いつものように大股で外から帰って来て、庭からカーテン越しにこちらを覗き込んで笑っています。
「わぁ、おかえり〜!」
と、私は手をバタバタ振って慌てて玄関に迎えに出る所で目が覚めてしまいました。
ああ、勿体ない。
そんなに慌てて騒がずに、もっとよ〜くあの笑顔を見ておけばよかった・・・。
何だかちょっと若くてふっくらとしていて元気そうでした。
そういえば、自慢の髭がなかったような・・・。
人は旅立つと、自分の好きな歳になれるのだと聞いたことがあります。
未だ病気になることなど何も考えていなかった、私が恋していた頃のあなたに戻ったのでしょうか?
ああ、今度は声を聞きたいです。 何か話しかけてくれたらどれだけ嬉しいか。
ラベル:Kさん