2024年02月01日

懐かしい「夜咄(よばなし)」の茶事



 今朝、NHKの朝ドラの続きで「朝イチ」を見ていたら「冬の京都の楽しみ」というテーマの中に「夜咄の茶事」が出てきて、余りにも懐かしくなり、随分前に書いた記事を読み直してしまいました。

 「茶の湯」関連の記事は、「ご意見」をいただき多くを非公開にしてしまいましたが、これは特に問題なさそうですし、なかなか経験できない幽玄の世界を知って頂きたく、公開に戻しました。

 既に先生がお稽古をされなくなり、私も正座が出来ない膝になってしまい、二度とあの世界に浸ることは叶いそうもありませんが、貴重な体験を何年も続けてさせて頂いたこと、どれだけ感謝しても足りません。

2007年12月23日 お稽古日誌27「夜伽(夜咄)の茶事」
2008年05月06日 石菖(セキショウ)
2008年12月22日 稽古日誌62「夜咄の茶事」


 ああ、頂いたコメントの数々も懐かしく有り難く、涙が出そうになりました。皆さま、お元気でいらっしゃるでしょうか・・・。

 鎌倉とんぼさんは、神上りされて天にお住まいですね。鎌倉とんぼさん筆の種子が刻まれたKさんの五輪塔を遺してくださり、ありがとうございました。大切に守って参ります。


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2012年08月15日

茶の湯関連の日記について

 
 昨日のお知らせにも書いたことですが、カテゴリー「茶の湯」で検索されていらした方に伝わっていないようですので、改めてこちらにお詫びを申し上げます。

 自分なりには、気を配っていた積りでしたが、やはり茶の湯関連で公に書くべきでないことを書いてしまいネット上でご指導を賜り、今も関連記事は概ね非公開になっております。 「茶の湯」や「表千家」で検索してお越しいただいた方々には、ご期待に添えませず大変申し訳ありません。

 拙い茶の湯の日誌を書いたことで素敵なお茶の先輩方とご縁を戴くことが出来ましたこと、本当に幸い甚でありました。 今も、こんな私をお見捨てにならず、もう少し閉じられた世界で交流を続けさせていただき有難いことです。 

 ただ、稽古日誌をきちんと「人に見せられるように」書かなくなってから、ちょっと覚えが悪くなったかも…どうも私は何でも書いて整理して覚えるタイプなのかもしれません。 いえいえその分、体を動かしてより稽古を積めば良いのですよね! 


 「出来ない理由を挙げるより出来る方法を考えたい。」

 「〜したい」だらけで、相も変わらず取り散らかしている私ですが、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 

 山桜 拝


 
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2010年01月16日

四年目の初釜

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   表千家の初釜のお菓子「常盤薯蕷(ときわじょうよ)」
 蒸かしたてホヤホヤの真っ白なお饅頭の中は鮮やかな千年の翠


 平成二十二年寅年の初釜を迎えました。
 前日の東京は初雪の舞う厳しい寒さでしたが、当日の空は真っ青に晴れ上がりました。 前日(相変わらずの一夜漬けで)着付けの稽古を重ねたので、どうにか一人で二重太鼓も結べました。 駅へ向かう道、和服ですので表向きおしとやかそうに歩いていましたが、心の中は浮き浮きスキップ気分、はやる気持が出て思わずカツーンと小石を蹴ってしまう所がなんとも私らしく…(恥;;)

 茶の湯の稽古も早4年め(1月末で3年3ヶ月)を迎えました。
 茶通箱のお許状を戴き、あの軟体動物のような滑らかな指の動きに挑戦?中です。 

 表(流)のお茶は「淡々として水の流れるような」お点前といいます。 今何の所作をどんな風にしたとお客様に気付かれぬ程に自然に何気なく…となるには、稽古の積み重ねしかないのでしょう。 私も海流に漂うイソギンチャク?ヒトデ?いやタコ?の動きを目指して励みます。 あ…あくまでもお客様に「タコ(笑)?」とは思われないように、さり気無く〜^^;ですね。


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       お干菓子         記念に頂戴した末廣


ラベル:初釜 茶事 和菓子
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2009年07月10日

稽古日誌・軸飾

  09-07.jpg
             「巻緒の巻き方」
         
 飾物五箇条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)のうち、
軸飾の稽古。

【軸飾】
 名物・由緒あるお軸(掛物)を尊び、巻いたままの状態で
 床に置いて客を招き、正客の拝見の所望に応じる。

・掛物を巻いたまま、外題のある側を正面にして
 床の中央、若しくは、下座1/3の所に立て掛けておく。

・席入、挨拶の後、正客より由緒などのお尋ね、拝見の所望が
 あれば応じて、掛物竿(矢筈)を持って(薙刀と同じ持ち方)床前へ。

・掛物竿(矢筈)を右横に置く→右手で巻物の下1/3の所を取る→
 横に倒し左手で下から持ち直す→右手で巻き緒を引いて解き
 →ぐるぐると回して全部解き終われば緒を巻物の後に回し→
 左手の小指に緒の端を挟む→掛緒に付いている巻緒の元を下座側
 に寄せる→あて紙を外し畳んで右横へ置く。

・床の上で掛物を先ず天の部分だけ広げる→右の風帯を露の部分を
 もって上げる→左の風帯を下に伸ばす→右の風帯も下に伸ばす→
 風帯の折目を右の上下・左の上下の順に人差指と中指で押さえて
 伸ばす→両風帯の下端を少し掛物に挟んで左手押さえ持ちながら
 →右手で掛物竿を取り先の金具に掛緒を掛け→床に上がって掛け
 →掛物竿は床の右壁に立て掛ける。

・掛物の軸の両端を持ち、壁に添いながら静かに下ろす。
 「一文字」などの表具の継目毎に一呼吸休む。

・最後まで広げ終えたら、二巻後に巻き返し→一巻前に巻き返し
 巻き癖を直す。

・掛物に曲がりや歪みが無いか確認し、あれば直す。

・当て紙を仕舞い、掛物竿を持ち茶道口へ下がる。

・客の拝見、正客からのお尋ねがあって、正客より、
 「大切なお掛物ゆえ、どうぞ巻き納め下さい」との言葉を受け、
 そのまま掛け置かずに巻き納める場合は、広げた時の逆の順に
 巻いていき、当て紙はせずに(後で水屋で当て直す)上図のように
 巻き緒を巻く。

