろはの森の登り口にある池では、ヤマアカガエルの卵塊が見られました。親子観察会の頃にはオタマジャクシが泳いでいるかもしれません。

美人ブナ
GC3月美人ブナP3055620.JPG
4号路の美人ブナにも久し振りにお目にかかれ、健在のようで何よりでした。

クロモジ(黒文字)葉芽と花芽 ダンコウバイ(檀香梅)花
GC3月クロモジ冬芽小P3055674.JPG GC3月ダンコウバイ小P3145828.JPG
クロモジは真ん中の細く尖っているのが葉芽で両側の丸いのが花芽です。下見の時に毛深い芽鱗に覆われていたダンコウバイが黄色い小花を咲きほころばせていました。春ですねぇ・・・


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2022年03月01日

見下ろす青鷺

 朱鷺の羽で赤く染まっていたことから「赤羽根」と呼ばれたとも言われる赤羽の病院からの帰り、早めに終わって帰れたのでいつもの散歩道に寄り道していると、目の前の階段を数段上がった高みにあるベンチに、突然ふわりとアオサギが降り立ちました。

 『赤羽から戻って青羽に出会うとは!』
ドギマギしながら急いでスマホを取り出すと、残念ながらベンチからはスタッと下りてしまいましたが、通りを歩く人の頭より上で、ゆっくり歩を進めながら何やら偉そうに睥睨しており・・・

アオサギ(青鷺)2022.03.01
アオサギDSC_1386 (002).JPG

アオサギDSC_1391 (002).JPG

 丁度そこへ通りがかった人の良さそうな小柄なオジサンが、アオサギにペコリとお辞儀をしているのを見て、ほっこりしてしまいました。あ〜分かる〜、あの嘴の長い大きな鳥に上から見下ろされたら、思わず、
「あ、どうも・・・(ペコリ)」
ってなりますよね。

 私も出来るだけ気配を消してソロリソロリと近づいてみましたが、目が合った瞬間、ふぁさっと飛び立っていってしまいました。もうちょっと一緒に居てお話したかったなぁ そう言うときは、カメラなんて向けてはダメですよね・・・。

アオサギHORIZON_0002_BURST20220301153524930 (002).JPG

2021.09.06
アオサギP9063355.JPG

 こちらが、彼のお気に入りの場所です。いつも人間が彼を見る為に立ち止まる対岸に、飛んで行ってみたかったのかもしれませんね。

 *「赤羽」地名の由来説には、関東ローム層の赤土の目立つ土地で「赤埴(あかはに)」から派生の説もあります。 


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2022年02月28日

むさしの自然観察園(2月4週)

 土脉潤起 (どみゃくじゅんき/つちのしょううるおいおこる)頃となりました。観察園でも水温み草木潤い生き物たちも動き出しました。山桜もやっと毎週通えるようになりましたので、これからは週ごとの観察園の変化を順次お知らせして参りたいと思います。

2022年2月28日(月)

セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
セツブンソウP2285572.JPG
今年は雄しべの葯が青い花が見られないなぁと諦めかけた時、他の株が終わる頃に少し離れた所に咲いた2輪が念願の青い葯を持ったセツブンソウでした。今年もやっとその美しい色合いを目に出来て幸せです。

トチノキの冬芽
トチノキ冬芽小P2285587.JPG ?冬芽小P2285589.JPG
ペトペトした粘液をまとった芽鱗で守られたトチノキの冬芽が朝日に光っていました。隣の冬芽は何だったかなぁ・・・撮った時は分かっていたのでメモも取らず、今、思い出せません。思い出せたら、こっそり追記しますね(^^;

オオミスミソウ(大三角草)  ナニワヅ(難波津)
オオミスミソウP2285573.JPG ナニワズ小P2285579.JPG
 父方の故郷の山に沢山咲いていたオオミスミソウ。スハマソウだったかも知れませんが今は確かめる術がありません。本当に様々な色や変化咲きがあって、マニアが収集する気持は分かりますが、どんどん盗掘されてしまいました。一度叔父が大事に東京に持って来たことがありますが、やはり数年で消えてしまいました。今はミスミソウや外国産のものとのハイブリッド園芸種が売られていて、それらは、こぼれ種でも増えるくらい丈夫です。

シコクフクジュソウ(四国福寿草) オウメソウ(青梅草)
キタミフクジュソウ小P2285576.JPG オウメソウP2215456.JPG
 現在4種(フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、キタミフクジュソウ、シコクフクジュソウ)に分類されている日本原産の福寿草の内、四国だけに自生する種。オウメソウは、青梅市で大事に保護されてきたフクジュソウの一品種のようです。

フキ(蕗)キク科フキ属の花芽=蕗の薹 雄株の花
フキノトウ小P2285582.JPG フキノトウ小P2285580.JPG
 
 フキは雌雄異株で、自然界ではほぼ1対1の確率で存在すると言われますが、観察園では雄株が多いようです。開花期がずれるのか、探しても雌株の花はみつかりませんでした。

 雄株では丸い蕾がギッシリ隙間無く集まり、開花すると花粉のある葯で黄色っぽく見えます。結実しない棍棒状の花柱がある「両性花」です。開花後はそのまま伸び上がらずに枯れてしまいます。

 雌株ではやや歪な蕾の間に隙間があります。開花すると細い糸状の花柱が多数伸び出します。中に雄株と同様の両性花が少し混在しますが花粉は出しません。結実した雌株の花はぐんぐん伸び上がり(これぞ正に「薹が立った」状態)、タンポポ状の綿毛の付いた種子を実らせ風に乗せて散布します。これからそのような変化も追って参りますので、どうぞお楽しみに。

 因みに、雄花の蕗の薹の方がふっくら大きめで苦みがやや強く、天ぷら向きでしょうか。雌花は苦みが少ないのでフキ味噌向きかもしれません。雌雄の蕗の薹をお好みで使い分けるなんて、都会では贅沢な話しですね。私は先日、春野菜のペペロンチーノの最後に蕗の薹を一つ刻んで散らし、軽くひと煽りして春の香りと苦みを頂きました。


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2022年02月26日

高尾山 日影沢コース

 2月26日、高尾山グリーンクリーン作戦の下見で、久し振りに日影沢を訪れました。

 未だ逆沢作業道(旧通称・郵便道)に雪が行程の半分程に残っていて、登り口の木橋も一本抜け落ちたままでした。翌週の気温が高い予報で、恐らく溶けてしまうだろうものの悪路になる可能性もあり、大事をとって本番は「いろはの森」コースに変更となりました。

 例年であれば、ハナネコノメ等のネコノメソウの仲間の蕾が膨らみかけている頃ですが、未だ極小さな蕾でした。

ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)ユキノシタ科ネコノメソウ属
2022.02.26
ヨゴレネコノメP2265541.JPG

コチャルメルソウ(小哨吶草)ユキノシタ科チャルメルソウ属
コチャルメルP2265539.JPG
コチャルメルP2265567.JPG

逆沢作業道登り口の木橋
GC3月逆沢作業道の橋DSC_1381 (002).JPG
 辺りが凍っていて滑りそうな上に、一本抜け落ちていたので、一人ずつ刺激を与えないように渡りました。

 まさか未だ雪がこれ程残っているとは思わず、軽アイゼンもストックも持たずに来てしまい、故障した膝持ちの身で正直これは参ったなぁと思いましたが、リーダーが慎重にゆっくり登ってくださったので、何とか登り仰せることが出来ました。

 もみじ台へ登ると、何やら怪しげな色の春霞?の中でも真っ白な富士山が迎えてくれました。
GC3月富士山P2265543.JPG
 しかし、昼食を終えて顧みると既にグレーの霞に覆われてしまいました。
GC3月富士山P2265545.JPG
 春霞ってこんな色でしたっけ・・・何か悪いものが含まれているようで、ちょっと不穏。

もみじ台の残雪
GC3月もみじ台DSC_1382 (002).JPG
もみじ台のベンチ周りの日陰にも残雪多し。

フサザクラ(房桜)冬芽 フサザクラ科フサザクラ属
フサザクラ冬芽P2265569.JPG

 黒光りする大きな花芽をつけるフサザクラ。日を受けて赤味を増して膨らんでいました。サクラの名が付きますが、バラ科のサクラの仲間ではありません。「葉より先に赤い花(花弁は無く葯が目立つ)が咲くのと、全体の佇まいが桜似」でしょうか。

ダンコウバイ(檀香梅)冬芽 クスノキ科クロモジ属 
ダンコウバイ冬芽P2265556.JPG

 ダンコウバイは、いつもあっという間に花芽が弾けて黄色い小花の集まりが咲き零れてしまうので気付いていませんでしたが、冬芽はこんなに毛深かったのですね!


