2024年12月17日

フクラスズメ 蛾

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木枯らしの中、葉の落ちた木の中で無数の雀が肩寄せ合い羽を膨らませて囀っている。そんな雀の姿に似ていると名付けられたのでしょう。

2024.11.24 越生
フクラスズメ ヤガ科ウスベリケンモン亜科
PB249161 フクラスズメ 蛾m.JPG
前翅長:50cm前後 冬にも成虫が見られる。
食草:イラクサ科、ユキノシタ科、アサ科、クワ科
後翅の瑠璃色の模様は、普通飛翔時しかみえないのですが、この時はチラ見せしてくれていました。

実は、そのチラ見せの瑠璃色の所為で、図鑑からみつけるのに手間取り、やっとみつけ、
「あっ、これ、フクラスズメ!」
と、嬉しい驚きでした。
フクラスズメは、カラムシの葉陰などに良くおり、派手な模様、激しい首振りダンスで威嚇する幼虫が有名ですが、成虫の姿を確認していなかったのです。これでやっと覚えられました。

派手派手なイモムシ型の幼虫 2022.08.01 高尾山
フクラスズメs P8010265.JPG フクラスズメs P8010264.JPG
刺激すると、頭を下にして首を左右に激しく振り威嚇! 本人は必死なのでしょうが、どこかユーモラスに見え、特に子供たちの観察会で大人気です。

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2024年11月18日

RICOH R10 撮影会(4)クロマダラソテツシジミ、ヤマトシジミ

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2024.11.12 神代植物公園にて R10 撮影会。

キバナコスモスにヤマトシジミが群がり飛ぶ中、少し大きめで飛び方が異なる蝶が目に留まりました。
後翅に尾状突起があったのでツバメシジミ?と思ったら、即座に師匠が、
「ウラナミシジミ・・・違う! クロマダラソテツシジミ!」
いやいや聞き取れませんから・・・メモ帳を取り出してメモメモ・・・

飛ぶのが早くてジッとしていてくれず、特徴が分かるような静かにとまった姿は撮れませんでした。

クロマダラソテツシジミ
R0010031 クロマダラソテツシジミm.JPG
やっと「とまった!」と思った瞬間シャッターを切ったのに、結果は飛び立った後。目には裏翅のオレンジ斑もくっきり残って見えていたのになぁ シャッター切るのにタイムラグがあるのか、緊張で私の指が遅れたのか。

R0010031 クロマダラソテツシジミml.JPG

南アジア〜東南アジアの亜熱帯に分布する蝶でしたが、日本では沖縄には既に定着、じわじわと北上を続け関東地方にも現れ、遂に私にまでみつけられました。食草がソテツの仲間、低温には耐えられず越冬は出来ない筈とのことなので、飼育放蝶なのか、暖かい時期に繰り返し侵入して来ているのか・・・。

R0010038 クロマダラソテツシジミm.JPG

師匠によれば、やはり少しシャッターのタイムラグがあるそうで、
「確認時間をゼロにして手動で3枚連写する」
という対策技を伝授して頂きました。3枚手動で連写が難しい!

R0010039 クロマダラソテツシジミml.JPG
何とか撮れたのは、やなり表側。
表側からは見えませんが、裏側の尾状突起の上辺りのオレンジ斑(高温期型にあることが多く、低温期型にはないそう)、なんとかしてそれを撮りたかったけれど・・・残念。目にはしっかりと焼き付けました。

上手く撮れずに四苦八苦しながら、
「中古カメラで動作が悪いのでは・・・」
と泣き言を呟くと、
「どれ、貸してごらん」
と師匠がさっと私のR10で撮影してくださったのがこちら、

ヤマトシジミ
R0010035 ヤマトシジミm1.JPG

やはりカメラではなく、腕でした・・・。触角の先までキレッキレ、流石でございます(。。;)

(つづく)

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2024年11月17日

RICOH R10 撮影会(3)キンケハラナガツチバチ

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2024.11.12 神代植物公園にて R10 撮影会。

続いてツワブキに来る他の昆虫にフォーカス。
昆虫名は記憶もメモもできず、後で調べたので違っているかも・・・

キンケハラナガツチバチ
R0010026 キンケハラナガツチバチml.JPG

R0010028 キンケハラナガツチバチml.JPG

R0010030 キンケハラナガツチバチml.JPG
ツワブキの色も実物に近い色が出るように設定。

(つづく)

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2024年11月16日

RICOH R10 撮影会(2)ツワブキ/ホソヒラタアブ

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2024.11.12 神代植物公園にて R10 撮影会。

続いて今を盛りと咲くツワブキに沢山の昆虫が集まっている姿に挑戦。

ツワブキホソヒラタアブ
R0010017 ツワブキm.JPG

ホソヒラタアブ中心にトリミング
R0010017 ツワブキ ホソヒラタアブ?ml.JPG
ピントがホソヒラタアブから外れているのが分かります。

R0010018 ツワブキml.JPG

R0010018 ツワブキ ホソヒラタアブml.JPG
う〜ん、未だピントが合ってません。

ツワブキの色を実際のレモンイエローに近くなるように設定(硬質→普通)
R0010019 ツワブキ ホソヒラタアブml1.JPG

R0010019 ツワブキ ホソヒラタアブml2.JPG
やっとホソヒラタアブにもピントが合い、花色も実物に近くなりました!

師匠の仰る通りにシャッターを押すときの動作をしっかりと固めて頑張りました。設定も自分で考えて出来るようになれるまで精進します。

(つづく)

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2024年11月02日

アキアカネ

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急に寒くなると昆虫の動きも鈍くなって、私でもそっと近づいて撮れることがあって嬉しい。

アキアカネ♂ 2024.10.25 狭山丘陵
PA258709 アキアカネm.JPG

ジッとしていてくれたけど、注意深く視線は私に向けられているようで緊張・・・。

PA258710 アキアカネm.JPG

風を受けながら、しかっと草の先にしがみついている様子が愛おしい。この構えから助走もなくサッと飛び立つのだからカッコいいなぁ 人間には未だ作れていない仕組み。

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2024年10月21日

葦の葉を編んだのは誰?

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2024.10.22 埼玉県 北本自然観察公園

えええっ! これは何? ヨシの葉が梯子状に編まれている・・・一体、誰のイタズラ!?
PA228657 タテシマノメイガ 編んだヨシm.JPG

近寄って見ると、う〜ん、どうも人間の仕業ではなさそう・・・
PA228656 タテシマノメイガm.JPG

おお、タイムリーにちゃんと傍らに看板が!
PA228658 タテシマノメイガ 看板m.JPG
看板によれば、タテシマノメイガという蛾の幼虫の仕業とのこと。梯子状になっていく仕組みが説明を読んでもイマイチ良く分からないけれど・・・。NHK辺りがこの巣が育って梯子になっていく様子を動画にしてあげてくれないかなぁ

分解して中を見てみたいけれど、編まれていたのはこのヨシ1本だけだったので、それも叶いませんでした。

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2024年10月13日

ヒメウラナミジャノメ 姫裏波蛇目

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ヒメウラナミジャノメ 姫裏波蛇目 2024.10.13
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科 花はミゾソバ
PA138490 ヒメウラナミジャノメ  ミゾソバm1.JPG
近縁種のウラナミジャノメは絶滅危惧種ですが、こちらは未だ近辺でも普通に見られます。幼虫の食草であるチヂミザサもススキも沢山生えているので安泰のようです。

「裏浪」といえば、葛飾北斎の大きな波が振りかぶる波裏からの富士山の雄大な浮世絵が思い浮かびますが、名前は後翅裏のさざ波模様からでしょうね。

 後翅裏(翅を閉じたときに見えている側)の蛇の目模様が普通は5コ。6〜8コの個体も(この個体も良く見ると6コ)。
学名 Ypthima argusのアルガスは100の目を持つ巨人アルゴスに因んでいるそうです。この小さな蝶に、常にどの目かが覚めていて死角のない巨人の名前とは・・・孔雀の羽の目玉模様も同様に「アルゴスの目」と呼ばれています。人にも動物にも大きな沢山の目の威嚇力は大きそうです。

 ウラナミジャノメ(近年、生息地である湿地の消滅や生息地の孤立化及び生息地のブッシュ化、森林化により急激に減少し、本州産亜種が環境省レッドリストの絶滅危惧II類に指定されている)
幼虫の食草は、イネ科ササクサなど、カヤツリグサ科。
後翅裏の蛇の目模様は3コ。

山野草を見ていると、そこへやってくる虫や鳥たちにも目が留まります。元々虫も鳥も好きでしたが、植物ほどのめり込んで来なかったので、今更ながら少し足を踏み込んでみようかなと・・・。願っても叶わないような昆虫や鳥の師匠が身近にいてくださるのに勿体ない! この期を逃さず追いかけたいです。

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2024年02月06日

オオムラサキ 越冬幼虫



昼前から降り出した雪、こちらでは5cm程となり、まだしんしんと牡丹雪が降り続いています。

この雪の下、先日エノキの根元に積もった落ち葉の裏でみつけた、オオムラサキの越冬幼虫(4齢)はどうしているでしょう。

2024.1.11
P1113171 オオムラサキ幼虫m.jpg

P1113169 オオムラサキ幼虫m.JPG

体色は、葉が緑の内は緑色、茶色になれば茶色にと、葉脈状の模様まで見事な擬態で、目が慣れないと見つけるのも困難です。

厚く積もった落ち葉のベッドの中、羽布団のような雪に守られた方が、寧ろ保温もされ湿度もあって居心地が良いかもしれないですね。

エノキの木をご存じでしたら、日本の国蝶オオムラサキの幼虫たちが眠っているかもしれない根周りを踏まないように、そっと見守りをよろしくお願いいたします。


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2024年01月31日

アオスジアゲハ 羽化

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2024.01.29

暖冬と室内暖房システムの不調が重なって、1月だというのに観察園管理棟内の気温が20℃近くまで上がり、アオスジアゲハが羽化してしまいました。園内には、アオスジアゲハの幼虫の食草である大きなクスノキがあり、自然繁殖していますが、観察のために管理棟内でも飼育しています。

狭い蛹用越冬ケースの中では狭すぎますし、かといって外に放しても吸蜜植物も咲いていないので、ケージの中に放すことになりました。ケージ内でも長くは生きられないと思いますが、せめて少しの間だけでも自由に羽ばたけたらと・・・

P1293445 アオスジアゲハs.jpg P1293447  MSJ アオスジアゲハs.jpg

室内では冴えない翅色も、外の光では輝きを増します。

P1293447  MSJ アオスジアゲハ m.jpg
外の風に当たり、少し寒かったのかじっと動きませんでしたが、

P1293448 MSJ アオスジアゲハm.jpg
相棒の手の温もりがつたわったって、あ、こっちに気がつきましたね。

P1293449 MSJ アオスジアゲハm.jpg
「ありがと、じゃねっ!」
と手を挙げて?サヨナラです。成虫越冬は難しいと思いますが、束の間の羽ばたきを楽しんで・・・

もう他の蛹たちが羽化してしまわないように、卵からの孵化もないように、越冬生物たちは暖房が当たらない板の間に移しました。


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2024年01月11日

国蝶オオムラサキ 越冬幼虫

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 思いがけないこともあるもので、会いたい会いたいと思っていたオオムラサキの幼虫が、シダの勉強会に出掛けた森でみつかりました。

2024.1.11
P1113171 オオムラサキ幼虫m.jpg

P1113169 オオムラサキ幼虫m.JPG

体色は、葉が緑の内は緑色、茶色になれば茶色にと、葉脈状の模様まで見事な擬態で、目が慣れないと見つけるのも困難です。

厚く積もった落ち葉のベッドの中、羽布団のような雪に守られた方が、寧ろ保温もされ湿度もあって居心地が良いかもしれないですね。

エノキの木をご存じでしたら、日本の国蝶オオムラサキの幼虫たちが眠っているかもしれない根周りを踏まないように、そっと見守りをよろしくお願いいたします。

P1113175 夕焼け 1659.jpg
戻って来て振り返れば夕焼けに冬枯れ木立のシルエット・・・


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