





鉄線花(蓮)・テッセン (キンポウゲ科センニンソウ属中国原産)
園芸界ではセンニンソウ=クレマチス属の
総称 として「テッセン」の名前を使用して
いますが、
本来の「鉄線」はこの写真の花一種
のみを指しています。 蕾から少しずつ花開いていく過程の
折目正しさ、たまりません! きちんと
折られた折紙を広げていくかのようです。
緑がかった白に紫という上品な色合い、
清楚な佇まいの中で一点華やかな蕊…
私は中国原産の花の中で、鉄線が一番好きかもしれません。
日本原産の同属「風車(カザグルマ)*」と共に、日本でも広く愛さ
れて来ましたが、そのネーミングがあまりにも的確で印象的だったせい
か、「風車」まで「鉄線」と混同して呼ばれ、結局、美術工芸品などに
描かれた日本古来の「風車」までもが「鉄線」の名で記されていること
があります。
私はこの折目正しき「鉄線」も、日本原産「風車」も愛するが故に
「テッセン≠カザグルマ≠クレマチス」とこれからも機会を捉えては、粘り強く声を上げて参ります!
ところで、その「風車」は
日本が誇る固有種なのですが日本及び中国、
朝鮮半島に自生し(シーボルトによって日本から欧州へ紹介された)
元々自然の中での変異が多く一つの株の花だけを捉えて、これが風車
とは語れないものがあります。 またその多様性ゆえに、人々の収集
心の対象となり乱獲の為に野生種は絶滅に瀕した状態です。 もはや
多様に渡って自然のままの変異種の把握も困難なのではないのかと
不安な気持です。 風車の自然界での激減は非常に残念なことですが、
今欧米で人気の「クレマチス」の中の多くの「早咲き」品種の親が
日本から欧州へ渡った「風車」であることを忘れないでいて下さい。
中国産の鉄線の花は約6cm、萼片6枚、種は金平糖状
日本産の風車の花は約10cm、基本萼片8枚(但し色・枚数変化多し)
種に白いヒゲあり
<<追記>>
「テッセン≠カザグルマ≠クレマチス」
これだけでは、分かりにくく誤解を生じかねないので、別に記事を
書きます。 ご興味を待って下さった方は、そちらもご参照戴けれ
ば幸いです。<( _ _ )>
人気blogランキングへ ←ポチッと応援、感謝感激