2024年07月13日

ノカンゾウ 野萱草

ご訪問ありがとうございます

2024.07.10

ノカンゾウ 野萱草
P7107163 ノカンゾウm.JPG

P7107152 ノカンゾウm.JPG

P7107160 ノカンゾウm.jpg

P7107176 ノカンゾウm.jpg

ノカンゾウ Hemerocallis fulva var. disticha(2列の)
ワスレグサ科ワスレグサ属
野萱草 別名: ベニカンゾウ
分布: 本州、四国、九州、沖縄
花期: 7〜9月 花被片: 6枚(一重咲) 花直径: 約7cm 
花茎:70〜90cm 花筒: 3〜4cm
葉巾: 1〜1.5cm(ヤブカンゾウ、ハマカンゾウより細長い)
・ホンカンゾウ(シナカンゾウ)の変種とされる。

ホンカンゾウ Hemerocallis fulva var. fulva 
ワスレグサ科ワスレグサ属
漢名:萱草 別名:シナカンゾウ、忘憂草 
英名:(Orange) Daylily
分布:中国南部、ネパール、タイ(山菜、生薬として日本でも栽培)
花被片: 6枚(一重咲) 花筒: 2〜2.5cm(ノカンゾウより短い)
葉巾: 2〜3cm(ノカンゾウより広い)
・蕾=金針菜(タンパク質、ミネラル、VB、VC、カロテン、
 アミノ酸のアスパラギン酸、鉄分はホウレンソウの20倍)、
 アスパラガスの様な味がすると聞き、俄然、試してみたくなりました。
 若芽 クセ、苦みなくシャキシャキ感
・金針菜(蕾を乾燥させたものは通年利用可能。食用、薬用)
・萱草根(生薬: 利尿、消炎、止血、膀胱炎、不眠症)

ワスレグサの名前の由来は「一日で枯れてしまうから」と書かれていることが多いようですが、
・ 憂いを忘れる程の「美しさ」
・ 憂いを忘れるほどの「美味しさ」
・ 消炎作用、不眠症解消などの「憂いをとる薬効」

この中でも私は、特に「忘憂草」という名もある程の薬効が大きいように思います。

前にもご紹介した万葉集の和歌

 忘れ草 我が下紐(したひも)に付けたれど 
    醜(しこ)の醜草(しこくさ) 言(こと)にしありけり
                     (大伴家持)

(身につければ嫌なことを忘れられるという「忘れ草」を下紐に付けてみたけれど、名前ばかりでちっとも効かないじゃないか憎らしい草め)

大伴家持はワスレグサを身につけるのではなく、食せばよかったのかもしれませんね。

因みにムラサキ科の「ワスレナグサ(勿忘草)」は、英名 Forget-Me-Not で、ワスレグサと一文字違いですけれど、意味は反対ですね。

こぼれ種で庭に咲いたワスレナグサの仲間
P3293802 (440x293).jpg

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2024年06月11日

キササゲ 木大角豆

ご訪問ありがとうございます

ハナキササゲの花を初めて見てウキウキ記事を書いた後、何となくいつもと違う道を歩いてみたくなったら・・・なんとなんと、キササゲの花に出会ってしまいました。こんな近所にも咲いていたなんて、今まで全く知りませんでした。またまた「呼ばれた」ようです♪

坂の途中でしたので、幸運にも花を上から見ることが出来ました。

キササゲ 木大角豆 ノウゼンカズラ科キササゲ属
DSC_1789 (002) キササゲm.JPG
上から見ると、面白い花の着き方をしているのが分かりました。こう言うのって何花序? 単に円錐花序?

DSC_1791 (002) キササゲm.JPG
上から見られたのは嬉しかったのですが、下向き気味の花の中を撮るのは難しく・・・

DSC_1793 (002) キササゲm.JPG
殆ど花の終わった花序には、既に細長い豆果が沢山ぶら下がっていました。これが「ササゲ」という小豆の仲間に似て見えての「木ササゲ」です。

キササゲ(左)とハナキササゲ(右)の花
DSC_1792 (002) キササゲs.jpg P6046676 ハナキササゲs.JPG
ハナキササゲの方がふわりと大きく地色は、キササゲが淡黄色、ハナキササゲは白色なのに模様が派手で華やかに見えますね。

そう言えば、京都府立植物園で見たキササゲは確かピンク色だったような・・・色違い?ちょっと過去記事を検索してみますね。

<追記>
コバノキササゲ 2017.5.17 京都府立植物園
P5174903 (207x310).jpgP5174904 (207x310).jpg

記事を書いた時には、「トウキササゲ」を「トキワキササゲ」と書き間違えていた上に、ピンクの花色のキササゲの名前が分からず「キササゲの仲間」としていましたが、今回こうしてご縁を頂き調べ直し「コバノキササゲ」という名前が判明しました。ありがたし!
当時はコバノキササゲって名札付いていなかったのか、見逃したのか・・・?? 確かに桐のように大きな葉が特徴のキササゲより、大分葉が小さめですね。

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2024年06月10日

ハナキササゲ 花木大角豆

ご訪問ありがとうございます

2024.06.04

ハナキササゲ 花木大角豆/オオアメリカキササゲ
    ノウゼンカズラ科キササゲ属 北米原産
P6046676 ハナキササゲm.JPG

P6046677 ハナキササゲm.JPG

P6046678 ハナキササゲm.JPG

中国原産のキササゲは、「雷避けの木」とされ広く植えられたので野生化もしていて目にする機会が多いですが、このハナキササゲは東京では小石川植物園とここ、東村山市の北山公園でしか見られないとのこと。

普通に地植えで元気に育っているようですし、花もまぁ鑑賞価値はありそうですが、日本人好みではなかったのでしょうかね。

花菖蒲の咲く頃の混雑が苦手で花時をいつも見逃していましたが、やっと開花を見ることが出来ました。「花」とつくだけあって、大きく華やかです。

キササゲの仲間は、ササゲの豆莢のような細長い果実を沢山ぶら下げるのが名前の由来です。ハナキササゲの果実も未だ見ていないので、観察を続けたいです。

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2024年06月09日

オオマムシグサ 大蝮草

ご訪問ありがとうございます

2024.05.30

オオマムシグサ 大蝮草 サトイモ科テンナンショウ属
P5306599 オオマムシグサm.JPG
通常は仏炎苞の先が垂れているのですが、誰かが持ち上げたのか強い風に煽られたのか。高さは80cmほど、スクッと林の縁に背筋を伸ばし、仏炎苞は濃い紫褐色に白い縞々が放射状に広がって見えて迫力満点、堂々たる面持ちに圧倒されました! 

そして、お蔭で真ん中に突き出ている棍棒状の付属体がよく見え、また、筒部より舷部が少し長いことが分かり易くなっていました。神様、巡り合わせてくださり、ありがとうございます。

マムシグサの仲間はなにせ目立つ姿なので、仏炎苞をめくられたり、むしられたり、蹴飛ばされたりと被害に遭うことも多くて気の毒です。マムシグサだって「痛いし辛いの、止めてっ」という声が聞こえると良いのですけれど・・・。

そうか、マムシグサの仲間が、大体道から見ると背を向けていることが多いのは、その為かも!? 花粉を媒介してくれる虫には来て欲しいけれど、悪さをする人間には見られたくないのかもしれないですね。

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2024年05月30日

入笠山 5月の花たち(4)

ご訪問ありがとうございます

(編集中・・・)

2024.05.29

オオアマドコロ?大甘野老 キジカクシ科アマドコロ属
P5296567 オオアマドコロ?m.JPG

P5296568 オオアマドコロ?.JPG

ヤマシャクヤク 山芍薬 ボタン科ボタン属
P5296572 ヤマシャクヤクm.JPG

P5296573 ヤマシャクヤクm.JPG

P5296571 ヤマシャクヤクm.JPG

ツバメオモト 燕万年青 ユリ科ツバメオモト属
P5296576 ツバメオモトm.JPG

イチヨウラン 一葉蘭 ラン科イチヨウラン属
P5296578 イチヨウランm.JPG

P5296580 イチヨウランm.JPG

P5296584 イチヨウランm.JPG

イチヨウラン と マイヅルソウ 舞鶴草 キジカクシ科マイヅルソウ属
P5296582 イチヨウラン マイヅルソウm.JPG

スズラン 鈴欄 キジカクシ科スズラン属
P5296592 スズランm.JPG

サラサドウダン 更紗満天星 ツツジ科サラサドウダン属
P5296598 サラサドウダンm.JPG

ベニウツギ? 紅空木 スイカズラ科タニウツギ属
P5296597 ベニウツギm.JPG

テマリカンボク 手鞠肝木 レンプクソウ科ガマズミ属
P5296595 テマリカンボクm.JPG
自生種はオオカメノキに似たガクアジサイ状(真ん中の小さな両性花と外側の大きな装飾花)の花を着けます。全部が装飾花になった手鞠咲きは栽培種。

次は、素晴らしい天候に恵まれて得た雄大な展望をお届けします。

(おわり)

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ラベル:入笠山 5月の花
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入笠山 5月の花たち(3)

ご訪問ありがとうございます

2024.05.29

アズキナシ 小豆梨
P5296538 アズキナシm.JPG

ズミ と エゾノコリンゴ
P5296545 ズミとエゾノコリンゴ.JPG

ズミ 酢実
P5296547 ズミm.JPG

エゾノコリンゴ 蝦夷小林檎
P5296546 エゾノコリンゴ.JPG

カマツカ 鎌柄
P5296548 カマツカm.JPG

クリンソウ 九輪草
P5296551 クリンソウm.JPG

クリンソウ
P5296552 クリンソウm.JPG

テングクワガタ 天狗鍬形
P5296556 テングクワガタm.JPG

ウワミズザクラ 上溝桜
P5296557 ウワミズザクラm.JPG

ズダヤクシュ 喘息薬種
P5296561 ズダヤクシュm.JPG

マイヅルソウ 舞鶴草
P5296565 マイヅルソウm.JPG

マイヅルソウ
P5296566 マイヅルソウm.JPG

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2024年05月29日

入笠山 5月の花たち(2)

ご訪問ありがとうございます

今回は鳥見が主眼で、入笠山はちょっと寄道くらいに思っていたら、予想以上に沢山の、また、初めての花にもめぐり逢えて感激でした。こうなるとどうしても鳥より花になってしまう私で、鳥見のリーダーには大変申し訳なく・・・。

オオアマドコロ? 大甘野老 キジカクシ科アマドコロ属
P5296464 ナルコユリm.JPG

シロバナエンレイソウ     ツバメオモト
白花延齢草 シュロソウ科
P5296466 シロバナエンレイソウs.JPG P5296469 ツバメオモトs.JPG

ツバメオモト 燕万年青 ユリ科ツバメオモト属
P5296470 ツバメオモトm.JPG
葉はオモトに似ているけれど、花は燕に似てませんよね。青黒い実が燕の頭に似ているからという説もあるそうです。私は単純に燕が飛び交う頃に咲くからかと思っていました。

ツマトリソウ 褄取草 サクラソウ科ツマトリソウ属      
P5296476 ツマトリソウs 蕾.JPG P5296472 ツマトリソウs.JPG

ツマトリソウ
P5296474 ツマトリソウm.JPG

ズミ 酢実 バラ科リンゴ属
P5296475 ズミm.JPG

レンゲツツジ(蕾) 蓮華躑躅 ツツジ科ツツジ属
P5296479 レンゲツツジs.JPG P5296482 レンゲツツジs.jpg

アオチドリ(褐色系)? 青千鳥 ラン科アオチドリ属
P5296483 アオチドリ 緑褐色花m.JPG
気の毒に地味な色合いで気づかれず、登山者に蹴られたか先の方が折れてしまっていましたが、唇弁の形からアオチドリかなと。

P5296484 アオチドリ 緑褐色花m.JPG

ズミ
P5296516 ズミ.JPG

スズラン(日本在来種)キジカクシ科スズラン属
P5296518 日本スズランm.JPG
日本在来種は「君影草」の別名にふさわしく、葉陰で楚々と咲きます。

こちらはドイツスズランかな・・・
P5296522 日本スズランm.JPG

ツマトリソウ
P5296521 ツマトリソウm.JPG

サクラソウ 桜草 サクラソウ科サクラソウ属
P5296530 サクラソウm.JPG
桜草は華奢で儚げな雰囲気で・・・

クリンソウ 九輪草 サクラソウ科サクラソウ属
P5296537 クリンソウm.JPG
九輪草は逞しく堂々としてるような・・・(個人的感想です^^;)

(つづく)

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入笠山 5月の花たち(1)

ご訪問ありがとうございます

2024.05.29

山賊焼定食         スキー場の夏
P5296433 山賊焼定食s.jpg P5296434 スキー場の夏s.jpg

サクラソウ         オオタチツボスミレ
P5296436 サクラソウs.JPG P5296447 オオタチツボスミレs.JPG

マイヅルソウ
P5296444 マイヅルソウm.JPG

ズダヤクシュ
P5296445 ズダヤクシュm.JPG

ベニバナイチヤクソウ
P5296446 ベニバナイチヤクソウm.JPG

釜無ホテイアツモリソウ 絶滅危惧種
P5296439 釜無ホテイアツモリソウm.JPG

P5296440 釜無ホテイアツモリソウm.jpg

P5296441 釜無ホテイアツモリソウm.JPG

エゾノコリンゴ
P5296450 エゾノコリンゴm.JPG

エゾノコリンゴ
P5296451 エゾノコリンゴm.JPG

メギ
P5296454 メギm.JPG

サンリンソウ
P5296459 サンリンソウm.JPG

サンリンソウ
P5296460 サンリンソウm.JPG

クリンユキフデ
P5296461 クリンユキフデm.JPG

クリンソウ
P5296462 クリンソウm.JPG

クリンソウ
P5296463 クリンソウm.JPG

(つづく)

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2024年05月25日

コマガタケスグリ

ご訪問ありがとうございます

玉原のペンション近くで観た葉脈が赤くなった葉、確かコマガタケスグリ?の赤斑と伺ったような記憶があり(メモがみつからず・・・)、昨年尾瀬で観察したコマガタケスグリを探してきました。

コマガタケスグリ 駒ヶ岳酸塊 スグリ科スグリ属
2023.06.07 尾瀬     
P6076983 コマガタケスグリm.jpg

葉だけをみればカエデかと思ってしまいますが、葉の着き方は互生(カエデの仲間は対生)です。写真では見づらいですが、現場では互い違いに付いてるのを確認しました。

花序(花の着いた茎や枝のこと)
P6076984 コマガタケスグリm.jpg
花は5弁花の両性花。(カエデの仲間は雌雄異花)

花のアップ
P6076984 コマガタケスグリ 花アップm.jpg
赤みがかった黄緑色の萼片の方が大きいので花びらに見えますが、その間の小さく白い方が花弁です。
雄しべは5本、雌しべの先は二つに分かれています。

スグリとは酸っぱい果実の意味と思いますが、秋田の義母はアカフサスグリを「サグリ」と言っていました(単に訛っていただけ?)。
学名のRibesも酸っぱいという意味です。英語ではカラント、フランス語ではカシスと呼ばれる仲間でジャムや料理のソースなどに利用されます。

コマガタケスグリ 葉s P6076985.jpg P5205954 コマガタケスグリ? 赤斑s.JPG
尾瀬で見た葉(左)と玉原で見た葉(右)です。玉原の方は朝露に濡れているので艶があるように見えますが、葉形や葉脈が凹んでシボがあるような特徴は同じに見えます。

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2024年05月13日

タコノキ と アダン

ご訪問ありがとうございます

タコノキ タコノキ科タコノキ属 2024.05.12
P5125609 タコノキm.jpg
幹の中程から支柱根が多数伸びる様子は、正にタコそのもの。
小笠原諸島の固有種とのことですが、沖縄でも街路樹や公園樹として植栽され、よく似た自生種のアダンよりも良く目にします。

比較出来るように今回もアダンを探したのですが、海の崖の様な所に行かないと見られないそうで残念。途中「アダン」と名札がついた木があり色めきましたが、やはり「タコノキ」でした。あまり区別されていないのかな?

タコノキは、上の写真のようにスクッと姿勢良く上に伸びるものが多く、アダンは強い風に負けないように斜めに身を伏せ、へばりつくように生えるのだそうです。

熟した実の色がタコノキはオレンジ色、アダンは赤っぽいそうですが、見ていないので何とも言えません。また、写真等を見ると、集合果の先がアダンの方がより細かく分かれているように見えます。アダンの方が棘や鋸歯が鋭く、より野性的でタコノキの祖先と言われています。

2023.11.19
PB192126 タコノキ 果実m.jpg
果実はパイナップル状の集合果。熟すにつれ下向きに垂れ下がって来るようです。

PB192121 タコノキ 果実m.jpg

PB192104 タコノキ 果実m.jpg

PB192120 タコノキ 果実m.jpg

PB192119 タコノキ 果実m.jpg
トウモロコシか最近流行のスナックパインのように、実がポロポロと剥がれます。絶滅危惧種オガサワラオオコオモリの主要な餌となっています。

とうとうアダンに会えなかったので、私の好きな田中一村の絵をご覧ください。
田中一村画「アダンの浜辺」絵はがきより
アダン 田中一村.jpg
集合果の先が、タコノキよりアダンの方がより細かく分かれているように見えますね。

次に沖縄に行く機会が出来たら、今度こそアダンに会いたい!

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2024年05月11日

クサトベラ と サワギキョウ

ご訪問ありがとうございます

沖縄にご縁が出来、沖縄の植物に興味津々・・・というか、見たことの無い植物だらけなので、もう、興奮しまくりです!

クサトベラ 草海桐花、草扉 クサトベラ科 2024.05.11
P5115585 クサトベラm.jpg

ぱっと見、花が咲いていなければトベラによく似ていますが、こちらはクサトベラ科と別種です。常緑低木で幹は木質化するものの柔らかいので「草」がついたようです。

そう言えば、以前、大工さんが、
「桐は木じゃない」
って言ってらしたのを思い出しました。
桐もふかふかと柔らかい木質ですね。

海岸の岩場などを覆い尽くすように生えているので「スーキ(潮木)」とも呼ばれるそう。

何と言ってもこの花が可愛い
P5115584 クサトベラm.jpg

ハワイなどで呼ばれている、エンジェル・フラワー、ハーフ・フラワー、ファン・フラワーと言う名前にも納得。
天使が飛んでいる姿にも、半分になったお花にも、そして、扇にも見えますね〜

そして、更によく観ると、あれ、この形・・・あれあれ、サワギキョウにそっくり!
4裂した唇弁の上に、チョウチンアンコウのようにぶら下がっているのが雌しべなのです。

サワギキョウ 沢桔梗 2023.08.29 尾瀬
P8290152 サワギキョウm.JPG
唇弁の数は違いますが、花の造りはそっくりですよね。

生きていく上での進化で、全く別の種類のものが似た形態を持つようになることを「収斂進化」と言うのでしたね。これは正に収斂進化の一つではないでしょうか。面白いなぁ!

沖縄の浜辺で潮風に吹かれているクサトベラの白い花と、高原の湿地で霧に包まれて咲くサワギキョウが同じ形をしているなんて、神様の意匠「天地の理(あめつちのことわり)」は、なんとまぁ、合理的なことか。

どちらも雌しべの先を水に濡らさない為でしょうか? 
他にも理由があるのかな、追いかけてみたいです。

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2024年05月07日

カヤラン/榧蘭

ご訪問ありがとうございます

 セッコクやカヤランなどの着生蘭は、強風が吹き荒れた翌日などに足元にポトリと落ちていることがあります。この場合、そのままでは枯れてしまうので、拾い上げて好きそうな場所に括り付けてみたこともありますが、空中湿度の高い場所でないと元通りに着生するのはなかなか難しいです。

 そんなカヤランを今年は良くみかけました。じわじわと増えて来てくれて嬉しいなぁと思っていたら、やはり人目に付くところのものは、直ぐに持って行かれてしまうのですね。残念無念。私が鳥だったら、高い木の苔の間にでも刺しこんで来られるのに。

カヤラン
P3023794 カヤランm.JPG
名前の通り、常緑で榧の葉によく似ています。こうして地道に根を張り巡らせて樹幹に着生していきます。この苦労を見れば、引き剥がすような不届きな心は起きないでしょうに。

P4255300 カヤランm.jpg
葉腋から細長い花序を伸ばした先に数個の薄黄色の可愛い花を咲かせます。小さいけれど、ちゃんと蘭の花の形。

P5045422 カヤランm.jpg
ここは手の届かない高さなので、盗まれもせず、今年も立派に咲いてくれました。山に咲く花は山へ会いに出掛けましょう。連れて帰るのは誘拐、そして枯らしてしまうのは殺し、どちらも人間なら重い罪です。

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2024年05月06日

タビラコ(田平子) 考

ご訪問ありがとうございます

「春の七草」の中の「ホトケノザ」は、シソ科のホトケノザではなく、キク科の「コオニタビラコ」のこと。

 小学生の時に、そう習ってから、
「本当のホトケノザ=コオニタビラコを見たい!」
 そう思い続け、やっと本物らしき姿を見たのは大人になってから、お正月の七草セットの籠の中でした。

 勿体ないので七草粥には葉を1枚だけ、残りは庭に植えたのですが、いつの間にか消えてしまいました。野草だからと甘く見ず、きちんと鉢植えにすべきでしたが後悔先に立たず。

 ある時、公園内に残っている田んぼの畦を歩いていると、
 「やややっ、これこそコオニタビラコでは!?」
 やっと、自然の姿を見ることが出来て感動でした。

コオニタビラコ/小鬼田平子 キク科ヤブタビラコ属
P4175127 コオニタビラコm.jpg
田んぼの畦にピタリと丸く張り付いたロゼット(根生葉)の姿は、正に「仏の座」。柔らかで如何にも春の若菜摘み向きの葉です。

P4175126 コオニタビラコm.jpg
この様に、コオニタビラコさまの価値を知らぬ輩に踏まれても、へこたれていませんでした。

P4205179 コオニタビラコm.jpg
舌状花の枚数は8枚前後。これが似た仲間との区別ポイントの一つ。

ヤブタビラコ/藪田平子 キク科ヤブタビラコ属
P4215216 ヤブタビラコm.jpg
こちらは林床など、その名の通り藪に生えているヤブタビラコ。全体にモサっと茂っていて、地面にピタリと張り付いてはいません。

P4215224 ヤブタビラコm.jpg
自らも「藪」の一因と化しています。

P4215219 ヤブタビラコ 果実s.jpg
花のアップを撮り忘れ、果実だけですみません。舌状花は20枚前後とコオニタビラコの倍以上。
この痩果が熟すと中に茶色の種子があるが、タンポポの綿毛状の冠毛がない。これが、ヤブタビラコ属の特徴の一つ。

オニタビラコ/鬼田平子 キク科オニタビラコ属
P4215209 オニタビラコm.jpg
オニタビラコは一番身近な植物で、アスファルトの隙間からでも逞しく花を咲かせているので、見る機会が多いでしょう。

P4215223 オニタビラコm.jpg
根生葉の真ん中から長い茎を伸ばした先に沢山の花を散総状に咲かせて美しく目立つ存在です。舌状花は20枚前後。種子には冠毛があり、風に運ばれるので分布域も広がります。

 さて、ここまで読んで下さった方は、
「はて?」
と朝ドラの寅子さんのように首を傾げたのではないでしょうか?

 コオニタビラコはヤブタビラコ属
 オニタビラコはオニタビラコ属

 タビラコより大きいからオニタビラコ(ここは分かる)
 ↓
 オニタビラコより小さいからコオニタビラコ(えっ、オカシイでしょ?)
 ↓
 しかも、分類的には、コオニタビラコは、オニタビラコ属ではなくヤブタビラコ属

 元々、コオニタビラコこそが、その姿通りに「タビラコ」と呼ばれていたのに、どこでどうしてこうも回りくどい命名になったのか。命名者の身近にはオニタビラコとヤブタビラコだけで、コオニタビラコ(タビラコ)は、命名後に見つけたのでしょうか・・・

 コオニタビラコ→タビラコに戻し、ヤブタビラコ属(種子に冠毛あり)→タビラコ属(種子に冠毛なし) にしてくれれば、スッキリするのになぁ

 こういうことは、一度決められると変更はされないようで、名前を聞く度に頭が捻れるような気持になります。うううっ・・・


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posted by 山桜 at 09:40| Comment(6) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月30日

ナズナ と イヌナズナ

ご訪問ありがとうございます

ナズナとイヌナズナ、両方が一緒に元気に咲いていて、何だか嬉しくって!

2024.04.02
P4024633 ナズナ イヌナズナm.jpg

お花は、ナズナが白で、イヌナズナが黄色の違いだけで、よく似ています。果実は、ナズナは逆三角のハート型(ぺんぺん草ですから三味線のバチ型?)、イヌナズナは楕円形。

ナズナは春の七草の一つで食べられますが、イヌナズナは美味しくない為「イヌ」が付けられたとの説が定番です。しかし・・・

「イヌ」=「否」説を、先日、大先輩から教えて頂きました。
「役に立たないもの」=「イヌ」説は、犬は人間の友達で色々役にも立っているのに、どうも腑に落ちなかったので、この説を知り、やっと「なるほど!」という気持になれました。

P4024634 ナズナ イヌナズナm.jpg

背丈はナズナの方が高くて、イヌナズナは半分くらいかな。仲良く混じって、空に向かって元気に揺れて・・・子供の頃野原に寝そべって見た空を思い出す、懐かしく長閑で心休まる風景。良く観たら、ツクシンボも・・・。

P4024635 ナズナ イヌナズナm.jpg

実際に目で見たときは、もっと白と黄色が可愛く際立って夢のような世界でしたのに、私の腕では再現出来ず残念。

イヌナズナって、近所では余り見かけないのですが、ここでは野原一面に咲いていてびっくりしました! そんなに珍しい植物ではないのでしょうか? 小さな菜の花みたいで、とっても可愛い花、もっと増えて欲しいなぁ♪


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posted by 山桜 at 21:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月19日

日本のチューリップ アマナ 

ご訪問ありがとうございます

最近見かけなくなったと思っていましたが、ある所には普通にあるのですね。もう、足の踏み場に困る程無数に咲いていてくれて、感激でした。かといって採集して食べるという気持にはなれないです。どのくらい甘いのか、食べてみたい気持はあるけれど・・・

もっと日が差してくると花が星のように開くのですが、閉じていたので裏側の赤い筋が見えて、小さなチューリップそのもので、親指姫が隠れていそう

アマナ/甘菜 ユリ科アマナ属
P4024628 アマナm.jpg

P4024629 アマナm.jpg

P4024630 アマナm.jpg

P4024631 アマナm.jpg

ヒロハノアマナ
P4044022 ヒロハのアマナm.jpg
花がありませんでしたが、ヒロハノアマナの方は名前通り葉巾が広く、真ん中が白く抜けているのが特徴です。


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posted by 山桜 at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月07日

白花コスミレ

ご訪問ありがとうございます

 今年初めて、いきものふれあいの里センター方に、白花コスミレを教えて頂いたら、ナント家の近くでも見つけて驚きました。今までは一度も見たことが無かったのに、不思議なことです。

 特に品種名は付けられていないようなので、白花コスミレ(コスミレの白い花)としておきます。

白花コスミレ 2024.03.22 狭山丘陵・所沢市
P3224257 シロバナコスミレm.jpg

2024.03.27 狭山丘陵・所沢市
P3274393 シロバナコスミレm.jpg

2024.04.02 狭山丘陵・東村山市
P4024721 シロバナコスミレm.jpg

DSC_1446 (002) シロバナコスミレm.jpg

P4024720 シロバナコスミレm.jpg
萼片にも付属体あり。

DSC_1450 (002) シロバナコスミレs.jpg P4024722 シロバナコスミレs.jpg
薄暗くなってきていてピントが甘いですが、正面から見るとオレンジ色の付属体がはっきり見えました。

一昨年、近所で見つけた「シロコスミレ?」とは、花形、距形、柄の色など、明らかに違うスミレだと思います。

直ぐ傍に咲いていたコスミレ
DSC_1448 (002) コスミレm.jpg
花色以外の特徴は、この普通のコスミレと同じでした。


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posted by 山桜 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月05日

あれれ、エイザンがヒゴに!?

ご訪問ありがとうございます

とある場所の老木の洞、目の高さの所にスミレが生えていました。スミレの種子にはアリが好むエライオソームが付いているので、アリによってこの様な場所に種子が運ばれ、メルヘンのような可愛らしい情景を見ることができるのですが・・・

11月に見た時には、確かにそれは、エイザンスミレだったのです。

エイザンスミレ 2023.11.09
PB091834 エイザンスミレm.jpg

それで、ずっとエイザンスミレだと思っていたのですが、3月に撮った写真を改めて良く見ると・・・あれれっ??

ヒゴスミレ 2024.03.21
P3214198 ヒゴスミレm.jpg

ヒゴスミレが咲いていたのです。確かに同じ場所なのに、これはどうしたことでしょう・・・???

エイザンスミレがヒゴスミレに変わるってあり得るのでしょうか? それとも、ヒゴスミレの冬葉は、エイザンスミレの様になるのでしょうか?
一体どうなっているのか、謎が深まるばかり。

まさか、誰かが植え替えている可能性もあり? 確かに手入れしやすい高さではあるのですが・・・

ちょっと簡単に確かめには行けない場所なので、モヤモヤします〜!


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月27日

ヒゴスミレ

ご訪問ありがとうございます

こう言う時、「次々と舟が着く」と義母が良く言っていましたが、初めてシロバナコスミレを見たら続いて身近な場所でみつけ、思いがけず意外な所でヒゴスミレに出会ったと思えば、全く別の場所でまた出会って驚きの連続でした。

ヒゴスミレ/肥後菫 2024,03.21 栃木県
P3214198 ヒゴスミレm.jpg
ナンザンスミレ(日本では対馬のみに自生)の変種。葉の切れ込みが繊細で美しく、花には香りがある。

P3214200 ヒゴスミレs.jpg P3214201 ヒゴスミレs.jpg

ハイキングの途中の大きな木の洞に咲いていました。付近を探しても他に生えておらず、どこかから持ち込まれたのか、ここにだけ生き残ったものなのか定かではありません。栃木県の山中なので自生地範囲内ではあります。

2024.03.22 狭山丘陵・埼玉県
P3224255 ヒゴスミレm.JPG

2024.03.27 狭山丘陵
P3274391 ヒゴスミレ横m.jpg

上の二つは、同じ場所の撮影日違いです。こちらも自生とは思えないのですが、一応埼玉県では準絶滅危惧種とはいえ、自生地範囲内です。

園芸店で売られているヒゴスミレは殆ど大陸産の園芸種で育てやすいようですが、在来種のヒゴスミレは山地性で低地での栽培は難しく、持ち帰りは厳に御法度です。その手を絶滅に貸さないこと!


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月23日

アオイスミレ開花

ご訪問ありがとうございます

<2024.03.14>
早咲きのスミレ、アオイスミレが咲き始めました。他のスミレに比べて花期が短いので、花に出会えると一際うれしいスミレの一つです。

アオイスミレ/葵菫
P3144104 アオイスミレm.jpg
たおやかなお姫様、側弁のお袖で顔を隠してしまうので、なかなか中まで覗けないのですが・・・

P3144119 アオイスミレm.JPG
頑張って這いつくばってなんとか撮ってみました。

P3245970 アオイスミレm.jpg
タチツボスミレと似ているようですが、葉の巻き方が縦巻きに並んで見えるのが特徴です。また、花柄、葉柄、葉に微毛が生えています。


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posted by 山桜 at 19:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月05日

八幡平 白い花たち


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2023.06.29 八幡平

マイヅルソウ(舞鶴草)キジカクシ科マイヅルソウ属
P6297855 マイヅルソウm.jpg

 横に広がる2枚のハート型の葉を、ラブコールしながら舞う鶴の羽に見立てた名前。白い花の集まる花序も鶴首に見えるような・・・?それとも群れ飛ぶ白鳥でしょうか。

ノウゴウイチゴ(能郷苺)バラ科オランダイチゴ属
P6297901 ノウゴウイチゴm.jpg
5弁花が基本のイチゴ科の中で、花弁が7〜8枚という異色。葉も表は光沢の無い緑白色、裏は粉白色。能郷は発見地、岐阜県能郷村に因みます。

オオカメノキ(大亀の木)別名 ムシカリ(虫刈)レンプクソウ科ガマズミ属
P6297902 ムシカリm.jpg
蕾と咲き始め、真ん中の両性花は仄かにピンク色を帯びています。周りを縁取っているのは装飾花。大きな葉っぱは基部で湾入してハート型。亀の甲羅に似ている? 

ウラジロナナカマド(裏白七竈)バラ科ナナカマド属
P6297863 ウラジロナナカマドm.jpg
ナナカマド、タカネナナカマド、ウラジロナナカマドの3種、ずっとモヤモヤしていましたが、実物を見比べてやっと区別出来るようになりました。だって、言い訳ですが・・・裏白という名ななのに、そんなに裏が白くないのですよ。小葉の先が丸いのと、鋸歯が上半分程にしか無いのが決め手でした。

この後、白山で3種を見比べられたので、ようやくはっきりと自信が持てました。実物を見るのが一番ですね。

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posted by 山桜 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 山野草木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする