2021年05月09日

エゴノキ

 エゴノキは、地面に落ちた白い星形の花を見て気付くことが多いのですけれど、今年は小さな丘の尾根道を歩いていて、目の高さに一斉に咲いているのを見つけて感激しました。そしてやっと、エゴノキの花の仄かな芳香を確認出来ました。

エゴノキ(別名 チシャノキ、ロクロギ)2021.05.09
エゴノキP5091563.JPG
 こんな風に並んでぶら下がっているのを間近に見ると、英名のSnow bellsそのもの! 咲き始めたばかりでほんのり上品な香りがしました。

エゴノキP5091556.JPG
 先日ご紹介した水木は上向きの段々でしたが、エゴノキは下向きの階層が重なって見事です。

エゴノキP5091561.JPG
 下から覗くと、青空にお星様がいっぱい! 「昼のお星は目に見えぬ」の金子みすずさんにも見せて差し上げたい気持。 

エゴノキP5091559.JPG エゴノキP5101593.JPG
 圧倒的集合美の中、一つの花に目を留めると、未だ閉じた雄蕊が花粉を出しておらず、真っ白な花の清楚なこと。葉っぱの上に落ちていた花は、普通は5枚の花弁が6枚。これはエゴノキの花では、良くあります。

エゴノキP5091557.JPG
 無数に広がる「地上の星」 この中にも花びらが6枚のものがありました。

エゴノキP5061450.JPG
 振り仰げば、大きなエゴノキの笠と降り注ぐ香りを独り占め。なんて贅沢な時間。

 材は黄白色で緻密で粘りがあり、こけし等のろくろ細工、工芸品に用いられ、また、番傘の骨を集めて開閉する円筒状の部分(=ロクロ)にも使われたとのことから、ロクロギの名があるようです。

 果実がエグいことからエゴノキと呼ばれ、果皮はエゴサポニンを含み洗濯に使われ、絞り汁は川に流して魚を麻痺させ捕まえたのだそうです。余り大きな川では無理そう?小川なら出来たのでしょうか。

 チシャ(萵苣)というのは、レタスの仲間で、ムラサキ科のチシャノキは若芽がチシャの味に似ていることからの名前とのこと。エゴノキの別名も同じ由来なのでしょうか? 実に毒があると思うと、試すのが怖いような・・・食べたことある方、いらっしゃいますか?


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 23:07| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月08日

ニガナ(苦菜)

 木の方では様々な白い花が盛りですが、足元に目を移せば、黄色い草花が溢れています。先にご紹介した、ジシバリ、オオジシバリもそうですが、大雑把に言えば、みんな「タンポポに似てる」と言われてしまう花たち。

 ジシバリは岩ニガナ、オオジシバリは蔓ニガナ、とも呼ばれますが、これらはニガナ属ではなくタカサゴソウ属ですので、○○ニガナの名前は通称に留めて置いた方が誤解が無いと思います。

ニガナ(苦菜、別名 チグサ、チチバナ)キク科ニガナ属 2021.05.06
ニガナP5061434.JPG
「舌状花はふつう5弁」と書かれた図鑑もありますが、ここの花は殆ど6弁でした。一回り大きな花で舌状花が8〜10弁なのが花ニガナと呼ばれます。ハナニガナは高尾山でも良く見られますね。このハナニガナについては分類がややこしく、ハマニガナの亜種のシロニガナの変種という位置づけのようです(諸説あり??)

ニガナP5061431.JPG
 陽当たりの良い斜面に咲いていた株です。

ニガナP5061430.JPG
 よく探せば、5弁もあります。

ニガナP5061492.JPG
 全体の草姿。こちらは林の中の半日影の株で、ひょろっとしています。舌状花は5弁が多いようです。他の草葉と混じって見づらいですが、根生葉には柄があり長いヘラ状ですが切れ込みが入るものもあります。茎葉には柄が無く茎を抱いています。(上部の葉は抱かないものもあり)

 名前の由来は、茎葉をちぎると白い苦みのある乳液が出ることからです。若葉や根は、苦くとも食用になるそうです。尤も、細く華奢な草ですから、相当な量を収穫しないと食べるほどの嵩にはならなそうですね。

 種子にはタンポポのような冠毛があり、風に吹かれて飛んでいきます。

 *沖縄の島野菜「ニガナ(ンジャナ)」は、和名 ホソバワダン(細葉海菜)、キク科アゼトウナ属の別種です。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 22:06| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月07日

タツナミソウ(立浪草)

 そろそろタツナミソウが咲き出す頃と思い、いつもの場所で蕾を見つけ開花を待っていました。今日、そこへ向かう前に、何となくいつもと違う小川沿いの草藪の中に入っていきたくなって進むと、うわうわ〜足元に満開のタツナミソウ! またしても花に「呼ばれた」ようでバンザイ\(^o^)/でした!

タツナミソウ(立浪草)シソ科タツナミソウ属
タツナミソウP5071543.JPG

タツナミソウP5071540.JPG
同じ方に首を揃えて咲く様子は、いかにも波立ち上がり波頭くだける、という感じです。

タツナミソウP5071537.JPG
上唇弁は毛の生えた頭のよう。下唇弁には複雑な模様。奥の模様が「へのへのもへじ」みたいな顔に見えて笑ってしまいました。

タツナミソウP5071539.JPG
萼の上にはホタテ貝のような丸い膨らみがあります。花が落ちた後、この辺りが面白い変化を見せますので、又の機会にご紹介しますね。

タツナミソウP5071530.JPG
全体の姿は、地を這うように5〜20pと低く咲くコバノタツナミと違い、20〜40p程に立ち上がって咲きます。

タツナミソウP5061428.JPG
こちらは、いつもの場所で昨日撮った未だ蕾の状態。

タツナミソウP5061522.JPG
アップで見ると、招き猫の手みたいで可愛いでしょ?

タツナミソウP5071545.JPG
茎には微毛があります。葉も有毛ですが、コバノタツナミのようなビロードの手触りではありません。

タツナミソウP5071541.JPG
すっかり足元の数株に夢中になっていましたが、ふと見回せば後ろに大群落が広がっていました。満開時には大波が押し寄せたようになるか楽しみです。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 22:03| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月06日

コゴメウツギ(小米空木)

 5月頃に咲く白い小花の代表「ウツギ」の名前を付けられていますが、咲く時期と白い小花が共通項なだけで、アジサイ科ウツギ属ではなく、バラ科です。花や実が無い時期には、同じような場所に生えるバラ科のモミジイチゴやニガイチゴにも似て見えますが、こちらにはトゲがありません。

コゴメウツギ(小米空木)バラ科コゴメウツギ属 2021.05.03
コゴメウツギP5031401.JPG
 小さな花を拡大してみると、見慣れない複雑な形をしています。後ろから見ると緑の萼が無いので、重なりから見て、一番上にある「細長い白い花びら状の部分」が「花弁」、その間の「丸い白い花びら状の部分」が萼が変化したものかなと思います。

コゴメウツギP5031382.JPG
 どうしてこんな形に進化したのでしょう。花の目的は、兎に角、花粉の運びやさん(ポリネーター)に来て貰い効率よく花粉を持って行って貰う為ですから、小さい花なりに工夫を凝らした末の姿。花弁と萼がくっついてお椀のようになり、雄蕊が縁取りになっていますから、蜜を吸う行きと帰りに逃げ場は無く、どうしたって花粉が着く様になっているようです。

コゴメウツギP5101620.JPG
 「ああ、こんな所にコゴメウツギがあったんだ!」
と、私でも気付くほど、こんもりとした株の茂み全体が、黄色味を帯びた白い花でいっぱいでした。

 同じコゴメウツギ属でよく似た花を着け、コゴメウツギの倍以上大きい葉を付けるのは、「カナウツギ(金空木)」です。冷温帯に自生なので東京では稀ですが、高尾山では、数株見られます。そうそう、武蔵野自然観察園にも植えてありますよ。

 ところで「小米」って、ご存じですか? 単に小さな米粒という意味では無く、篩いに掛けて除かれた砕けたお米(くず米)のことなのだそうです。今は、綺麗に精米されて粒の揃ったお米しか見たことがないと思いますが、この小米を取り除かないと、デンプン質が溶け出て米粒の表面に付着してしまい美味しいご飯は炊けないのだそうです。

 遠〜い昔、祖父母の故郷の新潟で、そんな小米や小さな石ころが除かれていたような記憶がうっすら蘇って来ました。綺麗なお米が手許に届く前には、そのような緻密な選別作業がされているのですね。益々感謝して頂かねばと、心を新たにしました。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 12:24| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月05日

マユミ(真弓、檀)

「まゆみ」さん、という名前、平仮名だと三文字ともまるみがあり、音の響きも優しく、女性の名前として人気がありますね。

 真弓と書くことからも推測されるように、万葉の頃から弓の材料とされ、特に東北等の寒い産地の材が良いとされていたようで、こんな歌も記されています。

(原文)陸奥之 吾田多良真弓 着弦而 引者香人之 吾乎事将成 
(訓読)陸奥の 安太多良真弓 弦着けて 引かばか人の 吾を言なさむ 
(かな)みちのくの あだたらまゆみ つらはけて ひかばかひとの わをことなさむ

 さて、なんと訳しましょう。 
 最後の「かひとの わをことなさむ」の「かひと」は原文の「香人」の文字を見ると「香るような(私の)思い人」のことかもしれません。そして「事なさむ」なのか「言なさむ」なのか・・・? う〜ん、ちょっと宿題にしてください。

マユミ(真弓、檀)ニシキギ科ニシキギ属 2021.05.02
マユミP5021397.JPG
肉色の果皮が4つに割れ、赤い種子をぶら下げる様子はよく見かけると思いますが、1p程の花を愛でる人は少ないかもしれません。よく観ると、イタリアン・トリコロール的な配色がお洒落です。既に四角く後に4分割する果実の片鱗が伺えますね。

マユミP5021329.JPG
集散花序はこんな感じ。果実はぶら下がりますが、花は未だ上を向いています。

マユミP5021331.JPG
株全体が霞むほど沢山の花を、今を盛りと咲いていました。
一年枝が緑で、4つの稜があるのも特徴です。先日ご紹介したツリバナと同じニシキギ科ニシキギ属で、雰囲気も似ていますが、葉っぱが大きく、花は4片です。ツリバナは5片でしたね。

<追記>
 マユミは、雌雄異株、雌雄同株、と意見が分かれているようです。この記事の写真の株は、毎年赤い実を成らせているので、雌雄異株とすれば、少なくとも雌株である筈です。しかし、葯から花粉が出ていますよね? ということは雌株に雄花、若しくは、両性花が咲いているということになります。雌雄同株ということでしょうか。

 マユミの木があると気付くのは、大体秋に赤い実が成っているからで、全く実が成らない雄株の存在に気付いたことがありませんでした。もう花が終わってしまったので、今後はその点についてよく観察したいと思います。



人気ブログランキング
posted by 山桜 at 17:51| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月04日

ハリエンジュ(針槐、ニセアカシア)

 5月は「白い花の季節」、そして「香りの季節」です。 歩いていて、ふと風にのった薫りに足を止めることが多くなります。

 甘い香りを放って真っ白な花を降り注ぐシャワーのように咲かせているハリエンジュは、北米原産の外来種。代表的なパイオニア・プランツで、撹乱などで明るい林床ができれば、すかさず芽吹いて忽ち大きく育つので、根絶は難しく困った存在。しかし、一方ではハチミツを採る蜜源植物として役立ってもいます。

ハリエンジュ(針槐、別名ニセアカシア)マメ科ハリエンジュ属
ハリエンジュP5031361.JPG
真っ白いフジの花に似た花序を葉柄基部からぶら下げて沢山の花を咲かせます。

ハリエンジュP5031357.JPG

ハリエンジュP4261203.JPG
香りだけで無く、足元にこぼれ落ちた無数の白い花で気付くことも。

ハリエンジュP5031372.JPG
花の付き方に法則があるかなと見てみましたが、ランダム?

ハリエンジュP5031366.JPG ハリエンジュP5031554.JPG

ハリエンジュP5031363.JPG ハリエンジュP3160094.JPG
名前の由来となったトゲは、幼木や徒長枝では特に大きく目立ちます。 枝が細く弱い時に身を守る為の防護ですね。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 15:48| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月03日

毛の抜けたタヌキ?

 最近、3匹の猫がこの辺りに住み着いて、庭の手入れをして良い案配の空間が出来ると日向ぼっこにやって来ます。日向ぼっこだけなら良いのですが、おトイレにされては臭くてならないので、心を鬼にして追い払って来ました。水仙は毒があるので嫌がるかと思って敷いて置いたところ・・・

 何かの気配がして「また来たな〜!」と思い、窓から覗くと「猫では・・・ない!?」

タヌキP5031348.JPG
 ほっそりしていたので、最初はハクビシンかと思ったのですが、クビや尻尾の毛が無くて何やら不気味・・・

タヌキP5031351.JPG
 振り向いたら・・・「タヌキ?」 ハクビシンにしては尻尾が短いし、口先が尖っています。

タヌキP5031350.JPG
 うっすら残った目の周りの黒い模様、鼻もピンク色ではなく黒いし、やはりタヌキのようです。

 丁度、いつもその場所で日向ぼっこをしている猫が知らずにやって来て、「そこは私の場所!」と、暫く睨んでいましたが、猫から見ても毛が抜けたタヌキはちょっと怖かったのでしょうか、すごすごと後ずさりして逃げていってしまいました。 私としては、ここは猫に頑張って欲しかったなぁ

 人の住むエリアに進出して来た野生動物にペットから疥癬症が伝染して広がっているとは聞いていましたが、こんな身近で遭遇するとは思いませんでした。 相当痒いと見えて、掻きむしっている様子が気の毒でした。 

 ただ、今の私には捕まえて保護して役所に届けるという力も無く、人には伝染しないらしいとは言え、感染症には注意しないと行けない持病もあり、困ったなぁと思いつつ取り敢えず外に出てみました。恐らく玄関を開けた音に反応したのでしょう。流石にタヌキ、あっという間に姿をくらましていました。

 余り昼間に出歩かない筈のタヌキ、色々な植物が植えられている家の庭に、何か皮膚病に効く薬草でも探しに来たのでしょうか? お役に立てず、申し訳なかったです。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 22:23| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

アオハダ(青膚)

 森林インストラクターになって身近な樹木を改めて観察するようになった頃、アオハダ、カマツカ、サワフタギの3種が、花も実も無い時なかなか見分けられませんでした。 季節を追って観察し続け、やっとどの季節でも分かるようになるまでに3年近くかかったのでないでしょうか。一度見過ごすとまた一年、その季節を待たねばなりませんから。

 先日ご紹介したカマツカの花は早くも散ってしまいました。サワフタギは蕾は見たのに開花を見逃し、アオハダの花をやっと見つけることが出来ました。秋に赤い実が沢山落ちていると気付きますが、この花は散っていても気に留める人は少ないかもしれません。

アオハダ(青膚)モチノキ科モチノキ属 2021.05.01
アオハダP5011395.JPG
薄い緑がかった白い花。観ると4本の雄蕊をぐ〜んと伸ばし元気溌剌の雄花ですね。

アオハダP5011316.JPG
風の季節、小さい花にピント合わせは風止みの瞬間狙い・・・難しい。雌花(雌株)は探したけれど、みつかりませんでした。秋に実が落ちていたら、来年はそこに行って雌花を観てみましょう。

アオハダP4090688.JPG
アオハダは、短枝の先に葉を束生させるのが見分けのポイントです。カマツカ、サワフタギは倒卵形で先太りですが、アオハダは素直な楕円形で、瑞々しいイメージです。

アオハダP5011393.JPG
その束生した葉の基部に花を咲かせます。

2021.04.20
アオハダP4201016.JPG
蕾を見つけたのが4月20日ですから、開花まで約10日ほど掛かった訳です。

2021.04.09
アオハダP4090747.JPG
樹皮にはイボイボが目立ちます。この樹皮が薄くて爪で擦ると青い内皮が見えるのが名前の由来です。高尾山等で観察ポイントになっている木は、気の毒にも傷つけられた痕跡が見られます。この木は大丈夫かな・・・? あ、ちょっとやられている? 若しも、勉強の為やってみるときは、木も痛いと思うので小さめにちょっことだけでお願いします。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 19:49| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月01日

ミズキ(水木)の Wedding cake !

 早5月、初夏の白い花の季節がやって来ました。今年は特に飛ぶように季節が移ろい、それを追いかけて歩く方が忙しくて、更新がなかなか追いつきません。

 先日、八国山の広場で珍しく伸び伸びと枝を広げているミズキを見て、そうだ、ミズキを載せていなかった!と気付きました。花が終わってしまう前に急いで書きますね。未だ山地や北方へ行けば満開のミズキが見られるでしょう。

ミズキ(水木 別名:車水木)ミズキ科ミズキ属 2021.04.26
ミズキP4261198.JPG
 高木で花を上から見る機会はなかなか得られませんが、ここでは枝が垂れ下がっていてラッキーでした。しかし日差しが強い!白い花は緑いっぱいの森の中で、こうして光を強く反射させて虫を引き寄せるのでしょう。

 元来、名前の通り水気を好む木で、春先の盛んに水分を吸い上げている時期に枝を切ると、水が滴り出る程だそうです。こんなに強い光を浴びる場所ですが、根元はしっかり日陰になっていて水気を含んでいます。

2021.04.24
ミズキP4241194.JPG
横から見たところ。小枝の先に白い小花(花弁4枚)いっぱいの散房花序を揃って上向きに咲かせています。

ミズキP4241196.JPG
下から見上げ、暫く心地よいミズキ越しの木漏れ日を浴びていました。

2021.04.20
ミズキP4201008.JPG
 花弁は4枚。同じミズキ属でも、ヤマボウシやハナミズキの花弁に見える部分は総苞片の発達したもので、中心部に小さな花が密集しています。

 そうそう、他のミズキ科の植物は皆「対生」なのですが、このミズキ科の親分のミズキだけが何故だかヘソマガリで「互生」なのです。といっても枝先に集まって葉を付けるので分かりづらい・・・そういうときは、枝振りを観て下さい。葉が互生なら、勿論、枝も互生になっています。(先程の下から見上げた木漏れ日の写真が確認しやすいです。)

2021.04.28
ミズキP4281402.JPG
 樹形は独特で、この枝振りを図鑑により、車状、扇状、階層状など色々な表現が見られます。車水木という別名はここに由来しています。

 私は、参加者の顔ぶれにより、「ウェディング・ケーキ状」または「棚田状」などとも言っています。上の写真のように他に木に邪魔されないで真っ直ぐ育って枝を伸ばすと、正に「ウェディング・ケーキ」に見えませんか? ミズキだけにシャンパン・タワーの方がいいかしら?

 水気の多い樹陰で成長し、少しでも沢山の光を浴びて生き残る進化の結晶なのでしょうね。

キアシドクガ 2021.05.01 ああ、今年も既に発生していました・・・
ミズキ キアシドクガP5011327.JPG
 水木の天敵、キアシドクガの幼虫です。
 大量発生すると水木を丸坊主にしてしまい、それが数年続くと木を枯らしてしまうほどです。名前は毒蛾で見た目もいかにも毒がありそうですが、毒はありません。虎の威を借るハッタリ戦略ですね。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 10:04| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月30日

八国山はいかい(2)采配蘭、吊花、他

 沢山の脇道を歩いていると所々にこのようにパッと開けた場所があります。
八国山ほっこり広場P4281273.JPG
折角ベンチがありますけれど、誰もいませんでした。慣れた人でないと来ないかな。一人では少し怖いかもしれません。左の大きな木はムクノキです。真ん中の特徴的な枝振りはミズキですね。

ムクノキ(椋の木)アサ科ムクノキ属
ムクノキP4281272.JPG ムクノキP4281271.JPG
小さな花をいっぱい咲かせていました。

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)キンポウゲ科オオヒエンソウ属
セリバヒエンソウP4281274.JPG
外来種ですが、こぼれ種で良く増え、すっかりお馴染みの花になりました。よく観ると、オダマキの花にも似た優美な姿をしています。切り花に使われるデルフィニュームの仲間です。

セリバヒエンソウ と キンラン
セリバヒエンソウP4281275.JPG キンランP4281277.JPG
またキンランに会いました。手鞠のように沢山花を着けたキンランも素敵ですが、これくらいの小さなものも可憐ですね。

ここは病院への近道でよく通ったなぁ
八国山P4281276.JPG

線路の向こうは花菖蒲で有名な北山公園。花菖蒲の開花は6月頃、この日は青紫のカキツバタが満開のようで、木々の隙間からチラリと見えました。
八国山カキツバタP4281278.JPG

この日見つけて嬉しかったのは、サイハイランの蕾です。咲いているのは良く見ますが、こんな小さな蕾のうちは初めて見ました。

サイハイラン(采配蘭)ラン科
サイハイランP4281279.JPG
エビネに似た葉が1枚だけなのが特徴です。 
サイハイランP4281283.JPG
薄いヴェールを脱いで蕾たちが覗いたところ。 花が咲く頃、また観に行きましょう。

マユミやニシキギの仲間(ニシキギ科)は、実は目立つものの花は小さくて地味。その中でツリバナはとても可愛い花を沢山ぶら下げて咲かせます。この花を探すのが今の時期の楽しみの一つです。

ツリバナ(吊花)ニシキギ科
ツリバナP4281305.JPG

ツリバナP4281284.JPG

ツリバナP4281292.JPG ササバギンランP4281289.JPG
ツリバナの花のアップ、可愛いでしょ? このササバギンランは恐らく伸び上がる前に踏まれてますが、へこたれずに花を咲かせようと頑張っていました。

二ッ池に出たら、アオサギが魚を漁っていました。
アオサギP4281300.JPG
改良工事をして回りの高木も伐って明るくなりました。ただ、何故かいつも水が濁っているのが残念です。

 さぁ、もう「ごろう」は空いたかな? 頑張って歩いたご褒美に、美味しいお蕎麦が待っています♪


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 22:22| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八国山はいかい(1)金蘭、笹葉銀蘭、他

 「となりのトトロ」には、さつきとめいのお母さんが入院している「七国山の病院」が出てきますが、そのモデルとなったと思われるのが「八国山」と主人も入院していた病院です。入院中は毎日、八国山の中を抜けて通っていましたので、いろいろ思い出すのが辛く、長いこと歩いていませんでした。最後に歩いたのは、病棟の方々に御礼をしに伺った帰り道、思いがけずレンジャーをされているFITの大先輩とすれ違い、驚いたのが昨日の事のようです。

 ふと「ごろう」のお蕎麦が恋しくなって、ふらふら歩いて来たら、なんとお昼時で満席。仕方なく近くの八国山を歩くことにしました。4年前のあの日満開だったクヌギの花は既に終わり、クワの雄花が満開で木全体がふわっと霞んで見える程した。

マグワ(真桑)クワ科クワ属 中国原産 雌雄異株 雄花 2021.04.28
クワ雄花P4281248.JPG
葉先が長く伸びておらず、鋸歯が鈍いのでマグワだと思います。養蚕を行っていた名残でしょうか。

4年前、キンランが沢山咲いていた場所は笹などが茂って荒れており、みつかりませんでしたが、他の場所でかろうじて数株のキンランササバギンランをみつけました。
キンランP4281258.JPG キンランP4281255.JPG

ササバギンランP4281249.JPG ササバギンランP4281250.JPG

ホウチャクソウ(宝鐸草)イヌサフラン科チゴユリ属
ホウチャクソウP4281253.JPG
既に花は終わり、小さな実がついていました。以前はユリ科、今のイヌサフラン科はどうも覚えられません。

ウワミズザクラ(上溝桜)バラ科ウワミズザクラ属
ウワミズザクラP4281259.JPG
花が咲いていない時に葉だけを見ると、羽状複葉のようにも見える特徴的な葉の付き方をしています。

ウワミズザクラP4281260.JPG ウワミズザクラP4281303.JPG
葉はしっとりした感触、見た目は葉脈が窪んで葉がモリモリしている様子を「筋肉の様」とFITの先輩に教わりました。葉柄基部に不明瞭な密腺が有る筈ですが、分かりませんでした。

柵の左が東京都、右が埼玉県です。
八国山県境P4281263.JPG
管理の仕方の違いが面白いですね。東京都側は出来るだけ自然を保全していますが、埼玉側は開発されていて直ぐに住宅地になります。

尾根道に人が少し人が出てきたので、脇道を下ることにしました。金毘羅山裾野でも気になっていたハゼノキに出会いました。黄櫨蝋を取るため、先程のマグワ同様里山で育てられていたものが野生化したのでしょう。

ハゼノキ(黄櫨の木)ウルシ科
ハゼノキP4281264.JPG

ヤマウルシ(山漆)ウルシ科
ヤマウルシP4281268.JPG
ウルシ科はよく似ているのと、かぶれるので余り触れないので迷いますが、下の1枚の葉(羽状複葉)を見比べて観て下さい。

ハゼノキ と ヤマウルシ
ハゼノキP4281267.JPG ヤマウルシP4281266.JPG
ハゼノキの葉は、細長くて先が伸び光沢がありパリッとしてして、葉も軸も葉柄も無毛です。
ヤマウルシの葉は、表面がざらつき、葉柄基部に向かって段々小さく最後は丸に近づき、軸は赤く毛が密生しています。
この他に同じウルシ科のヤマハゼ、ヌルデもよく似ていますが、見分け方は、また出会ったときに。

ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科
ウグイスカグラP4281269.JPG
赤い実が鈴なりでした。
(つづく:1回の記事の容量が多いと、スマホ表示の写真が小さくなる?気がするので、2回に分けてみました。)


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 21:15| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月29日

「赤信号、皆で渡れば怖くない!?」

 ニュースを見ていると、本当に切迫した緊急事態なのだということが、何をどうしても伝わらない人々がいるようですね。皆が最初から一斉に協力すれば、短期間の自粛で抑え込めた筈でした。また、そういうことをハッキリ強く訴える主導者もいませんでした。

 「緊急事態宣言」が「発令」ではなく「発出」という聞き慣れない言葉で出されているのも、命令となれば補償問題が大きくなるので財政的な懸念を含み「命令では無くお願いです」という逃げ道を作っているのでしょう。

 酒類は嗜好品ですから生活必需品とは言えず・・・ケロの会社も家飲みが増えても飲関係関係が壊滅的で、ボーナスも出ないと諦めていました。職場を失う方も増える中、今は働かせて貰えているだけでも感謝ですが、もうこれ以上、だらだらと長引かせてはならないのです。

 私は、
「自分一人くらい大丈夫」
また、反対に、
「みんなだってやってるから」
という考え方が嫌いです。

 こういう状況下で不要不急の自分の生活域外へ出る行動を取ることは、身近な例で考えると、
 「見通しの悪い横断歩道を赤信号で渡る」
ようなものではないかでしょうか。

 誰も見てないし見える範囲は大丈夫そう、結果的に無事渡れたとしても、その裏には命を失いかねない大きなリスクが隠れています。自分の命だけで無く、運転手や他の歩行者、またその家族・親しい人達の運命まで巻き込むかもしれないのです。

 大分昔に流行ったコント赤信号のギャグ?
 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
なんて、本当にとんでもないことです。

 私は今、自分の痛む膝で歩ける範囲でリハビリ中ですが、この辺りを歩くには不釣り合いな大きなザックにしっかりとした山装備で歩く人が増えました。自粛中、遠くの山へは行けないので、鈍らないように近所で鍛えていらっしゃるのですね。不満を言ったり自分勝手な行動をしたりせず、色々考え出来る範囲で工夫して過ごせば、思わぬ発見もあるでしょう。


人気ブログランキング 
ラベル:コロナ禍
posted by 山桜 at 09:06| Comment(4) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ギンラン(銀蘭)

 本当は、もっと良いギンランの写真が撮れてから書きたかったのですが、雨降りで光が弱く断念。取り敢えず、手許にある今年撮影のもので書いてみることにします。

 ギンランとササバギンランは、草丈や葉の形、花序の下の苞の長さ、有毛か無毛か、だけでは個体差もあって、これまでにも私にはどちらと同定し難い個体がありました。それで、それら以外に何か決め手となるポイントは無いかと探しているのです。

 例えば、今手許にあるギンランと思われる下2枚の写真は、実際には草丈20センチ程、全体に華奢で柔らかでパッと見た感じはいかにもギンランだったのです。でも帰宅して見直すと、この角度の写真だけでは、葉もやや細長く見えるし、苞も長さがあるし、有毛にも見えるし、微妙な感じですよね? 私がいかにもギンランらしい個体を探していた理由がこれです。

ギンラン(銀蘭)ラン科キンラン属
ギンランP4271244.JPG
 ギンランは、キンランやササバギンランよりも更に薄暗い所を好むようで、オマケに白花で草丈低く、他の植物に埋もれるように咲いていることが多いので、本当に綺麗に撮るのが難しいです。
ギンランP4221110.JPG

 でも、直ぐ近くの別のもう少し咲き進んだ個体の花をよく観ると、距(きょ:花を横から見て顎のように見える部分)が、三日月顔のように細く長いことがわかります。
ギンランP4271241.JPG

ギンランP4271239.JPG

 これは、先日ご紹介したササバギンランの距とは明らかに違います。蕾の内は観察しづらいのですが、開花して(といっても銀蘭の側弁は殆ど横に開きませんが)花序が伸び出してくれば観ることが出来ます。これは決め手にならないかな? 引き続き多くの個体を見比べる観察を続けます。

<追記>ササバギンランとギンランの記事をアップした後、改めて見比べると、葉の質感が大分異なりますね。
 ササバギンランの葉脈は、縦皺がしっかり刻まれていて固い感じがします。

 この他に、最近では、ユウシュンラン(ギンランより更に小型で上1枚の葉以外は殆ど鞘状に退化)、クゲヌマラン(ギンランとササバギンランの中間的雰囲気。葉は細長いが葉脈の皺は浅い。距は殆ど無い)という白花のキンラン属が進出して来ているという情報もあります。見つけたらお知らせしますね。


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 07:09| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月28日

ササバギンラン(笹葉銀蘭)

 狭山丘陵のキンランの仲間の中で一番良く見かけるのは、花が目立ち草丈も大きいキンラン、次はキンランよりやや小さいとは言え、手を広げすくっとした草姿のササバギンラン、一番少ないのが一番小さくて回りの草に紛れて見つけにくいギンランです。(本当の個体数ではなく、あくまでも私が見つけた範囲の個体数です。)

 ギンランから掲載して、成程、こちらは「笹葉」だと納得して頂くのが順序なのですが、そのギンランがなかなかみつからず、やっとみつけても良い写真が撮れずで、先にササバギンランを紹介します。

ササバギンラン(笹葉銀蘭)ラン科キンラン属
ササバギンランP4271226.JPG
キンランに勝るとも劣らない堂々たる草丈の立派な個体。葉は名前の通り細長く「笹の葉」似です。

ササバギンランP4281249.JPG
図鑑には「花序の下の苞葉が、花序と同長またはやや長い」と書いてありますが、花序はこの様に咲き進むにつれて伸び上がるので、全ての個体には当てはまらないのでは?と思います。

 「図鑑にこう書いてあるから違う!」と仰る方もいらっしゃいますが、何でも鵜呑みにせず、実際に自分の目で沢山の個体を確かめることが大事だと思います。

ササバギンランP4241181.JPG
ササバギンランP4211072.JPG
このぐらいの咲き始めの頃は、その特徴が大体当てはまります。

ササバギンランP4190982.JPG
薄暗い所に咲いている上に風が収まらず、とうとう花のクローズアップはピントが合いませんでした。しかも、ちょっと変形?エイリアンみたいで怖くなってしまい、ササバギンランに申し訳ないです。

ササバギンランP4281250.JPG
ササバギンランP4271224.JPG
後に紹介するギンランに比べると、距(花を横から見ると顎のような部分)が短いです。蕾の時には殆ど目立ちません。

ササバギンランP4281302.JPG
図鑑の「葉裏、花序や茎などに短毛状の突起がある」を確認したのですが、これのことかな? ギンランとの差がイマイチはっきりせず。

ササバギンランP4211075.JPG
キンラン同様、菌根菌に依存しているので、このように樹木の根に沿ったように並んで生えていることがあります。

 キンランのようにパッと人目を惹かないので、気付かれないことが多いのですが、個体数はキンランに劣らず増えているように思います。そして地味故に気付かれず踏まれてダメージを受けた個多い多いのも気の毒なことです。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 21:44| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月23日

カマツカ(鎌柄)

 里山を歩いていると、里の人々が利用していたであろう植物に良く出会います。カマツカも名前の通り、固い材質を生かして鎌等の道具の柄に使われていたとのこと。牛の鼻に綱を通す孔を空けたり鼻輪を作ったりしたので、ちょっと物騒な「ウシゴロシ」の別名もあります。

カマツカ(鎌柄 別名:ウココロシ)バラ科カマツカ属 2021.04.23
カマツカP4231134.JPG
バラ科なだけあって、花だけ見れば、ユキヤナギなどにも似ています。

2021.04.19
カマツカP4190985.JPG
見上げるほどの大木になっていて、白い小花をこぼれんばかりに咲かせていました。

2021.04.20
カマツカP4201060.JPG
蘂の部分は、咲き始めは黄色っぽく、咲き進むとピンク色を帯びてきます。

2021.04.23
カマツカP4231135.JPG
前年の赤い実が未だ残っていました。同じ位の青い実をつけるサワフタギは、別名をルリミノウシコロシと言います。狭山丘陵では同じ様な所に並んで生えているのも見かけます。

カマツカP4231139.JPG
このように丸く固まって咲いているとコデマリの花にも似ていますね。

2021.04.23
コデマリ(小手鞠)バラ科シモツケ属 中国原産
コデマリP4231137.JPG

コデマリP4231136.JPG
花はちょっと似ていても葉は小さく、低木で、全体の風情は大分異なります。


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 10:14| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月21日

キンラン(金蘭)

 私が当地に越してきた25年程前には、殆ど見当たらなかったキンランが、今は里山保全のボランティアの方々の活動により笹刈りなどが進み、あちこちに増えてくれて嬉しい限りです。

キンラン(金蘭)ラン科キンラン属 2021.04.20
キンランP4201048.JPG
花簪のようにまぁるく集まって咲いていました。

キンランP4201030.JPG
蕾から今、咲き出したところ、正に黄金色に輝いてます!

キンランP4201042.JPG
木漏れ日を浴びて弾ける笑顔、笑顔、コロナ禍なんて吹き飛ばしてくれそうな眩しい笑顔です。
キンランP4201163.JPG

キンランP4201024.JPG
草丈は30〜80pと、この仲間の中では一番大型です。

キンランP4201027.JPG
 菌根菌に依存して生きているので、恐らく地中の根に沿って生えているのでしょう。列をなして生えていることがあります。キンラン属は、菌根菌依存率が高く、この環境から掘り出し移植しても長く生き続けることは出来ません。

 芥子粒より小さなタネが風に漂い、その内のほんの少しが生育可能な環境に辿り着いて花を咲かせるまでに成長したのです。そんな幸運なラン達を、決してこの環境から持ち出してはならないのです。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 19:39| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月18日

アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビ

 狭山丘陵で良く見られるアケビの仲間には、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビ(アケビ X ミツバアケビの交雑種)の三種があります。

 ゴヨウアケビの花を見つけたら三種揃えて載せたい、と思って探していたのですが、とうとう今シーズンは見つけ損なったようです。葉は良く見かけるのですが、花が咲くほどに育った株がありませんでした。

アケビ(木通)アケビ科アケビ属 蔓性木本 雌雄同株・雌雄異花
アケビP4100801.JPG
いつもこの品の良い花の色をなんと形容したら良いのか迷います。絵の具なら何と何を混ぜたらこの色が出せるかなと想像します。今年はちゃんと絵を描こうかな。

雌花 2021.04.10 狭山丘陵
アケビ雌花P4100803.JPG

雄花
アケビ雄花P4100791.JPG


アケビ葉P4100792.JPG
5〜25pの掌状複葉で5枚の小葉は全縁 テイカカズラ同様、地を這うような内は小さく、日の当たる上部へ育つと大きな葉となります。


ミツバアケビ アケビ科アケビ属 雌雄同株・雌雄異花
ミツバアケビP4150848.JPG
写真を撮るために葉を除けたので、光が当たり白っぽくなってしまいましたが、葉陰で目立たない渋いチョコレートのような色合いです。その為、なかなか咲いていても気付いて貰えないようです。

雌花 2021.04.15 あきる野市
ミツバアケビ雌花P4150854.JPG

雄花
ミツバアケビ雄花P4150851.JPG


ミツバアケビ葉P4150850.JPG
アケビと違い7〜25pの三出複葉、3枚の小葉には波状の鋸歯があります。こちらも上の方の葉はとても大きくなりビックリです。

ゴヨウアケビ(五葉木通)は、この二つの自然交雑種で、掌状複葉で波状の鋸歯があります。
ゴヨウアケビP4221098.JPG

花はミツバアケビ寄りの濃い色だそうですが、未確認です。写真が撮れたら、こちらに追掲載しますね。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 00:00| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月17日

金毘羅山裾野(3)

 女坂参道を下って道に出て振り返り、お不動様にお辞儀をして顔を上げると、なんとその目の前には、今回の金比羅山で見つけたかったヒメハギの花がこんもりと!

ヒメハギ(姫萩)ヒメハギ科ヒメハギ属
ヒメハギP4150914.JPG
いきなりこんなに沢山咲いていて、嬉しくて気は焦り、どう撮ろうかとオロオロ
ヒメハギP4150938.JPG
心の準備ができてなくて興奮気味、心も手も震えています。
ヒメハギP4150944.JPG
先日も書きましたが、萩というより蘭の花にも似て不思議な形です。
ヒメハギP4150937.JPG

ヒメハギP4150941.JPG
失礼してひっくり返し、念願の下から見た所を撮って帰り、良く見返すと、なんと肝心の花びらが欠けていてショック! それでも、まぁ、下側に2枚の小さな花びらがあるらしいことは分かりました。

 もっと上まで行かないと見られないと思っていたので、これもお参りした御利益に違いないと、もう一度神社に手を合せて、出発です。

 次に現れたのは、丹精な三つ葉が目立つ蔓植物
ハンショウヅル(半鐘蔓)キンポウゲ科センニンソウ属
ハンショウヅルP4150894.JPG

ハンショウヅルP4150895.JPG
失礼にも開花前に穴を開けて潜り込んだ虫がいるようです。普通はもっと暗紫色な萼片の色なのですが、ずいぶん薄くてミヤマハンショウヅルかのよう。でもミヤマは分布が近畿以西なので、ハンショウヅルの個体差なのでしょう。

ホウチャクソウ(宝鐸草)イヌサフラン科チゴユリ属
ホウチャクソウP4150897.JPG
茎が上部で分枝するのが特徴。筒状に合わさった花びらの基部に膨らみがあります。

シラユキゲシ(白雪芥子)ケシ科
シラユキゲシP4150898.JPG
中国南東部原産の外来種です。清楚ではかなげな姿に似合わず、寒さにも暑さにも強く、地下茎でどんどん繁殖していきますので、「庭に植えてはいけないリスト」に載ることさえあります。傷つけると毒のある黄色い汁が出て衣服を汚しますので要注意です。

シオデ(牛尾菜)シオデ科シオデ属
シオデP4150900.JPG
シオデはアイヌ語のシュウオンデからとも。牛尾菜は漢名です。サルトリイバラに似ていますが、こちらは草本です。
シオデP4150903.JPG
もっと太くなった蔓の先は、和製アスパラガスとも称される山菜です。

道標
道標P4150905.JPG「樽」って、どんな謂れがあるのでしょう?

マムシグサ?(蝮草)の仲間 サトイモ科テンナンショウ属
カントウマムシグサP4150907.JPG
図鑑によって、花が緑なのはカントウマムシグサだとか、ホソバテンナンショウだとか、色々記載がありますが、マムシグサにも緑色の花を着けるものも有り、未だ私には識別する力なく、すみません。

チゴユリ(稚児百合)イヌサフラン科チゴユリ属
チゴユリP4150911.JPG
稚児百合は正にピークの花盛りでした。といってもうつむき加減で控えめで楚々とした風情です。
チゴユリP4150910.JPG
たまに上を向いてくれている花もあり、ちょっと花びらが欠けてましたが、それもまた自然の営み。

石の祠
石祠P4150912.JPG
さて、十分時間を見ていた筈でしたが、一人気ままで寄り道が過ぎ、バスの時間に間に合うかギリギリとなり、この大きな木の根元の石の祠までで引き返すこととしました。

行きは足元ばかり見ていて気付きませんでしたが、帰り道ふと足を止めて仰ぎ見れば、イチョウと柿の木(多分そうだったかと)の若緑の中に、まるで花が咲いたように鮮やかな赤い芽吹きの葉が映えていました。

ハゼノキ?(黄櫨木)ウルシ科ウルシ属
ハゼノキP4150920.JPG
民家も近いので、有用植物であるハゼノキだろうと思いました。しかし、帰宅後、ネットで調べても芽吹きが赤いとは出てきません。
ハゼノキP4150921.JPG
秋になって葉が落ちていたら、良く分かるのですが、今はただ綺麗だなぁと見惚れておきましょう。
ハゼノキP4150945.JPG
ヤマハゼ、ヤマウルシ等もよく似ているのですが、小葉の先が細長く伸びている点はハゼノキの特徴に思えます。

フジ(藤 別名:ノダフジ)マメ科フジ属
ノフジP4150922.JPG
陽当たりの良い高い所では既に咲いていましたが、このみっしりと着いた蕾の状態も好もしく思います。

 さぁて、いよいよ脇目も振らずにバス停に向かわねばならない時間です。 余裕があると思っていたのでバス停の位置もあやふやなまま、先ずはバス通りに出なければ! そう思って痛んできた膝を騙しだまし歩いていると、曲がり角に可愛らしいお年寄りが腰掛けてニコニコ微笑んでいらっしゃる。嬉しくなって、
「こんにちは! 良いお天気ですね。」
「すみません、ここから一番近いバス停は、どちらへ行けば・・・?」
思わずそう尋ねると、
「こっちへ曲がって直ぐ又曲がって真っ直ぐが近道よ」
と、教えて下さいました。

『ああ、もう、天使のようなおばあちゃん、絶対神様のお遣い!』
 有り難い、有り難い、と心の中で手を合せながら、道案内に従って歩めば、横断歩道の直ぐ先にバス停が見え、12:35の到着予定時刻の一分前に到着することが出来ました。なんという奇跡。もう殆ど、間に合わないから戸倉まで歩くしかないと諦めていたバスに乗れたのです。

 バスに乗ってみると、戸倉までは思っていたより長く、痛んだ足ではかなり厳しかった、やはりいつも守っていてくれる人が居るのだとしみじみ思いました。

 戸倉バス停に到着すると、バスの中から道の向かい側に見慣れた面々が見えるではないですか! 思わず窓に顔をつけて夢中で手を振りましたが、どうやら外から中は見えない様子、やっと一人気付いて手を振ってくれ、急いでバスを降りました。後で分かりましたが、反対側のバス停に殆ど同時刻に本隊一班のバスも着いたのだそうです。

 懐かしい皆さんの笑顔笑顔、またしても嬉しい不意打ちです。心の準備ができていなくて、何だかもう、どうして良いやら、メチャクチャな感じになってしまいました。コロナ禍での出会い、密も避けねばならず慌ててしまい、きちんとご挨拶も出来ず、お恥ずかしい限り。

 浮き足だった気持のまま、さぁ、いよいよお楽しみの「小春日和」に向かいます。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 08:47| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蕎麦処「小春日和」

戸倉バス停で降りて、わやわやと、今日最後の寄り道は、
蕎麦処「小春日和」です。
小春日和大P4150924.JPG

 「小春日和」で、山桜復帰のお祝いをして下さろうと、山の会代表・つーさんが前々から考えていて下さった企画です。残念ながら、未だ前線復帰は叶いませんでしたが、久し振りに懐かしい皆さんとお目にかかれ、温かいお気持ちとあふれる笑顔に包まれて、心から幸せなひと時となりました。つーさん、皆さん、佳き日の素敵な思い出を作ってくださり、ありがとうございました。
「また皆さんと一緒に山に行きたい!」
「負けずに頑張るぞ!」
という元気がふつふつ湧いて参りました。

小春日和P4150923.JPG
里山の風景に溶け込んだ良い雰囲気です。皆さん、ふわ〜っと寛いだ気持になられた様子。 みなさんを席に誘導するスタッフKさん、お疲れさまです。

 つーさんのお気に入りの「おつまみセット」プラスα?
 小春日和大P4150925.JPG
 筍、蕨の炊き合わせは旬の春の息吹。中でも地元産マイタケのマリネ山椒風味は絶品でした。久し振りに、主人の古里秋田で取れたような、マイタケの香りとキュッキュッシコシコという独特の歯ごたえを味わえ、懐かしい気持になりました。

 Kさんの「大丈夫だよ、またちゃんと戻ってこられるよ」とのお優しい心の籠もった「だいじょうぶだぁ饅頭」が、サプライズで皆さんに配られました。ずっしり餡子のお饅頭は、とても重かったでしょうに、ここまで担いで歩いてきて下さり、感激で言い表す言葉がみつかりませんでした。励ましのお気持ち、お饅頭の味と共に心と身体の隅々まで行き渡りました。本当にありがとうございました。

 さぁ、いよいよお待ちかねのお蕎麦がやって来ました〜! 
小春日和大P4150927.JPG
 粗挽きの粒が光る、ややモチッとした腰のある風味豊かなお蕎麦に、その持ち味を生かした辛口のつけ汁が好相性。つけ汁は蕎麦湯で割っても負けないしっかりしたお出汁が効いていました。さらし葱、おろし山葵も嬉しいな。野菜の天ぷらの大盛りには一瞬たじろぎましたが、全部頂いても全くもたれず、良い油を使われている証拠ですね。コゴミ(クサソテツの芽)も入っていて得した気分♪

 女将さんがお一人でてんてこ舞いなのを見て、スタッフのOさんも配膳をお手伝いで大活躍、疲れている中、申し訳ない。手伝えずに、ごめんなさいね。 

 コロナ禍対策で密にならないように、窓は開放、班毎に時間差を設け、席も少数ずつで対面にならないようにと、つーさんとお店の方との綿密な打ち合わせの結果です。 控えめに「乾杯!」

         小春日和P4150926.JPG

小春日和P4150930.JPG 小春日和P4150931.JPG
 室内の席もゆったり落ち着いて寛げますし、ベランダは春の野山の景色と風とお日様を楽しむことが出来ます。

 なんと、今日、私が来ることを耳にされたMさんが、時間差を作る為に瀬音の湯に入ってから、湯上がりのホカホカで駆けつけて来てくださいました。本当の意味での復帰ではないのに、お気持ち有り難く勿体なく、感激で泣きそうでした。

 やがて、第一陣が出発の時、本当は、久し振りの再会とまたの別れの名残惜しさを抱き合って伝えたい気持でしたが、ぐっと堪えて肘タッチで我慢、再開を約束してお見送りしました。

 お食事後、暫し辺りを観察。ニリンソウが未だ沢山咲き残っていました。アオイスミレが花後に大きく葉を茂らせていて、その葉の下に数個の丸っこい実を付けていました。ご主人の許可を得て実を頂きましたので、タネを蒔いて育ててみます。

 さて、最後の班と一緒に出発です。戸倉バス停の近くには、
喜正 野崎酒造(株)さん
喜正P4150934.JPG
小春日和でUさんが気に入られた「しろやま桜」もこちらのお酒です。その時「白山桜」かと思い、「花が白い霞ザクラ」のことかな?等と言ってしまいましたが、調べたら、この蔵の仕込みに使われる伏流水が湧き出る「城山」に咲く桜のことで「城山桜」の意味だそうです。適当なことを言ってすみません!

 時間差で解散後は、最寄りの戸倉バス停から乗車されたか方もあり、駅まで歩かれた常連健脚の方々もあり、更に途中で川沿いの道に寄り道された強者もありでした。膝故障中の私は暫く駅まで歩く方々とご一緒した後、バスに乗って武蔵五日市駅に向かいました。車中から、元気よく駅に向かわれる皆さんの勇姿を眩しく見送りました。

 久し振りに武蔵五日市駅に来て、行きには気付かなかったものを発見!
「にしちゅん」バス自販機
バス自販機P4150935.JPG
JR武蔵五日市駅のバス降車地の近く、西東京バスのマスコット「にしちゅん」が運転している?可愛い自販機です。飲料品メーカーとのコラボでしょうか?なかなか攻めてますね!

 また、後に分かったのですが、バスで駅に向かった私と歩かれた皆さん、なんと同じ電車に乗っていたのだそうです。山の会メンバーズの相変わらずの健脚振りに脱帽でした!


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 08:03| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月16日

金比羅山裾野(2)

左:薬師堂 右:金比羅山 分岐 
薬師堂分岐P4150855.JPG
 薬師堂にもお参りしたかったけれど、既に寄り道が多すぎて時間が足りなくなりそうなので、今回は遙拝で失礼しました。

カラマツソウ(唐松草)の仲間 キンポウゲ科カラマツソウ属
カラマツソウ?P4150856.JPG
 オダマキの葉にも似ていますが、蕾のように見える塊は展開前の葉が丸まって集まっているものでした。 葉の形から、アキカラマツに似ているようですが、花が咲く前ではハッキリ分かりませんでした。そうだとすれば、これからぐんぐん草丈が伸びて、秋にはカラマツの葉に似た花を沢山咲かせるでしょう。

ガマズミレンプクソウ科ガマズミ属
ガマズミP4150857.JPG
 狭山丘陵では満開でしたが、ここでは未だ固い蕾でした。

マルバウツギ アジサイ科ウツギ属
マルバウツギP4150861.JPG
 「あ〜この葉っぱ、見慣れたこの形、何だったかなぁ?」と暫し悶絶・・・数歩進んで「あっ、マルバウツギ!」と思い出しました。もうじき、白い星形の花を鈴なりに開きます。足もリハビリ中ですが、脳の方も歩きながらのリハビリが効果的なようです。

 思い出せて良い気分の私の前でピョンと跳ねて止まったのは、
ツチイナゴ
ツチイナゴP4150862.JPG
複眼の下に涙のように流れる黒い模様があるのが特徴です。

コバノガマズミ レンプクソウ科ガマズミ属
コバノガマズミP4150865.JPG
 ガマズミは蕾でしたが、コバノガマズミは満開でした。両者の比較は、先日載せましたね。

 いつも気になっていた神社、今日は一人気ままなので、遂にお参りが叶いました。
神社鳥居P4150866.JPG センボンヤリP4150867.JPG
 相変わらず鳥居の扁額の神社名が読めません。階段を上っていくと、センボンヤリ(千本槍)がびっしりと生えていました。花期は薄紫の花が咲いて可愛いでしょうね。

お社P4150868.JPG 不動明王P4150869.JPG
 初めて参拝できたお社には、なんと意外なことに不動明王の像が祀られていました。不動明王は如来の化身の仏様とされ、普通はお寺に祀られています。手を合せ、本日の初めてのお招きへの御礼、皆さんの道中の無事、そしてこの神社の階段を無事に降りられますようにと祈りました。

 急な階段を上りながら、果たして無事に降りられるかと危ぶんでいたのですが、お参りの後、ふと辺りを見回すと、なんとなだらかな女坂ともいえる参拝路があるではないですか! 「ほうら、こっちからお帰り」と、早速願いを叶えてくださり、感謝感激です。
参道P4150881.JPG 参道P4150883.JPG

 そしてその道への分岐には、私の大好きな可愛い花がいっぱい!

オトコヨウゾメ レンプクソウ科ガマズミ属
オトコヨウゾメP4150876.JPG
 葉っぱは、コバノガマズミに似ていますが、花の形、付き方は全く違います。

オトコヨウゾメP4150872.JPG
 仄かにピンク色を帯びていて、男というより乙女と呼びたい可愛らしさです。
(つづく)


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 20:33| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月15日

金比羅山裾野(1)

 今回、イベント幹事のつーさんのご厚意により、金毘羅山ハイキング後の「小春日和」にだけ、飛び入り参加させて頂けることとなりました。皆さんの下山時刻に合せつつ、自分も少しだけ裾野を歩いてみることとして、本隊から2時間半ほど後、武蔵五日市駅前をスタートしました。

 駅を背にして右折、橋を渡ると普段は目にしづらい高木の新芽の展開が観察できました。また後でも撮れると思って写真も撮らず、先を急いでしまい何であったのか今でも気になります。次回歩く機会があれば必ず確認したいです。

 更に進むとフェンス越しに特徴のあるヒメコウゾの雌花と雄花が花盛りでした。何度見ても、太陽のような雌花が面白く、ついつい撮ってしまいます。雄花は桑の実のような蕾から雄蕊を伸ばし花粉を沢山出していました。

ヒメコウゾ(姫楮)クワ科コウゾ属
ヒメコウゾP4150842.JPG
上の方でお日様のように咲いているのが雌花、下の方で花粉を出しているのが雄花

ヒメコウゾ小P4150860.JPG ヒメコウゾ小P4150841.JPG
左の雄花は未だつぼんでいて本当に桑の実のようです。右は開花状態。

 東町交差点で右折、更に少し先の分岐を左の住宅地の方に上っていきます。 前回、栗の雄花と雌花を観察した栗の木は、切り戻されてこざっぱりとしていました。小学校の校門前を通り校庭の角を右折、突き当たりを左折して中学校の裏を真っ直ぐ、赤いポストのある店先迄進めば、「金比羅山1.7km」の道標が向かいの角に見えるので、それに従い右折して進みます。
道標P4150843.JPG 道標P4150844.JPG

念仏塔 その傍の道標
念仏塔P4150845.JPG 道標P4150846.JPG

少し崩れた庚申塔に寄り添う優しいイロハモミジの新葉
庚申塔P4150847.JPG

 畑の縁では、柔らかな若緑の三つ葉の蔭でチョコレート色の渋い花が沢山さいていました。目立たない花なので、見過ごされてしまうことが多いのですが、よく観ると実に味わい深いものがあります。
ミツバアケビ(三つ葉木通)アケビ科アケビ属
ミツバアケビP4150848.JPG

ミツバアケビの雌花と雄花
ミツバアケビ雌花P4150854.JPG ミツバアケビ雄花P4150851.JPG

 奇しくも、雌雄同株で雌雄異花(同じ木に雄花、雌花、時に両性花が咲く)の二つの木本の紹介になりました。(つづく)


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 21:28| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月12日

ホタルイカ(蛍烏賊)

 ご近所から、なんと有り難いことに、糸魚川の晩春の味覚ホタルイカのお裾分けを頂戴しました。

ホタルイカ(蛍烏賊)
ホタルイカP4120825.JPG

ホタルイカP4120826.JPG
確かこの腕の先の点々が発光するのではなかったかな?
(調べると、目の縁の腹側と体の腹側にも発光器がありました。それぞれの役割は未だはっきり解明されていないようですが、腹側を下にして泳ぐので、海の中にいる生物への目くらましか仲間への合図に用いるのではと推測されていそうです。)

 イカには寄生虫の危険性があるので、お刺身にするは一度冷凍せねばならず、新鮮な内に早速頂きたかったので、昆布出汁に塩とお酒を足してプックリと膨らむ程に茹で上げました。
ホタルイカP4120831.JPG ホタルイカP4120837.JPG
 湯気で曇ってなかなか上手く撮れず、結局ピンボケ。この飛び出したお目々(ちょっと怖い)と軟骨を取り除くのがなかなか面倒ですが、根気よく・・・。おさかな同様、目玉の部分も好きな人いますよね。私もそうなのですが、余りにも大量過ぎなので今回は取りました。

ホタルイカP4120839.JPG ホタルイカとP4120840.JPG
 葱と辛子ぬた和えにしました。器はお気に入りの宮嵜さん作の足付小鉢。本当は薬を飲んでいるので控えねばなのですが、ケロに貰った「酔鯨」をお猪口に一杯だけお許し願いました。あぁ、春の宵の一献、堪えられませんね。ご馳走様でした。


人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 20:48| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

給湯器のエラーコード 140

 溜まっていたブログ記事を書き終えて、さぁ、お風呂を沸かそうとしたら、リモコン・パネルにエラーコード【140】が点滅して作動しなくなりました。 スイッチON/OFFを繰り返しても同じ、「あ〜、いよいよその時が来たか・・・」諦め気味にエラーコードを調べると、
 【エラーコード140 過熱防止装置作動】
自分で何とか出来る状況ではなく、要メーカーに連絡、とのこと。

 こういう切迫した状況に対応する為、ちゃんと24時間サポート体制があるのですね。早速連絡すると、こんな遅い時間でも対応して下さり、翌朝一番で連絡が来るとのことでした。

 そして今朝、電話が来て9:30には修理の方が到着とのこと。早いのは有り難いけれど、朝食を頂いたばかりでバタバタと忙しくなりました。膝が腫れて痛いからと色々家事をサボっていたので、慌てました〜(^^;)そしてイザとなると、動けるから不思議。

 給湯器の耐久年数は10〜15年と言いますので、家のは9年目でちょっと早いのですが、いつ壊れるかとビクビクして使うのもいやなので、同等機種と交換することにしました。驚いたことに9年前より給湯器が大分安くなっていました。何でも値上がりが当たり前と思っていたので意外です。どうか今度は「当たり」の機器で長持ちしますように・・・。

 新しい給湯器は、リモコンパネルの文字も大きく見やすくなって、少し機能も便利になっていました。気になっていた使用時の異音もしなくなり、安心して使用できるようになりました。テキパキと朝一番から気持ちよく作業して下さった方々に大感謝です。

人気ブログランキング
ラベル:給湯器 故障
posted by 山桜 at 13:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

 ジロボウエンゴサクも咲き始めました。 昨日ご紹介した、ムラサキケマンの白花種(ユキヤブケマン、シロヤブケマン)の仲間で、似たような場所に生えているので、パッと見ると間違えやすいかも知れません。

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科キケマン属
ジロボウエンゴサクP4090743.JPG

ジロボウエンゴサクP4090705.JPG

ジロボウエンゴサクP4090707.JPG
花の下の「苞が全縁(鋸歯や欠刻なし)」なのが、ヤマエンゴサク(苞に鋸歯や欠刻あり)との違い。

ジロボウエンゴサクP4090708.JPG
葉は、2〜3回出複葉で、芽吹きの頃は2回出複葉で下がり気味に付き、アズマイチゲにも似た雰囲気がある。 花が咲く頃には3回出複葉になることが多いようだ。(狭山丘陵の観察エリアでの様子)

人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 07:15| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

ユキヤブケマン?

ムラサキケマンの白花種をシロヤブケマンと呼びますが、シロヤブケマンは花びらの先に紫色がほんのり残っています。 

 それが先まで真っ白のものをユキヤブケマンと名付けたのは、牧野富太郎先生。 なかなか無いと聞いて、ムラサキケマンの沢山生えている場所を探りに行ってみました。

 「えっ、えええっ? あれ、これはユキヤブケマンでは!?」
 そんなに珍しいとされる種に、いきなり出会ってしまい狼狽えました。完全に真っ白ではなく、頭?の上にほんのり紫が残っていますが、ユキヤブケマンの画像を検索すると、同様のものがユキヤブケマンとされていました。どうなのかな? ネット情報なので、イマイチ自信はありません。

ユキヤブケマン?(雪藪華鬘)ケシ科キケマン属
ユキヤブケマンP4090806.JPG

ユキヤブケマンP4090807.JPG

 対比したいので、花びらの先に紫が残っているシロヤブケマンを探したのですが、みつかりませんでした。 みつけたら、追掲載しますね。
母種のムラサキケマンは、直ぐ傍に咲いていました。 

ムラサキケマン(別名:ヤブケマン)
ムラサキケマンP4070646.JPG
 普通のムラサキケマンでも、濃赤紫〜淡赤紫まで幅があります。 これは先が濃くて筒部が薄いタイプです。

人気ブログランキング 
posted by 山桜 at 21:35| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イヌザクラ と ウワミズザクラ

 八重桜の咲き出す頃、ちょっと変わった花の付き方をするサクラもお目見えします。派手で華やかな八重桜にうっとりする人は多いですが、このサクラたちは高い所で葉に紛れて目立たず咲いているので、なかなか気付いては貰えません。是非、このサクラの美しさを知って頂きたいので、ご紹介します。サクラの名が付きますが、サクラ属ではなく、ウワミズザクラ属です。

イヌザクラ(犬桜、別名:白桜)バラ科ウワミズザクラ属 2021.04.06
イヌザクラP4060538.JPG

イヌザクラP4060547.JPG

イヌザクラP4060548.JPG
こうしてアップで見ると、サクラとは趣の違う花ですね。私は、見る度に、
『水面に水滴が作る王冠みたい!』
と神様の意匠の素晴らしさに感激しています。

イヌザクラP4060549.JPG
葉も細長いことが多く、桜というより桃の葉に近い雰囲気です。

イヌザクラP3160113.JPG
こちらは花芽が開いたばかりの頃

イヌザクラP4010358.JPG
花芽が伸びて咲く直前の蕾。 花柄に葉が付いていないことが特徴です。


ウワミズザクラ(上溝桜)バラ科ウワミズザクラ属
ウワミズザクラP4090736.JPG
イヌザクラより花数が多く密集した感じ。 花序も蘂も長いので、よりふさふさしたブラシ状です。 

ウワミズザクラP4090733.JPG
これは余り栄養が行き届かなかった小さな花序ですが、花柄に葉が付いていることが分かります。

ウワミズザクラP4090819.JPG
下から見上げると透過光で薄い葉が透けて見えます。葉を触ってみるとしっとり柔らかな感触で、私はいつも『生まれたばかりの赤ちゃんの掌』の感触を、娘の誕生の嬉しさと共に思い出します。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 16:47| Comment(0) | さくら・桜・櫻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月10日

ヒメハギ 開花

 毎年、『また咲いていてくれるかな?』と、ドキドキしながら訪れる場所で、今年もヒメハギの小さな花が無事に開き始めてくれました。 スミレやニオイタチツボスミレも咲くこの斜面は、私のお気に入りの春の観察エリアです。

ヒメハギ(姫萩)ヒメハギ科ヒメハギ属
ヒメハギP4100770.JPG

ヒメハギP4100776.JPG

ヒメハギP4100775.JPG

ヒメハギP4100822.JPG ヒメハギP4100773.JPG

 ほんの1p程の花は、萩というよりは蘭の花に似ていると思いますが、マメ科でもラン科でもなく、ヒメハギ科という独立した科を構えています。

 小さい上に風に揺れて、曲がらない膝で急斜面で這いつくばるようにして粘り撮りましたが、これが限界でした。 段々目が悪くなって、ピンと合わせも撮った後の画面確認も怪しくて、帰宅してがっかりなことが増えました。

 左右に広げた花びらのように見えるには、側萼片。花びらは真ん中に3枚、先が房状になった一枚とその下の小さな2枚が合着して伸びています。それを確認する為に分解するには、余りにも個体が少なくて出来ません。いつか、この斜面いっぱいにヒメハギが咲く日が来たら、一つだけ頂いて詳しく見てみたいものです。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 23:01| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マルバアオダモ 雄株

 里山にまた「白い花の季節」がやって来た。昨日のイヌザクラ、ウワミズザクラに続き、マルバアオダモがふわふわの淡雪のような白い花を咲かせていた。

マルバアオダモ(丸葉青梻 別名:ホソバアオダモ)モクセイ科トネリコ属 雌雄異株
マルバアオダモP4060598.JPG
実生の若い木もあって間近で花を観察できるのが嬉しい。

「タモノキ」とは「たわむ木」で、粘りのある材は、アオダモ同様に「バットの材料」として有名。

 また、枝や樹皮を水に漬け、暗いところで紫外線を当てると「青い蛍光色」を発するという。紫外線を発する器具を持っていないので、なかなか実験が出来ないが、薄暗い部屋に太陽光を細く導いたら出来るだろうか?

マルバアオダモP4060601.JPG
 対生、羽状複葉、小葉は2〜3対、「マルバ」という名前は、アオダモに比べて丸い葉というよりも、はっきりした鋸歯が目立つアオダモに比べて鋸歯が目立たずツルンとした印象かららしい。この写真の個体の葉は細長いタイプで、別名のホソバオダモの体だ。しかし、個体差もあるが大体は基部の小葉ほど丸みは強い。

マルバアオダモP4090674.JPG
 雌雄異株で、このようにこんもりと花数が多く、真っ白なものは雄株。

マルバアオダモP4090673.JPG
 沢山の花をつけた円錐花序 

マルバアオダモP4090811.JPG
 一つの雄花は、4枚の花弁と2本の雄蕊がある。雌花(両性花)には一本の雌しべと2本の雄蕊があるというので、次回探してみよう。これだけ実生株があるのだから、雌株が無い訳がない。

 花期が短いので探す時間があるかな・・・この風雨が恨めしい。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 17:06| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月09日

ガマズミ と コバノガマズミ

 更新が追いつかないほど、次々と白い花があちらにもこちらにも目に付きます。 光を受けて新緑の森の中、眩しい白さを放っていたのは、沢山のガマズミの花たち。

ガマズミ レンプクソウ科ガマズミ属
ガマズミP4090696.JPG
こういう花のかたまりを見ると「アジサイが咲いてる!」という声が聞こえて来て、思わず「違うよ〜よく観て」と、花に代わって声を上げたくなります。

ガマズミP4090698.JPG
近づいてみると、真っ白に思えた花には、うっすらとピンク色がさしています。
ガマズミP4090699.JPG
後に真っ赤な実を成らす色素を隠し持っているからでしょうか。 実が酸っぱいことから「酢実」とも、染め物(実、紅葉、枝)に使われたので「染め」から転化した名前とも言われます。それでは「ガマ」は何か? 私は勝手にガマガエルの背中に似た形の葉だから等と思っていましたが、「噛む酢実」「鎌(の柄にした)酢実」など諸説あるようです。
ガマズミP4090813.JPG


 ガマズミによく似ていますが花も葉も小さめなのは、

コバノガマズミ レンプクソウ科ガマズミ属
コバノガマズミP4060572.JPG

コバノガマズミP4060565.JPG

コバノガマズミP4060564.JPG

コバノガマズミP4060567.JPG

コバノガマズミP4060573.JPG
カエルの背中のようにふっくらしたガマズミの葉に比べると、小さめでほっそりしていて、オトコヨウゾメの葉によく似ています。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 22:09| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月05日

ヒイラギソウ 開花

 むさしの自然観察園でヒイラギソウが咲きました! それも親株から大分離れた他の草の間、地下茎を伸ばしたのでしょうか? 瑞々しく元気な花を咲かせてくれて、ありがとう!

ヒイラギソウ(柊草)シソ科 キランソウ属 2021.04.05
ヒイラギソウP4050526.JPG
名前の由来は、お気づきのように葉の形がヒイラギに似ているから。

属名にある、キランソウ(金瘡小草 別名:地獄の釜の蓋)は、こちらです。
キランソウP4030435.JPG
小さいけれど良く似ていて同じ仲間の雰囲気ですね。キランソウの名前の由来は諸説あります。地獄の釜の蓋の名前の由来と共に以前書いたことがあった気がしますが、下のラベルでキランソウをクリックしても出てこないので、また機会を見て書きますね。

在来種のサクラソウも可愛い花で勢揃いです。 西洋サクラソウに対して日本サクラソウと呼ぶ人も居ますが、こちらが本家ですから、堂々とサクラソウと呼びたいです。 

サクラソウ(桜草)サクラソウ科サクラソウ属
サクラソウP4050524.JPG

先日も群生を載せましたが、すくっと一輪咲いていると、如何にもイチリンソウの風情です。
イチリンソウP4050525.JPG

すぐそばに、ニリンソウも咲いていたのですが、作業に没頭してしまい写真を撮り忘れました。どうも作業開始前に撮らないとダメですね。

人気ブログランキング
posted by 山桜 at 20:28| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする