2018年06月16日

ピンク色のウツギ

                    
                       山野草ランキング

どう考えても、人が植えつけたとは思えない隙間から生えていた花弁の外側だけがピンク色のウツギです。

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【勝手に名づけた→更紗空木の一重】2018-06-08

これぞ「更紗空木」と呼ぶに相応しいと思うのですが、どうやら「サラサウツギ」は花弁の外側がピンク色で中が白い花弁の八重咲きの、まるでスカートの下に何重もペチコートを付けたようにふわふわで、古い時代から愛されてきた品種のことを呼ぶようです。 

それでは、こちらは、自然交雑種のサラサウツギの一重とでも呼びましょうか。(アケボノウツギの名で売られている頁も発見しました。 「売れる」ということは危険です・・・。) 

花弁の内側も濃いピンクで一重咲きのものは、「サクラウツギ」と名付けられ売られていますが、こちらは人工的な種間交雑種でしょう。 どうも日本の春の空には似合わない、桜とは言い難い派手な色合いと私は思います。 

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【サクラウツギ/桜空木】

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【ウツギ/空木】2018-06-15

こちらが真っ白な普通のウツギです。 一か月ほど早く裂くヒメウツギと良く似ていますが、同時に咲いていることは殆どありませんし、葉を触ればザラザラしているのでウツギだと分かります。  ウツギとヒメウツギの見分け方については、またの機会に。

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【ヒメウツギ/姫空木】2018-05-17
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2018年02月25日

夢の島熱帯植物館

 夢の島熱帯植物館再訪です。 ゆうかり橋のたもとのユーカリは引き続き咲いていましたが、反対側のもう一種のユーカリは未だ蕾のままでした。 外側のユーカリ林などの風景は1か月たってもあまり変化が無いようでしたが、足元の芝生の間から、チューリップやラッパ水仙の芽が顔を出していました。

 熱帯の植物は、私たちの生活に馴染みのあるものの生きている時の様子や、殆ど見たことの無いような奇妙な姿なども見ることが出来、四季が無いような空間でも少しずつ咲いたり実ったりの変化が見られました。

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【バナナ】バショウ科 大きくぶら下がる花序(ムラサキの大きな苞葉の中に段々に花が並ぶ、上の方には緑の未熟果が見える) 一つの花  一列に並んだ花

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左【ゾウタケ/象竹】イネ科マチク属 世界最大の竹 筍は食用、材としても有用 地下茎は出さず叢生するので、筍は必ず株の外側に出る。
右【キンシチク/錦糸竹・金糸竹】イネ科ホウライチク属
  漢名:蘇芳竹
  ゾウタケよりやや細めな巨竹。 黄金色に緑の縦縞が入る。

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【コエビソウ/小海老草】キツネノマゴ科
 まるで小海老のように見える苞葉が目立ちますが、花もなかなか綺麗です。 キツネノマゴ科ですから、ハグロソウなどとも花の作りが似てます。 キツネノマゴのあの地味なぼさぼさの苞の部分がこんなに綺麗になっている訳ですね。

高尾で咲く小さな蘭の仲間たちとは異なる大きく艶やかな蘭の仲間
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P2250925パフィオペディラム (210x158).jpgP2250924パフィオペディラム (210x158).jpg
【パフィオペディラム】ラン科
 袋状の唇弁が特徴で花形花色に変異が多く、世界的に愛好家も多数です。 この花型花色の多様さは、ドイツアヤメのそれにも似ているようで、園芸熱を感じます。

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左【セント・ポーリア】 別名:アフリカスミレ
右【コーヒーの美】アカネ科 この真っ赤な実の中の白いタネを薫り高く焙煎してコーヒー豆にします。 

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P2251039ヒスイカズラ (210x280).jpgP2250929ヒスイカズラ (210x158).jpg
【ヒスイカズラ/翡翠蔓】マメ科 英名:Jude Vine 和名この英名を直訳したのでしょうけれど、それ以外ないような独特な色合いのゴージャスな花です。 一つの花を見ればマメ科に納得です。

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【ゴレンシ/五歛子】カタバミ科 英名:スターフルーツ
 酸っぱくて余り美味しくないイメージでしたが、完熟して落ちていたこの実を摘まんでみると、甘い芳香が・・・このくらい熟せば甘くておいしいのかもしれません。 ヤドリギで懲りたのもあって、舐めてみなかったのが残念っ・・・て、植物園の実は拾ったり食べたりしてはいけません!

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【カカオ】アオイ科 
 子供の頃、図鑑でこの木に直接なる実を見て、
 「どうなってるの? 間違ってない?」
 などと思ったものでした。 初めて本物を見た時もなかなか信じられなかったなぁ(笑)
 カカオ豆からチョコレートを作る方法の展示もありました。

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左【タコノキ】タコノキ科 幹から地面に伸びる気根がタコの足の楊よう。 アダンの近縁種。
右【パパイヤ】パパイヤ科 普通はとても高い所に実がなるのですが、矮性種のようで近くで見られました。

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【ドンベヤ・ウォリッキー】アオギリ科 英名:ピンク・ボール
 思わず笑っちゃうような変な名前は、この甘い香りの花手毬にはふさわしくないようですけれど、一度聞いたら忘れられないですね。 でも、ドンペイ・ウィッキーさんって覚えちゃいそうです。 

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【バンクシア・エリキフォリア】ヤマモガシ科バンクシア属 英名:ヒース・バンクシア
 松ぼっくりみたいな花や実、葉っぱも松葉のようです。 エリキフォリアはエリカ属(ヒースの仲間)に似たという意味です。

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【バンクシア・インテグリフォリア】ヤマモガシ科バンクシア属 英名:コースト・バンクシア
 こちらも花は松ぼっくりに似ていますが、葉っぱは小さめのシャクナゲのよう。 インテグリフォリアは「全縁の」と言う意味で、鋸歯のある葉がほとんどのバンクシア科の中の少数派のようです。

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【グレビレア】ヤマモガシ科
 何と形容してよいか分からない不思議な形の花です。 蕾ももっと奇妙。 やはり、オーストラリアの動植物は他の地域と大きく異なりますね。 

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右【ケガキ/毛柿】カキノキ科 実は食用 材も有用
左【アマゾン・リリー】ヒガンバナ科 流通名:ユーチャリス、エウカリス 白い清楚な花は、花嫁さんのブーケなどに人気ですね。 今は、マンガ「ONE PIECE」の中に出てくる王国名と思う人多いかも。

 父がインドネシアに赴任していた折、食事はなかなか口に合わなかったけれど南洋フルーツの大ファンになって帰国。 当時はまだ珍しかったドリアン、マンゴスチン、マンゴー、パパイヤ、などの話を聞いたり、時には買って来てくれて食べ方を教えて貰ったりしていたので、私もこれらの果物(ドリアンを除く)に親しみを感じて育ちました。 また井の頭公園の温室に熱帯植物やカンムリ鳩を見に行くのも楽しみにしていましたので、大人になってまた、このような熱帯植物園にご縁が出来たことを嬉しく思います。


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posted by 山桜 at 20:50| Comment(4) | 海浜・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

ユーカリの花

 夢の島の橋の上で見慣れない花を見つけ、急いでいたのでとりあえず写真を撮っておきました。 

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 どんどん歩いていくと表皮の剥けた青白い木立が、おっと、これは見たことが・・・

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 「ああ、ユーカリ!」
 そういえば、橋の名前って「ゆうかり橋」?? ひらがなだったので全然頭にユーカリが浮かんできてなかったのが我ながら可笑しかったです。

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 こちらの細い葉っぱに蕾がいっぱいのもユーカリの仲間ですね。 花が咲くのが楽しみです。

【ユーカリ】フトモモ科ユーカリ属 はコアラの食べ物として有名ですが、なんと500種ほどもあるそうです。
 「フトモモ」は沖縄ではフートーと呼ばれるバラの香りのする果実を付ける植物で、かつては栽培されていたものの現在では廃れて野生化しているそうです。 中国名「蒲桃(プートゥ)」から由来の名前で、艶めかしい?太ももとは関係ありません。

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 そうそう、こういう丸い葉っぱのユーカリもありましたっけ。 観葉植物としても可愛いですよね。
まだ、それぞれの品種名まで分からなくてすみません。 分かり次第追記します。

 今まで山寄りの植物に偏っていたので、これから海浜・南洋・熱帯の植物の勉強をしようと思っています。


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2017年08月26日

磯研修(柴崎海岸)

昨年の4月、三浦半島 芝崎海岸における磯研修に参加しました。 (この後、私事いろいろ続き更新できぬままでした。 未だ種名なども調べきれていないのですが、できる範囲でアップしておき、時間ができた時に加筆する予定です。)

<研修地: 神奈川県 三浦半島 柴崎海岸>
<研修日: 2016年4月23日>

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【ケヤリムシ】太陽を浴びて気持ち良さげに波に揺られていました。

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【ムラサキウニ】岩に隠れたマックロクロスケたち

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【イワフジツボ】【ベッコウガサ?】   【イトマキヒトデ】

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【カジカの仲間?】     【キヌバリ】縞模様
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【イソスジエビ?】

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【キヌハダウミウシ】なるほど、絹のスカーフのようにも

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【オトメウミウシ】なぜ乙女? 一番ナメクジに似ている気が…

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【アオウミウシ】こっちを見ていますね〜カワイイ♪

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【クロシタナシウミウシ】【アオウミウシ】仲良し?

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【サラサウミウシ】背中の更紗模様と黄色い縁取りが決め手

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【クロシタナシウミウシ】標準色
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【クロシタナシウミウシ】変異色 とても同じとは思えないが上の真っ黒なクロシタナシウミウシの色変わりらしい 縁取りのフリルに面影が感じられる?

「ウミウシ」の仲間は、「海の宝石」などとも呼ばれ、その美しい色彩でファンも多いのですが、ほとんど同じような仲間の生物でありながら陸に居る「ナメクジ」は忌み嫌われるばかりです。 かといって、陸でウミウシのようなカラフルな色彩のナメクジがいたら気持ち悪いでしょうか… 

 いや、陸というよりも生息場所ですね。 ナメクジは地味でなくては身体を守れないような暗い湿った物陰に住んでいるのですから仕方ありません。 

 その代り、色どり豊かな植物の上に住んでいるイモムシやケムシにはカラフルなのが多いです。

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【クモガタウミウシ】【クロシタナシウミウシ】【アオウミウシ】
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踏んだり触ったりすると、紫色液体を噴出し忍者さながらに煙幕を張るアメフラシは地味です。 「雨降らし」の名前は、身を守る為の紫色のモヤモヤガ雨雲に見えるから、梅雨時に産卵の為に岩の浅瀬に集まる(集まってくると雨が降る)からなどと言われています。
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【アメフラシ?】未だ子供のアメフラシ?

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【ヤマトウミウシ?/イソアワモチ?】  【ナマコの仲間?】

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【ナマコの仲間?】

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【生×釜揚げしらす丼】う〜ん、私は「生」よりやはり「釜揚げ」シラスの方が好きかな〜 



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2016年10月20日

小網代の森 チゴガニのダンス

 皇后陛下のお誕生日のお言葉の中に、7月に天皇陛下と小網代の森を歩かれ、浜辺でチゴガニのダンスをご覧になられた思い出が綴られていました。 私もこの7月、同じチゴガニのダンスを見る研修に参加していたので、嬉しくなって写真を引っ張り出してきました。 甲羅が1センチ程の小さなカニなので、浜辺に這いつくばるようにしなければ見ることが出来ません。 両陛下のそんな微笑ましいお姿をつい想像してしまいました。 動画も撮ったのですが容量が大きすぎてブログにアップできず残念です。

チゴガニ(稚児蟹)は、巣穴から出てくるとハサミを上げ下げしてメスを呼び込みます。
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その愛らしい様子がまるでダンスを踊っているように見えて、ついつい魅入ってしまいますが、更に小さく地味な(甲羅が赤っぽい)メスが寄って来ると・・・

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こちらは別種のカニですが、このようにオスは巣穴に脚をかけつつメスを呼び込み、近づいて来たメスを捕まえると、巣穴に引き込みます。 力づくで強引ですが、オスも遺伝子を遺す為に必死です。

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こちらもまた別のカニのペア♀♂? 形は良く似ているので、上のカニのアルビノ(色素欠乏症)かもしれません。

神奈川県の小網代の森の公式ページです。 YouTube等で探すと動画も色々みつかります。
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2011年02月24日

氷上水族館?

ゴンドラの頂上出口には雪像や氷のモニュメントに並んで…
うわっ、氷詰めになったお魚たちがっ!(@@;)ノノ

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まさか海の中を泳いでいた頃、自分たちが雪山の上で展示されることになろうとは…。

イカやホッケは要らないけど、タラバガニはちょっと欲しいかも(笑)
いや、さすがに持って帰る人はいないんでしょうね〜

ちょっと溶けてきたら生臭いんじゃないでしょうか…。 
いつまであるのかな?

posted by 山桜 at 19:32| Comment(6) | TrackBack(0) | 海浜・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

九十九里浜

 はっきりしないお天気が続く中、ぽっかりと晴れあがった日、
どこまでも果てなく見ゆる九十九里の浜を訪れました。

 写真では穏やかな海辺に思われそうですが、強風凄まじく、
この屈強な体躯をしても飛ばされんばかりで…
「青春疾走!」は断念。
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      寄せては引く波と戯れるばかり…
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  早咲きの河津桜が満開で青い空に映えていました。
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    千葉駅のロータリーで見かけた名産ピーナッツ
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 九十九里行は月末に子供達を引率する舎営の実地踏査でした。
本番の頃には海へと注ぐ、満開の染井吉野が続く川沿いの道を
みんなでゆるりと散歩できそうです。


ラベル:千葉 河津桜
posted by 山桜 at 00:00| Comment(22) | TrackBack(0) | 海浜・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

水木(蜜筑)浜

 茨城県日立市の水木は、常陸風土記の中で、とても書き尽くせない
程の山海の恵みが溢れていると謳われている「蜜筑の里」です。

 去年の大洗に続き、今年は暫し水木の浜でお正月を過ごしました。
水木浜の夕暮れ〜朝焼け〜日の出〜朝 の風景をお届けします。
 
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去年のお正月に書きました大洗磯前(いそさき)に渡られた二柱の神、
大物主命(大國主命)と少彦名命は、その後にここ水木の浜にも、
アワビに乗ってお渡りになられたと伝えられています。
この二神は、国造りを終えられた後「常世の國」へ渡られたとも伝え
られており、常世國=常陸國では?との説もあります。

そのご由緒に基づく、東西金砂(さご)神社から水木の浜への神輿の
磯出の神事(72年毎)については、昨年の記事をご参照下さい。

「東西金砂神社・磯出大祭」
 http://yamasakuran.seesaa.net/article/24205624.html

 また中国の始皇帝が命じて探させたという東海の不老不死の妙薬
「石決明」とは、ここ水木でとれたアワビを干したもののことであると、
常陸國風土記の「石決明(あわび)」の記載から類推されています。

posted by 山桜 at 00:00| Comment(29) | TrackBack(0) | 海浜・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

?ナンデショウ?

 アクアワールド・大洗レポの締めくくりは、「?」マーク付のオマケ写真
クイズです♪ さて、一体何でしょうか?       (答えは下の方に)

1.これは、見たまんまです。 素直にお答え下さいね。
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2.これは、ちょっと保護色で見づらいですが、目を凝らせば…
  (ヒント)近づくとマッハ(嘘)のスピードで飛んで逃げます。
       蛙への進化の途中?みたいな生き物です。
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3.これは、難問? 海老フライ(娘の答)じゃないです。
  (ヒント)水族館一のグルメじゃないかと…
       まだ生まれたばかりで下からしか会えませんでした。
       現在名前を募集中です!
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答:1.青海亀の赤ちゃん  2.飛鯊  3.海獺/猟虎の赤ちゃん
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2007年08月16日

エイっ!サメっ!

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 お盆休み中の水族館は、午前中でも人人人…小さな窓の水槽前に長く粘っていることはできません。 それで今回は、勢い大きなものばかりに注目です。 

 マンボウは比較的のんびりしているので被写体としては親切^^♪しかし、エイやサメは「泳ぐのを止めたら死ぬ」の気構えでビュンビュン泳ぎ飛ばしております。 連写は音がうるさいので遠慮。 結果、こんな写真ばかりでボツにしようと思っていたのですが…

 玉井人さんの「鰐口」の話から、サメが登場したり、遊行七恵さんの所でエイの裏側の顔の絵http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-903.htmlが盛り込まれた、キスリングの『ブイヤベース』を拝見したりしたので、これも何かのご縁かと思い、アップしてみました。

 エイの本当の目は体の上にあるのですが、裏側も顔に見えて不気味…。 でも、暫く眺めていると、妙に可愛い!とも…。 う〜ん、やっぱり「宇宙系」かしらね。

 そうそう、エイが円盤や宇宙船に見えるのは私だけでないようで、アニメやSFの中でも、どうみても「エイ」に着想したとしか思えないデザインがみられますね。 エイを眺めていると、水槽の中が宇宙空間に見えてきます。

 エイとサメは、数列の鰓(えら)孔が体の横についている=サメ、下についている=エイ、の違いがありますが、同じ軟骨魚類でごく近縁の仲間です。

 上から3つめの写真は「サカタザメ」と「サメ」の名前がついており、体全体の姿は確かにサメに似ていますが、エラは体の下についており、主に海底で生活する「エイ」の仲間です。 紛らわしい名前ですね〜昔の人は構造よりも見た目重視ですから仕方ないかな。

 鮫は鯨共々、欧米では悪魔のような扱いをされることが多いようです。 しかし、日本では海の神様のお遣い、海の番人として、神話や民話にも登場し、兎に騙されて助けたり、良い漁師を助けたり、もっとずっと親しまれて来ました。 

 海流の遅い浅瀬では呼吸が難しくなるので、映画「ジョーズ」のように海水浴場のような所までやってくるのは稀と言われます。 無闇に怖れることなく、ご先祖様たちのように、この流れるような美しい肢体の生物にもっと親しみを持って欲しいと思います。

(写真上から)
 多分…マダラトビエイ2枚(トビは鳶とも飛びと)、サカタザメ、ホホジロ(頬白)ザメ2枚、シュモク(撞木)ザメ(中央)



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2007年08月15日

♪ウ〜マンボウ!

子供の頃「大洗」と言えば=水族館でした。釣り好きの父に連れられてアチコチの海へ行く度に、その近くの水族館にも必ず足を運びました。 油壺、江ノ島、鴨川、大洗、そして街中では上野や井の頭…。

 その大洗水族館、今は「アクアワールド・大洗」となっています。
            公式HP http://www.aquaworld-oarai.com/
春に訪ねた福島の水族館も「アクアマリン・ふくしま」でした。どうしても新しいものには横文字を付けたがりますね〜。「水族館」という響きが私は好きなのですが…

 さて、これは何でしょう? 魚って正面からだと皆同じようですね。
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 上の写真の奥の方にも正解が(笑)…うう〜マンボウです!
♪チャッチャチャララチャッチャチャララ〜(ベタだ…)
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 マンボウはずっと私を見ているようでした。 好奇心が強いのかな? ほら、目が、目が…こっちを見てますよね〜
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 マンボウが激突したり体を傷つけたりしないように、水槽の周りにはビニール?の柔らかなクッションが張り巡らされています。


 ところで、「マンボウ」って変な名前ですよね。そんなことを言ったら、「タコ」だって「イカ」だって「タイ」だってなんで??そう言うの?とキリがありませんが、やはり「マンボウ」って名前、引っかかりませんか?

 私は、単純に形と可愛らしい表情から考えて「丸ン坊」がなまったのかな〜?と思っていましたが、イマヒトツすっきりせず…

 同じ様に少なくない人々が不思議に思われて色々調べ、「円方」とか「万宝」とか漢字を当てて、意味づけしようと試みていらっしゃいますが、これだ!という決定打は未だ無いようです。 また地方によって沢山の別称があります。 「うきき」なんて可愛いですね。 漢字だと浮木でな〜んだですが(笑) 下記HPが詳しいのでご紹介します。

「FISマリン倶楽部」さんのHPより「マンボウ」
http://www.fis-net.co.jp/topic/fishname/manbou.html

 さらに世界の各国でもなるほど〜の名前が付けられてます。

 マンボウは泳ぐ時は上の写真のように体を立てていますが、海上に横になってのんびり漂うことも多く(好物のクラゲを食べるのに都合がいいとか、寄生虫を鳥にとって貰う為だとか聞いたような…?)

 その海面に漂うまん丸な姿を見て、フランス・イタリア・スペインなどラテン系では、「月の魚」。イギリス・ドイツなどアングロサクソン系では、「太陽の魚」の意味の名前が付けられています。(ポワソン・ルネとかサン・フィッシュとか)(漢字で海月と書くとそのマンボウの好物のクラゲですね^^)

 そして中国語では「翻車魚(ひっくり返った車輪魚)」、そのほかにも「泳ぐ頭」「半身魚(切り取られた魚)」など、納得のラインナップです。

 ラテン語の学名「Mola Mola」もなんだか、ポリネシアっぽい可愛い響き。碾き臼が語源だそうですが、そんなことを知らなくても、この語感だけで、マンボウにピッタリ!と納得してしまいます。

 世界一沢山の卵(三億個!数えた人偉い…重さからの類推?)から孵った稚魚はトゲトゲの金平糖または、フグの仲間のハリセンボンにも似ていますが、まぁまぁ普通の魚の姿をしており、尻切れトンボのような成魚とは全く異なります。 まだまだ生態は謎に包まれた部分が多く、とても面白い魚ですね。

 そういえば、マンボウについて、私の子供の頃愛読していた図鑑には「まずい」と書いてありましたが、それは著者の主観だったのでしょうか? 漁師さんや地元の方々は召し上がるし、独特の食感でなかなか美味しいらしいです。 そう言えば「シイラ」の項にも「まずい」と書いてありました。 どうも子供の頃に植えつけられた記憶は消えなくて、今でも両方の魚は食べる気になれないで来ましたが、今度こそ機会があったら食してみたいと思っています。



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2007年01月04日

アクアマリン福島

 続いて「アクアマリン福島」…やっと水族館らしいレポです。
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 マイワシの圧倒的迫力の回遊です。 鯉のぼりのように大きく口を開けたまま泳いでいるのがお分かりでしょうか? 大勢すぎて水中の酸素が足りないのか、それとも少しでも餌を取り込もうと必死なのか、いずれにしても生存競争は熾烈なようです。

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バッカルコーン未開時の流氷の天使クリオネ     クサフグ?

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ダンゴウオ/イザリウオの仲間? ホヤの林の中を泳ぐメジナ?
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       (幼生)      ミズクラゲ
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  上・ヤリイカ(交接中)   下・ミズダコ

 ↑どうもどちらにも鋭く睨まれているような視線を感じました。

 ↓ちょっとイカタコにドキドキされた方、お口直しに優雅な姿を…
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                 リーフィ・シードラゴン

  こちらの自慢は、世界初サンマの水槽内飼育と繁殖ですが、サンマはとても臆病で、観覧者の姿に怯えてしまうとのことで、照明を落とした展示、勿論フラッシュもたけませんので撮影は出来ませんでした。その他の撮影も、照明がありフラッシュ抜きで撮れるもの、撮影許可されているものだけに限っています。

 アクアマリン福島に、ご興味を持たれた方は、詳しくは下の公式HPへどうぞ。

 「環境水族館」アクアマリンふくしま 公式HP https://www.aquamarine.or.jp/ 

 夢中で見て回り、かろうじて写真だけ撮っていて名前をメモしておらず、不確かな名前ばかり…申し訳ありません。<( _ _ )> 
お魚に詳しい釣り吉く〜ん、ヘルプ・ミー!



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