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8〜9月頃、足元にポトポトと落ちてくる可愛いらしい花に気付くことがあります。
<2018-08-04 高尾山>

中には既に花被(花弁と萼が同質の場合の両方を合わせた総称)にカビが生えてしまったものもありますが、それを見れば、この花被がかなり肉厚で水分を含んでいることが分かります。 何処から落ちて来たのかと見上げれば、木に絡まった蔓に3pほどのクリーム色の花が咲いていました。 サネカズラ、別名ビナンカズラの花でした。
<2018-09-01 高尾山>

真ん中の赤い部分が、まるで苺の実のようで、恥ずかしながらずっとこちらが「め花」だと思っていましたが、今年、本物の「め花」に遭遇して、遅まきながらその間違いに気付きました。
<2018-09-07 高尾山>
サネカズラ/実蔓 お花
よく見れば、花粉の出ている葯が見え、雄しべの集合体なのが分かります。 私のように虫や小鳥も赤い実かと騙されて引き寄せられるのでしょう。
一方、め花の方は数も少なく散ることも殆どなく、またこのように俯き加減に茂みの中で楚々と咲いていますので、なかなか気付けずに見過ごしていました。
<2018-09-07 高尾山>

失礼して、そっと中を覗かせて頂きました。 どうも、こんなことばかりしていますが…
サネカズラ/実蔓 め花
クリーム色の花弁に薄緑色の花芯が上品な色合いで、うっとりです。
ああ、そうそう、そういえば、サネカズラの実は最初は緑色で赤くなるのは熟してからでした。 知っていても思い込みって、してしまうものなのですね。 小さな一つ一つの緑色の子房の先に白い雌しべの花柱が見えます。

未熟な青い実の塊 熟した赤い実の塊<2017-10-31>
この実をみると、餡を小豆などで丸く包んだ和菓子「鹿の子」を思い出してしまいます。

所々こぼれてしまった実や、まん丸になれなかった実にもまた自然ならではの趣がありますね。
サネカズラ/実蔓 別名:ビナンカズラ/美男蔓
マツブサ科サネカズラ属 常緑蔓性木本
ビナンカズラの名は、蔓から抽出した粘液で主に男性が髪を整えたことから。
名にし負はば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな
(愛しい人に逢って共寝するというその名のように、誰にも知られずサネカズラの蔓を手繰り寄せるように、貴方の元へ来る(行く)術はないものだろうか・・・)
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御簾の奥の佳人のような風情ですよね。 そして赤く目立つ飾りの貴公子たちは、次々と尋ねて来ては甲斐なく散って、その思いの結晶が「ビナンカズラの実に・・・なんて妄想が膨らみすぎでした^^;