・掛物竿を取り掛物の上に乗せ、竿と巻物を一緒に打ち返して
 下題側を上にして(竿は掛物の下になる)から茶道口へ下がる。


 掛物: 清風在竹林  前大徳寺 龍門山招春寺・福本積應和尚
 花入: 丸木舟
   花: 木槿(宗旦)・黄釣舟
 茶入: 利休丸壺(写)  仕服: 藤種緞子
 薄器: 白漆 竹 
 茶杓: 青楓     柳生・芳徳寺 紹尚和尚
 茶碗: 黒楽 平茶碗 松楽
      瀬戸唐津 皮鯨 沓茶碗
主菓子: 朝顔


       *          *          *

 5月から溜まっていた稽古日誌をまとめて更新いたしました。
固め撃ちなので、いろいろ不備もありましょうけれど、何はともあれ
宿題をぜ〜んぶ提出したようにスッキリ致しました〜
バンザーイ \(^O^)/ヤッターるんるん

  2009-05-20 稽古日誌・茶碗飾
  2009-05-27 稽古日誌・茶入飾
  2009-06-03 稽古日誌・四滴
  2009-06-10 稽古日誌・茶杓飾
  2009-06-17 稽古日誌・台飾/続き薄
  2009-06-24 稽古日誌・数茶
  2009-07-01 稽古日誌・糸巻棚


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2009年07月01日

稽古日誌・糸巻棚

糸巻棚は底板を外した状態で、

・水指は運び出す。
・二飾りから始め三飾りでしまう薄茶の稽古。
・湯返しあり。
・柄杓・蓋置は天板に飾る。(初飾:入飾 → 飾置:三飾)
・茶器は中棚に飾る。


<覚書>
 掛物: 臥月眠雲*1
 花入: 丸木舟*2
  花: 蛍袋・黄釣舟・縞薄
  棚: 糸巻棚*3・青漆爪紅
 茶杓: 青楓 柳生*4・芳徳寺*5・橋本紹尚和尚
 茶入: 利休丸壺写   仕服: 藤種緞子
 薄器: 白漆 竹
主菓子: 笹飾


*1【臥月眠雲(月に臥し雲に眠る)
  月明かりに照らされ、雲の如き夜霧の中で眠る
  野宿のような厳しい環境で修業に励みつつも、
  一方でその風流を楽しむ心も忘れない…。
  私は「臣」と「民」の字が隠されていることが気になっています。
  いつか答えは風に吹かれて私に届くでしょうか?

*2【糸巻棚
  棚板の4辺が弓形に刳れて糸巻型になっている二重棚。
  青漆爪紅は、表千家11代家元・碌々斎好。
  糸巻=機織・織姫 から七夕の頃に用いられることが多い。  

*3【丸木舟
  竹の両端を真っ直ぐに切り落とし、胴に口を開けた花入。
  一方/両方の先を斜めに切り落とし舳先を作ったものは【釣舟】

*4【柳生氏
  大和国柳生の領主。 
  柳生宗矩は、剣術家(新蔭流)・柳生宗厳(石舟斎)の五男。
  太閤検地の際の隠田の露見により父が失領していたが、
  後に父と共に徳川家康に仕えた。 
  関ヶ原の戦の功で旧領の大和国柳生荘に2000石を与えられる。
  二代将軍・秀忠、三代将軍・家光の剣術師範をつとめる。
  将軍の信任を深め、位階を賜り但馬守となる。 
  幕府総目付(大目付)となり、大名に列し大和国柳生藩を立藩。
  晩年の位は従四位下、所領は1万2500石。享年76。 
  墓所は芳徳禅寺。江戸(現練馬区桜台)圓満山廣徳寺にも墓所。

*5【芳徳寺】臨済宗(大徳寺派)神護山・芳徳禅寺 
  寛永十五(1638)年、柳生但馬守宗矩(むねのり)が、父宗厳(石舟斎)
  供養の為創建。 柳生氏代々の菩提所。 
  開山は宗矩の友・沢庵和尚。 
  第一世・列堂和尚義仙(1636〜1702)は、宗矩末子の六ツ丸。

  火事や廃藩等により、明治の中頃には、山門・位牌堂・沢庵和尚の
  銘文を刻んだ梵鐘なども売り払われ、明治末年には無住となり、
  更に荒廃、廃寺の危機にさらされたが、大正には尾州柳生の
  後裔にあたる柳生氏の多額の寄進により回復の兆しが現れ、
  昭和には橋本定芳が来往し、寺域の整備、建物の増築、
  正木坂剣禅道場の建設など、更に復興に尽力し今日に至る。
  現住職・橋本紹尚和尚。


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2009年06月10日

稽古日誌・茶杓飾

      09-06 027.jpg

飾物五箇条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)のうち、
茶杓飾の稽古。

【茶杓飾】
 名物茶杓・由緒ある茶杓を初座に床に飾り、
 正客の拝見の所望に応じる。

 ・長方形の盆の上に柔らかい紹巴等の出帛紗を広げ、
  左に筒(茶杓を納める筒)、右に茶杓を置き、
  床の中央、若しくは、下座1/3の所に飾っておく。

 ・所望に応じて床から盆ごと下ろし、畳の角を通って一旦茶道口に
  下がってから、点前座より半畳下がった位置に座る。

 ・盆を持ったまま四方回し→縁外に出し→茶道口へ下がる。

 ・正客は、盆ごと席へ持ち帰る→縁外に置く→膝前自分の服紗の
  上に茶杓を取る→筒を中央に寄せる→服紗ごと次客との間に
  置き「お先に」の礼→茶杓の拝見→服紗ごと次客へ送る。
  出帛紗ごと筒を取り拝見(次礼は無し)→出帛紗ごと次客に送る。
  (茶杓や筒に直接手を触れぬよう服紗を用いて扱う)
  盆を拝見→次客へ送る。

 ・末客は、盆上左寄りに[筒・出帛紗]その上右寄りに[茶杓・服紗]
  と重ねて出会いへ。

 ・正客は、最初に出された位置に返すので、末客→正客へ戻す
  出会いの位置は常より凡そたたみ半畳分下がった位置。

 ・末客は、膝前にB[盆]A[筒・出帛紗]@[茶杓・服紗]の位置に
  @〜Bの順に広げ、それぞれ四方回しして@〜Bの順に正客の
  右膝前から並べて広げる。

 ・正客は元の通りに盆の上に並べ直し、自分の服紗は仕舞い、
  四方回しして出された位置に返す。


掛物: 円相に露堂々  休嶽山長齢寺 
茶杓: 早乙女
花入: 蛇籠
 花: 黄釣舟・紫陽花(白)
 棚: 桑小卓
建水: 平建水
蓋置: 蟹


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2009年05月27日

稽古日誌・茶入飾

      09-05 078.jpg

  飾物五箇条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)のうち、
茶入飾の稽古。

【茶入飾】
 名物茶入・由緒ある茶入を点前に使用せず初座に床に飾り
 正客の拝見の所望に応じる。

 ・仕服に入れた茶入(中は空)を盆に載せ、床の中央、
  若しくは、下座1/3の所に飾っておく。

 ・床から茶入を下ろし、畳の角を通って一旦茶道口に下がって
  から、点前座より半畳下がった位置に座る。

 ・茶入を載せた盆を持って立ち歩く時は、左手で盆を持ち、
  右手は茶入に添える。

 ・盆ごと膝前→茶入を盆の右横に→盆を四方回しして縁向こうへ
  →茶入を膝前に置く→脱がせた仕服は右横へ→四方捌きした
  仕服で茶入を清め、仕服は右膝前へ→茶入正面を客向きに回し、
  盆中央へ→服紗つける→仕服の打ち止めを盆側にし盆の右横へ
  →茶道口へ下がる。

 ・正客は、自分の服紗の上に茶入を取り出し拝見し、服紗ごと
  次客へ送る。

 ・ついで、盆、仕服の順に拝見し、送る。

 ・正客は、最初に出された位置に返すので、末客→正客へ戻す
  出会いの位置は常より凡そたたみ半畳分下がった位置。


掛物: 座看雲起時
花入: 蛇籠
  花: 夏椿・紫陽花
茶入: 文茄    仕服: 青木間道


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2009年05月20日

稽古日誌・茶碗飾

          09-05 077.jpg
 ウルトラマンが茶碗風呂に入っている所…ではありませんたらーっ(汗)



 飾物五箇条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)のうちより、
 茶碗飾の稽古でした。

茶碗飾
 ・初座の席入り前に床の掛物の前に飾る。
 ・飾り位置は、床の中央か下座から1/3の位置。
  (掛物との調和を見て、また茶碗の格にもよる?)
 ・茶碗の中に出帛紗(柔らかい紹巴など)を敷き、
  その上に仕服に入った茶入を置く(中は空)。
  (茶入は重石のような役目のようで、拝見には出さない)

      
<覚書>
 掛物: 青山緑水 大徳寺・三玄院 長谷川寛州和尚
 花入: 織部・旅枕
   花: 雪ノ下、撫子
 茶碗: 大堀相馬 名月窯・長橋明孝作  出帛紗: 荒磯紹巴
      萩 粉引き    替: 流水にあやめ
 茶杓: 薫風


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2009年04月22日

稽古日誌「茶カフキ」「廻り花」

 先生は、天然忌や利休忌に関連する稽古の中で、供茶と共に七事式の中より幾つかを取り上げて下さるのが常で、春は毎年「茶カフキ」の稽古が定例のようですが、昨年私はスペイン旅行に重なって已む無く欠席してしまい、今回が初の「茶カフキ」「廻り花」体験でした。

 何事においても初めてというのは心躍るもので、廻り花用に花も少し持って来てねと頼まれたこともあり、朝からウキウキそわそわと落ち着かずにおりました。 嗚呼それなのに、今日の占いときたら、
 「やることなすこと裏目に出ます。 ラッキーワード=謙虚な心。」
ですって。 余計にドキドキしてしまいました…。

【茶カフキ*】

 茶カフキ(カブキ)とは、利き酒のお茶版のようなもので、

 上林(かんばやし)   竹田(たけだ)   客(きゃく)
 
の3種類の用意されたお茶(濃茶)を当てていきます。
 
@試茶・上林を戴く
A試茶・竹田を戴く
B本茶1番の茶を戴く→一の折居*の中に名の書かれた札*を入れる。
C本茶2番の茶を戴く→二の折居の中に名の書かれた札を入れる。
D先に三の折居に残りの札を入れて執筆*(ししつしひつ)に送る。
E本茶3番の茶を戴く

*カフキ: 「歌舞伎」と同じく「傾奇」を語源とすると思われ、数寄の
  上を行く数寄な行い、という程の意味でしょうか。 
  今風に言えば「オタク」的行い? 
  ともあれ、敢えて「カフキ」とカナで書く所に「傾奇」に走るな
  という戒めがあるようにも思えます。

*折居(おりすえ):厚紙で折られた香入。香道の大の折居を用いる。

*札:上林・竹田・客 の三枚にそれぞれ自分の名が書かれている。

*執筆(ししつ): 記録・判定の役をする人
          その場で墨をすり、筆で書く
          (皆中の客にその書が手渡される) 

<覚書>
 ・茶カフキで用いる自分の名は姓名の名の方。
 ・出帛紗は試茶、本茶 共に一服め茶のみに添える。
 ・拝見、お尋ねなどはしない。
 ・折居は、両の下辺の谷折目に親指を入れるようにして開く。

 ・無学和尚が七事式の根本を説き遺した偈頌(げしょう)の一つ、

   茶カフキ 千古千今截断舌頭始可知真味

  遠き古より今も舌先の感覚を截って初めて真味を知ることが出来る


  「古い経験も知識も味覚も要らぬ、今この時、
       心のままに即断即決、札を投じるべし」

…そんな風にも自分なりに解釈してみました。 私のようにお喋りな人間は、味覚と共に舌禍も截つべきなのでした。 
今日のキーワード「謙虚な心」でした。 反省です。

廻(まわ)り花】

 ・床には、掛物と竹三重切の花入
 ・杉木地花台(綴目向こう)に、且座と時と同様に季節の花々を用意。

 ・正客から順に七事式の方式で入席(扇子は無用)
 ・亭主、茶道口で花台を膝前に礼(総礼)
 ・亭主、花台を花入下辺りに置いてから一番下に座り、花所望。
 ・正客から順に花を入れていく(普通下の段(窓)から)
 (前の客の花との調和(色合い・枝ぶり・向き等)も考えて入れる)
 ・自分の番で全ての窓に既に花がある時、一番長く見た花を揚げ、
  その窓に入れる。(その窓に入れた客に揚げ礼をしてから。)
  又は、揚げずに枝を加えて変化させても良い。
 ・いずれにしても花入の修練の場であるので、余り長く迷ったり
  弄ったりせず、ここでも潔く即断即決。


 いつもの茶室の侘びた花の風情とは趣が異なり、色とりどりの華やいだ雰囲気となりました。 しかし、その華やぎは浮ついた飾り立て等ではなく、一人ひとりの客が、花入だけでなく場の調和、主客の心の調和を図りながら心を込めて入れ繋いだことから生まれた結晶なのだと思うと、より一層美しく心清められる気持が致しました。


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2009年04月15日

稽古日誌・抱清棚

       0120030000142.jpg
             舞宝夢茶道具店HPより

  花散らしの雨を受け桜の花弁は川面を流れて連なり、藤の花の蕾は
ふっくらと膨らんで、春は一足飛びに深まったようです。

 抱清棚の稽古でした。

・地板が無いので、水指は運び。 蓋置は竹。
・飾り(置き)残す柄杓は湯返しをせず、竹釘に下げる。
・蓋置は下げた柄杓の柄の横、畳の上。
 (柄杓の柄が真っ直ぐ下がるように)
・茶器は中棚。


掛物: 一夜落花雨城流水香
花入: 束綿*(たばねわた) 矢筈花台
  花: 金魚葉椿(白花)・華鬘草
香合: 花筏
  釜: 釣釜
  棚: 抱清棚*(吸江斎好・桐木地)
水指: 瀬戸唐津 
茶入: 京・桶谷定一 文茄*   仕服: 雨龍間道
茶器: 山中・塗雪吹「早蕨」
茶碗: 志野・雅山釜 中島正雄
  替: 萩「枝垂桜」
茶杓: 花篝(はなかがり) 積應和尚
蓋置: 五徳(先生作)
食籠: 白漆「宝尽」
菓子: 藤重ね

  
*束綿 真綿の真中を束ねた様子の形(臼をずっと細長くした感じ)

*抱清棚 背面に香狭間*(こうざま)透かしが抜かれ、 
     左右の板の手前が半月形にえぐられている。
     可動式の中棚、柄杓を掛ける竹釘がある。
     桐木地(10代 吸江斎好)・杉生地(11代 碌々斎好)
     松擦漆(12代 惺斎好)

*香狭間 格狭間とも書く。
     壇・台などの側面や唐戸などに施される、
     上部は火灯形、下部は椀形の曲線から成る
     装飾的な刳(く)り形。
     古くは牙象(げじょう)・眼象(げんしょう/げじょう)。

*文茄 文りんと茄子の中間のような形



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2009年01月16日

稽古日誌63「初釜」

        09-01.jpg

 初めて一人で着付けをして出かけるとあって、前日から熟睡出来
ずに迎えた朝、歩くのも遅く倍ぐらいかかるかと早めに家を出たら、
いつもと変わらぬ時間で乗車駅に到着、予定より30分以上も早く
目的地の駅に…途中、神社にお参りして、出来る限りゆっくりと
歩いて…と、なんだか時間だけはあっても心は落ち着かないという
チグハグで可笑しな自分でした。

 早めに着けたお蔭で大先輩に帯を直して戴けほっと一息の間も
無く、お詰めの任を拝命し、自信の無い和服姿で皆さんの前を行っ
たり来たりすることに…いろんな汗をかきました〜(><)
 
 …と云うことで、今年はとりわけ記憶が曖昧です…(。。;)
思い出し次第追記する事にして、とりあえず覚えている事柄だけ
書き出しました。 今年は松も明けて長くの日となった為、三方
や枝垂れ柳とは別の趣の飾りにされたとのことです。


【本席】
 掛物:三玄院*1・長谷川寛州和尚「松樹千年翠」(しょうじゅせんねんのみどり)
 香合:京焼 ぶりぶり 
 炉縁:黒柿  
   棚:利休形 黒真塗 高麗卓(こうらいじょく)
 水指:京焼 木瓜(もっこう)形 青海波宝尽し
 茶杓:末広
 蓋置:千切(ちきり・ちぎり)= 織機に付けられる糸巻
                    契りに通じておめでたい
 花入:掛 青竹 
   花:梅蕾枝 紅白椿
 床飾:赤べこ
 茶入:備前(伊部)金重道明(みちあき) 布袋(ほてい) 
     仕服:紹智*2金襴(じょうちきんらん)
 茶器:輪島 吉田華正(かしょう) 平棗 柳
 香合:笠牛(後炭)   香:梅若 梅ヶ香(鳩居堂)
 茶碗:(濃茶)嶋台茶碗
     (薄茶)萩 つぼつぼ   干支茶碗・丑


*1:三玄院 
   京都紫野 大徳寺塔頭 1589年石田三成・浅野幸長・森忠政
   (蘭丸弟)が春屋宗園を開祖とし 建立。 
   石田三成・森忠政・古田織部・薮内剣仲(紹智)の墓がある。

*2:紹智=藪内剣仲(茶道藪内流初代家元、武野紹鴎の弟子)


【懐石】
   飯:白飯
   汁:白味噌仕立 餅 蕗の薹 小豆 梅花生麩 辛子
 向付:鯛昆布〆 千切り胡瓜・甘酢
 強肴:帆立貝紐雲丹和え
 煮物:海老しんじょ 椎茸 蓬(よもぎ)生麩 へぎ柚子
 焼物:鰤照焼
 進鉢(預鉢):鱈真子 里芋 こごみ(薇) 柚子
 酢物:独活(うど) 胡瓜 蟹
 香物:赤蕪
 箸洗:たたき梅干 松の実
 (食事の箸を漱いで清め、このあと清酒と海山の幸で千鳥) 

 八寸:松葉に黒豆 帆立の辛子焼き
 清酒:灘「福徳長」

 湯桶:湯・湯の子
 香物:奈良漬 山牛蒡
 (一口ほど残しておいたご飯に湯を注ぎ湯漬けにしつつ、椀を
  漱ぎ、香の物で更に表面を綺麗に清め、懐紙で水分を取る)

主菓子:常盤薯蕷(ときわじょうよ)
干菓子:松 鶴亀 有平糖(あわび千代結?)

昨年の初釜の日誌 ←1クリックで飛べます。


<2009.01.21 *1、*2 作者名など追記>

ラベル:初釜 茶事
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2008年12月22日

稽古日誌62「夜咄の茶事」

12月17日

 平成二十年の締めくくりは「夜咄の茶事」の稽古でした。稽古といっても、本当の茶事に用いるお道具全てが準備され、懐石も先生が全て手作りで用意して下さり、主客役をそれぞれが分担しますが私のようなお味噌(三客)には、緊張の中にも楽しい夕べでした。

 前回は短檠しか覚えられませんでしたが、今回は他のお道具の名称も覚えて参りました。 その代わり他のお道具や懐石の献立の記憶が…

【露地行灯】 露地に置く大きな行灯
【足元行灯】 小型の露地行灯 
【手燭*1(てしょく)】長い取っ手がついた手に持つ燭台
【小灯(ことぼし)】 主に亭主の点前の手元を照らす小型の燭台
【膳燭(ぜんしょく)】客の懐石膳を照らすやや大きめの燭台
【短檠(たんけい)】 正客の横に備えられた一番大きく明るい油灯台
【雀瓦】 短檠の上段に備える油容れの陶器
【灯心*2】 い草のズイ(芯)で出来た細長いもの。
  


掛物: 無事是貴人 大亀和尚
利休形丸卓(桐木地)*3
茶碗: 赤楽 「検校*4」写 
香合: 織部 拍子木*5
茶杓: 埋火
水指: 瀬戸唐津
盆栽: 石菖*6
主菓子: 木菟(みみずく)*7
干菓子: 雪輪 落ち葉


*1 掛物の前に取っ手側を奥(掛物側)に蝋燭を手前にして置く。客は蝋燭の皿の縁を持ち火を掲げ、上から下へと掛物を拝見する。(掛物と火の距離を出来るだけあけて、燃え移りを防ぐ為)

*2 予め湿しておき雀瓦の油に通して用いる。湿し加減が肝心。
   (湿らせすぎると火が点かず、乾くとポロポロ切れ易い)

*3 暗闇での点前がしやすいよう、柱が少なく白っぽい色の棚

*4 「検校」盲目僧侶の最上位 = 暗闇の茶事に因み
   (樂家初代・長次郎の代表作「長次郎七種」の一つ。)
   (その他は黒樂「大黒」「東陽坊」「鉢開」 
        赤樂「臨済」「木守」「早舟」  )

*5 夜回りの連想から?

*6 煤煙の臭いを消すと言われる小型の菖蒲(サトイモ科)

*7 夜の鳥



<懐石>
 銀杏飯
 三つ葉・生麩の汁 白味噌仕立て
 梅干し茶碗蒸しの柚子釜
 菊・海藻 三杯酢
 鱈真子・京人参・ブロッコリー 煮物
 銀鱈 柚子味噌漬 焼物
 吸物
 赤蕪、茄子菊花詰め 香物
 箸洗い  

お茶時の前: 甘酒

今年の稽古納め: お汁粉


 去年の「夜伽の茶事」日誌
 「石菖」の記事


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ラベル:夜咄 茶事 石菖
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2008年11月24日

京都茶の湯大百科

 多聞さんのブログ「茶書の森」で教えて戴いていたNHKハイビジョン特集
「京都 茶の湯大百科」を見て、わくわくの110分を味わいました。
今日も現在再放送中ですが、再々放送もある予定ですので見逃してしま
われた方は、ビデオ予約してでも是非お楽しみ下さい。

NHK BSハイビジョン(BS・衛星放送の3チャンネルです)
  本放送 :2008年11月23日(日) 19:00〜20:50
       http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/

 *再放送 :NHK-BShi 2008年11月24日  16:05〜
 *再々放送:NHK-BShi 2008年12月 1日 14:00〜

取り急ぎ、おしらせのみにて失礼します。
感想などは追って書けましたなら…

◆追記◆
 12/1 「茶の湯大百科」
 12/2 「西本願寺御影堂平成大修復」
 12/3 「桂離宮」
 12/4 「15代楽吉左衛門」

 NHK BSハイビジョン 午後2:00〜3:50 再放送があります。
詳しくは本文中にある番組HPのURLをクリックしてご覧下さい。


ラベル:NHK 京都
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2008年11月17日

御家名物「村雨」茶壷

 
以前の日記(http://yamasakuran.seesaa.net/article/28674965.html?1287707031)で、私の拙い写真で紹介した「村雨」の茶壷の図録写真がありました。 もやっとしていた姿がよりはっきりとお分かりになると思います。

↓クリックすると大きくなります。
murasamechatubo.jpg

 文字が小さくて読みにくいのですが、来歴には、足利将軍家→秀吉→家康→井伊直政…とあります。

同じ日に、長次郎の黒楽茶碗「寿老人」
     永楽の金彩茶碗
     三輪休雪の萩茶碗

も拝見したのですが、かさかさに干からびたような「寿老人」の痛々しさばかり気になって、勿体無くも他のお茶碗の記憶が霧の中・・・

 「寿老人」は一体どのくらいの年月、お茶を点てられることもなく仕舞われていたのでしょう。 『喉が渇いた』と訴えているように思えてなりませんでした。 あれから何方かの手に渡り、ゆったりと潤い寛いでいることを願うばかりです。



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2008年08月05日

藪内家・涼を楽しむ

 昨年、表千家の朝茶で盛り上がりました、NHK教育TVの「趣味悠々」、
今年は、

 「茶の湯 藪内家  涼を楽しむ 入門編」です。

    本放送 毎週月曜日 夜 10:00〜10:25
    再放送 翌週月曜日 昼 12:30〜12:55

yabunouchi1.jpg
 番組HP http://www.nhk.or.jp/syumiyuuyuu/chanoyu.html

 番組は藪内流十三代・藪内紹智お家元、直々のご案内で始まります。
藪内流は初代・剣仲より脈々と受け継がれる「武家の茶」。 
古田織部から譲られたという門の脇には錘付きの通用門がついており、
ガタタタ…と重々しい音を出して来客を知らせます。 

 青竹の馬つなぎ、織部好の「延べ段」と呼ばれる5mもある長い刀形石
と大小の石の組み合せによる敷石など、随所に「武家」風が漂います。 

 秀吉も腰を掛けたという腰掛待合の貴人席、小袖三枚で交換したと
いう「三小袖石」、利休より譲られた茶室「雲脚」、足元を照らす為に
低く埋め込まれた「織部灯篭」など貴重な文化財も画面を通して拝見
することが出来ました。 

 進行役は、NHKの若手男性アナウンサー、爽やかな好青年です。
毎回ゲストが登場するようですが、初回は、藪内家の露地を長年に渡り
守っていらっしゃる中根史郎氏でした。 手水鉢の水が温まらないよう、
桐などの葉を被せたいう逸話に、水指の葉蓋のお話を思い浮かべました。

 そうそう、一つ思い出しましたので追記しておきます。
露地草履、靴下の方用に鼻緒がなくサンダルのように前がクロスした
形の草履が用意されていました。 初めて拝見しましたが、スーツの
男性等には親切な、現代的配慮と思いました。


 次週、第二回は「涼をみつける」です。


 毎週月曜日、「あんどーなつ」に加えての楽しみが増えました。

 その後に続く「知る楽しみ・神になった日本人」シリーズも
見逃せません。 (詳細は↓の日記に続きます。)

 昨日、見逃された方、上記のように再放送がありますので、是非!


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一時19位まで飛行機しましたが、現在また26位辺りにヒュ〜〜ッ遊園地涼しいで〜すあせあせ(飛び散る汗)
ラベル:趣味悠々 NHK
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2008年07月23日

稽古日誌50「組合点」「仕組点」

          08-07 038.jpg
                    干菓子「割氷」

        (少し乾いて折角の透明感が失せ…ごめんなさい。
         外はシャリっと中は半生の不思議な食感です。)

夏休み前最後の稽古となりました。
早朝から既にむっとする温・湿度とも高い日で、入門以来2度目の
クーラーが入りました。 いくら工夫して涼を演出しても、温暖化の前
には、厳しいものがありますね…あせあせ(飛び散る汗)

 なかなか稽古日に合わせて開花してくれなかった黄蓮華升麻が、最後
の日になって、ようやく蕾を膨らませてくれました。 感激!

 私たち稽古は、習い事八箇条の中の「組合点」「仕組点」でした。


組合点(くみあわせだて)

 「建水」が名物、由緒のある品の場合の点前。
 普段は影に隠れた脇役の「建水」が棚前に披露される。

 ・棚上段から、柄杓/蓋置、薄茶器、水指上に茶巾/茶筌/茶杓、
  棚前に、上から、茶入/茶碗/建水の順に重ねたものを飾る。

 ・(点前道具の全てが飾付けてあるので)何も持たずに出て、居前に座る。
  (茶道口を閉めるのを忘れないように!)

 ・棚から、蓋置、柄杓を取り、定位置に置いて、一礼。

 ・棚前から重ねたままの「茶入/茶碗/建水」を両手で持ち、
  左膝横(膝の前線に並べる)に置き、
  「茶入/茶碗」を両手で取り出し、膝前向うに置く。
  左手を添えつつ右手で茶入を取り出し、茶碗と膝の間に置く。

 ・茶入の仕服を解き、仕服を定位置に飾り、服紗を四方捌きして
  茶入、次いで茶杓を清め、茶筌を取り定位置に置く。

 ・以下は常の通り。


仕組点(しぐみだて)

 お道具に関係なく、歳を重ねたり膝を悪くしたりして立ち居が難儀に
 なった時の、持出し回数を省いた点前。 老人点とも呼ばれる。

・棚に、蓋置・柄杓、棚前に茶入を飾る。

・仕組んだ茶碗を建水の上に重ねて持出し、棚前に座る。
 (茶道口を閉めるのを忘れないように!)

・茶碗を重ねたまま建水を左膝横(建水の最初の定位置)に置く。

・茶入を右に寄せる。
 両手で茶碗を取り出し、左手横を持ち、茶入と置き合せる。

・棚から蓋置を取り居前にまわり、蓋置を定位置に置き柄杓を引き、
 一礼。

・建水を進め、茶碗を膝前向うに、茶入を茶碗と膝の間に置く。

・以下は常の通り。


*少しずつ似た所のある三点前は、呼び名からは類推ができないが、

 「茶筌飾」= 水指が名物、由緒あり
        (茶入、茶碗、茶杓の場合もある)
 「組合点」= 建水が名物、由緒あり
 「仕組点」= お道具は無関係、手間を省き侘びた風情の老人点


掛物: 瀧
花入: 蝉籠
  花: 黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)、宗丹木槿(ソウタンムクゲ)
 棚: 碌々斎好・青漆爪紅糸巻二重棚(底板有)
水指: 先生作(茶筌飾)
茶入: 利休丸壺 仕服: 藤種緞子
茶器: 山中塗 紫陽花
茶碗: 志野風唐津? 沓茶碗*1 鯨皮*2(前回とは別の品)
  替: 流水に葦
茶杓: 岩清水
建水: 青磁(組合点)、えふご(仕組点)
菓子: 水牡丹
 

*1 沓茶碗
   ひしゃげでやや先尖りの楕円に歪んだ形を古の殿上人の履いた
   沓(ふみ 又は くつ)に例えて、と云う。
 
   (口をつける品に足に履く「沓」の字を当てるとは、「へうげた」
    趣向ですね〜 「屈」辺りが無難だったかもしれませんが、
    敢えて「沓」とした所が…う〜ん、オモシロイ)

 
*2 皮鯨
   鯨の薄い表皮(黒・褐色)とその下の厚い脂肪(白〜薄飴色)
   の断面の様子に似ていることから。

   (今でも塩蔵された「塩鯨」として四角い塊で売られており、
    秋田ではこれを千切りにし、塩魚汁(しょっつる)を薄めた出汁で
    煮込み茄子加えた鍋「茄子か焼」で暑気払いをします。 
    汗をかきかきふうふういいながらが美味しいのですよ〜♪)


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2008年07月16日

稽古日誌49「朝茶」

  08-07 005.jpg
                           岡虎の尾 

 朝5時、夏とは思えない程ひんやりとした風に目が覚めました。
今年もいよいよ、朝茶(朝の茶事)の稽古の日がやって参りました。
(月日が経つのは早いもので、去年NHKで放送された、山本一力さんを
お客様に迎えた朝の茶事の様子を拝見してから、もう一年近くも経つ
のですね〜)

 露地の打ち水を認めて門をくぐります。 裏の谷川からの吹き抜ける
冷気が、緑深い木々を揺らし小鳥の囀りを運んでくれました。

 稽古茶事と言っても、懐石から先生が手作りされ殆ど本当の茶事その
ままに進めます。 まだ亭主役は回ってきませんが、お茶事は楽しくて
大好きです♪ 今日も朝からお酒を戴いて、お喋りが過ぎたような…。
社中の皆さん、先生のお人柄そのままに朗らかで温かい方ばかりですが、
一層明るく愉快になって、足の痺れも忘れあっという間に感じられた
楽しい朝のひと時でした。

 朝茶では、日の高く昇らない涼しいうちに終えますので、

   初炭(水次)→懐石→主菓子 (中立ち) 濃茶→薄茶

とすすみ、後炭は省略されます。

 詳しくは昨年の稽古日誌に初心の一生懸命さで書きました。
  ・稽古日誌「朝の茶事」15-1
  ・稽古日誌「朝の茶事」15-2
  ・稽古日誌「朝の茶事」15-3

 最後に喚鐘を打ち鳴らす稽古をしましたが、見るのと実際にやるのと
では大違い、「大小中中大」と強弱をつけながら、きちんと聞こえる
ように鳴らすには、「大」の所でかなり思い切って叩かなくてはなり
ません。ご近所への迷惑も考えると、そうそう何度も打ち鳴らして稽古
するわけにもいかず、貴重な機会を戴きました。
 

 掛物: 瀧 直下三千丈
 花入: 蝉籠
   花: 鷹の羽薄・木槿(大徳寺一重)
 香合: 荒磯?
   棚: 碌々斎好 青漆爪紅糸巻二重棚
 水指: 染付 笹絵
 茶入: 利休丸壺写 
 仕服: 藤種緞子
 茶器: 山中塗 前端春斎作 紫陽花
 茶碗: 萩 田村悟朗作 井戸茶碗
出服紗: 糸屋輪宝

 食籠: 鱗鶴
主菓子: 西瓜

 懐石: 向付 湯引鱧 梅肉 胡瓜 大根 人参 大葉
       汁 素麺南瓜 じゅんさい 柚子
       飯 瓢箪型抜 紫 海苔
     香の物 白瓜 南瓜 小茄子
      強肴  金平
         刺身湯葉 茗荷


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お蔭様で、現在24位辺りですかわいい 
ラベル:茶事
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2008年06月18日

稽古日誌42「茶碗飾」

 5月から茶道の稽古の翌日に和裁の稽古を始めてより、稽古日誌の
更新が追いつかず、すっかり滞っておりました。 このままでは溜まる
一方ですので、何とか覚書だけなりとも書き残して置こうと思います。
(後日、それぞれの稽古日付順に正しい位置に更新致します。)


5月28日の稽古

 「茶碗飾」(先輩のお稽古を見学)
 名物、または何か由緒のある特別な茶碗の時、予め床に飾り置く。
 正客の所望により拝見に出す。

 *飾り方
  茶碗の中に四折にした出帛紗(柔らかい染や織の品)
  その上に茶入(中に茶は入れない)入れて飾る。

  板床の場合には、茶碗の下にも別の出帛紗を敷く。

  飾り場所は、床の中央か下座三分の一。

 *出し方
  床から茶碗を取り、茶道口近くへ下がってから、
  点前座から半畳下がった位置で客付正面に座り膝前に茶碗を置く。
  茶入を出し、茶碗の右横へ。
  出帛紗を取り出し、四方回しをして茶碗の向う縁外に。
  茶碗を外へ2度回し正面を客向きにし出帛紗の上へ。
  (特に大切な茶碗なので、扱い時には常に左手も添えること)

 *拝見の仕方
  出帛紗ごと両手で扱う他は常と同じ。
  お詰が出会いで正客に戻す時は、茶碗を出帛紗に載せたまま
  四方回しをして返却。
  正客もあらためて拝見の後、茶碗を出帛紗に載せたまま四方回し
  をして、亭主が出した元の位置と同じ所に返す。

私は薄茶、棚なしの運び点前でした。 6月から濃茶のお稽古を…とお話がありましたので、薄茶の基本を細かい所作まで丁寧に見て戴き
ました。 

◆今日の注意点 
 ・拝見の後、両器を持って下がる時、 茶道口へ向うのに邪魔な方
  の足(茶道口方向にある足)を一歩引いてから、その逆の足を踏み
  出すこと。

 ・柄杓を持ち手の位置を変える時、ピョンと飛ばずに滑らせるように。


掛物: 「青山緑水」
花入: 耳付籠
 花: 額紫陽花(白)
茶碗: 花菖蒲  宮川香雲(京都・竜谷窯*1)

 
*1竜谷窯
  初代宮川香雲。 眞葛焼(京都)*2 宮川香斎の分家。
  現二代香雲は、昭和55年に襲名。
  京焼色絵、乾山・仁清・道八風、金襴手を得意とする。

*2真葛焼(まくずやき)
  幕末の名工・宮川長造が、観勝寺門蹟より「真葛」の号を賜り
  真葛焼と称す。晩年香山の号を授かる。仁清写を多く作る。
  長男が早世した為、四男が家督を継ぎ真葛焼の名をさらに高めた。

  有栖川宮と現在大河ドラマ「篤姫」の中では篤姫の幼馴染とされて
  いる薩摩藩士小松帯刀(尚五郎)の後援により、明治3年(1870)に
  横浜に移住し窯を開き、真葛焼 「真葛香山」と称した。

  アメリカ・シカゴで開催された万博にも出品する等、主に欧米向け
  にきらびやかな装飾陶器を作製し「マクズウエア」の名で広く世界
  に知られるが、跡継ぎが亡くなり途絶えた。
  「横浜真葛焼」とも呼ばれる。

  横浜真葛と言えば、東京国立博物館蔵の超リアルなワタリガニの
  立体が張り付いた壺が有名でしょうか…。 こちらに数点写真有り
  http://www.soubunsha.co.jp/0424_0.html  

  こちらとは別に、京都で宮川長造の縁戚が香斎と名乗り作陶。
  その養子二代香斎が慶応元年(1865)頃、初代真葛香山を手伝って
  いた。 長男が三代香斎。 弟が四代香斎。

  四代香斎は、昭和5年帝展初入選、「宮川長造」の作風を志向し、
  二代目真葛香山らにも認められ、昭和9年頃から真葛を名乗り、
  初代真葛香斎となる。 こちらの流れを「京都真葛」ともいう。

  この宮川香斎家から分家したのが、*1の竜谷窯 宮川香雲


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2008年03月26日

お稽古日誌36・利休忌

                              (3月19日のお稽古)
        ? 1641.jpg

 千家茶道の始祖、抛筌斎利休宗易の命日は天正19年2月28日ですが
(旧暦から新暦へ換算し)表千家では、「ひと月送り」として、
新暦3月27日に利休忌の行事が催されます。 
(裏千家・武者小路千家では「ひと月遅れ」として3月28日。)

 利休忌には、利休の画像等を掛け、縁の菜の花をお供え*1します。
そして先ず、茶湯(ちゃとう)*2を供え(供茶=くちゃ)、一同で薄茶を
いただき、利休の遺徳を偲びます。

 また「七事式」の中の「廻り花」「茶カブキ」などを行ない、茶の湯の道に
精進する姿を以って供養と致します。

 3月と4月のお稽古は、この利休忌に因んだことを少しずつ分けて
教えて戴きます。 今日は先輩による供茶と茶通箱*4のお点前を拝見し、
私は四方棚で薄茶のお点前、最後は総飾りで終えました。 
茶巾の絞り方がどうもおかしいようで、今一度、おさらいです。

 利休さんの遺偈は決意を秘めたとても力強いお言葉で、きりりと
気持が引き締まる思いでした。 抛筌斎の号にもこの意志が感じられ
ます。
 

        08-03 049.jpg

<覚書>
掛物: 利休像 遺偈(ゆいげ)

      人生七十 力圍希 咄
      吾這宝剣 祖仏共殺
      提(ひっさぐ)ル我得具足の一太刀
      今此時そ天に抛(なげうつ)

      天正十九仲春
      廿五日 利休宗易居士
                   (花押)

花入: 胡唐 曾呂利   
 花:  菜の花
 棚:  利休形*3 四方棚(桐木地角有)
茶器: 利休形 黒大棗  仕服: 利休梅
茶碗: 天目茶碗
茶杓: 利休形 牙
菓子: 桜(本来の利休忌のお菓子は「朧饅頭」。)


*1「菜の花」
  秀吉の命により利休が自刃された時の床に飾られていたと伝わる。
  利休忌が済むまでは菜の花は用いない慣わし。

  通常は縦長の掛物と一緒に飾る場合、掛物と花入が重ならない
  ように飾るが、仏事の場合は供花なのでこの限りではない。  

*2「茶湯」「供茶」
  仏前への供茶の際は、天目茶碗・天目台を用い、先に茶碗に注いだ
  湯の中に抹茶を落とし、茶筌で点てずにそのまま供える。
 (神前への「献茶」の際は、茶筌で点てて献上します。)

*3「利休形」
  歴代の家元のお好みの道具は「○○好み」と呼称されるが、
  利休好みは、別格で「利休形」とされる。

*4「茶通箱(さつばこ)」
  客が「特別な茶」を持参した時に行う点前。
  箱の中には格上の茶入に客の茶、小棗に亭主の茶。
  この2種類の濃茶が供される。


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2008年02月06日

稽古日誌31「小間」

          08-2 006.jpg
                      「咲き分け」

 溶け残った雪雪の為か午後より雪?の天候の為か、今年一番と思える
寒さの中、白い息を吐きながらお稽古に向かい、先生のお宅の玄関を
カラカラと開けますと、ほうっとしっとりした暖気に包まれて…
ああ、懐かしい祖母の家の匂い…胸がきゅっとしました。

 この日は、初めての小間でのお稽古。 四畳半程の茶室に七名の弟子
と先生、総勢八名が膝を交えて睦まじく楽しいお稽古となりました。
体が近づくだけで不思議と親近感もまた一段と増すものですねハートたち(複数ハート)

 とは言え、お点前をする側になりますと、皆さんの目が目目が目とても
近くて、あれよあれよと言う間に緊張度が急上昇グッド(上向き矢印) 口の広いお釜から
の湯気いい気分(温泉)とあいまって、幾筋もの汗が流れ流れて参りました。

 初めての筒茶碗の扱いにも戸惑って、わ〜ん、泣きそうふらふらと思ったら
本当に目に汗が入って、まるで涙目に! 筒茶碗をしっかり掴んで
湯こぼししなければいけないのに、手は汗々で濡れていて滑るしあせあせ(飛び散る汗)
それはもうシドロモドロになってしまいましたバッド(下向き矢印)

 前半の浮き浮き揺れるハート後半の汗々たらーっ(汗)で、エネルギー消耗の激しい?
お稽古でした〜モバQ(た、魂が。。。)
筒茶碗・絞り茶巾のお点前は来週、冷静に覚えて(来られるかな?)
から書くことにします。

 舞い始めた粉雪がどんどん激しくなり、思わずフードを被って家に
戻り、鏡を見たら・・・まるでエスキモーいえイヌイットの人でしたぴかぴか(新しい) 

          08-2 007.jpg
 
<覚書>
 掛物: 「多福」
 花入: 備前? うずくまる*
   花: 白梅・白侘助・一子侘助(濃紅)
 香合: 福枡(枡の中にお多福さんで「福増す」)
 薄器: 雪吹* 「こぼれ梅」
 茶碗: 筒茶碗     替: 雪笹
 茶杓: 佐保姫


*うずくまる(うずくまり)
 人が火の傍でほっこりと背を丸めて蹲ったような形の掛花入。

*雪吹(ふぶき)
 蓋甲部が平らで縁に面取があり、胴の腰(底部)の縁にも同様な
 面取のある薄器。
 
 茶の湯では「吹雪」ではなく「雪吹」と記すならいです。
 その由来として、薄器の上下に同じ様な面取がある形を、ふぶきの
 中では天も地も 分らなくなるということを掛けたのだというお話
 があります。 若しかしたら最初はどなたかがうっかり書き間違え
 それをまた見事に生かされたのかもしれませんね。 このような
 遊び心が随所に散りばめられていて、それを少しずつ折に触れては
 知っていくのも茶の湯の楽しさの一つでするんるん


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