2019年04月19日

パウロの森・4月の定例作業@



                      自然観察ランキング


<2019-04-03 裏高尾・パウロの森>
P4030773 (210x140).jpg 誘引剤を配合して穴をあけたペットボトルに詰め、スズメバチ・トラップを作成しました。 その誘引剤ですが、純米酒、みりん、砂糖、グレープジュース等々をなみなみと大きなボウルに注いで混ぜていきます。大量の砂糖がなかなか溶けず、ぐるぐるかき混ぜている内にアルコールを大量に吸い込んで、あれれ頭がクラっと・・・そして甘〜い香りの誘惑に、ハチではなく、私の方が負けてしまい、ちょこっと味見をば・・・
 「うわ、すご〜く美味しいです♪」
 「これ、ハチではなくて熊さんを誘い込みませんか?」
なんて、吸い込むだけでなく飲んでしまってますます危ない? いえいえ、ほんのちょっぴりで山桜的には全く問題なし。
 「今まで誰も味見なんてしたことないよ〜」
と言われてしまいました。 自制心が無くてお恥ずかしい(。。;)

 その後は、ちゃんと鋸や剪定ばさみを持って、倒木処理や山道の整備に行ってきました。

 お昼には美味しい豚汁、食後にコーヒーを頂き(持参した間伐杉材を使ったマグカップが人気を集めてビックリでした)、午後は班に分かれて、各地域の植物調査へ・・・ 芽吹き前の樹木の同定は森林インストラクターの経験がものを言います。 長老のヒントに色々と救われて何とか記録を残すことが出来ました。 

 殆ど写真は撮れませんでしたけれど、休憩時間等に少しだけ・・・春の森の仲間です。

P4030770ノジスミレ (207x310).jpg P4030776ミツバツチグリ (207x310).jpg
ノジスミレ          ミツバツチグリ

P4030775ヤブレガサ (210x140).jpg P4030777シュンラン (207x310).jpg
ヤブレガサ          シュンラン

P4030779コスミレ (210x140).jpg P4030780マルバスミレ (210x140).jpg
コスミレ           マルバスミレ

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ニオイタチツボスミレ
P4030782ニオイタチツボスミレ (207x310).jpg P4030778タチツボスミレ (207x310).jpg
ニオイタチツボスミレ     タチツボスミレ
ラベル:パウロの森
posted by 山桜 at 13:29| Comment(6) | 森林保全活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

森の憩い



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 なかなかハードな(今も肩と腰にやや疲労感残る)丸太運び、タープ用の大きなブルーシートの整理という山仕事も嫌いじゃないけれど(好きで行っている訳ですから^^;)、やっぱり森山での憩いの時間に癒されます。

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黄葉の木々の下、カマドから立ち上る煙

PC158726シイタケ (187x280).jpg PC158728ナメコ (187x280).jpg
コナラの榾木からは椎茸が、地面に埋めた山桜材からはナメコが

PC158727ナメコ (210x140).jpg PC158735カシワバハグマ (187x280).jpg
可愛いナメコたち         カシワバハグマの冠毛

PC158729麹入り豚汁 (440x330).jpg
麹入りの豚汁の甘やかな香りがたまりません

PC158731 (210x158).jpg PC158734昼休み (210x158).jpg
持参のおむすびと具沢山の豚汁のお昼 昼休みは皆まったりと

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シジュウカラの巣箱掛け

PC158740サンショウ (210x140).jpg PC158742クサギ (210x140).jpg
山椒の黒光りする実        臭木の鮮やかな実

山仕事の後の森遊び、いいものですよ。 皆さん森へ遊びにいらっしゃいませんか?
posted by 山桜 at 22:33| Comment(0) | 森林保全活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月21日

パウロの森・初探訪

FIT(Forest Instructer Tokyo−森林インストラクター東京会)の活動の一つの見学で、高尾山の北部「パウロの森*」を初探訪させて戴きました。

先輩方が増えすぎたニセアカシアなどの伐採に取り組んでおいでの中、作業の邪魔にならない範囲で新人の私たち2名は「パウロの森」の中を案内して戴きました。 

いきなりの急登にあえぎながら斜面を登ったり、見晴らしの良い尾根を歩いたり・・・先輩方が代々、大切に育んで来られた豊かな森に抱かれて幸せな時を過ごしました。

足元にはカンスゲ、シュンラン(花)、ナガバノスミレサイシン(花)、コンテリクラマゴケ、トリカブト(葉のみ)、フデリンドウ(蕾)、ウグイスカグラ(花)・・・

こちらは腹菌類のきのこ「ツチグリ」
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ムササビの食痕がある葉(折ってかじるので左右対称の歯形が残る)
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(間隙で思わず手が震え…ピンボケすみません!)

キジョランの丸い食痕の裏にはアサギマダラの幼虫が…
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指先と比べるとその小ささが分かります。
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模様などが見られるように少し拡大してみました。

頭上には、キブシ(花)、フサザクラ(芽吹き)、ウワミズザクラ(蕾)、ダンコウバイ… 

お昼の後には、かいた汗の分を補うお塩の効いたぜんざいと焼き餅を戴き、元気をつけて午後は笹刈りのお手伝いに。

午前も昼休みも午後も、次々と繰り出される容赦ない?先輩方の質問に答えようとするのに精いっぱいで、写真を撮る余裕など殆どありませんでした〜 何でもそれらは、パウロの森くらぶへの入会資格試験?だったと後で伺って、またビックリ! 何とか「合格!」と言って戴けてホッとしました。

帰り道、フクロウの声の手笛を教えて戴きましたが、酸欠になりそうな位吹いて、やっと微かな音が出るくらい・・・もっと練習していい音、そしてメロディも奏でられるようになりたいです。 藤かアケビ?のツルであっという間にカゴを編まれる先輩、どんな葉っぱでも唇に当てて笛にしてしまわれる先輩、森の事なら隅から隅までご存知の大先輩、この森には、多種多彩な技や知恵を持たれた先輩方が目白押しで、学びたいことが山ほど溢れています。

お土産に、ほだ木で立派に育った椎茸を戴きました〜香りよく肉厚でとっても美味しかったです^^
これからも森の恵みの豊かさを支えるお手伝いをし、またその恵みに抱かれて学んでいきたいと思います。 

*「パウロの森」とは、高尾山の北部にある聖パウロ学園高等学校の学校林で、23ha(東京ドーム5個分)の広大な面積を持ち、2004年からFIT会員による森林整備活動と森林環境教育活動が始まりました。(2007年には国土緑化推進機構のモデル学校林に認定)FITの中の「パウロの森くらぶ」ではは2004年以来延べ5000人を超える学園の生徒や近隣の小学校の生徒の森林環境教育に携わって来ています。  
posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 森林保全活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

森林塾 体験会

 憧れの森林インストラクター東京会(FIT)の森林塾の体験会に参加してきました。

 先ず頭に手拭を巻きヘルメットをかぶり、首にはタオル、手には作業手袋、腰には大鋸と手鋸の2丁をぶら下げ、イザ山へ出発!

 山のお薬師様で作業の安全をお祈り。 年初めに切株を飾って安全祈願の祝詞を奉じた跡を興味深く拝見。 来年は是非、私もこのお祈りに参加してみたい。 

 作業場所へ向かう途中、小熊が木に攀じ登って食事をした跡「熊の棚」を教えて戴き感動、またあちこちにイノシシが食べ物を探して掘った穴、ウサギなどのフン・・・この山で生きている動物達の息吹を感じる。 

 今まで、庭の木を伐ったり、キャンプクラフトを作ったりでノコギリを使ったことはあるものの、きちんと使い方を習ったのは初めて。 急で柔らかな斜面は足場の確保も難しく、力を入れると段々と足がめり込んだり位置が変わったりで、常に自分の身体の中心(おへそ)に向かって真っすぐ同じリズムで引き続けるのはなかなか大変。 切り口を見れば、仕事の経過や質がしっかりと出ていて・・・。 どんどん作業に参加して腕を上げていきたい。
 
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午前中のノコギリ講習・垂直伐りと水平伐りを終えて、ガテン属のお昼休み

午後はヒノキの間伐。 生きた木を一本、皆で力を合わせて切り倒す。
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伐った木をきちんを定めた方向に倒すには、最初に鋸を水平に入れる向きが大事。
倒す位置の目印に向けノコギリを入れる人・ノコギリの方向にずれが生じていないか上から見る人

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伐り倒した木の枝を払い、皮むき作業の場所へ皆で力を合わせて引き上げる

ズシ〜ンと木が地に倒れる時の音はまるで猛獣を打倒したような重々しさ。
枝枝を払っていく様は、その獲物の手足を切り取っていくよう。
やがて皮を剥くと、既に春の水を吸い上げていた樹液が噴き出し顔に跳ねる!
赤い表皮の下からは艶めかしい肌色が現れてハッとする。

今に先輩方のように木にするすると登ってロープをかけられるようにもなるのだろうか?
山の中で汗を流して働く作業は清々しく、どんどん嵌って行きそうな予感。

(安全確保の為、作業中の写真撮影などは禁止されていましたので、主催側で撮影してくださったものを使用させて戴いています。 で、珍しく山桜、写っております。 昼休みの写真は山桜撮影。)
posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 森林保全活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする