忘れない内に書いておきます。
このところ、毎年お正月になると耳にして気になっていたのが、
「鏡割り」と「鏡開き」という言葉の使い方です。
私の理解では以下のようだったのですが、最近は混用されていて、
どうも釈然としないのです。
「鏡割り」:酒樽のフタを木槌などで威勢よく割って魔を祓う行事
「鏡開き」:歳神さまの依代だった鏡餅を分かちその分魂を戴く行事
(お年玉の元祖という説もある)
慶事に「割る」が忌み言葉であるとされ、結婚式などで代わりに
「鏡開き」が使われるようになったようですが、この用法は正しい
のでしょうか?
古来、土器などを割って魔を祓う行事はあちこちで(出産などでは
特に割れることによって新しい命が生まれるので)見られますし、
「割る」は決して縁起の良くない言葉ではなく、確か語源は「笑う」
から派生していると記憶しているのですが・・・。 破顔一笑のように
弾けて声を上げて笑う様子から来たものではないでしょうか。
とは言え、検索してみたネット情報でも混在し、同義語と書かれた
ものさえありました。 辞書には『開く=割るの意』という記載も
ありますし、上記のような言葉の使い分けは私の家だけのことなので
しょうか?
『祝の席で「鏡割り」の言葉を使うのは非常識で顰蹙を買います。』
とまで書かれては、モヤモヤしてどうにも黙っていられなくなりました。

人気blogランキングへ ←クリック応援、感謝感激
