スモモ モモ
旧暦の桃の節句の日に、丁度我が家の桃の花が一輪、開いた。
早速この桃の花をお見せする為に、長の滞在をして頂いていた
お雛様に献上・・・。とても喜んでいらっしゃるご様子に私もほのぼの
嬉しくなる。
「スモモもモモもモモのうち」という早口言葉があるけれど、花は
ご覧のようにあまり似ていない。 李は花柄が長く小型の桜のようだ。
但し、桜のように花弁の先に切れ込みは無い。桃の花は梅や杏の花に
似ているようだが、桃の花びらは梅のようにまん丸ではなくやや菱形。
このような花の特徴を、日本人はよく捉えて紋の意匠等に生かしている。
私たちのご先祖様はこと自然観察に関しては殆ど嘘が無い。
一生懸命自然の命を見てその力を移そうとしている。
それが誇らしく嬉しい。
東京では概ね、梅・杏・李・桜・桃・リンゴの順番で咲くので、
時期で区別する事もできるのだが、今年はまるで北国の春のように
同時期に一緒にに開花しているものも多いので、どの花が何の花か
ご先祖様を見習って目を凝らして見分けながら歩くのもまた楽しい。