2009年05月25日
キレイな字=頭が悪そう!?
NHK-BS [COOL JAPAN かっこいい!ニッポン]より
最近、日本国内でも県民性の違いが面白おかしく取り上げられていますが、さらに視線が世界に広がり国民性の違いとなると、日本人が常識と思っているような事が根底から覆されてビックリ!すること、ありますね〜
NHK-BSの番組「COOL JAPAN かっこいい!ニッポン」は、
BShi 火曜 午後10:00〜10:45
BS1 日曜 午前 0:10〜 0:45(土曜深夜)
その他、時々違う時間に再放送ある模様
(私が見たのは5月11日月曜の午前8:15〜でした)
来日したばかりの外国人の目から見たクールな(カッコイイ)日本文化を紹介する番組で、一般公募で選ばれた日本在住の外国人が集められスタジオで討論したり、日本各地へ出かけて気になる日本文化のレポートをしたりします。
私が先日視聴した回のテーマは「日本語」。
先ずは「漢字」の魅力から入り書道の芸術性に話が及んだ後、日本人が大人になっても、
「字は人柄を表す」
として、少しでも綺麗な文字を書こうと努力していることに対して、
「字の練習は時間の無駄」
「字のキレイさは人物評価に全く関係しない」
「字の美醜より書いてある内容が大事」
「キレイな字を書く人は頭が悪そうに見える」
「読み難い字を書く人は賢いというイメージがある」
「キチンと書くのは、まるで社会に服従しているみたい」
「他人とは違うオリジナルな字を書きたい」
「キレイという感覚は主観的なもの」
「キタナイのではなく個性的なのだ」
と、出るは出るは、私にとっては驚きの意見の数々…そして、人一倍力説していたのは、フランス人教師のサンドリンさんで(上の意見の内、下から4つは全て彼女の発言)、自分の生徒にも「綺麗な字を書きなさい」とは決して言わないそうです。 流石「人と同じは嫌!」というフランス人気質バリバリですね。
(シンガポールのレンレンさんや中国のパオさんの意見が放送されなかったのが、非常に気に入らないのですが…)
欧米の人々にとって、
「キレイな字の人」=
「個性が無く言われた通りにしか出来ない頭が悪い人」
「キタナイ字の人」=
「(普通の人とは違い)個性豊かで才能のある賢い人」
なのだそうです。
これで長年の疑問が解けました。 今まで習ってきた外国人の先生の字が揃いも揃って悪筆だった訳が… 私が提出したレポートを見た先生に
「筆記体のタイプライターを持っているのか?」
と尋ねられた訳が…。 その当時でも筆記体を書く先生は日本人以外、殆どいませんでした。 そして、私が知る限り整った文字を書いていらしたのは、ハワイの日系人の先生だけでした。
番組の中で、ペン習字を体験にいったベネズエラのハビエルさんが、
「最初は時間の無駄と思ったけれど、
やってみたら成果がみえて楽しくなった」
と言っていたことから想像すると、結局、教育や環境の違いかなとも思いました。
・文字の読み書きを教えるだけで充分とし、文字の美醜を問う所まで行き着かず、教えることとしての優先順位が低い。
・アルファベットはタイプライター(今はワープロ)が普及していたので、正しく伝えなければならない場合でも、手書きの綺麗さは必須ではなかった。
従って「習字」の時間は殆ど無く、その楽しみも(苦しみも?)知らないのかもしれません。
他にも「国字」「漢字勉強会」「俳句」などの興味深い内容があったのですが、なんだかもう「綺麗に字を書く人は頭が悪くみえる」「読み難い字を書く人は賢いイメージ」等などにビックリして、吹き飛んでしまいました。 また落ち着いて、思い出した時にでも…。
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2009年05月12日
素敵な桃里先生♪
「サンズイは水がパッとはねた様子から出来ました。
――→ここにも水滴が飛びましたよ。」
…じ〜んと感激でした。 桃里先生、ありがとうございます
「サンズイは水がはねた様子」と教えて下さる先生はいますが、
「ほら、ここにも水滴が!」なんて躍動的に教えて下さったのは
記憶の中では、小学校の時の「ビロンチョ」という仇名のついた
いかりや長介似の図工の先生くらいです。
(忌野清志郎の「僕の好きな先生」を聞くといつも思い出す先生…
清志郎さ〜ん・゚・(つД`)・゚・)
さらさら〜っと流れているように見える線にもきちんと要所
要所にその元の字の意味が残されているということを、鮮烈に
胸に刻むことが出来ました。
やはり伝える「言葉」って大事だな〜 言霊ですね。
どんなに崩されても意の籠もる字には力あり 文字霊。
また奥深い日本の文化の森に足を踏み入れてしまいました…。
そして「私の好きな先生」がまた一人増えました。
4月よりご存知の皆さんも多い山口桃里先生に書を習い始めました。
(「ももり」さんは画家名で、書画をなさる時は「桃里」さん?)
山口桃里先生の「書画の世界」
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