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2022年02月23日

ヤマノイモ と オニドコロ の刮ハ


ポチッとして下さると、ランキングにカウントされます。

 (昨年の12月初旬に写真を撮って置いて記事にしそびれていました。皆さんが読み終えた頃、撮影日近くの日付で掲載し直しますので、消えた?と驚かないで下さい・・・。時々そんな事をやらかしています。^^;)

 美味しいヤマノイモと苦くて食べられないと云うオニドコロ、狭山丘陵では普通に混在していますが、葉や花が無いときでも、果実やタネの様子で見分けることが出来ます。

ヤマノイモ(山の芋)ヤマノイモ科ヤマノイモ属 刮ハ
2021.12.06 根は地中に伸び、食用になる
ヤマノイモP1265118.JPG
3つの羽があるプロペラのような刮ハの集まり。オニドコロよりも、きっちり硬質です。

ヤマノイモP1265117.JPG
熟すと、羽の縁の細い留め金のような部分が外れて弾けます。これはもう、種子が飛んでしまった後でした。

ヤマノイモP1265119.JPG ヤマノイモP1265120.JPG
中に挟まっている種子には、オブラートのような薄く丸い翼があり、その真ん中にタネがあります。

ヤマノイモP1265141.JPG
陽当たりを求めて高い木まで蔓を巻いて上り、垂れ下がっています。

オニドコロ(鬼野老)ヤマノイモ科ヤマノイモ属 刮ハ
根茎は横に伸び、ひげ根が多い様子を老人に例えたと言われます。
2021.12.05
オニドコロP1255096.JPG
ヤマノイモに比べると縦長で、一面だけを見ると相撲の行司の軍配形。ヤマノイモより薄くてカサカサした感じ。

オニドコロP1255095.JPG
蔓の巻いた位置によって上向きも下向きも横向きもあります。

オニドコロP1255097.JPG
爆ぜた中に未だ種子が挟まっている状態。

オニドコロP1255098.JPG ヤマノイモP1265120.JPG
種子には縦長の翼があり、タネはその下に付いています。ヤマノイモの種子(右)は、丸い翼の真ん中にタネ。

ヤマノイモ オニドコロP1265123.JPG
ヤマノイモとオニドコロの蔓が入り交じって混在していますが、もう、区別出来ますね(^^)


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posted by 山桜 at 11:17| Comment(5) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月17日

メタセコイアにヤドリギ

 「生きている化石」と持て囃されたメタセコイアも今や日本中の公園などに植えられて、ありふれた木になりました。ただ、広々した所に植えられていると、和名「曙杉」の名の通り曙色の紅葉と落葉後の背高で端正な姿が目を惹きます。

 葉が有る時は目立ちませんが、すっかり枝だけになると、その枝の中に丸い緑の塊に気付きます。冬でも常緑なので特に西洋は「不滅の力」を宿すと崇められる「ヤドリギ」です。
ヤドリギ メタセコイアP2085285.JPG

ヤドリギ メタセコイアP2085286.JPG

 拙ブログでも何度も登場しているので、またかと言われそうですが、何度見てもその魅力に取り憑かれているので、立ち止まって惚れ惚れと眺めてしまいます。

ヤドリギ メタセコイアP2085287.JPG
しかし、本当に取り憑かれているのは宿主の木の方で、堂々と聳えるメダセコイヤは少々栄養を横取りされても影響ないようですが、手前の大量に宿られてしまった木は、かなり衰弱していました。

ヤドリギ メタセコイアP2085289.JPG
宿主が枯れてしまえば、宿り木もやはり生きていけず枯れてしまいます。母屋を乗っ取ッ他末、ついには母屋もろとも店子も滅ぶという哀れな末路。

 それでも、また、ナラ枯れ同様、大きな木が倒れて新しい環境が出来れば、新しい芽吹きが始まるでしょう。

*「生きている化石」: 先に中生代(約2億5,217万年前〜約6,600万年前)の化石として、1941年日本の植物学者・三木茂博士により発見され、メタセコイアと命名されていたものが、1946年に中国四川省(現在の湖北省利川市)で、胡博士により、そのままの形で生き残っているのが発見され、一大ブームとなりました。後にアメリカのチェイニー博士が中国より持ち帰ったタネを栽培して増やした苗木・挿し木苗木などが、大阪市立大学の送られ、メタセコイア保存会を設立し普及に努めた結果、今でも各地にメタセコイアの大木を見ることが出来ます。

 メタセコイアと聞くとアメリカから渡ってきた外来種のような印象がありますが、日本で化石として出土しているものと同じ種なので、一度は日本で絶滅した在来種というと、朱鷺と同じでしょうか。


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posted by 山桜 at 21:04| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月16日

「ナラ枯れ」の被害 急拡大

 関東では「マツ枯れ」の被害が先でしたが、とうとう日本海側や関西同様「ナラ枯れ」の被害が、特に去年辺りから急速に拡大しています。

 去年の夏、未だ紅葉には早いのに、森のコナラ、クヌギの葉がどんどん赤茶けて来て、異様な景色に愕然としました。
2021.08.31
ナラ枯れP8313219.JPG

 輸入材と共に侵入してきた「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」が病原菌を持っていて、幹に産卵、幼虫が食害する内に伝染させてしまいます。食害を受けた木からは、おが屑のような木屑(フラス)が出ています。
2021.12.06
ナラ枯れP1265143.JPG
ナラ枯れP1265144.JPG

ナラ枯れP1265142.JPG

2021.10.14
ナラ枯れPA143932.JPG
被害に遭った木は、水分養分を吸い上げられなくなり枯れていきます。そうなると、落枝や倒壊の怖れがあり、人的被害を避ける為にも公園内の人が通る場所では急遽伐採が進んでいます。

このような枯損木の根元には、猛毒きのこ「カエンタケ」の発生が増えているのは、昨年お伝えした通りです。

2021.12.07
ナラ枯れP1275151.JPG
立ち入り禁止箇所も増えています。

2021.12.06
ナラ枯れP1265137.JPG
正に死屍累々の悲しい光景
ナラ枯れP1265134.JPG

大径木が殆ど伐採された跡地
ナラ枯れP1265133.JPG

2022.02.01
ナラ枯れP2015209.JPG
小道の両側の森がすっぽり消えてしまいました。

 今も毎日のように伐採中の電動ノコギリの大きな音が、森の悲鳴のように響いており胸が痛いです。薪炭の利用が亡くなり、カシノナガキクイムシが好むような大径木が増えたのも一因とされています。

 余りにも被害が大きく広がり、危険木の伐採に追われ、カシノナガキクイムシの駆除まで手が回らないのが現状のようです。

 ただ、このような撹乱によって出来た森のギャップには、林床に光が届き新鮮な風が吹き込むようになったことにより、今まで眠っていた種が芽吹いたり、パイオニアプランツが入り込んだりして、また新しい森が育ち始めます。

 日本の森は「もののけ姫」でも描かれたように、何も無くなったように見えても自然の回復力が強いので、ここに何が生えて育っていくのか、新しい森の観察の楽しみもあります。


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posted by 山桜 at 19:36| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月15日

雪の下から節分草

 うっすらと積もった雪も昼前には消え、雪の重みに耐えていたセツブンソウがゆっくりと起き上がってきました。

セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.14
セツブンソウP2145310.JPG
蹲っていた時についた泥が痛々しいけれど、そこがまた不屈の精神が宿るようで可憐な中にも逞しい姿です。

セツブンソウIMG_20200210_215410 (002).jpg

セツブンソウP2145308.JPG
クリスマス・ローズに似ていると言う人もいますが、確かに花弁のように見える萼片や、退化した花弁、沢山の雄しべの迫力など、似たところがありますね。但し、前にも書きましたように、花径が2p程の小さく可憐な様子は、ヤツデハナガザの和名がつけられた大きな葉に固い茎で全体的にゴツいクリスマス・ローズとはかなり違います。

セツブンソウP2145307.JPG
濡れると、更に透明感が増して繊細なガラス細工のようです。

セツブンソウP2145306.JPG
これから段々と雄しべや葯の色が赤紫や灰青色に変化して来るので、その色合いもまた楽しみです。


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posted by 山桜 at 12:45| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月14日

雪の日のカルガモ

 去る雪の日、何処かの橋の下へでも避難してジッとしていればいいものを、降りしきる雪の中、カルガモ一家があっちへこっちへと泳ぎ回っていました。
2022.02.10
たっちゃん池 カルガモP2105300.JPG

たっちゃん池 カルガモP2105316.JPG
まさか家族の一羽が行方不明にでもなった訳でもあるまいに、そんなに急いで何処へ行く? お腹が減って餌を探しに出たのでしょうか? 魚も雪を餌と間違って、水面近くに上がってきているのかしら。

たっちゃん池 カルガモP2105318.JPG
まぁ、こんな雪の日に出歩いている私と同じで、ただ雪を楽しんでいるのかもしれませんけれど、何か物語を期待してしまう風景でした。


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posted by 山桜 at 14:38| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月12日

クロヨシノボリの孵化

 クロヨシノボリのその後、載せるのを忘れていました。

 元水族館勤務の先輩から、孵化までは雄がヒレで水流を与えながら面倒を見るし、卵の持っている力で比較的簡単だけれども、孵化した後の餌やりが難しいとのことでした。

 岩穴や何かの隙間、自ら掘った穴の中などに産卵するので、姿が見えなくともそっとしておくこと・・・とのことでしたが、色々な考え方があるようで、次の当番の時までには、親を捜索して卵を掘りだし、卵が産み付けられていた底板?が別の水槽にぶら下げられていました。

クロヨシノボリ 孵化した稚魚 2022.02.07
クロヨシノボリP2075284.JPG

孵化間近の卵
クロヨシノボリP2075280.JPG

クロヨシノボリP2075296.JPG
 
 既に沢山の稚魚が孵化してふわふわと漂い、残っている卵の中にも大きな目がギョロギョロみえていました。私のように稚魚育成のスキルのないものは、この中から一匹でも生き延びてくれたらと願うばかりです。


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posted by 山桜 at 09:43| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月10日

セツブンソウ(節分草)

 今年はその名の通り、ほぼ節分の頃に咲き出してくれました。 写真だけ見ると、フクジュソウと同じくらいの大きさに思えてしまいますが、実際は花径が2p程の小さなスプリング・エフェメラル(春の儚い命)です。その小さな世界に驚くほど繊細な美しさを秘めています。

セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科セツブンソウ属
2022.02.07
セツブンソウP2075295.JPG
白い花弁に見える部分は萼片で、中に見える黄色い密腺がついている部分が本来の花弁です。花弁の咲きが2つに裂け、その咲きに密腺が付いています。

セツブンソウIMG_20200210_215410 (002).jpg
もう少し雄しべの葯が熟すと、青灰色になり、何とも言えない清楚なガラス細工のような美しさを放ちます。

セツブンソウP2075278.JPG

セツブンソウP2075279.JPG

4年前の写真を引っ張り出してきました。2018.02.26
P2261042セツブンソウ (443x590).jpg
セツブンソウが咲いている頃には雪が積もることが多く、今日もまた雪ですが、今年の花がもう少し綺麗に撮れたら取り替えますね。


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posted by 山桜 at 17:32| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月09日

ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)

 日本に自生するフクジュソウの仲間は、北見フクジュソウ、陸奥フクジュソウ、フクジュソウ、四国フクジュソウの4種とされています。関東地方で見ることが出来るのは、ミチノクフクジュソウとフクジュソウですが、見分け方は、一番外側の萼片の長さです。

 陸奥フクジュソウは、萼片が花弁の1/2程と短く、フクジュソウは、萼片と花弁がほぼ同じ長さです。花が開いているときは確認し辛いので、曇りの日か朝日が差す前に見てみて下さい。

ミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)
キンポウゲ科フクジュソウ属 2022.02.07
ミチノクフクジュソウP2075276.JPG
一番外側に短い萼片が見えますね。

ミチノクフクジュソウP2075274.JPG
茎が中空なのも同定ポイントです。花が終わった頃、実を着けたくないのなら折ってみることも出来ますが、花が咲いている時はとても無理ですよね。

ミチノクフクジュソウP2075275.JPG
キンポウゲ科の特徴は、輝く黄色い花弁とパラボラアンテナ型集光形

ミチノクフクジュソウP2075273.JPG

咲いた咲いた!と嬉しくて、ちゃんと同定が出来るように撮ることを忘れていてすみません。次回の当番時にも咲いていてくれたら、意識して分かり易い角度で撮ってみますね。


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posted by 山桜 at 19:46| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする